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「 くまのプーさん 」 一覧

マンスリーメダルにハロウィーン魔法使いプー

ランド10月のマンスリーメダルがプーです!
ハロウィーンということで、魔法使いバージョン。
今年は、パレードが蜂、ぬいぐるみがかぼちゃ、メダルが魔法使いとたくさん仮装していますね。
可愛い

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イーヨーの声優、石田太郎さん急死

俳優の石田太郎さんが死去 NHKニュース

長年イーヨーの声優を務めてきた意志だ太郎さんが21日、ドラマの撮影現場で倒れ搬送先の病院で亡くなりました。
69歳でした。

新くまのプーさんからイーヨーの声を担当しており、日本語吹き替えのイーヨーはこの声という方でした。
正直石田さんがもういないという事実が飲み込めません。
イーヨーを日本に届け続けてくれたことにただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

石田さんはディズニー作品ではほかにリトルマーメイドのトリトン王などを担当されていました。
イーヨーという非常に難しい役を演じ、なおかつ歌うということも見事に演じきる名役者でした。

100エーカーの森では、3月にプーの声優 亀山さんが亡くなったばかり。
亀山助清さん死去 | 舞浜横丁
半年で主役2人の現役声優を亡くし、まだ後継が決まっていない状況です。

クリストファー・ミルンは1歳の誕生日にプーをプレゼントされました。
その年のクリスマスにプレゼントされたのがイーヨーでした。
プーとイーヨーは1版最初の友達でした。
陰気ながらも強いこだわりがあり、美しいものが好きで友達想い。それがイーヨーです。

イーヨーの声はいつまでも100エーカーの森に残り、受け継がれていくことでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。

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なぜプーは歌うのか…「プーのララビー」

僕が最も好きなもの、プー。
プーで最も好きな映画「ティガームービー」。
ティガームービーで最も好きなシーン「プーのララビー」。
今日はこの名曲「プーのララビー」から、プーがなぜミュージカル作品なのかについて探ります。

公式動画はここから始まっていますが、映画ではこれより前のシーンがあります。是非そちらを観てみてください。

ティガーの家族を探す途中、蜂の巣を発見したプーは、家族探しを中断して蜂蜜を食べに行きます。
過去に雨雲に変装するなど様々な作戦で蜂蜜を食べようとしてきたプー、今回はどうするのでしょうか。
はじめにふつうに食べようとするも、蜂に手を刺されてしまいます。やはり何らかの作戦が必要なようです。
そこでちょっと考えたプー、子守唄を歌って蜂を眠らせてしまおうという作戦を思いつきます。

さて、ここまでのシーンで既に本当に可愛いプーのしぐさがたくさん出てきます。
ぬいぐるみであるがゆえに意外と軽いプー、そんなプーがジャンプするように木を登っていく動作は、要所要所でふわっとした動きをしておりまさに完璧。
蜂に手を刺されて痛がるプー、枝に上るも落ちかけて体勢を立て直すプー。
ティガームービーはどこをとってもプーの動きが完璧に可愛い、本当に素晴らしい作品です。
「シェパードを美術監督にしたような」美しさの中で、キャラクターの愛らしい動きが観客を引き込んでくれます。

話は戻って、プーの子守唄。
この子守唄の歌詞を見てみましょう。
lullabee,bee,tree、singing,stingingなど、短い歌の中でたくさんの韻が踏まれています。
これこそプーの本領発揮。
実は原作においてプーは100エーカーの森1番の天才詩人なのです。
彼の詩は即興です。直感的な閃きで詩を読むため、詩が閃かず悩んでしまう時もあります。
プーによると、詩の閃き方というものがあるそうです。
はじめに、詩の一フレーズを詠んでみます。すると続きが自然に浮かんできて、それをそのまま詠んでいけば詩になるそうです。

天才詩人であるプーは原作中でよく詩を読んでいますが、原作では地の文も詩的な文章となっています。
原作者A.A.ミルンは著名な散文家でした。
上手い詩を自然に入れ込む技術に長けていたミルンは原作のあちこちに詩的な要素を入れ込みました。
この原作をアニメーションにしようとしたのがウォルトでした。
彼はプーという絵本そのものをアニメ化しようとしたのです。
本の文字をアニメ化し、ナレーターというキャラクターを創り出し、プーという絵本をアニメーションにしていきました。
そして、ミルンの詩的な要素までもを映像化しようとしたのです。
この詩的な要素を音楽として映画に取り入れる、この大役を任されたのがシャーマン兄弟でした。
こうして、ディズニープーはミュージカル作品となり、キャラクターが歌わない部分でも音楽が原作の詩的な要素を表すようになったのです。

そして、「プーのララビー」。
プーが歌い出すシーンを観てみると、プーははじめの一フレーズを考えるように歌い、その後閃いたという表情をして歌い出します。
まさに、先ほどの詩の作り方と同じです。

「プーのララビー」は、プーがどうして歌うのかというミュージカル作品に対する問題の答えを、美しく完璧な形で示した名曲なのです。

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プーさんコーナーから見える「クリストファー・ロビンの家」とは

プーさんコーナーを見ていくと、ディズニープーの立ち位置が見えてきます。

はじめに、プーさんコーナーとは、プーさんのグッズコーナーという意味ではなく、Pooh Corner(プー横丁)です。
原作のタイトル「The House at Pooh Corner」(プー横丁にたった家)から来ています。
ディズニー版でも「完全保存版Ⅱ ピグレット・ムービー」で登場します。
また、100エーカーの森の元となったイギリス アッシュダウン・フォレストにはPooh Cornerというお土産やさんがあります。

さて、プーさんコーナーは英国邸宅をイメージした建物です。
キャストさんによると、このお店のバックグランドストーリーは、「クリストファー・ロビンが幼いころに住んでいた家」だそうです。さらに、「クリストファー・ロビンが後にプーと呼ばれるくまのぬいぐるみを貰った場所」であり、「はじめてプーの物語を聞いた場所」なのだそうです。
では、この家はどこにあるのでしょうか。
ミルン家は家を2つ持っていました。
1つ目が、クリストファー・ミルンが生まれ育ったロンドンの家。
もう1つが、クリストファー・ロビン5歳の時に購入した別荘、コッチフォード・ファームです。
ミルンはコッチフォード・ファームと一緒にアッシュダウン・フォレストも購入しました。これが100エーカーの森です。
つまり、プーさんコーナーのバックグランドストーリーによると、このお店はロンドンの家ということになります。
しかしそれではお店の外観が合いません。
ハニーハントの前に広がる、ミルンの妻ダフネ自慢の庭はコッチフォード・ファームのものでしょう。また、家の外観、外にある井戸なども実際のコッチフォード・ファームを元にしたと言っていい作りになっています。
見た目はコッチフォード・ファーム、中身はロンドン。
どうしてこうなっているのでしょうか、東京のプーエリアは適当な作りなのでしょうか。

実はプーさんコーナーの中にはもう一つ、プー物語には欠かせない要素がありました。
階段です。
キャストさんによると、この上にクリストファー・ロビンの部屋があるそうです。
コッチフォード・ファームではクリストファー・ミルンの部屋は1階にありました。
一方ロンドンの家では2階にありました。
『クマのプーさん』冒頭でもクリストファー・ロビンがプーを連れて階段から降りてきて、父のお話を聞いています。
そして、再び階段を上がり、自室へと戻っていきます。
原作ではクリストファー・ロビンの部屋は2階にあることが分かります。
さらに、ディズニー版を見てみましょう。
ディズニープーでは「完全保存版」「ティガームービー」「2011年版」でそれぞれ冒頭のクリストファー・ロビンの部屋が実写で描かれています。
これらを総合するとクリストファー・ロビンの部屋の位置は、2階の角部屋、階段を上って左側であることが分かります。
さらに、この家はコッチフォード・ファームをイメージしていることが、家の外や部屋の中の様子から分かります。
映画版でもクリストファー・ロビンの住む家は見た目がコッチフォード・ファーム、中身はロンドンの家となっています。
つまり、プーさんコーナーはディズニープーにおけるクリストファー・ロビンの家を再現した場所なのです。
プー映画と照らし合わせると、プーさんコーナー正面の2階右側がクリストファー・ロビンの部屋の場所にあたります。

「クリストファー・ロビンが幼いころに住んでいた家」と過去形になっているということは、今クリストファー・ロビンはこの家には住んでいません。
つまり、クリストファー・ロビンが森を去る「最終章」より後の世界がプーさんコーナーおよびプーさんのハニーハントということになります。

では、プーさんコーナーのキャストは一体誰なのでしょうか。
バックグラウンドストーリーによると、「クリストファー・ロビンとその家族とを見るの世話係でありこの邸宅の管理人」だそうです。
クリストファー・ロビンの世話役とは、ナニー(乳母)にあたります。
クリストファー・ロビンのナニーは基本的に1人。他にも家庭全体の世話係がいます。
A.A.ミルンの妻ダフネはお嬢様育ちで、ミルン家に嫁ぐ際に自らのナニーも連れてきています。
ナニーは家事などの仕事をこなし、ダフネはその分庭づくりに専念したそうです。
そんなミルン家を支える存在がナニーでした。
プーさんコーナーのキャストはこのナニーにあたります。
ミルン家の一員であるかのように、この家で過ごし、プーの世界の誕生に大きな役割を果たしたナニー。
クリストファー・ロビンが森を去った今、残ったプーたちの世界を守り、ゲストに届けてくれる存在がプーさんコーナーのキャストです。

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プーさんのハニーハントから見るディズニープー「3つの世界」

ディズニープーには、3つの世界が存在します。
一つ目が、クリストファー・ロビンの住む家。
二つ目が、プーの本。
三つ目が、100エーカーの森。
これら3つの世界で成立しているのがプーという作品です。
実はこの3つの世界の区別は「プーさんとハニーハント」のアトラクションで分かりやすく分類されています。
3つの世界を意識しながらこのアトラクションをみていくことで、プーの世界が分かるようになり、さらにこのアトラクションにおけるキャストの役割なども見えてきます。

紛れも無く世界一のプーライドである東京のこのアトラクション、エリア全体がプーの世界に溢れています。
ゲストは「プーさんのハニーハント」というタイトルの本の中に入り、ライドに乗って100エーカーの森を旅します。
プーさんのハニーハントに並ぶと、はじめは大きな本の外、庭を歩くことになります。
ここが、クリストファー・ロビンの家の庭です。

さらに納屋へと入り、いよいよ本の中へと足を踏み入れます。
部屋いっぱいに広がる大きなページ。ここが本の世界です。
ページをみている視点から分かる通り、ゲストがいるのはページの中ではなく、ページの外の世界です。
映画では、部屋に置いてある本が大きく映っているシーンがこれにあたります。ほとんどの場合ナレーターさんが話しています。
映画ではその後もたびたび本の外に出て、ページをめくったりするといった動作が行われます。
原作では、冒頭などで父がクリストファー・ロビンにお話を聞かせようと二人であれこれ話している部分にあたります。物語の途中でも二人の突っ込みが挿入されています。
プーさんのハニーハントでは物語中に外に出ることはありませんが、ライド前のこのエリアが、本の世界にあたります。

そして、ライドに乗り込み、いよいよ100エーカーの森へと入っていきます。
はじめ、本の挿絵が動き出し、扉が開いて本の中へと入っていきます。
ここからが、100エーカーの森の世界です。
本の挿絵の中に100エーカーの森があります。
挿絵へと飛び込むのを手助けしてくれるのはナレーターさんです。
プーにおいて、ナレーターさんは私たちを100エーカーの森に連れて行ってくれる唯一の存在です。
原作では、どうでしょうか。
クマのプーさんという物語は、クリストファー・ロビンの父が息子に話す物語です。
父すなわちミルンが物語へといざなってくれます。
つまり、ナレーターさんとはA.A.ミルンなのです。
ナレーターさんによってゲストは100エーカーの森へと入り、ライドの最後で本が閉じられ、ゲストはもとのクリストファー・ロビンの住む家の世界へと戻ります。

このように、プーには3つの世界があり、特に100エーカーの森への出入りはナレーターさんの力が必要となっています。
しかし、このアトラクションの特徴として、映画や原作に比べてクリストファー・ロビンの家の世界が多いことが言えます。
プーさんのハニーハントでは、100エーカーの森へとたどり着くまでがスタンバイ時間となり、大人気アトラクションであるために、100エーカーの森の外の世界で大変な時間を過ごすことになります。
ここでアトラクションのキャストが登場します。

このアトラクションのキャストは「プースカウト」のメンバーで、ゲストがプーの世界の冒険に出かける手助けをしてくれる人たちです。
ゲストを100エーカーの森へと連れて行くのはナレーターさんの役割。
しかしそこにたどり着くまでの手助けをするのがキャストということになります。
簡単に言うと、ナレーター助手です。
プーにおける3つ世界、100エーカーの森でプーの冒険を楽しむために欠かせない存在、作者の分身ナレーターさん。
プーを愛し、彼の冒険を楽しみ、知ること。
私たちやプースカウトのメンバーは、こうすることでプーの世界、ナレーターさんの域へと近づくことができるのです。

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