「 くまのプーさん 」 一覧
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プーミュージカル「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」パペットを公開
Enjoy an Exclusive First Look at Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation – D23
10/21からオフ・ブロードウェイで公演が始まるミュージカル「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」。
関連:くまのプーさんをミュージカル化「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」オフブロードウェイで2021年10月から | 舞浜横丁
D23でミュージカル用のパペットが公開されました。
ミュージカルはJonathan Rockefeller氏によるもので、「はらぺこあおむし」や「パディントン」などパペット劇を得意としています。
プーも同様にパペットを用いたミュージカルとなります。
公開された写真は、プー、ピグレット、イーヨー、ティガー、オウル、カンガとルーのパペット。
公式サイトでは、ラビットのパペットも見られます。
写真には、クリストファー・ロビンも写っており、実際の子役が演じるようです。
パペットの高さはクリストファー役の座高くらいで、リアルなサイズ感です。
パペットのデザインは、『プーと大人になった僕』に近いもの。
予告編ではピグレットの服はアニメーション版と同じピンクでしたが、今回の写真ではプー僕や原作と同じ緑になっています。
イーヨーはかなりプー僕に近め。
オウルはぬいぐるみではないためプー僕でも生き物感が出ていましたが、プー僕の羽の感じを残しつつパペットに仕立てています。
ラビットもぬいぐるみではありませんが、かなり独特のパペットに。強いて言えばスプラッシュマウンテンのアニマトロニクスっぽいです。
一方ティガーはプー僕よりアニメーション版に近い色合いや縞々で、「ザ・ブック・オブ・プー」に近め。
「ザ・ブック・オブ・プー」もパペットを用いたテレビシリーズです。
そして、実際に操演するミュージカルのためか、どのキャラクターも口と鼻周りが大きめになっている印象です。
「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」はオフ・ブロードウェイのロウ劇場で2021年10月21日より上演。
約200席の劇場で、現在2022年1月末までのチケットが販売されています。
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くまのプーさん「はちみつの日」2021 原作95周年でグッズ催事も開催
今年も8月3日、はちみつの日が近づいてきました。
毎年プー関連のキャンペーンや新商品が出るイベントです。
今年は1926年10月14日の原作「クマのプーさん」発売から95周年。
95周年ロゴのついたグッズもあります。
銀座三越「Winnie the Pooh Festival」
銀座三越7階催事会場では、2021年9月15日(水)~9月27日(月)「Winnie the Pooh Festival」を開催。
プーグッズを集めた催事で、会場先行の新商品も並ぶそう。
全国巡回5年目に突入した「おひさまマーケット」と何が違うのかはよくわかりませんが、展示はなくグッズだけのようです。
はちみつカフェはクラシックプー
毎年恒例、新宿小田急の「はちみつカフェ」は、原作95周年を記念してクラシックプーがテーマになります。
これまでのはちみつに合う料理からかわり、英国料理や紅茶をメインにした原作ムードあるカフェになる模様。
大阪心斎橋でも開催されます。
ところで、新宿小田急は来年9月で閉館するそうで、はちみつカフェは今年が最後になるかもしれません。
ディズニーストアは「西部のヒーロー、仮面グマ」
ディズニーストアのプーグッズは毎年何種類も出るのでよくネタ切れしないなと思いますが、昨年から「新くまのプーさん」のエピソードに着目されています。
昨年は「プーさんのきらきら星」でした。
今年は「西部のヒーロー、仮面グマ」。
きらきら星に比べてややマイナー感あるチョイスですが、英国舞台のプーなのにウエスタンという、「新くまのプーさん」ならではのガチャガチャ感が楽しめます。
劇中で行われるアイスの早撃ちもモチーフになっています。
ちなみに新くまのプーさんでの西部劇は「プーさんのカウボーイ」でも行われ、格好は一部異なりますが大体似たようなものです。
キャンペーンのテーマは「癒し」
毎年テーマが設定されていますが、今年は「癒し」。
shopDisneyのTwitterでは「プーさんの癒しの名言」と「おすすめ癒しアイテム」がリプライで届くキャンペーンが行われています。
名言といっても「心がスッキリする幸せのヒント」「超訳『老子』『荘子』」の言葉だそうで、プーと無関係なやつです。
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プーがエリザベス女王95歳の誕生日を祝う動画を公開
Celebrating 95 magical years 💛
Everyone's favourite bear has a special surprise for Her Majesty The Queen 🎈#WinnieThePooh95th pic.twitter.com/qLKCYg2IzE
— Disney UK (@Disney_UK) June 10, 2021
英ディズニー公式がプーの動画を公開。
クラシックプーのスタイルのプーたちがエリザベス女王の誕生日をお祝いしに行く内容です。
プーはこれまでもエリザベス女王90歳やヘンリー王子とメーガン妃の第一子誕生の際にもお祝い動画を公開しています。
特にエリザベス女王90歳の際は「Winnie the Pooh and the Royal Birthday」と題し絵本としても出版されました。
今回は100エーカーの森でクリストファー・ロビンがエリザベス女王95歳のお祝いの幕を飾ります。
それを見たプーが家から大きなはちみつの壺を持ち出し、イーヨー、ピグレット、ティガー、クリストファー・ロビンと共にエリザベス女王に渡しに行きます。
最後にピグレットからプーへの小さなプレゼントもある48秒の動画です。
エリザベス女王の誕生日は4月21日ですが、「女王公式誕生日」は6月第2土曜日に設定されており、今年は6月12日にウィンザー城で規模を縮小して開催されました。
エリザベス女王が生まれた1926年は、「クマのプーさん」発売と同じ年であることから、プーはイギリス王室との関係性を打ち出しています。
今回の動画にも「#WinnieThePooh95th」のハッシュタグがついており、プーも原作出版から今年で95周年。
ピグレットがプーにもお祝いを贈るのはその意味が込められています。
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くまのプーさんをミュージカル化「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」オフブロードウェイで2021年10月から
Winnie The Pooh – The New Musical Stage Adaptation
Embark on a New Musical Adventure with Winnie the Pooh This Fall – D23
くまのプーさんがオフ・ブロードウェイの舞台でミュージカル化されます。
原作ではなくディズニー版の「くまのプーさん」のミュージカル化で、D23が取り上げるほどしっかりディズニーが主導しています。
プーたちは等身大のパペットで表現される人形劇のスタイル。
手がけるのは、「はらぺこあおむし」や「パディントン」のパペット劇を手がけたJonathan Rockefeller氏。
彼が手がけた「Paddington Gets in a Jam」から人形劇の雰囲気が掴めそうです。
ミュージカルとして、楽曲はシャーマン兄弟のものを使用。
さらにA.A.ミルンによる曲も追加とのこと。
ミルンによる原作では曲はありませんが、プーが頻繁に詩を詠んでいます。
『ピグレットムービー』では、プーの詩を元に音楽をつけた「Sing Ho for the Life of a Bear」「The More it Snows」という曲ががあり、作詞翻案にA.A.ミルンもクレジットされています。
今回もそんな楽曲が追加されるのかもしれません。
シャーマン兄弟の楽曲を使用するなら、使える映画は『くまのプーさん 完全保存版』と『ティガームービー』になり、『ティガームービー』はディズニーオリジナルで原作の詩を入れにくいことからも『くまのプーさん 完全保存版』のストーリーになるのでしょう。
『くまのプーさん 完全保存版』は『プーさんとはちみつ』『プーさんと大あらし』『プーさんとティガー』の3短編によるオムニバスで、そのままミュージカル化できるような一貫したストーリーがありません。
どういう物語に持っていくのか注目です。
併せて公開された予告動画はティザー予告としてミュージカルや舞台の要素は見えません。
出てくるプーは『プーと大人になった僕』のスタイルのぬいぐるみで、舞台のパペットもこのような質感になるのでしょうか。
そして気になるのが、ミュージカルはシャーマン兄弟の楽曲と予告されているのに対して、予告で流れている音楽が「新くまのプーさん」のオープニングなこと。
なんでその曲。
「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」は半年後、2021年10月21日より上演。
10/14がプーの原作発売記念日で、今年で発売95周年になるので、メモリアルなタイミングになります。
場所はオフ・ブロードウェイのロウ劇場。
チケットは6/1から先行発売、14日から一般発売です。
ブロードウェイでは、9/14から「ライオンキング」や「ハミルトン」、9/28から「アラジン」が約1年半ぶりに再開予定。
一方で「アナと雪の女王」は再開を断念し閉幕しました。
そんな中、このタイミングでプーがしれっと参戦します。
日本からはいつ行けるんだろう…
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「プー棒投げ橋」の危機—クリストファーとディズニーを動かした聖地の歴史 #d_advent
11月16日、イギリスのアッシュダウン・フォレストにある「プー棒投げ橋」の一部が壊れたというニュースが出ました。
英「プーさんの棒投げ橋」一部破損 倒木が直撃 – テレ朝news
原作「クマのプーさん」に関する観光地として最も有名なのが、作中の遊び「プー棒投げ」が行われた橋、「プー棒投げ橋」です。
橋は2021年中に復旧する見込みだそうですが、迅速な復旧が行われるのは、プー棒投げ橋がこれまで何度も陥った存亡の危機と、「クマのプーさん」との関わりから避けていたクリストファー・ミルン、さらにディズニー社までも巻き込んだ歴史の結果があります。
この記事は「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2020」2日目に参加しています。
「プー棒投げ」とは
プー棒投げ(Pooh Sticks)とは、橋の片方から一斉に小枝を川に投げ入れ、橋の反対側から最初に自分の枝が出てきた人の勝ちというゲーム。
「クマのプーさん」で登場した遊びで、ディズニーでは短編『プーさんとイーヨーのいちにち』にて「プーの小枝投げ」として描かれています。
1984年からテムズ川では毎年「世界プー棒投げ選手権」が行われるような人気競技になっています。
そんなプー棒投げ発祥の地が「プー棒投げ橋」です。
プー棒投げ橋はイギリス サセックス州ハートフィールドのアッシュダウン・フォレスト内にあります。
アッシュダウン・フォレストは「クマのプーさん」原作者A.A.ミルンの別荘があった森で、息子のクリストファー・ミルンはテディベアのプーと一緒に広大な森で遊んでいました。
これを元に作られたのが「クマのプーさん」の物語で、アッシュダウン・フォレストはまさに100エーカーの森の元となった場所です。
クリストファーによると、プー棒投げ自体はクリストファーが発明したのが先かミルンが物語上で創作したのが先かは覚えていないものの、実際にプー棒投げで遊んだのは確かだそうです。
ポージングフォード・ブリッジ
「プー棒投げ橋」は元々ポージングフォード・ブリッジという橋でした。
写真は1907年頃、橋が完成した直後に撮られたものです。
1925年、A.A.ミルンは、ポージングフォード・ブリッジの近くにコッチフォード・ファームという別荘を購入。
翌1926年に「クマのプーさん」が出版されます。
1928年に「プー横丁にたった家」でプーの物語に幕を降ろした後も、A.A.ミルンはコッチフォード・ファームを中心に暮らしました。
一方クリストファー・ミルンは第2次世界大戦で出兵し、その頃から父との関係が悪化、1947年以降アッシュダウン・フォレストには戻らなくなります。
A.A.ミルンは1956年に死去。
その後コッチフォード・ファームは、1968年にローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズが購入します。
翌年、ブライアン・ジョーンズがプールの底で亡くなっているのが発見されました。
1970年頃にはポージングフォード・ブリッジは老朽化し、馬で渡るのは困難とされるほど一部が崩れかかっていました。
プーの作者や主人公が去ったアッシュダウン・フォレストは大きな転換点を迎えようとしていました。
最初の危機
その頃、イギリスの田舎でもスーパーマーケットの攻勢が強まり、アッシュダウン・フォレストの麓、ハートフィールドの街のお店も潰れていきました。
1978年、陶芸家のマイク・リドリーがハートフィールドに越してきます。
彼の店はクリストファーが幼い頃アイスを買いに来ていた店でした。
さらにその年が「プー横丁にたった家」出版50周年であることに気付いた彼は、お店を改装し「プーコーナー」(「プー横丁」の原語)と名付けます。
突如プーの観光地としての役割を担い出した街に地元住民は困惑します。
観光客が増えたことで、プー棒投げの地であったポージングフォード・ブリッジの老朽化は加速し、いよいよ存亡の危機を迎えます。
これを受け、プー棒投げ橋を救うためのキャンペーンが始まり、様々な寄付を受け、州議会が助成金の拠出を決定。
1979年5月15日、改修されたプー棒投げ橋のセレモニーには、クリストファー・ロビンが招待され、彼は「これは父の想像力の一部です。だれかが橋を愛して、朽ちてしまわないように救ってくれるのを待っていました」と述べました。
30年ぶりにアッシュダウン・フォレストを訪れたクリストファーは、当時プーから逃れたい気持ちは和らいでいたとされるものの、決して乗り気でなかったことがその日の新聞にも残されています。
アッシュダウン・フォレストが油田に?
プー棒投げ橋の改修から8年、今度は橋だけでなくアッシュダウン・フォレスト全体が危機に晒されます。
1987年、ブリティッシュ・ペトロリアム社はアッシュダウン・フォレストでの油田開発を計画しボーリング調査を試みました。
これに対する反対運動が起こりますが、先陣を切ったのがクリストファー・ミルンでした。
クリストファーはあれほど避けてきたプーを利用してでもアッシュダウン・フォレストを守ろうと声を上げます。
州がアッシュダウン・フォレストの権利を買うことで計画は無事に回避されましたが、購入額の約7割はクリストファーの活動で集まった募金で賄われました。
ディズニー社も協力し再建
地元の人々は、静かなアッシュダウン・フォレストを望むもプーの観光客の増加に悩まされ、しかしプーのおかげで森が守られているという状況に挟まれていました。
プー棒投げ橋は一度は改修されたものの再び老朽化が進行。
1990年代になると老朽化は激しくなり、ついに全面的な建て替えが決定されます。
元の木材を出来る限り使用しながら、初期の姿を再現し建て替える工費は約3万ポンドとされました(当時1ポンド=約200円)。
様々な寄付が集まりますが、当時『ティガームービー』を制作中だったディズニー社にも打診があり、ディズニー社も費用の拠出を決定します。
その額は明らかにされていませんが、工費の1/3、1万ポンドほどを拠出したと言われています。
そして2000年、ついにプー棒投げ橋のリニューアルが完了し、現在の姿となりました。
これに合わせ、地元当局はプー棒投げ橋の管理計画を策定。
住民の暮らしと観光地としての役割を両立させながらプー棒投げ橋を守っていくことを地域行政が担うことになりました。
「プー棒投げ橋」は、豊かな自然を愛する地元住人、クリストファー・ミルン、ディズニーまでもを巻き込み、各々のアイデンティティと折り合いを付けながら、幾度の危機を乗り越えてきました。
その歴史と想いの積み重ねの結果、壊れてもすぐ復旧できる現在の環境が整備されたのです。
参考文献
「クマのプーさん 世界一有名なテディ・ベアのおはなし」シャーリー・ハリソン著,小田島則子訳,河出書房新社,2013年
プーのぬいぐるみを主人公に、彼の歴史を詳細に研究した一冊。
「クマのプーさん スクラップブック」アン・スウェイト著,安達まみ訳,筑摩書房,2000年
A.A.ミルンの最も詳細な伝記「A.A.Milne: His Life」の図録集。
「クマのプーさんと魔法の森」クリストファー・ミルン著,石井桃子訳,岩波書店,1997年
クリストファー・ミルンの自伝。これまで避けてきたプーとの関わりを記すことで、亡き父との精神的な和解を果たしていく。