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プリンセスは「ロイヤル」に変わる。ソフィア最終話が見せた新境地

ちいさなプリンセス ソフィア最終話「ちいさなプリンセス ソフィア/プリンセスのこころ」が放送されました。
最終回にふさわしい感動的な超名作でした。

以下ネタバレを含みます。

昔住んでいた村の家から始まるずるいオープニング。
新しいドレスを見て、真っ先に靴を手にするソフィア。
ソフィアが始まったこの家で、靴職人だった母と住んでいたこの家に2人で戻ってきて、靴をもらったことを喜ぶソフィア。
初っ端から泣けます。ずるい。
そして超名曲「A Big Day」。
ちいさなプリンセス ソフィア最終回が1曲目から超名作|舞浜横丁
とにかく「はじまりのものがたり」の要素にあふれていて、こんなオープニングから号泣するとは思いませんでした。
この調子だと全然本題に入れないので端折ります。
卒業式での校歌リプライズ、6年越しのリプライズとかありかよ。
特別エピソードでは毎回これまでの経験を生かして困難を解決してきましたが、今回も総動員でした。
ひみつのとしょしつでは、改めて「Sofia the First」という物語として提示され、ソフィアを助けてきた歴代プリンセスたちも再登場。
周りに親切にして周りに助けられてきたソフィアが一人で戦うという試練を経て、プリンセスのこころをはっきりと知ります。
日本語版だと「ちいさなプリンセス」というタイトルを回収しているのも素敵。
ラストは悪人が全くいなくなり、“偉大なる”セドリックがペンダントを「これは君のものだろう」と言ってソフィアにかけ、アンバーとソフィアが姉妹として抱き合う、「はじまりのものがたり」との見事な対比でした。

驚いたのはラストシーン。
ドレス姿でなく守護者の服のままソフィアの物語が終わったのです。
シリーズタイトル「Sofia the First」とは、ソフィアが自分らしいプリンセス「ソフィア1世」を目指す物語という意味。
そのラストシーンが、アンバーに「アンバー1世だね」と言うシーンでした。
アンバーは未来の女王、ジェームズは騎士、そしてソフィアは守護者の道を選びました。
ソフィアは先輩ディズニープリンセスから学び、「プリンセスはペガサスダービーに出ない」などの固定観念を打ち破り、自分らしいプリンセス像を求めてきました。
ソフィアが放送されてきた6年間でプリンセス像は変わり、それに合わせてソフィアの求める姿も変わってきました。
ソフィアがたどり着いたプリンセスらしい姿とは何だったのでしょうか。

最終話のタイトル「プリンセスのこころ」、原題は「Forever Royal」です。
王立アカデミー(Royal Prep Academy)の卒業式のエピソードとして、Royal Prepを卒業しこれから一人前の「Royal」であり続けることを意味していますが、「Royal」こそ最終話の重要なキーワードになっていきます。

ボゥに国を乗っ取られ、船で逃げる国王一家。
家族を守るため船を出した国王に対してソフィアは、国民全員が家族で、家族を守るためには国を守らないといけないと歌います。
For One and All | Disney Wiki | FANDOM powered by Wikia
王家として何をすべきなのか、その行動はしきたりに縛られるのではなく自分らしい行動で示す。
スター・バタフライもそうでしたが、プリンセスとしての責任とその中での自分らしさを見出しています。(参考:スター・バタフライが見せるこれからのプリンセスの姿|舞浜横丁

「Dream Big Princess」などディズニープリンセスを自分らしい夢を追いかける存在とする最近の流れがありますが、自分らしさだけでは自制がなく単にわがままな行動になることがあります。
そしてそもそも、自分らしい夢を追いかける対象が女の子に絞られる意味が分かりません。
ソフィアたちは王立アカデミーで、プリンセス/プリンスとして良い統治者になることを学んできたことが、卒業式で改めて示されています。
「ロイヤル」は性別を問わず、より大きな家族のために自分らしい行動を取ることを意味します。
同じプリンセス/プリンスである国王一家の3人の中でも、アンバーは女王、ジェームズは騎士、ソフィアは守護者という別々の道を進みます。
先ほどの歌詞にある通り「Being royal means being loyal to those who count on us」。
プリンセスではなくロイヤルであること、その象徴がラストシーン、ソフィアの衣装がドレスではなかったことだと思います。

これからディズニーは「プリンセス」から「Being Royal」に変わっていくのではないかと期待しています。
6年間最新のプリンセス像を提示し続けてきたソフィアが最後に達した境地が、最近のプリンセスプロモーションに感じていたもやもやを取ってくれました。
ありがとうソフィア

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