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MCUフェーズ3〜6は「マルチバース・サーガ」2025年アベンジャーズ新作までのスケジュールを発表

コミコンのマーベルステージでMCUの新作が続々と発表されました

マルチバース・サーガ


フェーズ3までで「インフィニティ・サーガ」が終了し、フェーズ4に突入しているMCU。
これまでフェーズ4がどの作品で終わるのかも明かされていませんでしたが、一気にフェーズ6の終わりまで見えてきました。
フェーズ4〜6は「マルチバース・サーガ」になり、2025年11月の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』で終了します。
インフィニティ・サーガが10年かかったのに対し、マルチバース・サーガは5年で駆け抜けます。

マルチバース・サーガ現状のスケジュール

どうせ時期や順番が変わると思いますが、現状のスケジュールまとめです。

フェーズ3

2021年
ワンダヴィジョン(1/15・ドラマ)
ファルコン&ウィンター・ソルジャー(3/19・ドラマ)
ロキ(6/9・ドラマ)
ブラック・ウィドウ(7/9・映画)
シャン・チー/テン・リングスの伝説(9/3・映画)
エターナルズ(11/5・映画)
ホークアイ(11/24・ドラマ)
2022年
スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム(1/7・映画)
ムーンナイト(3/30・ドラマ)
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(5/4・映画)
ミズ・マーベル(6/8・ドラマ)
ソー:ラブ&サンダー(7/8・映画)
シー・ハルク:ザ・アトーニー(8/17・ドラマ)
ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(11/11・映画)

フェーズ5

2023年
アントマン・アンド・ワスプ:クワントゥマニア(2/17・映画)
シークレット・インベージョン(春・ドラマ)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3(5/5・映画)
エコー(夏・ドラマ)
ロキ シーズン2(夏・ドラマ)
ザ・マーベルズ(7/28・映画)
ブレイド(11/3・映画)
アイアン・ハート(秋・ドラマ)
アガサ:カブン・オブ・カオス(冬・ドラマ)
2024年
デアデビル:ボーン・アゲイン(春・ドラマ)
キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(5/3・映画)
サンダーボルツ(7/28・映画)

フェーズ6

未発表(秋)
ファンタスティック・フォー(11/8・映画)
未発表(秋)
未発表(冬)
2025年
未発表(冬)
未発表(春)
未発表(春)
アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(5/2・映画)
未発表(夏)
未発表(夏)
アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(11/7・映画)

フェーズ4

コロナで予定が変わり、2021年『ワンダヴィジョン』からスタートしたフェーズ4。
『ソー:ラブ&サンダー』まで進み、残り2作品となりました。

シー・ハルク:ザ・アトーニー(8/17・ドラマ)

ディズニープラスで8/17配信開始
新たな予告編が公開されました。日本語字幕版も。
ウォンが登場。デアデビルの匂わせで終わります。

ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(11/11・映画)

予告編が公開。
邦題・日本公開日も発表されました。
ティ・チャラを継ぐ物語になります。
海の世界が多く登場し、ネイモラが初登場。
アイアンハートもここでデビューするようです。

ブラックパンサーでフェーズ4は終了します。
15作品(What if入れて)です。

フェーズ5

2024年からはフェーズ5に突入します。
12作品のラインナップが発表されました。
これ以降、日本語タイトルは発表されておらず、タイトルは全て原題、公開日もアメリカのものです。

アントマン・アンド・ワスプ:クワントゥマニア(2023年2/17・映画)

フェーズ4のスタートはアントマン&ワスプ。
マルチバース・サーガの重要人物となる征服者カーンが登場する見込みです。
さらにモードックも登場する模様。
これまで、シビルウォーやインフィニティ・ウォーの壮大な話の後であえて小さなスケールの話を展開してきたアントマンが、先陣を切って大きな展開に関わっていくことになります。

シークレット・インベージョン(2023春・ドラマ)


『キャプテン・マーベル』に登場したスクラル人が地球に侵略する話。
ザ・マーベルズより先に配信されます。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3(2023年5/5・映画)


ガーディアンズ3部作がこれで完結。
アダム・ウォーロックが登場します。

エコー(2023夏・ドラマ)


『ホークアイ』に登場したエコーの単独作。

ロキ シーズン2(2023夏・ドラマ)

『ロキ』シーズン2がここで配信。
マルチバースがいよいよ本格的に描かれ、アントマン&ワスプで征服者カーンが登場した後でどうなるのか。

ザ・マーベルズ(2023年7/28・映画)

キャプテン・マーベル2です。
キャロル・ダンバースと、『ワンダヴィジョン』のモニカ・ランボー、『ミズ・マーベル』のカマラ・カーンが揃い踏み。
『ミズ・マーベル』のラストを踏まえてどう展開していくのか。

ブレイド(2023年11/3・映画)


『エターナルズ』のポストクレジットが彼とされているブレイド。
MCUにヴァンパイアが登場します。

アイアン・ハート(2023秋・ドラマ)


『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』に登場するアイアン・ハートがここで単独ドラマ。
アイアンマン亡き後に新たなアーマーを作る少女リリ・ウィリアムズが主人公です。

アガサ:カブン・オブ・カオス(2023冬〜2024・ドラマ)


アガサ:ハウス・オブ・ハークネスとして発表されていましたが、タイトルが変更されました。
『ワンダヴィジョン』のアガサを描くドラマ。
カブン(coven)とは、魔女のグループという意味です。

デアデビル:ボーン・アゲイン(2024春・ドラマ)


デアデビルがいよいよ単独作でMCU復活。
スパイダーマンに続きシー・ハルクに登場するようですが、ここでしっかりと描かれます。
既にMCUに登場し他キャラとの絡みがあり、キング・ピン絡みの『エコー』も先に配信される中でどうなるのか。
「Born Again」は同名のコミックがあるようです。

キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(2024年5/3・映画)


キャプテン・アメリカ第4作が登場。
サムのキャプテン・アメリカになるでしょう。
アベンジャーズのような大集合のフェーズ締め括り作なのでしょうか。

サンダーボルツ(2024年7/28・映画)


フェーズ4はこれで終わる予定。
スーサイド・スクワッドのような悪役チームの物語。
ダークヒーローがかなり集まってきているので、キャプテン・アメリカよりもこちらが各作品横断の物語になるのかもしれません。

フェーズ6

2024年秋からフェーズ6に突入。
ここはまだ公開日のみの未発表作がほとんどです。
そんな中でマルチバース・サーガを締めくくる大作が発表されました。

ファンタスティック・フォー(2024年11/8・映画)


公開されることだけ2020年末に発表されていた『ファンタスティック・フォー』。
これでフェーズ4が終わるとも言われてきましたが、意外と先になりフェーズ6に位置する作品となりました。
フェーズ6はこの前に映画かドラマが1本公開されるようです。

アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(2025年5/2・映画)


ついに『アベンジャーズ』新作が発表されました。
『ファンタスティック・フォー』から6作品を挟んで公開されます。
征服者カーンの王朝(dynasty)という副題。
『アントマン&ワスプ』から続く征服者カーンとの戦いは、アベンジャーズとの決戦になります。
アベンジャーズのメンバーは誰になるのか。

アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(2025年11/7・映画)


マルチバース・サーガの締め括りは、アベンジャーズ2部作。
『ドクター・ストレンジ』でもインカージョンが示唆されてきましたが、マルチバースが広がってバース同士が衝突するインカージョンの物語が結末になるようです。
超大型作品ですが、前作のカーンとの物語からどう展開されるのか。
カーンとシークレット・ウォーズ両方やって時間足りるのか。
2部作の間には他に2作品の公開が予定されています。

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くまのプーさんは何がパブリックドメインになったのか

「くまのプーさんがパブリックドメインになった」という話題が出てきますが、全ての著作権が切れたわけではありません。
日米での違いもあります。

アメリカ

アメリカでは、原作「クマのプーさん」がパブリックドメインです。
1926年に出版された原作1冊目が95年の著作権保護期間が終了し、2022年からパブリックドメインになりました。
アメリカ著作権法は現在は著作者の死後70年で著作権が切れますが、1977年以前の著作物は発表から95年で、作品単位の著作権です。
1928年に出版された2冊目「プー横丁にたった家」は2024年からパブリックドメインになる見通しです。

日本

日本では、原作者A.A.ミルンの作品がパブリックドメインです。
2017年5月21日で、原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」などの著作権保護期間が終了しました。
著作者単位なので、E.H.シェパードが描いた挿絵の著作権はまだ切れていません。
また、日本語版は訳者の著作権になるため、最もポピュラーな石井桃子訳はまだまだ著作権が切れません。
2017年以降、日本では原作を独自に訳し、独自の挿絵をつけたバージョンが発売されています。
A.A.ミルンは1956年に死去し、死後50年+戦時加算で2017年に著作権が切れました。
現在は保護期間が死後70年に延長されており、挿絵の著作権はE.H.シェパードが死去したのは1976年のため、まだまだ挿絵の著作権は切れません。

ディズニーキャラクターはパブリックドメインではない

日米ともに原作が限定的にパブリックドメインになっています。
ディズニー作品としての「くまのプーさん」はいずれも著作権保護期間中です。

まとめ


ディズニーキャラクターとしての著作権は何も切れていません。
細かく分かれていますが、「クマのプーさん」「Winnie-the-Pooh」という名前がパブリックドメインになったと捉えられるのが最も大きな変化なのかもしれません。

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WDWに行くためのコロナ面での準備(2022年5月)

ウォルト・ディズニー・ワールドに2021年10月と2022年5月に渡航しました。
コロナ面での制限は各所であり、しっかり準備しておくことが必要です。
2022年5月時点で準備しておくこと、しておいた方が良いことをまとめます。

この半年間で劇的に渡航しやすくなっています(円安と燃油サーチャージは置いておいて…)
さらに6月から日本入国時の対応が大幅に緩和されるとの話なので、今後も大きく変わっていくでしょう。
細かい部分もころころ変わるので、1週間前の体験記でもあてにならない部分も出てきます。
なるべくソースとなる公的機関のURLを添えていますので、体験記だけでなく最新情報を確認してください。

現在、アメリカ渡航は、ワクチン接種は必須。
アメリカでの隔離はなく、日本帰国時はワクチン3回接種の場合隔離なしです。

なお、この記事は大体はなんとかなるだろ精神でやっているので、緩めの内容です。
誓約書などその場で紙をもらって書けばいけるもの→電子があれば紙は省略
証明書など自分で発行が必要なもの→電子と紙を併用
の方針です。

準備編

旅程を立てる

今回はWDWへの旅行を想定しています(大部分はDLRでも使えると思います)。
WDWは最低何日必要ですといった問題は端折りますが、アメリカ国内での旅行者は非常に増えており、WDWはかなり混雑しています。
日本の観光地から想像するとコロナで空いていそうですが、むしろ混んでいます。
WDW内でのコロナによる大きな変化は、ファストパスの廃止、パーク予約の導入です。
ファストパス(正確にはファストパス・プラス)は廃止され、ライトニングレーン(LL)になっています。
有料でLLが取れるようになるGenie+があり、特に人気のアトラクションはGenie+対象外で有料のIndividual LLがあります。
パーク予約は、開園〜14時の時間、予約した1パークしか入れず、パークホッパーできないというもの。
ちなみに、ディズニーホテル宿泊者は開園30分前から入園できます。
さらに後述する帰国前PCR検査も含めて旅程を考えましょう。

パーク予約をする

旅程が決まってチケットを購入したら、とりあえずパーク予約をしましょう。
ディズニー公式が日本語で予約方法を教えてくれています。
アメリカ ディズニーリゾートのテーマパーク入園予約プロセス|パーク&リゾート|ディズニー公式
予約は変更も可能ですが、直前になると結構予約は埋まり、4パークどれも予約が取れないことも多々あります。
ここが取れないとスケジュールが立てられないので、かなり重要です。

アメリカ入国編(1ヶ月前〜)

渡航が近づいてきたらすること

ESTA申請

ESTAは2年で失効するので、コロナ期間に渡航していないほとんどの方が失効しています。
最近時間かかるらしいので、早めに申請しておきましょう。

ワクチン接種証明を取る

ここから、コロナ禍における様々な証明書が登場します。
かなり電子化が進んでおり、効率化されていますが、念の為に紙ベースで持っておきたいものもあります。
冒頭に記載している通り、自分で発行が必要なものは紙ベースで持っておく方針。
基準は、現場でスマホ類が壊れても対応できる状態にすることです。

ワクチンの接種証明は、アメリカ入国時に必須、日本入国時に必要です。
アメリカはないと入国できません。
日本はワクチン3回接種の証明で、帰国後の隔離期間に影響します。
接種証明はマイナンバーカードを持っていればスマホで取得できますし、後述するアプリ類で事前に登録できます。
しかしスマホが壊れるリスクを考えると、念のため紙でも持っておきたいところ。
紙での接種証明は市町村が発行しており、申請方法は市町村によって微妙に異なります。
基本的には申請書を郵送して、返信用封筒で戻してくれるという形式のよう。
郵送なので、取得に1〜2週間かかります(速達料金で早く発行してくれる場所もある模様)。
切手代だけで取得できるようなので、そんなにお金もかからないし取っておきましょう。
新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書について|厚生労働省

保険に入る

海外旅行保険は、多くがコロナ特約をつけています。
現地での治療費、現地で感染し日本で発症したと思われる場合の治療費をカバーしてくれます。
しかし、発症=入院だった時代に作られたもので、自宅療養に対応しておらず、現地で重症化した場合にも治療費が出る程度の安心感です。
一番の金銭的リスクは帰国前PCR検査で陽性になり滞在延長・飛行機変更をすることですが、そこは陰性になるよう頑張るしかないっぽい。

たびレジ登録

たびレジは外務省による、渡航中の安全情報をメールで受信できるサービスです。
普段は治安や災害情報を受信できますが、コロナ関係の情報も対応しています。
たびレジ – 外務省 海外安全情報配信サービス
これが便利なのが、入国ルールの変更なども教えてくれること。
例えば昨年10月は、アメリカに滞在している間に隔離期間のルールが変更され、ワクチン接種済みなら自宅隔離が14日→10日(陰性の場合)になりました。
突然発表され明日から適用といった急なルール変更が多いため、現地でも最新情報を取得できる状態は重要です。
渡航期間と旅行先を登録すると、その期間のその場所での情報をメールやLINEで送ってくれます。
旅行先には「ディズニーワールド(フロリダ州)」も選択肢として用意されています。

アメリカ入国編(直前)

ここからは書類があるかどうかで入国できなくなる可能性があり、正確性が求められます。
どの航空会社で渡航するにせよ、「困ったらJALかANAのページを探す」と思っておくと楽です。
各国の入国制限や検疫体制について – JAL
ANAの新型コロナ対策 飛行機内・空港の安全対策 ANA Care Promise

書類アップロード

アメリカの入国には、陰性証明書、ワクチン接種証明書、宣誓書が必要です。
また、州によって別途それぞれの宣誓書が必要な場合があります。乗り継ぎでも必要な場合があるので確認しましょう。
入国に必要なものは、事前アップロードできるシステムがあります。
JALなどワンワールド系は「VeriFLY」、ANAは「ANA Travel Ready」が利用できます。
新型コロナウイルス感染症関連デジタル証明書アプリ「VeriFLY」について – JAL国際線
ANA Travel Ready(渡航書類の事前確認サービス)を導入|プレスリリース|ANAグループ企業情報
ここに書類をアップロードしていくと、渡航に必要な書類が揃います。
日本入国編で登場するMySOS(ファストトラック)もこのタイミングで進めると楽です。

PCR検査

証明書で最後に登場するのが陰性証明書。
アメリカは、渡航1日前の陰性証明が必要です。
24時間前ではなく、前日なら朝からOKとなっています。
“例えば、金曜日午後1時のフライトで出発する場合、その週の木曜日(時間を問わず)以降に検体採取し取得した陰性の検査結果で搭乗できます。”
米国への空路渡航前に求められる検査(よくある質問)仮訳 – 在アメリカ合衆国日本国大使館
検査方式はPCR検査に加えて抗原検査も可能。
日本入国時は認められていない、抗原定性もOKです(抗原定性と抗原定量を区別している国は日本しかないっぽい)
日本・アメリカ入国制限 – COVID-19最新情報 – ANA Sales Americas

どこでPCR検査を行うかですが、1日前なので郵送検査はまず無理。
即日結果がもらえる病院や検査場に足を運ぶ必要があります。
場所によって料金が1万円単位で異なるので、よく調べることが重要です。
アメリカ対応の証明書と銘打って発行してくれるところはお高め。
これもJALやANAが紹介している業者だと比較的安価で確実です。
安いのは木下グループ。
抗原定性検査は1,900円で行えます。圧倒的に安いです。
30分で、英語兵器の陰性証明がオンラインで取得できます。
アメリカ入国に必須の陰性証明としては、生年月日(またはパスポート番号)だけ足りないので、正確には対応していません。
陰性証明に自分で生年月日などを併記することで「VeriFLY」などをクリアできましたが、保証はできません。
確実性を取りたい方は確実な業者に頼りましょう。
ちなみに、抗原検査ではなくPCR検査が良い場合、羽田・伊丹・福岡空港の木下グループの検査場は15時までの検査で当日20時までに陰性証明がもらえます(2,500円)。
羽田空港第1ターミナル店・羽田空港第2ターミナル店|木下グループ新型コロナPCR検査センター
3空港から出国する場合は便利ですし、抗原検査は30分で出るので、出国時のカウンターで何らかのトラブルがあった場合の最後の手段としても利用できます。
成田空港の検査場は別の会社なので注意(値段と時間が異なります)。

空港

これを持って空港に向かいます。
アメリカ入国時の必要書類は、航空会社のチェックイン時に確認されます。
そのため、チェックインカウンターで並ぶ時間が長くなっているので、早めに向かいましょう。
「ANA Travel Ready」の場合、オンラインチェックインが可能。
「VeriFLY」は、アメリカン航空で利用しましたが、チェックインカウンターに「VeriFLY」専用のレーンができており、むしろ普段より早くチェックインすることができました。
その後は書類を求められることはありませんが、アメリカでの入国審査時に提示が求められる可能性は否定できないため、念のため陰性証明と接種証明はすぐ出せるようにしておきましょう。

帰国編

PCR検査

日本への帰国時は、2回のPCR検査が必要です。
1度は自分で、2度目は帰国時に国が行います。
重要なのは自分で手配する1度目です。
帰国便の搭乗時間の72時間前以内のPCR検査が必要で、抗原定性検査はNG。
検査証明書の提出について|厚生労働省
基本的には厚労省指定のフォーマットに沿って陰性証明を発行してもらう必要があり、対応機関は限られています。
WDWでは日系の代理店が、手配サービスを行なっています。
JAL・ANAも紹介しているほか、各州の領事館も紹介しています。
日本に帰国・渡航する場合には(3月3日現在) | 在マイアミ日本国総領事館
WDWからは代理店の手配かUberなどで移動する必要があり、数時間ロスします。

ここからはもっと攻めた方法。
“任意のフォーマットの提出も妨げられませんが、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります”とされており、厚労省フォーマット以外でもなんとかできます。
とはいえ、検査方法が細かい上に記載事項が色々とあり、事前にこれを満たしているのか確認するのはなかなか大変です。
WDW最寄りのオーランド国際空港(MCO)にもPCR検査場はありますが、どういう証明書が発行されるのか不明。
そんな中、ロサンゼルス国際空港(LAX)は証明書が使えるとANAの駐在員体験談が載っていました。
COVID-19 TEST(LAX編) LAX空港の検査場でOK -ANA Sales Americas-
ANAの駐在員が行けたんだからANAなら乗れるだろうということで、2021年10月に利用しました。
ここでのポイントは72時間の起算方法。
トランジットで空港から出ない場合、最初の空港で陰性証明が必要。
空港から出たり、経由地で宿泊したりした場合、経由地での陰性証明が必要となります。
つまり、WDW(MCO)からLAX経由で日本に帰国する場合、LAXで降りて一泊してから日本行きに乗る旅程なら、LAXでのPCR検査のみで帰国できます。
1泊2日でアナハイムのディズニーランド・リゾートに行けばいいのです。
実際、MCOを朝出て、LAXでPCR検査を行い、そのままディズニーランドへ、アベンジャーズ・キャンパスで遊んでいる間に陰性を受け取り、一泊して翌日夜の便でLAXから帰国できました。

帰国時の書類チェックも帰国便のチェックインカウンターで行われます。
従来はカウンターの係員の判断で確認されていましたが、現在は後述するMySOSで事前確認ができます。
指定フォーマット以外の書式でも、MySOSでは厚労省側がチェックしてくれるため、日本の要件に慣れていない現地係員よりもイレギュラーな書式に対応する確実性が高まっています。

MySOSアプリでファストトラック申請

これまで何度か登場している「MySOS」。
極めて重要なアプリです。
日本入国時にはどうしてもダウンロードが必要なので、早めに入れておきましょう。
ファストトラック
MySOSアプリはアプリストアからダウンロードすると、通常モードで起動します。
専用URLからダウンロードしないと、入国者モードにならないという、不思議な仕様なので、必ず厚労省のページからダウンロードしてください。
アプリを開くと、赤い画面になっています。
ここで質問票、誓約書を入力。
ワクチン接種証明書と陰性証明をアップロード(カメラで撮影でも可)します。
陰性証明以外は事前に登録しておくと、画面が黄色になります。
最低限ここまでは終わらせておきましょう。
陰性証明が取れたら、これもアップロード。
日本到着6時間前までに事前申請しておくと、厚労省側が審査してくれます。
全て完了すると画面が緑色になります。
とはいえ帰国便のチェックインカウンターでもMySOSの提示をすると話が早く進むので、なるべく早く緑色の画面にしましょう。

帰国時の日本の空港では、ファストトラック(MySOS画面が緑か黄色)のレーンが整備されてきており、かなり早くストレスなく進めます。
誓約書を書いたり書類を順番にチェックしたりといった手間がなくなるので、スピーディーですし、みんなが使うことで全体の負担を減らせます。
空港では、最初にPCR検査(唾液)を行い、結果待ちの間に書類確認などを行う形式。
ファストトラックの場合、PCR検査の結果待ちの方が時間がかかるため、帰れる時間はそれ次第になります。

昨年の段階では、空港から自宅まで公共交通機関を利用せずに帰る必要がありましたが、現在は空港でのPCR検査の陰性から24時間以内なら電車やバスを利用してよくなっています。
飛行機の乗り継ぎも可能になったので、地方から東京・関西を経由した渡航もしやすくなっています。

税関アプリ

おまけ
帰国便では機内で税関の紙を配られますが、これも電子化されています。
7つの空港で税関検査場電子申告ゲートを利用できます。 : 税関 Japan Customs
アプリに必要事項を記入するとQRコードが発行され、専用のゲートで税関を通過できます。
住所などは次回の利用時にコピーできるので便利。
これで、紙に記入する作業を全廃できました。
コロナ関係ないサービスですが、スタートがコロナ禍だったため空港も混んでおらず、まだ利便性がいまいち高くありません。
今後はかなり便利になると思います。

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スペース・マウンテンを「全く新しく建設し直し」 OLC2024中期経営計画を読み解く


東京ディズニーランド®のアトラクション「スペース・マウンテン」および周辺環境の一新について
A New Space Mountain Coming to Tokyo Disneyland in 2027 | Disney Parks Blog(4/28 1:30追記)

スペース・マウンテンの完全リニューアルが発表されました。
現行のスペース・マウンテンを2024年で閉め、2027年にかけて建設し直し、周辺の環境と合わせて整備し直すもの。
リリース内の「全く新しく建設し直し」という文言がすごい。
新スペース・マウンテンは、現在のジェットコースタータイプの屋内型アトラクションという形態を引き継ぎ、宇宙旅行のテーマも継続。
新たな性能や特殊効果が加わります。
イメージイラストを見ると、左側に裾野が伸びており、スロープのように入場していく模様。
トロンの形状に近いです。
流線形でブルーを配色し、周りには木々も生い茂り、1983年当時の「未来」から、現代風の「未来」で持続可能感のあるデザインになっている印象。
アトラクション前には広場が誕生。
新しいライドは現在より後ろ側に作り、今の跡地は広場にすることで、建設期間を短縮するのでしょうか。
周辺に広場を設けるのも、ファンタジースプリングスから続く周辺環境整備を感じさせます。
ショーベースは存続する模様。

スペース・マウンテンは2007年にリニューアルしていますが、さすがにコースターで40年間同じ建物なのは大変なのでしょうか。
海外と同様、スピーカーは搭載するのでしょうが、具体的にどうなるかはまだ不明。
WDWではトロン・ライトサイクル・ランとガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインドという、トゥモローランドの新コースターと宇宙屋内コースターがオープンを控えており、そのタイミングでスペース・マウンテンがスペース・マウンテンのまま作られるのはちょっと意外。
音楽や映像を取り入れたコースターになるなら、逆に非IPのコースターとして、スター・ウォーズ(ハイパースペースマウンテン)やマーベルとのコラボの可能性も残ります。
USJでハリウッド・ドリームライドがIPコラボしまくっているように、期間限定アトラクションとして展開しやすいシステムの方が集客面で武器になる側面もあります。
(4/28 1:30追記)Disney Parks Blogがイマジニアのコメントを載せていました。すごくEPCOTっぽい、地球に感謝みたいなストーリーになるようです。

コロナ以降の中期経営計画

2024中期経営計画

同時に2024年中期経営計画も発表されました。
2024年度までの3年度の計画ということで、これが終わる頃にスペース・マウンテンの工事がようやく始まることになります。
内容は、大型コースターの作り替えのイメージとはかなり離れており、スペース・マウンテンとは別で作られた感があります。
コロナ前の計画だったものがコロナの2年分遅れてきたのでしょう。

コロナ後のパーク運営について、かなり方針が変わっています。
・1日当たりの入園者数上限を下げる
・選択肢の提供
・パークの魅力向上
・効率的なパーク運営の確立
の4本柱。
入園者数の上限を下げ、平準化させることで、効率的な運営にし、リスクを下げていく方針です。

どこの人数を減らすのか

入園者数は2024年度で2,600万人程度の想定に。
2018年度が3,200万人でしたから、600万人落とし、25周年〜震災前くらいの水準にします。
ありたい姿2023での「高い満足度を伴った入園者数を恒常的に3,000万人レベルとする」とは大きな方向転換です。
入園者数の水準は、2024年度までトライアルを重ねて、それ以降に向けて調整していく模様。


入園者数を減らすことは、どの日を減らすか、どの層を減らすかに分解できます。
「平日や休日、時期などの繁閑差を年間通じて最小限にすることで平準化を推進」としており、日付側の目標です。
年間の入園者数を少ない日順に並べたイメージのグラフが載っており、上限を減らした上で少ない方を嵩上げし、均衡化を図るとしています。
一方、どの層を減らすかについては、入園者数の上限減少のデメリットとして「来園希望が叶いづらい」が挙げられています。
土日や長期休みに訪れる地方ゲストはもちろん、高頻度層(リピーター)も行きにくくなります。
この施策はコロナ前から行われており、日付指定限定入園日や入園制限の多頻度化が実行されてきました。
さらに、現在は完全前売+一部券種の抽選制、そして価格変動制が行われています。
今回、新規施策例として「時期を絞った高頻度層に向けた施策など」と挙げられており、複数日入園パスポートのトライアルもこの流れでしょう。
高頻度層をターゲットに均衡化を図るなら、平日限定年間パスや、季節限定パスのようなものがこの3年でテストされていく気がします。


アトラクション・ショー収入の計画では、「チケット構成の変化による増」が2021年度より2024年度にかけて(グラフの見た目で半分程度に)減少しており、高頻度層などがそこそこ安めに入れるチケットは想定されているようです。
キャンパスデーのような割引も復活するでしょう。

客単価アップ施策

入園者数を下げた分、1人あたりの売上高を増加させる計画。
価格変動制でチケット料金の値上げをしやすくしましたが、この領域は2024年に向けて増加していきます。
単純に、現在の時間指定パスポートがなくなって全てワンデーになれば増加する領域ではあります。
そして、これまで「チケット収入」とされていた部分が、「アトラクション・ショー収入」となります。
バケーションパッケージの有償コンテンツを含む「体験の収益化」が追加されます。
例として挙げられているのが、従来ディズニーホテル向けの15分前入園だったのが、現在のディズニーホテル向けに別途有料で1時間前入園を販売するもの。
これが「選択肢の提供」です。
キャラクターグリーティングは「体験の収益化」、通常にない特別な体験が「時間帯プログラム」、ホテルでのんびりしながらプラスアルファの体験が「バケーションパッケージ」となっています。
アトラクションに関して、別途収益の話がないので、有料ファストパスのようなものは一旦ないのかもしれません。
現在特別なグリーティングはバケーションパッケージで展開されていますが、これがただチケットに追加課金のコンテンツとして出てくるのかも。
時間帯プログラムは、昨年ハロウィーンの朝に行われた「ハロウィーンモーニング・パスポート」がこれのトライアルにあたり、特別なショーパレを想定しているようです。
商品販売収入は同程度。
飲食販売収入は、入園者数水準が減るため、レストランの混雑も緩和されるということで、増加を見込んでいます。
ちなみに昨年度の飲食収入は、入園者増加でテーブルサービス店舗の利用率が下がったため減少しており、バランスは難しいところです。

入園者均衡化の影響

入園者が均衡化されることで、キャストの人数が少なく対応できます。
キャストはコロナ前の人数より少ないままで運営し、時給増にも対応できるようになります。
一方で厳しいのはホテル。
ファンタジースプリングスに合わせて6軒目のディズニーホテルが誕生しますが、これは入園者数をどんどん増やそうとしていた頃の計画。
想定より1/3くらい低い水準のリゾートになるのではと考えると、なかなか厳しくなります。
これに対しては「パークとの連携やディズニーのコンテンツ活用を強化」することで、ホテル単体で稼げるようにしていく計画。
新浦安周辺ホテルは大変そう…

パークの魅力向上としては、ファンタジースプリングスが2023年度。
スペース・マウンテンは2027年ですが、それまでは「既存アトラクションの魅力向上につながる開発」としかなく、特に大きな開発はなさそう。
ランド「7つのテーマランドの開発」とシー「複数の拡張用地を活用した開発」は記載がなくなっています。

同時に「2030年に目指す姿」も公表されており、今回の計画を踏まえて、コロナ前とは全く異なる、新しいステージを目指していきます。
2024年度までの3年間は、コロナからの復旧を待ちながら、今後の入園者数の水準を探っていくトライアル期間になるようです。

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3D、VR、AR、映像アトラクションの行方

来年には東京ディズニーシーにファンタジースプリングスがオープンします。
最大のアトラクションとなるピーター・パンのライドは、3Dメガネをかける形式っぽく、となると3Dボートライドという得体の知れないライドになります。

フィルハーマジックの『リメンバー・ミー』アップデート


3Dアトラクションはシアタータイプとして昔からありますが、飛び出て見えることが大きな売りでした。
しかし今やもはや飛び出るだけでは驚かれない技術となっています。
印象的なのは、3Dシアター時代に誕生した「ミッキーのフィルハーマジック」が最近実施した『リメンバー・ミー』シーンの追加。
フィルハーは典型的な飛び出て見えるシアターアトラクションですが、そこに15年以上経って新映像が追加されました。
『リメンバー・ミー』は死者の国の街並みを奥行きを持って描くことに重きを置いており、飛び出てこない3Dでした。
他のシーンとの違いが際立っていました。
ただ、3Dが奥行き使用メインになると、映画館との差異はより失われていきます。
そこにどうテーマパークらしさを付加するのか、シアターではないアトラクション要素に3Dを組み合わせていくことになります。

シアター形式からの進化

普通の座席で映像を見るシアターが進化したのが、座席が浮いてスクリーンに入って行く「ソアリン」。
ソアリンは球面スクリーンを用いていますが、これを3D映像にすることで平面スクリーンにして、キャパシティを増やしつつ端から見た時の映像の歪みもなくしたのが、「アバター:フライト・オブ・パッセージ」です。
一方、既存ライドの映像部分に3Dを取り込んだのが、「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」。
ただこれは3Dを導入したものの、後に3D無しに戻りました。
なんでも3Dにすれば良くなるわけではないことが、示されてしまった形です。
実際、ハリー・ポッターは映像以外のシーンの比率も高いので、3Dで視界が暗くなるのはデメリットが大きすぎたと思います。酔うし。

VRコースターは到達点へ

世の映像コンテンツとしては、3Dの次はVRの時代となっていますが、これまたテーマパークではアトラクションと組み合わせることでここだけの体験を作り出しています。
USJではXRライドを何年も映像を変えて運行しています。
XRライドの特徴は、既存のコースターの物理的なスリルをVRに加えられることです。
本来VRは映像だけでもスリルを与えられますが、実際にコースターが落ちていることでよりスリルは増しますし、風なども当然リアルに感じられます。
XRライドは様々なコラボを行なってきました。
「鬼滅の刃 XRライド」はオーソドックスな演出で、キャラクターの見せ場とコースターの落下が連動するパターンを繰り返しています。
開催中の「進撃の巨人 XRライド」は最高傑作だと思います。
鬼滅ではライドが列車になっていて行き先が見えたのに対し、進撃ではゲストの目がVRゴーグルで塞がれて本来のコースが見えないことを利用しています。
コースターらしいアップダウンは、巨人の腕を登るなど動きのあるアクションで演出することで、どう落ちるか分からないスリルが味わえます。
立体機動という空中を利用したアクションが行えるのもコンテンツとの相性の良さでしょう。
さらに、落ちてくる岩を避けてとキャラクターから指示が入り、VR映像なので本来関係ない動作をさせられるわけですが、コースターとは関係ない動きも促すことで、ゲストの気を散らして没入感やスリルを増させています。

シューティングライド 3DかARか

スーパーニンテンドーワールドの「マリオカート〜クッパの挑戦状〜」は、ARを活用しています。
VR(仮想現実)が視界を全てCGで作り込むことに対して、ARは拡張現実。
実際の視界に、映像を付け足す仕組みです。
ARでは実際の視界の作り込みが活かされるので、テーマパークにはプロップス作りの優位性があります。
マリオカートでは、この技術をシューティングライドに使ってきました。
シューティングといえば「トイ・ストーリー・マニア!」が3Dを使っています。
このとき3DとARの違いは、視線の先がスクリーンかプロップスかに出てきます。
トイマニでは、ステージが終わる毎にライドが動き、次のステージへ向かいますが、向かった先もスクリーンなので、動き続けるライドというアトラクションの効率のために動いているだけです。


DCAの「WEBスリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー」では、3Dシューティングはそのままに、シューターがゲストの手を読み取るシステムに進化しています。
これにより両手でスムーズに撃てるようになりましたが、スクリーンからスクリーンに移動する形は変わりません。
マリオカートではシューターはハンドルになっており、打つ方向はARグラスを用いて視線で決めるシステムです。
さらに打てる甲羅の数が決まっており、シューティングアトラクションが陥るひたすら連打するだけの状態から解放され、打つタイミングの戦略が必要になります。
打つ・打たないのタイミングがあることで、周りを見る余裕もでき、ARならではのプロップスや空間の作りに入り込みやすくなります。

ここにきてVRウォークスルー

ARとして一発目とは思えない高い完成度のアトラクションを作ったUSJですが、再びVRのアトラクション「XR WALK」をオープンさせました。
何もない箱でVRゴーグルを付けて歩き回る、かなりオーソドックスなスタイルです。
コンテンツは、第一弾としてモンスターハンターを展開中です。
XR WALKのすごいところは、自分でアバターの衣装や武器を選べるところ。
ディズニーではVOIDがスター・ウォーズなどのVRウォークを行ってきましたが、この辺りが明らかに違い技術の進歩を感じます。
さらにスター・ウォーズではブラスターを撃つだけだったのが、モンスターハンターでは剣を振る短距離戦が行えます。
武器によって特性があり、終了後にもらえるスコアにも影響するので、得意な武器を見つけたり、チーム内で分担したり、何度も楽しめるシステムになっています。
VRブームとはいえ、一本橋のようないわゆるVRアトラクションっぽいことを体験している人はそんなに多くない現状。
XR WALKでは前半にフィールドを歩き回るアクティビティが用意されており、ただ戦闘するだけのVRではなく、VRらしい足がすくむ感じや落ちる感じを体験できるようになっています。
ここでは採集ミッションを入れることで、リピーターもある程度まで楽しめる仕掛けを用意。
要所要所でしっかりリピーター向けの配慮を入れてくるのはさすがです。
ここはVRがもっと広まっていけば構成も変わっていくのでしょう。
フリーウォークと言えども実際に歩ける範囲は物理的な制約があるわけで、今回進むべきルートは導蟲を使うことで世界観を崩さずに示せています。
一方これ以上行けない境界はただの赤い壁で、ゲスト同士が近付いても壁が出てくるので、大体の人は見てしまうような世界観から外れたものになってしまっています。
特に戦闘時など、その場で立った状態で剣を振るのですが、説明はないので歩き回れるのかと思ってしまいます。
せっかく氷の上なのだから、氷が割れて自分のスペースだけ独立しているような演出をとれば伝わりやすいのにとか、まだ改善の余地は感じます。
しかしモンスターハンターを知らなくても非常に体験価値の高いもので、USJにはVRアトラクションを何本も作り続けてきたノウハウがしっかりあることが伝わってきます。

テーマパークの優位性とは

XR WALKはテーマパークらしさはノウハウにもたらされており、テーマパーク内に置くべき物理的な制約はありません。
ディズニーのVOIDもダウンタウンディズニーなどパーク外にありました。
XRライドも初期から指摘されている、ゴーグル装着の人海戦術や元のアトラクションからキャパが半減していることが、一切解決されずに続いています。
マリオカートではこれを解決するシステムがふんだんに取り入れられていますが、これはARで激しくないアトラクションだからやりやすいことでもあるのでしょう。
USJにおけるVRアトラクションとARアトラクションの最大の差は、VRはどちらも期間限定で半年程度で内容を変えるものであり、ARのマリオカートは常設アトラクションであることです。
VRなど物理的な制約の少ない映像アトラクションは、頻繁に内容を更新できる利点があります。
他社IPとのコラボで予算のかかった期間限定アトラクションを作るのはUSJの独自性のようになっており、他のパークではあまりありません。
ディズニーでは「スター・ツアーズ:アドベンチャー・コンティニュー」が新映像を定期的に導入していましたが、それでもUSJのクールジャパンの頻度とは比べものになりません。
フィルハーマジックが15年も同じ映像でやっていたことからも、新映像は意外と面倒そうなことが伝わってきます。

ディズニーでは、映像アトラクションが切り替えやすいという利点を、ランダム体験に利用している傾向があります。
スター・ツアーズではシーン毎にパターンが用意されており、組み合わせでかなりの種類の体験があります。
「ニモ&フレンズ・シーライダー」はパターン切り替え時の映像がかなりシームレスになっています。
「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」は、さらに進化してリアルタイムにレンダリングして映像を出しています。
これは3Dではなく、自身の操縦によって映像が変わっていくというもの。
ここまでくると逆にゲームセンターにあるようなゲームとの差異が分かりにくくなってきます。
特にスター・ウォーズだとバトルポットがあるので、テーマパークでわざわざ体験するアトラクションとしては弱めになってしまいます。
映像アトラクションの切り替えやすいという利点は、ランダム性になり、やがてインタラクティブ性になってきています。
インタラクティブになるほど、ゲームに近づいていき、さらに同時体験人数が少ない方が操作の反映が大きくなるため、体験するチームは小型化。
テーマパークのアトラクションの優位性が薄れていってしまいます。

結局、ライドアトラクションでプロップスと映像の組み合わせが、テーマパークらしい映像アトラクションを作る方法になる気がします。
上海のカリブの海賊のように、プロップスを置きつつ、奥行き演出のある映像や、全面スクリーンで迫力を出すのが最適解のよう。
全面スクリーンによる海中から浮上するシーンの臨場感は映像ならでは。
ファンタジースプリングスが同じものをピーターパンの海賊船でやってくれるならそれだけで満点でしょう。
しかし、3Dグラスとプロップスの相性の悪さはハリー・ポッターが証明してしまっており厳しめ。
ARでは、同じグラスながら、この上から映像を加えられるため、AR+プロップス+スクリーンという3段階での演出も可能。
また、個人毎に違う映像を出せるため、インタラクティブ性の利点が出てきます。
マリオカートでのアニマトロニクスにAR映像を重ねる演出は、ライドアトラクションの将来性を感じさせました。
ファンタジースプリングスのピーターパンは一体どうなるのでしょうか。

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