好きな景色

自分はどういう世界観が好きなのかについて、最近答えが見えてきた気がして。
何か決定的なことがあればそのタイミングでまとめたいと思っているのですが、とりあえず今のところを整理して覚えておくために書き綴っておきます。
まだぼんやり考えているので、最後まで結論にたどり着かない気はしています。
何回かに分けて書くことになると思います。

小学校の社会科見学で浜離宮恩賜公園に行ったことをすごく覚えています。
日本的な庭園の背景にビル群が立ち並ぶ光景は今でも思い出すほど強烈に印象に残りました。
このミスマッチさは違和感よりもむしろ安心感を覚えました。

10年ほどたち、自力で海外に行くようになり、パリの街を見ました。
パリの街並みは美しいのですが、何か足りないと感じるのです。
もちろん、パリの市街が好きじゃないわけではありません。
美しさを感じながらも、100点を超えることはない、一目惚れして心にどんと来るような景色ではなかったのです。
同時に行ったロンドンは予想以上に好きでした。
この差ってなんだろう。

ロンドンのテムズ川には様々な橋がかかっていますが、一番気に入ったのはミレニアムブリッジでした。
テムズ川からミレニアムブリッジ越しに見えるのはセント・ポール大聖堂。
メリー・ポピンズでおなじみの荘厳な大聖堂の前にかかるのはミレニアムを記念した現代的な橋です。

再びパリで凱旋門から市外の方向を見たとき、美しく街並みが揃った市内を見てきた中で急に安心感を覚えました。
東京やロンドンにあって、パリの完璧な街並みにないものはなんだろう。
そうぼんやり考えていたことへの答えが見えてきた気がしました。

伝統的な空間に、現代的な建物があるのが好きなようです。
それはミスマッチさや違和感が好きなわけではありません。
歴史と伝統が残る世界にも現代の暮らしを感じられるところが好きなんだと思います。
凱旋門から市外を見たとき、あ、パリも人が住んでるんだと感じました。
いや、パリの古くからの街並みにも現代の暮らしがあるのは分かっているんだけれど。

古典的な空間と現代的な建物を並べたくなる、この感覚はなんだろう、次はパークで好きな景色を並べてぼんやり考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です