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「SCSE」にInclusionを追加、The 5 Keys「SCISE」に

A Place Where Everyone is Welcome | Disney Parks Blog
パーク部門のジョシュ・ダマロ チェアマンがDisney Parks Blogでキャストの行動規準のアップデートを発表しました。

キャストの行動規準「The Four Keys~4つの鍵~」は安全を最優先に、キャストが優先すべき事柄を順位付けし、判断や行動の基準にしているもの。
現在までは「SCSE」として、
Safety(安全):安全な場所、やすらぎを感じる空間を作りだすために、ゲストにとっても、キャストにとっても安全を最優先すること。
Courtesy(礼儀正しさ):“すべてのゲストがVIP”との理念に基づき、言葉づかいや対応が丁寧なことはもちろん、相手の立場にたった、親しみやすく、心をこめたおもてなしをすること。
Show(ショー):あらゆるものがテーマショーという観点から考えられ、施設の点検や清掃などを行うほか、キャストも「毎日が初演」の気持ちを忘れず、ショーを演じること。
Efficiency(効率):安全、礼儀正しさ、ショーを心がけ、さらにチームワークを発揮することで、効率を高めること。
行動規準「The Four Keys~4つの鍵~」(東京ディズニーリゾート) | 安全・安心の確保(テーマパークの安全) | CSR情報 | 株式会社オリエンタルランド

ここに、新たに「Inclusion」が加わりました。
追加されたのは、新たなThe Five Keysの中央、Courtesy(礼儀正しさ)とShow(ショー)の間です。

Inclusionは包括という単語で、多様性の受け入れという意味を持っています。
ディズニーパークにおける重要な指針に多様性が加わることで、キャストはディズニーへの一体感を持つことができ、ゲストもディズニーのストーリーに自分の背景や伝統が反映されていると感じられるようになります。
「More Inclusion Attraction」として、既に発表されている、スプラッシュマウンテンの『南部の唄』から『プリンセスと魔法のキス』へのテーマ変更や、ジャングルクルーズのリニューアルによるストーリー変更が挙げられています。

キャストの行動規準は1955年の開園当初から存在しており、初期はSCCC(安全・礼儀正しさ・清潔感・収容能力)でした。
その後、清潔感がショーに、収容能力が効率に変更され、1966年頃からSCSEになったとされています。
(『ディズニーの魔法を解き明かす』p.11「SCSEの変遷と時代背景」)
項目のアップデートはありましたが、項目自体が加わり「The Five Keys」になるのは65年の歴史で初めてのこと。
それほど、ディズニーが多様性を重要視していることが示されています。

これは全世界共通でしょうから、TDRでも近いうちに「SCISE」になるものと思われます。

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ジョー・ロードがヴァージン・ギャラクティックのエクスペリエンス・アーキテクトに就任

Virgin Galactic Announces Legendary Former Disney Imagineer Joe Rohde as Experience Architect – Virgin Galactic

2021年1月にイマジニアを引退したジョー・ロードが、ヴァージン・ギャラクティック社初のエクスペリエンス・アーキテクトに就任しました。
ヴァージン・ギャラクティックは、宇宙旅行会社で、早ければ年内にも宇宙旅行を実現させるともされています。
日本ではクラブツーリズムが代理店となり、解説ページも用意されています。
ニューメキシコ州の宇宙港「スペースポートアメリカ」に発射台があり、1人25万ドルで宇宙旅行が楽しめるツアー。
高度100kmの宇宙空間で無重力を4分間体験できる、計2時間の旅行になるようです。

そんなヴァージン・ギャラクティックのエクスペリエンス・アーキテクトに就任したジョー・ロード。
ディズニー・アニマルキングダムをはじめ、40年にわたりイマジニアとして活躍していました。
現代のトップイマジニアと言っても過言ではないでしょう。
D23 Expo 2019では、ディズニークルーズラインが購入した新たな島「Lighthouse Point」を開発することが明かされ、バハマの文化が体験できることを語っていました。
クルーズは先行き不透明で、ジョー・ロードが「Lighthouse Point」に目処をつけてから引退したのか、プロジェクトが頓挫したのかは不明。
ともかく、アトラクション、エリア、テーマパーク、そして島を手がけた彼が、次に「宇宙」を目指すのは自然とも言えます。
「ワールド」まで作ったディズニーは次は「プラネット」だろうとか、ユニバーサルが新パークEpic Universe発表の際に「A Universe is bigger than World」と発言したように、テーマパークの次なる行き先が宇宙であることは長年言われ続けて来ましたが、最初に本当に手を伸ばしたのがジョー・ロードなのはさすがです。

ジョー・ロードはキャプテンEOのキャラクターデザインなどの実績はありますが、トゥモローランドなど宇宙系のイメージはあまりない人物。
先進的な未来というより、人々が暮らす土着の文化をストーリーに昇華させることに長けたイメージです。
彼の創作物は、作られ一貫したストーリーで構成されているというより、細かなプロップスからその地の生活と人々それぞれのストーリーを感じさせるのが特徴だと思っています。
そんなジョー・ロードが、文明のない宇宙に何をデザインするのかは非常に楽しみです。

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DCA「WEB SLINGERS: A Spider-Man Adventure」トム・ホランドの動画を公開

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの「WEB SLINGERS: A Spider-Man Adventure」。
スパイダーマン役のトム・ホランドの収録映像が公開されました。

「WEB SLINGERS: A Spider-Man Adventure」は、バグズランド跡地に建設中のアベンジャーズ・キャンパス第1アトラクション。
当初2020年7月18日オープン予定でしたが、パークの休園が続いているためオープンは未定となっています。
同様のアトラクションがウォルト・ディズニー・スタジオ(パリ)にも建設中。

手の動きに反応するシューティングアトラクション


トニー・スタークがDCAとDLPに設立したWEB(Worldwide Engineering Brigade)の施設を訪れたゲストがピーター・パーカーの案内で施設を見学していると、スパイダーボットが暴走。
ゲストはウェブスリンガーに乗り込み、スパイダーボットを捕まえる手助けをするというアトラクションです。

システムとしてはトイ・ストーリー・マニア!のような、3Dグラスをかけたシューティングタイプのアトラクションの模様。
しかしライド備え付けのシューターは無く、ゲストの手の動きをキャプチャし、手から糸を発射しているような体験ができるようです。

DCAにはトイ・ストーリー・マニア!が既に存在しているので、1パークに2つ同じタイプのアトラクション必要?と思ってしまいますが、シューターがない革新性はすごそう。
シューター置き場がない分スリムなライドで、得点表示パネルもなさそうですが、そもそも得点制なのかも含めて気になります。

アベンジャーズvs任天堂

本来ならばアベンジャーズ・キャンパスは昨年7月18日にはオープンしていたはずで、本来のUSJのスーパー・ニンテンドー・ワールドとほぼ同時オープンでした。
マリオカートがARシューティングアトラクションだったことからも、かなり比較対象になりそうです。
スーパー・ニンテンドー・ワールドはユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにもオープン予定。
スパイダーマンもうっかりARグラスじゃないかなと思いましたが、今回の映像を見るとやっぱり3Dグラスですね。
自分も世界観の一員になれる参加型エリアというアベンジャーズ・キャンパスの特徴に対してシューティングというゲーム性は相性が良いですが、ゲームになると任天堂の土俵に上がることになってしまい、手強い。
スパイダーマンはゲーム性に加えてシューターが自分の手というのがかなり画期的で、より没入感が高まると思いますが、マリオカートはハンドルを握ることに体験価値を与えているのが強みになっています。
まあアベンジャーズ・キャンパスにとってスパイダーマンは本命ではなく、メインアトラクションが控えているのですが、マリオカートの見方が変わるようなもう1サプライズくらい期待したいところです。
あとトイ・ストーリー・マニア!以上に腕が疲れそう。

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DLR、7/17より再開

ディズニーランド・リゾートの再開が発表されました。
3/14から休園していますが、65周年当日の7/17に再開。
ダウンタウン・ディズニーが7/9、ホテルはグランドカリフォルニアンとパラダイスピアが7/23再開です。

3/15から休園しているウォルト・ディズニー・ワールドは、7/11にマジックキングダムとアニマルキングダムが、7/15にEPCOTとハリウッドスタジオが再開予定。
上海は5/11に再開済。
香港は、香港海洋公園が6/13に再開し、香港ディズニーランドも近く再開と報じられています。
東京は休園継続を発表していますが、東京都の休業要請が6/12に解除(ステップ3に移行)されるとの報道があり、再開への土壌が整っていきそうです。

上海、WDW、DLRはどれも事前予約制を導入。
WDWとDLRは既にチケットを持っている人、DVCや年間パスポート所持者を優先して予約させ、余った枠は一般販売とアナウンスされています。
一方、USJはプレオープンを実施中で、6/19から関西2府4県住民と年間パスポート所持者に限定して再開。
TDRが再開時にどのような方式をとるのかも気になります。

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魔法を再定義する「Magic Happens」の凄さ

アナハイムのディズニーランドで2月に始まったパレード「Magic Happens」。
休園が続く中、ほぼ全編がYouTubeにアップされました。
また、Apple MusicAmazon Musicなどでの配信も始まりました。

その名の通り様々なディズニー映画の「魔法が起きる瞬間」が表現されたパレードで、特に夜公演のライトアップは見事で魔法を感じさせてくれます。
何度も観たくなるパレードですが、観ていると不思議な構成だと感じ、更に何度も観てその理由を感じました。

「現代性」の強いパレード

パレードの特徴を一言で表すと「現代性」でしょう。
作曲のトドリック・ホールが独自の感性で作った音楽と、それに合わせて作られたコスチュームはオープニングから、他のパレードとは違った印象を大きく与えてくれます。
現代の感覚を持つ作家性に影響されてパレード全体をデザインするスタイルは、あえてパレードで似た形を探すなら、ヒャダインが作曲し増田セバスチャンがデザインしたピューロランドの「ミラクルギフトパレード」のように思います。
オープニングは現代性を強く感じるダンサーと、魔法使いの弟子スタイルのミッキー。
現代性を補強するように、続くのは『モアナと伝説の海』『リメンバー・ミー』『アナと雪の女王2』と、パレード初登場の最新映画たちです。
テーマソング「Magic Happens」は、全体を通して流れながら、ユニット毎に映画に合わせたアレンジが加えられていきます。
アナ雪2の後はフィナーレなのですが、このパレードが特徴的なのはフィナーレがやたら長く独特なスタイルなことでしょう。
これまで全体を通して流れてきたテーマソングは全く違う曲に切り替わり、音楽だけ聞けば別のパレードのようです。

古典的なフィナーレ

フィナーレは、ピノキオ、アラジン、ピーター・パンと、魔法使いと魔法をかけてもらった人のペアが先導します。
フロートで登場するのは『シンデレラ』『王様の剣』『プリンセスと魔法のキス』『眠れる森の美女』です。
プリンセスと魔法のキス以外はかなり古典的な作品が並びます。
音楽はフロート毎にアレンジすることはなく、同じメロディのループ。
そのメロディの中に、各映画のセリフが入れられています。
さらに映画だけでなく「Remember the Magic」や「Wishes」といった、パークの伝説的なショーの要素も混ぜられています。
典型的な「ディズニーの魔法」を感じさせる作りです。
とにかくパークファンなら心地よい“ディズニーパレードっぽい”フィナーレだと言えるでしょう。

現代性を強く感じるパレードのフィナーレに、古典的で伝統的なディズニー要素が入る、この構成は何をしたかったのでしょうか。
まず、テーマソングが変わる時点で、2つのパレードに分けられているように感じます。
そう思って観ると、オープニングでダンサーが先導するように、フィナーレでも改めて魔法使いのキャラクターたちが先導している構図に気付きました。
現代的なパレードの後に、同じテーマで古典的なパレードをやり直しているようです。

今「魔法」をテーマにする凄さ

そんな2つのパートを繋いでいるのが、パレードのタイトルの通り「魔法」です。
「夢」を打ち出しすぎて「夢と魔法」のバランスが崩れつつある中、今の時代に「魔法」をテーマにパレードを作ることはすごいことだと思います。
その原因の一端は、最近のディズニーが「あなたの物語」という点を打ち出していることにあります。
「Find Your Happily Ever After」です。
参考:2010年代のディズニー・プリンセス像 「Find Your Happily Ever After」から「Life After Happily Ever After」へ|舞浜横丁
おとぎ話を他人事ではなく自分のストーリーとして捉えさせる中で、夢は誰もが持てるので分かりやすいですが、魔法は夢を叶える過程の象徴。
ゲスト個人個人の話として伝えるときに分かりにくくなってしまいます。
それでもMagic Happensでは、魔法が出てきた3つの新しい映画を通して、魔法は誰にでも起きる、起こせることを打ち出そうとしてきます。

一方フィナーレを担う古典的な作品は、映画を観ていようがいまいが誰もが「ディズニーの魔法」を感じられるものです。
伝統的な映画とパークのフレーズをたっぷり込めた音楽と共に、魔法が誰に対してでも存在することを訴えてきます。

現代的な「あなたの物語」を伝える前半と、誰もが分かる「ディズニーの魔法」を伝えるフィナーレ。
両要素が1つになることで、ディズニーが描く本当の魔法の姿、夢見て自分の道を歩むことで与えられる魔法をゲストに教えてくれるようです。
まさに魔法は起きるということを感じられるパレードです。

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