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「 くまのプーさん 」 一覧

『クリストファー・ロビン』2018年秋、日本公開決定


『クリストファー・ロビン』(タイトル未定/原題「Disney’s Christopher Robin」)の日本公開が決定しました。
ギフトショー内のディズニーブースにて今年秋の日本公開が発表されました。

米国では8月3日の公開。
他国でも8〜9月の公開が予定されおり、日本も9月頃に公開されるようです。
2011年の「くまのプーさん」(長編アニメーション)が7月15日アメリカ公開(ヨーロッパは4月公開)、日本9月3日公開だったので、そんな感じのスケジュールでしょうか。

『クリストファー・ロビン』は、ディズニーによるプーの実写化プロジェクト。
大人になり家庭と仕事の中で自分を見失ったクリストファー・ロビンを助けるため、古い友達であるプーたちが100エーカーの森からやってきて手助けとなる、という話。
プーたちはCGで描かれ、『パディントン』のような映画になるようです。

あらすじ、キャストなどはこちらを参照
プー実写版「Disney’s Christopher Robin」タイトル、あらすじ公開|舞浜横丁

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『Goodbye Christopher Robin』を観た


Goodbye Christopher Robin/ [Blu-ray] [Import]|amazon.co.jp

フォックス・サーチライト・ピクチャーズの映画『Goodbye Christopher Robin』のBD(英語版)が発売されたので、購入して観ました。
史実を元に、「クマのプーさん」が生まれた前後のミルン親子の関係を描きます。

あらすじ

物語は第1次世界大戦から始まります。
「全ての戦争を終わらせるための戦争」として第1次世界大戦に参加したミルンはPTSDになります。
逃避するように田舎に家を購入したミルンは、そこで息子クリストファーとの交流を通じてPTSDが和らいでいき、ここで生まれたのが「クマのプーさん」でした。
映画の前半は「クマのプーさん」誕生までの物語を、第1次世界大戦で傷ついた英国人の感情を癒すものとして描いていきます。
実際の「クマのプーさん」のシーンや史実の写真を再現するカットもあり、思わず興奮してしまいました。

後半では、「クマのプーさん」発売以降の「クリストファー・ロビン」への影響がクリストファー・ミルンの視点で描かれます。
予想外の大ヒットを記録し、クリストファーは超有名人となり、困惑。
逃げるように寄宿舎制の学校へと通うようになりますが、「クリストファー・ロビン」としていじめられ…

さらに時代は進み、第2次世界大戦へ突入。
戦争を望まないミルン夫婦に対して、クリストファーは従軍。
戦時中、ミルン夫妻が住むコッチフォードファームに一通の手紙が届き…

親子の関係を前後半の対比で描く

前半は「クマのプーさん」が人々の心を癒していった誕生秘話として描かれていますが、後半は辛い物語。
タイトルの通り、クリストファー・ミルンが「クリストファー・ロビン」という存在から離れたがっていく様子が描かれています。
史実を元にした物語ですが、もちろん史実から離れた場所も多々あり、実際にはもっと悲しい親子関係になっていきます。
この映画だけでもかなり辛い話なのに、これよりきつい関係なんだよな…と思うと、「クマのプーさん」が生んだ親子の姿をより深く考えてしまいます。
あと妻ダフネの扱いがひどいですね。彼女がいなかったらプーも親子関係ももっと厳しかったろうに。

実際、ミルンとクリストファーの人生を学校生活などの出来事を中心に重ねてみると対比的になっており、同じような道を進みながらも成功を手に入れたミルンと手に入れられなかったクリストファーの姿が、お互いの世界大戦をターニングポイントに見えてきます。
映画では学校部分を省略して、プーとの関係に集中しているので、わかりやすく、多少マイルドな関係に落ち着いています。
本作が提示している対比は、幼少期からのお互いの人生ではありません。
第1次世界大戦からのミルンの人生(映画前半)と、「クマのプーさん」発売以降のクリストファーの人生(後半)を重ねて見ることができます。
戦争から扉を開けて戦後の社交界に出たミルンと、扉をあけてお茶会に出て大量のフラッシュを浴びたクリストファーのシーンの対比が印象的です。
戦争で追った心の傷を子供と遊びそれを執筆することで癒し作家として回復した父と、その名声で心の傷を追っていき戦争で回復しようとした息子。
この対比が、「自分のために子供を利用した」というクリストファーの考えを丁寧に伝えてくれます。

急にフィクションが強まるエンディング

映画は戦中から一気にフィクションが強まっていき、エンディングを迎えます。
実際には戦後に関係の悪化に拍車がかかっていきます。
クレジット直前で様々な事実が字幕で出ますが、その背景にはもっと悲しい親子の断絶の物語があります。
映画のエンディングを見ていて、これは2人の死後の世界を描写しているなと思いました。


ミルンとシェパードが森を眺め、エンディングにも登場する高台は、アッシュダウンフォレストに実在し、この石がミルンとシェパードの碑となっています。
エンディングで親子が歩く道が、実際には「魔法の場所」から石碑に向かう道となっています。
魔法の場所は原作の最終章の舞台。
プーにお別れを言うクリストファー・ロビン “Come on!”
“Where?” said Pooh.
“Anywhere,” said Christopher Robin.
これが原作最後のセリフです。
映画ではWhere?に対する答えがHomeなのが印象的でした。
複雑な感情の絡み合いを排し、プーを生みプーが生んだ親子関係をしっかり描いた作品だと思いました。

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プー実写版「Disney’s Christopher Robin」タイトル、あらすじ公開

Everything We Know About the Upcoming Walt Disney Studios Films | Oh My Disney

2018年8月3日全米公開予定の「クリストファー・ロビン」の実写映画の続報が出ました。
ロゴができ、タイトルは「DISNEY’S CHRISTOPHER ROBIN」となった模様。

あらすじも公開され、概ね事前情報と同じような内容になっています。
成長し大人になったクリストファー・ロビンが社会で自分を見失う中、今度は100エーカーの森のプーたちがクリストファー・ロビンの手助けとなる、というあらすじ。
大人になったクリストファー・ロビンが100エーカーの森に戻るのではなく、プーたち(CG)がこちらの世界に来るようなのが気になるポイントです。

プーたちが現実世界にやってくる物語なら、実写で描く理由もまあ説明がつきます。
アニメーションのプーは実写の子供の部屋の映像から本をめくってその中のアニメーションに入っていく構成なので、プーたちが本から出てくるなら実写で描く筋が通ります。
どうも『パディントン』のような当たりを狙って企画したようですね。

監督はマーク・フォースター(『ネバーランド』)
脚本はトム・マッカーシー(『スポットライト 世紀のスクープ』監督/『カールじいさんの空飛ぶ家』原案)、アレックス・ロス・ペリー、アリソン・シュレーダー
クリストファー・ロビン役はユアン・マクレガー(『スター・ウォーズ』新三部作オビ=ワン・ケノービ/実写版『美女と野獣』ルミエール)
妻のEvelyn役はヘイリー・アトウェル(MCUペギー・カーター/実写版『シンデレラ』エラの母)
娘のMadeline役はBronte Carmichael
上司Keith Winslow役はマーク・ゲイティス(『SHERLOCK』マイクロフト・ホームズ)
声優は、プーがおなじみジム・カミングスですが、残りはアニメーション版から変更。
ティガーがクリス・オダウド
イーヨーがブラッド・ギャレット(CD絵本でイーヨー声優経験あり)
オウルがトビー・ジョーンズ
ピグレットがニック・ムハンマド
ラビットがピーター・カパルディ
カンガがソフィー・オコネドー
と報じられています。
Disney Releases Official Synopsis for ‘Christopher Robin’ Live Action Movie – comicbook.com

公開延期の噂も聞いていましたが、どうやら本当に半年後の8/3に公開するよう。
一体どうなるのか…日本公開はあるのか…
FOX買収でディズニー傘下になってしまった「Goodbye Christopher Robin」の方の扱いも気になるところです。

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プー原作を小学生向けに新翻訳「100年後も読まれる名作(6) くまのプーさん」


100年後も読まれる名作(6) くまのプーさん

KADOKAWAの小学生以上向けの「100年後も読まれる名作」シリーズに「クマのプーさん」が登場。
“100年後も読まれるような名作を、本が苦手な子でも楽しめるように”というコンセプトで編集・制作したシリーズです。

「プーさんって、小説だと、こんなに泣ける話なの!?」というキャッチコピーがつき、小学生に人気らしいデザインの挿絵になっています。
昨年に著作権が切れて様々な翻訳が出版されていますが、小学生向けに親しみやすい新たな形が登場し、著作権フリーの良さが出てきたように思います。

もくじ
はじまりのお話
1 クマのプーさんとミツバチのお話
2 プーさんが穴につまったお話
3 イーヨーのしっぽをプーさんがみつけたお話
4 子ブタちゃんがゾオンに会ったお話
5 イーヨーがたんじょうびにプレゼントをもらうお話
6 北極へ“たんきん”するお話
7 子ブタちゃんが水にかこまれるお話
8 プーさんのためのパーティーのお話と、さよなら
作者と物語について 柏葉幸子
読書感想文の書きかた 坪田信貴
いま、100年後も読まれる名作を読むこと 坪田信貴

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「クマのプーさん」最初の物語はクリスマスイブにデビューした

「クマのプーさん」が発売されたのは1926年10月14日。
しかし、最初の物語が公開されたのは前年のクリスマスイブでした。

「イブニング・ニュース」誌に子供向けの物語を書くよう依頼されたA.A.ミルンは、息子クリストファーに聞かせていたテディベアの物語を書くことにします。
この物語は「クマのプーさん」第1章の原型となる、はちみつを採りに行く話でした。

プーの物語は1925年12月24日のイブニング・ニュース夕刊に掲載されました。
さらに翌日のクリスマス当日には、ラジオでの朗読も放送されました。

1925年は「ぼくたちがとてもちいさかったころ」(When We Were Very Young)出版後であり、ミルンはすでに児童向け作家として有名でした。
その証拠に、一面見出しに「A CHILDREN’S STORY BY A.A. MILNE.」と大きく載せられています。
「クリストファー・ロビンと彼のテディベアについてA.A.ミルンが書いた『クマのプーさん』をイブニング・ニュース夕刊7ページに掲載。
全てのラジオ局で明日夜7:45から放送されるクリスマス番組の中でドナルド・コルスロップが放送します。」
と掲載されています。

挿絵はE.H.シェパードが多忙だったため、J.H.ダウドが担当しています。

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