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「 くまのプーさん 」 一覧

上海ディズニーランド プーエリア詳細発表

上海の公式サイト更新にあわせて、プーエリアの新しい情報も明らかになりました。
以前、D23 Expo 2015のパネル展示から見た記事の続報にあたります。
上海ディズニーランド プーエリア「Hunny Pot Spin」コンセプト公開|舞浜横丁

プーエリア完全独立

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まず、プーエリアの位置。
ファンタジーランドの奥です。
そもそも上海のファンタジーランドはVoyage to the Crystal Grottoの水路を囲むような特殊な形。
プーエリアは入口にハニーポットスピンを配置し、他施設はその奥に伸びる形となります。
後述しますが、アナハイムのクリッターカントリーのような形になるのでは?と思います。

ハニーポットスピン

Hunny Pot Spin
上海で初登場となるアトラクション「Hunny Pot Spin」。
いわゆるティーパーティーがプーになります。
公式サイトでは新たなイラストが公開されています。
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メインイラスト同様のライドイメージ。
ポットがキャラクターデザインになっています。
D23 Expoでの展示によると、実際に作られているポットはダークライド同様の原色デザイン。
展示では「3パターン計6色」のポットが作られており、今回「計18台」あることが発表されました。
改めて展示の写真を見てみると、各色3台までしか作られていないことが分かります。
3デザイン×2色×3台=18台のポットが配置されるようです。

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Qラインに飾られたりするのでしょうか?
アトラクションストーリーのカギとなるイラストのようです。
風船を持ったプーがハチの巣に手を伸ばし、プーの足をティガーが掴んでいます。
公式サイトによると、やはりストーリーはプーのはちみつ探し。
D23 Expoの展示では看板に隠されて見えなかった、「屋根の上にいるプーの風船の色」が青であることが明らかになりました。
一方、このイラストの風船は赤。
プーの風船の色は、青が「プーさんとはちみつ」、赤が「2011年版」と分かれており、ストーリーを読み取る手がかりとなります。
メインイラストは古いコンセプトアートですが、地図でも青い風船が確認できることから、本当に青で作られるのでしょう。
D23 Expo時には2011年版がコンセプトだと予想しましたが、両者が入り混じったコンセプトになりそうです。

プーさんの冒険

The Many Adventures of Winnie the Pooh
ダークライド「プーさんの冒険」はアナハイム・フロリダ・香港とほぼ同内容。
ファストパスに対応します。
気になるのは、地図上で異常に長いQライン。
香港ディズニーランドでもパークで2つしかないFPアトラクションになっているなど人気があるのは事実ですが…

Hundred Acre Goods

Hundred Acre Goods
併設ショップは「Hundred Acre Goods」に決定。
世界のパークのプーショップは基本的に「プーさんコーナー(Pooh Corner)」ですが、フロリダのみ「Hundred Acre Goods」でした。
これはダウンタウンディズニーにPooh Cornerがあったからなのですが、上海もHundred Acre Goodsに。
店名は100エーカーの森(Hundred Acre Woods)にひっかけています。
参考:プー式 気の利いたタイトルの付け方|slideshare
プーエリアのショップでありもちろんプーグッズがメインとなるのでしょうが、”Bambi and other woodland critters come together in one whimsical locale.”との記載があります。
実際、本当にプー専門ショップをやっているのは東京だけですが、上海ではバンビなど「森」のキャラクター商品を扱うとのこと。
イメージ的にはプーエリアがアナハイムのクリッターカントリーのような扱いになるのではないかと思います。

思った以上に広い上海ディズニーランドのプーエリア。
一部ファンサイトによればファンタジーランドでプーのグリーティングが行われるとの話も出ています。
ミッキーアベニューのコンセプトアートにはプーのグリーティング風景が描かれていましたし、アトラクション2つとショップ1つ以外にもプー要素は出てくるのではないかと思います。
願わくばショーパレード出演を。
中国でのプー人気はかなり高く、それを示すようなエリアを確保しています。
特に注目なのは新アトラクションとなるハニーポットスピン。
一体どのような内容になるのか。
6月16日のオープンが楽しみです。

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クマのウィニーの頭蓋骨、初の一般公開


プーさん:モデルのクマ頭蓋骨、英で初展示 虫歯が悩み? – 毎日新聞
Winnie-the-Pooh’s Skull: Relic of Inspirational Bear Goes on Display – The New York Times

クマのウィニーの頭蓋骨が英王立外科医師会の博物館ではじめて一般公開されています。
1934年の死後、80年以上にわたって標本として保管されていたそうです。
頭蓋骨は歯の大部分を失っており、高齢、甘いものの食べ過ぎが原因として考えられています。

クマのウィニーとは

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ロンドン動物園にあるウィニーとハリー・コールボーンの像

クマのウィニーは「クマのプーさん(Winnie the Pooh)」の名前の元となった熊です。
当時、ロンドン動物園で非常に人気を博した熊でした。
クリストファー・ミルンと父A.A.ミルン(プーの原作者)もロンドン動物園を訪れるたびにウィニーに面会し、彼女の名前を自らのテディベアにつけました。

歯を失った原因

研究によると、ウィニーの歯の大部分は生きているうちに失われていたそうです。
原因は高齢、甘いものの食べ過ぎと報告されています。
ウィニーが生まれたのは1914年。
寿命は20歳。老衰による安楽死です。
ウィニーは非常に人懐っこく、来園者から甘いものを与えられていたのが主な原因と考えられるでしょう。
1931年には「歯は欠けていたものの、毛並みは美しいままであばら骨は見えない」と評されています。
死ぬ3年前の時点で歯が欠けていることがわかります。
ウィニーがそれほどの人気を得るのは、彼女の特殊な生い立ちがあります。

ウィニーが動物園に来るまで

ウィニーは野生で生まれました。
カナダのウィニペグに住む獣医将校ハリー・コールボーンが第一次世界大戦に従軍するための移動中に母を殺されたウィニーと出会い、猟師から購入。旅団とともにイギリスへと連れて行きました。
ハリーはフランスに赴くことになり、ウィニーをロンドン動物園に預けました。

プーのような食生活

生後7ヶ月で獣医に引き取られ、人間たちの中で軍のマスコット的に可愛がられてきたウィニーは、人懐っこく、絶対に人に危害を加えることはありませんでした。
その人気は、大人までもがウィニー専用カクテルを与えたほどといいます。
ウィニー専用カクテルとは、コンデンスミルクとはちみつを1:1で割った1クォート(約1.14L)缶のこと。
ウィニーは両方の前足で缶を抱え込んで食べましたが、その最中に子どもが缶を奪ってもウィニーはそれをただ受け入れたそうです。それほどまでにウィニーはおとなしかったのです。
クリストファー・ミルンもコンデンスミルクを持参し、ウィニーに直接与えていました。
まさに、プーのような食生活を送っていたウィニーですから、歯や体にも悪かったことでしょう。

病気に苦しんだ晩年

前述のとおり、1931年にはウィニーは歯が欠けていました。
またこの頃にはウィニーの健康状態は悪化しており、彼女の一般公開は取りやめられました。
両目に白内障、骨関節症を患い、翌年には発作による半身不随にもなりました。
それでも特別な面会者の訪問は受け付け、食事もとっていたそうです。
そして1934年、安楽死によってこの世を去ります。
第一次世界大戦の時代、歯を失いながらもロンドンっ子に希望を与え続けた熊は生誕100年を迎えた今、再び注目を集めています。

関連記事

熊のウィニー誕生100周年、貴重な写真が公開。|舞浜横丁
2014年のウィニー100周年の話題。
ウィニーがロンドン動物園にいた時代の映像もあります。

最近「finding Winnie」という絵本の出版に合わせ、「プーさんは実は女の子だった」という記事が海外大手メディアに散見されますが、ウィニーが雌熊だったというだけの話です。
くまのプーさんの本名がサンダースだという話が出回っている件について|舞浜横丁

参考文献


世界で一番有名なクマ ウィニーの物語

ハリー・コールボーンとウィニーの人生を丁寧にたどった一冊。
補足知識も豊富で、クマのウィニーについて深く知ることができます。

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上海ディズニーランド プーエリア「Hunny Pot Spin」コンセプト公開

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いよいよ始まるD23 Expo 2015。
来年春以降にオープンするとも言われている上海ディズニーランドの展示も大きな注目ポイントです。
中でもプーエリアの情報をdpost.jpのmt兄さんにいただきました。
というわけでいただいた写真からプーエリアを詳しく見ていきます。

「100エーカーの森」としてプーエリアを整備

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まず、何より大きいのがファンタジーランド内にプーエリアが誕生すること。
アナハイムにプレイグラウンドがあったことがありますが、アトラクションを2つ有しエリアとして整備されるのは世界初。
中国でのプー人気が伺えます。

写真はプーエリアを示す看板。
100エーカーの森(百亩森/Hundered Acer Wood)と書かれています。
プーの家にあるのと同じような鈴がついています。
矢印が指す方向がバラバラなのが最高。

アトラクションは2つ

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エリアとして整備されるのは、アトラクションが2つ作られるから。
1つは「プーさんの冒険」(The Many Adventures of Winnie the Pooh)。
アナハイム、フロリダ、香港と同形式のライドアトラクションです。
写真の下部にあるページも、海外パークのプーライドと同じ。
第二章と書いてあるものがライド前、プーとイーヨーとティガーがライド後のページです。
ロゴも全く同じなので、アトラクション内容も同じでしょう。

そして、新規アトラクション「Hunny Pot Spin」。
いわゆるコーヒーカップ。アリスのティーパーティーの代わりとなるアトラクションです。
リーク段階からHunny Pot Spinの名前が挙っていましたが、ついに目に見える形で情報が出てきました。
ロゴがめちゃくちゃ可愛い。
壺に入るプーの絵は、プー2011の公開以降に描かれたイラストシリーズが元になっているようです。

位置関係としては、それぞれのアトラクション形式上あたりまえですが、ライドがあり目の前の道にハニーポットスピン。
東京のファンタジーランドのフィルハーマジックとティーパーティーくらいの距離感でしょう。

Hunny Pot Spin

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Hunny Pot Spinをより詳しく見てみましょう。
ティーカップの代わりに乗るのははちみつの壺。
ちょっと小さめな印象を受けますが、こんなもんだっけ?
海外のプーライド、東京のプーさんのハニーハントもライドがはちみつの壺になっています。
上海では2つのアトラクションが両方つぼ型ライドということになります。
壺は3パターン計6色はあるようです。
色合いはプーライドで使われている色。おそらく全く同じ色の組み合わせでしょう。
中は黄色。はちみつが入っているので当たり前です。
壺の上からはちみつが垂れていますが、注目は下にもはちみつがついていること。
アトラクションの床ははちみつが溜まっている設定になっており、その上を壺がスピンするというコンセプトが分かります。

アトラクション全体像を見ると、イギリス風の建物。
内部の天井にはいくつもの蜂の巣とハチ。
ハチは巣の周りをまわるので、それに合わせてはちみつの上に浮いた(?)ライドも回ることになるようです。
イラストは初期コンセプトなのか、ライドがはちみつの壺というより、キャラクターに合わせたデザインになっています。
赤が多い壺がプー、縞々のティガー、他にイーヨーとピグレットをイメージした壺があります。
最終的にはこの案はボツになり、写真に示されているようなオーソドックスな壺になったようです。
屋根の上で風船を持って浮いているようなプーも気になります。

Hundred Acer Wood
Take a spin in a whirling honey pot under a canopy with honey-dripping hives as friendly bees hum the Winnie the Pooh song.
説明にあるhiveとは、「巣箱」やそこにいるハチの群れという意味。
蜂の巣が集まるはちみつの海で壺に乗り回るアトラクションになります。
そんなコーヒーカップ形式のアトラクションの曲がプーの曲というのはなかなか狂っている。
イメージとしては恐らくこれがモデル。

プー2011の曲Everything is Hunny。
この曲は元々ははちみつの海を壺に乗ったプーが航海するようなコンセプトアートも多かったため、そこから着想を得ていそうです。

その名(The Many Adventures of Winnie the Poohは「完全保存版」の原題)の通り、1977年の映画をもとにしているライドと、2011年の映画をもとにしたティーカップ。
2つのプーの世界が集まった、新しいファンタジーランドになります。
オープンが楽しみです。
本当にオープンするなら。

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『インサイド・ヘッド』感想:ビンボンが選んだプー「最終章」の道

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ネタバレ感想:映画『インサイド・ヘッド』を観たの続きです。
映画内容を踏まえて書いているので、未見の方は鑑賞後にお読みください。

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ディズニーがプー実写化検討。新規ストーリーに。

Disney Sets Live-Action ‘Winnie The Pooh’ Film; Alex Ross Perry To Write|Deadline
Disney Planning Live-Action ‘Winnie the Pooh’ Film – Hollywood Reporter
Disney to make live-action Winnie-the-Pooh with Alex Ross at the helm | Daily Mail Online

ディズニーが「くまのプーさん」を実写化しようとしていると報じられました。
Alex Ross Perryを脚本として契約したとのこと。
彼の経歴についてはDaily Mailを。

ストーリーは、クリストファー・ロビンが大人になり、100エーカーの森に帰る。というものだとか。
ぬいぐるみをどう実写化するのか触れられていませんが、もしかするとほとんどクリストファー・ロビンだけのシーンということになるかも。

プー実写といえばTVシリーズのWelcome to Pooh Cornerやパペットを用いたザ・ブック・オブ・プーがありますが、今回の企画はきっとしっかりした実写になるのでしょう。
ストーリーは、プー作品史上稀にみる新規展開になる予感。
学校に通いだしたクリストファー・ロビンがプーたちがいつも通り遊ぶ森に顔を出す話はディズニー、原作ともに続編として存在しますが、今回はクリストファー・ロビンがもっと大きくなっている模様。

ディズニー実写化といえばマレフィセントやシンデレラ、今後もジャングル・ブックなどが予定されており、先日もムーランが発表されたばかり。
シンデレラについては自分を含めて絶賛する声が多く、その要因はマレフィセントと違い元の話に忠実なストーリーであることでした。
予想外の設定や脚本ではなくそのままの物語でどう実写を描くかが重要であるとシンデレラが証明したばかりなのにこのありさま。

特にプーはディズニーですら原作の物語を守り、大切に大切に扱ってきました。
劇場公開作品で原作から物語をもってきていないのはティガームービーのみ。
そのティガームービーも原作を読み込み、原作の細かな要素を散りばめることで100エーカーの森らしさを保っています。
この調子だと最悪のプー映画として歴史の汚点になる予感がします。
早急に企画が潰れてほしいものです。

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