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35周年セレモニー「TDR拡張を正式表明」は新発表だったのか?

東京ディズニーリゾートが35周年を迎え、報道各社から「OLCがTDR拡張を正式表明」というニュースが出回りました。
これに対して「知ってた」という感想ですし、ならこのニュースはニュースではないのでは?という気もします。
というわけで、この検証をしつつ現在のTDR開発計画の状況を見ていこうと思います。

発端は35周年でのかがみんの挨拶

【TDR35周年】35年前と同じ場所でのセレモニー! 35周年オープニングセレモニー速報レポ【写真25枚&あいさつ全文】 – ウレぴあ総研ディズニー特集
シー15周年に続きスピーチ全文書き起こしています。よければ読んでください。

そしてその先もですね、両パークでは様々な開発計画を模索しておりますが、現在パークの拡張について検討しているところでございます。

この35周年のあいさつの中で加賀見会長が拡張について検討していると言及。
各社で報じられることとなりました。
加賀見会長による「東京ディズニーリゾート35周年を迎えて」のコメントにも同じ記述があります。

背景1 既報の2021年以降開発計画

ここに至る背景をおさらいしましょう。
現在東京ディズニーリゾートでは、2019年春のソアリン、2020年春の大規模開発事業(新ファンタジーランド)が建設中です。
問題はそれ以降の計画。
2020中期経営計画では、2021年以降の方針として、

<東京ディズニーランド>
ファンタジーランドを含め、7つのテーマランドすべてを開発対象にエリア規模での刷新を順次おこなうなど、インパクトのある開発をおこなう
<東京ディズニーシー>
飛躍的な進化を遂げるべく、複数の拡張用地を活用した大規模なパーク開発をおこなうことで、質・量ともに体験価値を大幅に向上させる。

としています。
これは、元々の拡張計画(アリスエリアを含めた新ファンタジーランド+シーの北欧エリア)が消え、現行の大規模開発事業が発表された2016年4月に併せて発表されたものです。
東京ディズニーランド/東京ディズニーシー今後の開発計画について(2016/4/27)

背景2 日経・共同・毎日のリーク

もう1つの背景が、2017年11月の日本経済新聞と共同通信による報道。
TDR2023年までに3000億円かけて3割拡張へ、日経・共同が報じる|舞浜横丁
現在のR1,R2駐車場を中心とした用地を利用した拡張事業が報じられました。
日経と共同では建設年などの内容が異なります。
これに続く形で読売なども報じましたが、日経は翌日に加賀見会長が主導で進めておりフロリダ視察も終えていると踏み込んだ記事も出しました。
どちらもランドかシーを拡張(日経はランドとシーに均等配分)し、「日本らしい」エリアを検討している、と報じています。

その後、2018年4月に毎日新聞が「ディズニースカイ」報道。
「空」をテーマにした第3パークを建設すると確定調で報じています。
報じる価値もないとスルーしていましたが、かなり細かく確定事項のように報じたため、広く知れ渡ることに。
小学生向け新聞や、今村記者顔出し解説動画まで出て、どこからこの自信が出てくるのかと一周回って心配になりました。

セレモニーの「拡張」発言

これを踏まえてもう一度4/15に何が起きたのか振り返ってみます。
まず、セレモニーでの加賀見会長の「拡張について検討している」発言。
その後配布された資料(「東京ディズニーリゾート35周年を迎えて」)でも同じ記述。
そして、「加賀見会長から拡張について発言があったことを受けて」宮内執行役員の囲み取材が行われました。
この囲み取材はその場で突然設定されたもので、事前案内はなし。
状況としては、35周年セレモニーで加賀見会長が拡張を発表した、と受け取れるものだと思います。

囲み取材の内容は基本的には「現在検討中で決まり次第発表する」というものでしたが、第3パーク計画などは明確に否定されました。
毎日新聞の報道が全面的に否定されただけで、本当に百害あって一利なしの毎日新聞にはぜひ35周年セレモニーの取材に来ていただきたかったところです。

新発表なのか?

今回「ランドorシーの拡張を検討中」と正式な発言がありました。
背景1で確認した通り、シーの拡張はしっかり経営計画に明記されています。
一方、ランドは7つのテーマランドを順次開発という計画ですから、「ランドの拡張を検討」という部分は新発表という扱いになります。
となると、現行の「ランド開発シー拡張」計画が生きているのか、拡張検討がこれに置き換わったのか、という部分が問題になってくるのですが、そこに関してはどのメディアも聞かず。
突然の囲みで近くにおらずレコーダーで音拾うのが精一杯で質問できなかった自分が不甲斐ない…

というわけで、OLCによるTDR拡張計画は新発表と言っても嘘ではないかな、といったところだと思います。
経済紙なら中期経営計画の内容くらい突っ込めよとは思いますが。

結局どうなるの

一応新発表なのになぜみんな知っていたかと言えば、背景2で見た事前報道があり、毎日はありえないけれど日経・共同はある程度正しいなとみんなが思っていたからです。
最近加賀見会長があちこちで「日本オリジナル」のパークを目指すと発言していることも、この報道を裏付けていました。
今回のセレモニーでも「世界で唯一、東京ディズニーリゾートでしか味わえない」という発言がありました。
また、この発表が加賀見会長から行われたのも、加賀見会長主導のプロジェクトだという日経の報道に合致します。
一方、今回はランドorシーの拡張であり、新エリアをランドとシーで均等配分するという日経の報道とは異なります。
日経・共同の報道から半年近く経ち、当然計画や交渉段階での変化は起きていると思いますが、この辺りの微妙な違いが気になるところです。

また、35周年を題材に、「混雑が課題」という記事が各社で出ました。
日経MJのTDRから離れる理由は、まあ万人から好かれるのは無理だよね、という感じで何が言いたいのかよく分かりませんでしたが。
元々の新ファンタジーランド計画が現在の大規模開発事業に変わったのも、予想以上の入園者数増加ペースで計画を早める必要があったから。
ここで改めて混雑が課題という記事が出回るということは、混雑解消の切り札を出す準備ができた、その発表効果を高めるための事前情報なのではないか、という気がします。
まあどのみち待っていれば分かることでしょう。
東京ディズニーシー開園以来の大開発なら、第2パーク計画発表の時のようにアニバーサリー記者会見で発表すれば良かったのに、とか思いますが、新たな未来を見せてくれることを楽しみにしています。

追記(4/27)

2018年3月期決算発表での中期経営計画進捗資料から「2021以降の方針」が無くなりました。
ランド7つのテーマランド刷新とシー複数拡張エリアの話が上書きされたとみていいでしょう。

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年間グランドスラムをした #d_advent


写真は本文中に一切登場しないアウラニ

このブログは「ディズニー関連ブログ アドベントカレンダー2017」の21日目の記事です。
主催を引き受けてくれたらむくん、ジャンクションくん、とわくんに感謝します。

「年間グランドスラム」って響きかっこいいよね

今年は色々なディズニーパークに行く機会がありました。
気付けば5月から12月の8ヶ月で世界の全ディズニーパークを回りました。
昨年ようやくグランドスラムを達成したのに、今年あっさり2周目です。
グランドスラム自体の魅力は「ディズニー関連ブログ アドベントカレンダー2017」9日目の舞浜新聞さんの記事を読んでいただくとして、
年間グランドスラムを達成して分かったことがあります。
響きはかっこいいけれど大した意味はない
短期間でグランドスラムしたところで長期間かけたグランドスラムとの差は特にないですね。

21日目は以上です。

言いたいことはそれだけなのですが、せっかくなので最近のディズニーパークの傾向みたいな感想を書こうと思います。

FPの進化

今年の大きな出来事のひとつにファストパスの進化が挙げられます。
各パークにFPはありますが、それぞれ特徴があります。
雰囲気でまとめてみました。

そもそもFP対応アトラクションが少ないパークもあります。
香港なんてほぼ無です。
一方FPの電子化を果たしたパークも。
WDWは事前取得ができます。
現地でもガンガンFP予約変更をかけられ、1日1パーク3枚までで使い果たしたら次が取れるというルールなので、活用法が大きく異なります。
そして上海でパーク内からのアプリ取得が可能に(紙も併用)。
DLRでは上海と同じようなシステムが有料で始まりました。
こちらは単にFP発券所まで行かなくて済むというもの。
上海はFP取得に走る人が多過ぎたのでアプリ化の功績は大きいです。
パスポートをアプリで読み込んで、入園するとFPが取得できるようになります。グループもまとめて取得可能。東京の抽選アプリと同じようにパスポートを読み込みますが、一度登録するとそのまま何度も使えます。
アトラクションまで向かわずに取得できてとても便利ですが、代わりにFPが爆速で減っていくようになりました。

パーク毎に異なる入園管理

WDWはMagicBandシステムなので別として、他パークはパスポートのQRコードで全てを管理しています。
ただ、各パークでQRコード上のゲスト管理方法が異なっています。
パスポートは、再入園時の判定としてと本人を紐付ける必要があります。
東京はハンドスタンプですね。
アナハイムも同様。
WDWと香港は指紋です。
香港は2デー以上のみ指紋取られるっぽい(再入園をあまり想定していない)。
上海は顔写真を撮られ、入園時とFP入場時に使われます。
パリは衝撃の「特になし」。パークホッパー何度もするパークなのに。

こうやって見ていくと、上海のパスポートが一番進んでいるように思えます。
ただ香港上海はパスポートと指紋が紐づいているのに誰がどのパスポートか判別つかないので複数人でいくと管理が面倒です。
WDWは便利だけれどシステムがポンコツすぎるから却下。

パリの愚痴コーナー

パリは2パーク間の距離が近く、第2パークの規模的にもパークホッパーが前提で作られているようなものです。
なのに入園ゲートは2ゲートに対してキャスト1人のオペレーション。
ベビーカーは全てキャスト対応になるため、キャストは基本そこにかかりっきり。
セルフサービスでパスポートを読み込みますが、読み込めた判定が分かりにくい。
Welcomeという音とランプで判定が出るのですが、入園者が連続するとそれが出ないときもあります。
読み取れたかな?とバーを押してみて、回ったらクリア。
今21世紀だぞ。

空いている平日だけこんな対応なのかな?と思ったら、結構混んでいた土曜日も変わりませんでした。
無駄に多いゲスコンをエントランスキャストに回してくれ…
一度だけ退園口でハンドスタンプ押していましたが、入園口がこんな調子なので確認はありません。
あのスタンプはなんだったのでしょうか。

案の定、使い終わったパスポートを他の人にあげるゲストがいて、受け渡し現場を目撃したキャストがめっちゃ怒ってました。
いやこれ自業自得だろう。

どうなる東京

東京の特徴は、
・開園時にゲートを通過する人数が多い(アーリーエントリーが少なく開園時間前の一部エリア入場も行わない)
・パークホッパーが少なく再入園者が少ない
・夜間パスポートがあり新規入園者が一日中来る
という点だと思います。

上2つは上海と似た条件ですね。
東京の方が年パス+多少のパークホッパーチケットがあるので再入園者は多いですが。
あと上海は開園30分前に開く。パリも同じですが、あれ何の意味があるんだろう。素直に開園時間変えればいいのに。

東京はフラッパーゲートの導入、年パスの顔認識が始まります。


これ書いていたらちょうどイメージイラストが届きました。

現在、ガラガラ回す式のゲートを採用していないのはWDWだけ。
東京はかなり先進的なシステムになります。
おそらくベビーカーや車椅子がそのまま通過できるので、かなり有能。

さらに自動券売機が導入されますが、これは夜間パスポートがあり券種が複雑な東京にはとても良いシステムです。
パークホッパー(マジックパスポート)も複雑で説明が面倒なので、各国語で文字説明あると分かりやすいでしょう。

このような東京の特徴を見ていくと、顔認証はとりあえず年パス向けというのは理にかなっています。
ワンデーパスポートが生体情報と紐付くと意外と面倒ですからね。少なくともFPが電子化されない限りかなり混乱します。
再入園が多い年パスだけ顔認証で通すのは効率の良いやり方でしょう。
ほんと今の年パスもハンドスタンプ押す運用は意味不明すぎる。

世界のパークを回ってみると、東京の交通の便の良さが身に染みて分かります。
香港や上海も空港から近いですが電車乗り継ぐかタクシーしかないですし、都心からも空港からも直行できる便利さはすごい。
ホテルへのアクセスも良いですね。オフィシャルにも行きやすい。
あとはウェルカムセンターの簡易版かデジタルサイネージの案内板をシャトルバス降り場に設置すれば良いと思います。

有益なグランドスラムをしよう

あれこれ今年行った経験をもとに語ってきたように見えますが、アナハイムの新FP「MaxPass」は僕が行った後に始まったので使っていません。
「年間グランドスラム」がいかに響きだけの存在かよくわかりますね。

それよりも「ディズニー関連ブログ アドベントカレンダー2017」グランドスラム(25本の記事すべて読む)をした方が有益ですね。

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ドローンはショーの未来を変えるか


ハウステンボスで7/22〜8/5の期間限定で行われているインテル ドローンショー。
日本初、ドローン300機が夜空を舞う8分ほどのショーです。

写真とかはここで:インテルドローンライトショー、ハウステンボスに日本初上陸!|コンフェティ

単にLEDを積んだドローンが空を舞うだけでなく、LEDは様々な色になり、ドローンは300機がしっかり隊列を組んで動きます。
羽ばたく鳥や回転する地球など様々な形を組み、奥行きのある動きをします。
ドローン300機、つまり「300ドットの立体映像」が見られます。
真っ暗な夜空にパッと現れる光のオブジェは非常に美しい。
やはり映像ではない物体が作る本物の立体感は表現力が強いです。
ドローンが集まっていき「HTB25」(ハウステンボス25周年)の文字を描く時など、わくわくしながら見ていました。

最も興奮した「海賊船」

最も興奮したのは、海賊船を描いたシーン。
300機のドローンが海賊船になり、その海賊船が旋回しながら進んでいきます。
夜空に浮かぶ海賊船、もう完全にピーター・パンです。
数秒間の動きだけでも、背後にストーリーを感じました。
新技術の見世物、単に色々な形を作るではなく、これは確かにショーでした。
そしてこの技術は未来を変えると思いました。
こんな未来を感じる興奮は初めてでした。

ドローンは未来のショーを創るか

巷ではVRが流行中で、ハウステンボスもVR押しまくっています。
しかし個人的にVRから未来は感じません。
VRはVRで完結してしまうからです。
プロジェクションマッピングも少し前は新ショー形態として脚光を浴びましたが、今やアナハイムのファンタズミック!2.0のようにショーの一部として取り込まれていす。
今後もプロジェクションマッピングはショーの効果の一つとして使われ続けていくでしょう。
VRはこれができません。ARならまだできるけれど。
それに対して、ドローンは既存のショーと組み合わせられる力を持っています。
ショー中に夜空に海賊船がやってきたら、花火の途中でティンカー・ベルが空を舞うような興奮が生まれるでしょう。
Illuminationsの地球バージもドローンで再現できるでしょうし、プロメテオは空を飛べるでしょう。
ドローンショー単体ではない、ショー全体がより夢と驚きのあるものになっていく力を秘めていると思いました。

予算さえあればどこまでも拡張できる

今回のショーが8分程度だったのはLEDのバッテリー限界だそうで、ドローンの小型化と耐重量の増加、バッテリーの軽量化が進めば、ドローンショー自体を長くすることも可能。
またドローンが300機だったのも予算上の理由だったそうです。
今回の2週間は本当にテストで、ゲストの反応と客入りを見て今後の展開を判断するとのこと。
お金さえあれば1000機でのショーも可能ですし、途中でドローンを入れ替えれば時間の長いショーだって可能です。

TDRでできる?

ところでこのドローンショー、ハウステンボスだからこそできた代物でもあります。
ハウステンボスは海に面しており、花火を打ち上げられるなど、ゲストが入らない広大な土地を有しています。
落下などの危険をあまり考えずにドローンがあげられる立地です。
今回のショーは風速8m以上になると中止されるそうです。
8m、意外と強い。
TDRの花火は北風でも5m程度で強風のため中止となります。当然、ショーもパイロカットです。
ランド夏散水ショーの中止ラインは9m程度と言われており、パレードもこの程度で中止扱いになります。
つまり、同条件ならTDRでもほとんどの日でドローンショーは開催可能です。
問題は、ゲストからの距離。
ハウステンボスは海上でゲストからかなり離れた場所にドローンがいるため、風に流されて落下してもかなりの強風ではない限り海に落ちます。
おそらく、ドローン自体は8m以上でも耐えてショーができる力を持っていて、この安全面で風速規制があると思われます。
現状ドローン最大の問題は、人の上で飛ばせないことでしょう。そこの安全面がクリアできる機種が出れば、相当変わると思います。
また、そもそもある程度遠くでないと綺麗な形に見えない(1機が1個のLEDなので近いと解像度が下がる)という問題もあります。
TDRで導入するなら、OLC本社か駐車場あたりでドローンをあげてキャッスルプロジェクションの演出にする辺りがギリギリできるラインでしょう。
メディテレーニアンハーバーなら、ファンタズミック!にラプンツェル入れてランタンを再現とかでしょうか。
もはや今回のドローンショー技術ではなく、1機のドローンにランタンを積むだけですが、あまり高さを出さなければ風にも相当強くなります。
ドローンの耐重量が飛躍的に向上すれば好きな場所からパイロやウォータースクリーンが打てるようにもなるでしょう。

現状開催できる場所はかなり限られており、まだまだドローンの技術革新待ちだなとは思いますが、未来を感じさせることは確か。
だからこそハウステンボスには日本でこのショーを公演できるパークとして突き進んで行ってほしいです。

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現代のディズニープリンセス像-ソフィアとエレナとモアナとアナと

いよいよ「アバローのプリンセス エレナ」の地上波放送がスタート!
テレ東系「ディズニー・サンデー」で4月から「アバローのプリンセス エレナ」地上波放送|舞浜横丁
というわけで、エレナから見える現代のディズニープリンセス像について。

ディズニープリンセスといえば「待っているだけで何もしない」とよく言われます。
それに対して、「それはそういう時代に作られた映画なだけで、最近のプリンセスはむしろ積極的」だと言われます。
実際その通りですが、現代のディズニープリンセスはもはやその域を超えています。

嫁がない?現代のプリンセス

『モアナと伝説の海』では、マウイからプリンセスと呼ばれたモアナが私は村長の娘だと否定します。
アナとエルサも日本ではプリンセスに含まれていません。
最近のヒロイン系映画を見ていると、『プリンセスと魔法のキス』を最後に、「王子様と結婚してプリンセスになる」プリンセスがいません。
ラプンツェルもエルサもみんな最初からプリンセス。
結婚しなくても定義上プリンセスです。
最初からプリンセスでもアリエルのように他国に嫁ぐこともなく、自国の将来の女王。

「プリンセスになる」こと

“定義上の”プリンセスになることがこれまでの物語だったとすると、現代のプリンセスは“立派な”プリンセスになることが目標。
自分の王国を守るため戦うのがエルサやモアナ。
長として振る舞わないといけないが、自分の心がそれを決断できないという葛藤が描かれています。
“定義上の”プリンセスになる(自分がプリンセスだと気付いて戻る)ことが結末だったラプンツェルも、新TVシリーズ「ラプンツェル・ザ・シリーズ」では、窮屈なプリンセスの暮らしより外の世界をもっと知りたいというラプンツェルの姿が描かれます。
エルサが愛の力で心の制御を学び、モアナが「私はモアナ」と見つけたように、現代のプリンセスは自分らしさを探し求めるヒロインたちの物語です。

Sofia the Firstの意味

これを最も表しているのが「ちいさなプリンセス ソフィア」。
ソフィアは元々村の娘で、靴職人の母親が国王と結婚したために突然プリンセスになった女の子。
ソフィアの序章である「ちいさなプリンセス ソフィア/はじまりのものがたり」では、私にプリンセスなんて無理と思い悩みながらも、シンデレラの助言を経て初めての舞踏会を成功させます。
ここで国王(新しい父親)の名前「ローランド2世」について、なんで2世とついているのか尋ねます。
ローランドの名前を継いだと聞いたソフィアは、「なら私はソフィア1世(Sofia the First)になる」と言います。
このセリフがタイトルになっていること、オープニング最後の歌詞「I’m so excited to be Sofia the First」からも分かる通り、「ちいさなプリンセス ソフィア」とは、ソフィアがソフィア1世を目指す物語です。
ソフィアにとっての立派なプリンセスとは、ソフィア1世、他ではないソフィアというプリンセスになることです。
その思いの通り、ソフィアは「プリンセスのすること」にとらわれず、乗馬など様々なことにチャレンジ。
トロールと仲良くなったり、村人と交流を持ったり、自分が思うプリンセスらしさに向かって進んでいきます。
単にプリンセスらしい仕草や教養を学ぶだけではないのがソフィアです。
エンチャンシア王国でソフィアの王位継承権はジェームズとアンバーの後だけれど。

もはやプリンセスである必要すらない

モアナが自分はプリンセスではないと言う通り、この展開はもはやプリンセスである必要すらありません。
シンバの子供が主役の「ライオン・ガード」も同じ構造。
こちらも王位継承権がない王子が、プライド・ランドを守るライオン・ガードとして活躍する物語。
かつてスカーに破壊されたライオン・ガードの精神を、ライオン中心の世界にとらわれず自分なりに組み立て直していきます。

そして女王エレナへ

そして「アバローのプリンセス エレナ」。
エレナは最初から女王としていかに王国を統治するかがテーマ。
プリンセスという段階はなく、最初から女王です。
エレナは41年前に悪い魔女から命をかけて国を守りました。
その際ペンダントがエレナを守るために自分の中にエレナを閉じ込め、41年後ソフィアの手で解放されました。
ソフィアはエレナを解放したことによって、立派なプリンセスになるための通過儀礼を果たしました。
ソフィアから見る「アバローのプリンセス エレナ/エレナとアバローの秘密」|舞浜横丁
このことからも、エレナは既にプリンセスになるための経験は終え、女王という次のステップへ向かっていることがわかります。

友達と仲良くしようのレベルではなく、民のために何をすれば良いかという帝王学レベルの話になっていますが、既存の伝統を変えていくような強い意志、自分らしさを持った彼女たちこそ、ディズニーが現代に示すプリンセスの姿です。

そんな「アバローのプリンセス エレナ」は4月2日から毎週日曜7:30テレビ東京系で放送スタート。
いつか放送される「アバローのプリンセス エレナ/エレナとアバローの秘密」はソフィアファン胸熱すぎるからほんと観て。


アバローのプリンセス エレナ/ソフィアのペンダント DVD(デジタルコピー付き)

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総括2016:美しいパークの風景ベスト7

2016年の総括ということで、今年気になったことを何回かに分けてまとめていこうと思います。

今年は2つのディズニーリゾートにはじめて足を踏み入れました。
WDWと上海、どちらも大満足といえるほどたっぷり滞在し、様々なものを見てきました。
そんな2016年にディズニーパークで見たもので「美しい」と感じ脳裏から離れない風景をまとめてみます。

スペースシップアース


元々特にEPCOT信者というわけではなかったのですが、本物のスペースシップアースには何とも言えない神々しさがありました。
スペースシップアースを背景にして見るリフレクションズ・オブ・アースはしばらく言葉を失う美しさでした。

シンデレラ城


フロリダに行って感じたのは、やっぱり僕はシンデレラ城が好きだ、ということでした。
東京でずっと心の拠り所として人生を支えてくれてきたシンデレラ城をフロリダで見たとき、本場の雄大さを感じると同時に東京のお城への懐かしさも感じました。
特にフロリダのシンデレラ城は白く青空に映えます。
フロリダの雲ひとつない青空は、そこにいる者の心もすっきりと晴れわたらせてくれます。
夜になるとWishesの魔法で光輝き、まさにディズニーの夢と魔法を体現する存在です。

東京ディズニーシー


フロリダから東京に帰ってきて、東京ディズニーランドのシンデレラ城に再会するとともに、東京ディズニーシーの美しい風景を再発見できました。
フロリダにもあちこちに水場がありましたが、海をテーマにしたパークの水辺の美しさは格別です。
ぼーっとしているとほっとする、東京が自分のホームであることの素晴らしさを実感しました。

キャスタウェイ・ケイ


クルーズはいいぞ
WDWの滞在は毎日ディズニーだけに囲まれて過ごす幸せな時間でしたが、その途中で行ったディズニークルーズラインはそれを上回る徹底的にディズニーだけの日々でした。
そんなクルーズの目玉がディズニーのプライベートアイランド、キャスタウェイ・ケイ。
真っ青な空と海、遠くに見えるディズニー・マジック号。
そこにいるのはディズニークルーズの乗客とキャストだけ。
空気から何からディズニーしか存在ない楽園でした。

メインストリートUSA


「ディズニーランドに住みたい」という気持ちはずっと昔からもっていました。
あの空気感で生活してみたい、コンフェクショナリーの2階テラスに住みたい、と思っていた僕がフロリダで出会ったショーがメインストリート・トロリーショーでした。
メインストリートUSAに住む住人がトロリーに乗ってやってきて歌い踊る小さなショーです。
ファンタジーランドを臨む街の住人が歌い踊る光景は、この街が生きていて人々が暮らしていると感じさせてくれました。
ディズニーランドが持つ魔法のような空気は、そこに住む人々の笑顔が作り出していると思えた瞬間でした。
これが「住みたい」という気持ちの原点なのだと気付くと同時にメインストリートUSAが大好きになりました。

ボードウォーク

EPCOTとハリウッドスタジオを結ぶボートが通るボードウォーク。
ボートクラブリゾートなどが並びます。
上に挙げた、僕が好きな要素「水辺」「生きる街」の両方があったのがボードウォークです。
一度船で通っただけで虜になってしまいました。
ボートが通る街並みと砂浜が広がるリゾートの風景はたまらなく美しいものでした。
あの街並みに浸りすぎて1枚も写真を撮っていなかったことに今気づきました。

上海のトゥモローランド


最後は上海ディズニーランドのトゥモローランド。
上海は最初パークを一周する間「すごい」と「かっこいい」しか言葉が出てきませんでしたが、中でも素晴らしいのがトゥモローランドです。
今やレトロフューチャーになってしまったこれまでのトゥモローランドに対して、上海のトゥモローランドは『トロン:ライジング』『トゥモローランド』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を思い出す風景。
まさに現代が夢見る近未来の風景がそこに広がっていました。
未来の優美さ、イマジネーションの美しさを感じる風景でした。

というわけで7つの風景を振り返りました。
初めてWDW、DCL、そして上海に行き、ディズニー好きで良かったなと心から思えることが多い幸せな1年でした。

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