*

 - ディズニーチャンネル  - by poohya

8年間の夏休みの終わり。フィニアスとファーブ最終回

永遠に思えた夏休みがついに終わってしまいました。
最終エピソード「夏休み最後の日」が放送されました。
米国では72時間の連続放送に続き最終エピソードの放送。
その数時間後、日本でも「夏休み最後の日」が放送されました。

ディズニーTVアニメーションシリーズで明確に最終回があったのはキム・ポッシブルを覚えています。
「さよならミドルトン高校」と題された最終回は高校を卒業することでキム・ポッシブルの終わりを表していました。
ハイスクール・ミュージカルと一緒ですね。
フィニアスとファーブは夏休みの終わりがシリーズの終わりです。
(この後最終話のネタバレを含みます)

キム・ポッシブル、ハイスクール・ミュージカル、フィニアスとファーブはどれもディズニー・チャンネルの歴史を大きく変えた作品でした。
キムとフィニアスの共通点は、TVアニメーションシリーズながら物語として話が進行していたこと。
スタート時と終盤ではずいぶん設定が変わりました。
だからこそ最終話をしっかり作れたわけでもあります。
それでもフィニアスとファーブは話の根幹は変えずにきました。
そして最終話に向けて、いよいよその部分も変えてきました。
ドゥーフェンシュマーツの未来、フィニアスとイザベラの未来、ペリーの、バルジートの、カールの未来。
クリエイターがオタクなシリーズだったからこそ、私たちが見たいと思うものは最後に出してくれました。

フィニアスとファーブは過去エピソードの小ネタが多く、それまでを見ていると笑えるシーンが多くあります。
だからこそ、過去の発明品大集合!などは最高で、「フィニアスとファーブ ザ・ムービー」がそれを感動的に演出したものでした。
過去の人物大集合!は「ジェットコースター・ザ・ミュージカル」です。
「ジェットコースター・ザ・ミュージカル」も本来なら最終話になるはずだったエピソードですね。
「祝!フィニアスの誕生日」なども過去のシーン大集合です。
では最終話もそうなるのか…
と思いきや、最終話も細かいところで過去エピソードネタを入れてきました。
ドゥーフェンシュマーツ×キャンディスのBustedは笑った。
イザベラがフィニアスに再会したシーンのプレイバックなど気合の入っていましたが、細かい。
最後はフィニアスとファーブらしく、フィニアスパートとドゥーフェンシュマーツパートがキャンディスやペリーを媒介に大事件を起こすという物語でした。

そして最後の歌。
「ジェットコースター・ザ・ミュージカル」でCarpe Diemつまり「今日を楽しもう」と歌った彼ら。
最後は、すごい発明をしたからではなく、友達と家族がそばにいてかけがえのない時間を過ごせたと歌いました。
すごい発明をする天才兄弟だけれど、自分なりに楽しいことを友達や家族と一緒に遊んだことがすごいんだ。
フィニアスとファーブの根底に流れるメッセージを示してくれました。
これまでの思い出を振り返り、「ありがとう」の気持ちを込めて、いつも通りの風景で夏休みが終わっていく…

フィニアスとファーブと出会ったのは、かなり初期でした。
ただの自慢ですが、まだ歌の吹き替えがなく、歌になると字幕に切り替わっていた頃からずっと見てきました。
それが巨大コンテンツへと成長し、今や日本ではご当地ペリーが並んでいます。
最終話に合わせて公開された声優インタビューはキャラクターへのラブレターのようでした。
これほど愛されたディズニー・チャンネルアニメーションははじめてではないでしょうか。

確かに今日、ディズニー・チャンネルの一時代が終わりました。
ディズニー・チャンネルの夏休みが終わり、新学期を迎えます。
新学期にやってくる転校生はスターバタフライちゃんかな?お姉さん版ソフィアかな?ライオンかな?
それでも、フィニアスとファーブは学校でも天才ですし、クリスマス休暇にはまた楽しい発明をしていることでしょう。
フィニアスとファーブが始まった8年前、キム・ポッシブルが最終話を迎えていました。
キム・ポッシブルが始まったのは13年も昔のことです。
10年後のディズニー・チャンネルも、こんなに愛される番組を送り出す存在であってほしいです。
フィニアスとファーブ、ほんとありがとう。イザベラ好き。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加