- ディズニーチャンネル ちいさなプリンセス ソフィア - by poohya
「ちいさなプリンセス ソフィア:ロイヤル・マジック」続編が2026年スタート
Disney Branded Television Press
ソフィア続編が正式決定しました。
2026年からディズニー・ジュニアとディズニープラスで配信されます。
「ちいさなプリンセス ソフィア」は2012〜2018年に放送。その続編として新シリーズが始まります。
新シリーズでは、ソフィアが「チャームズウェル王立魔法学校」に通います。エバーレルム(ソフィアのいる世界の名称)の王子や王女が通う学校で、ロイヤルさや魔法について学んでいきます。
「ちいさなプリンセス ソフィア」では、ソフィアたちは「王立アカデミー」に通っていました。最終話で卒業しますが、その間近のエピソード「がっこうを えらぶひ」にて、ソフィアは進学先としてエバーレルム・アカデミーを選んでいました。学校名が変わっているので、エバーレルム・アカデミーに通ったさらに後の話かもしれません。またこのエピソードでは学校はいつでも変えられるとも言われていたため、転校後かもしれません。
いずれにせよ新キャラクターがクラスメイトとして登場します。アンバーは同じエバーレルム・アカデミーに通う予定だったので、今作でもソフィアと一緒にいることでしょう。
最終話で魔法の守護者としての道を選んだソフィア、女王になっていくアンバーたちがどんなロイヤルさを見つけていくのか。
制作総指揮のクレイグ・ガーバーやソフィア声優のアリエル・ウィンターらは続投します。
どんなロイヤルとマジックを見せてくれるのか楽しみです。
参考:プリンセスは「ロイヤル」に変わる。ソフィア最終話が見せた新境地
新シリーズは1枠を2分割する形に変更。11分のエピソードが2話連続します。ディズニープラス配信も意識した形のようです。
エピソードごとにオリジナル曲が入るのは従来と変わりません。
新作制作の報道などが出てはいましたが、まさかの続編が正式決定。
テレビ部門がディズニープラスへと大幅に移管してから子ども向けアニメーションが乏しい状況でしたが、ディズニープラスでも継続的に新作が配信される子ども向けシリーズが生まれます。

先日のD23前日にパーク側で行われたD23 Dayでは、DCAでディズニージュニアのイベントが行われました。
昨年8月に行われたDisney Junior PlaydateがD23 Dayに合わせて行われたような内容。昨年はプーの新シリーズPlaydate with Winnie the Pooh放送を記念して、プーがフード付き服で登場。ミッキーと同じフロートでパレードを行いました。
今回はアリエル新作がメイン。プーはパレード後部のオムニバスに乗って登場したのですが、まさかのソフィアと隣席。完全に自分だけが得をする並びでした。
そして間髪入れずにソフィア新作発表。
最終回から5年以上たち、もはやディズニージュニアのパレードにまだ参加できるだけありがたい状態でしたが、2年後は再びディズニージュニアの主役になりそうです。
次回のD23が2026年なら、ソフィア新作とプー100周年が重なって大変だ。
- くまのプーさん - by poohya
リチャード・シャーマン死去
シャーマン兄弟の弟リチャード・シャーマンが2024年5月25日逝去しました。95歳でした。
言わずと知れたディズニー・レジェンドの作曲家。
「2ペンスを鳩に」そして「There’s a Great Big Beautiful Tomorrow」をはじめ、ディズニーを代表する名曲を作ってきました。
手がけた曲を挙げていけば枚挙にいとまがありません。
あえてプーに絞ってみると『プーさんとはちみつ』をはじめ『プーさんと大あらし』『プーさんとティガー』の全ての歌を作りました。
ウォルトは、原作「クマのプーさん」をなるべくそのままアニメーションとしてアメリカに届けようとしました。
ファンタジアがクラシック音楽のアニメーション化なら、絵本のアニメーション化をしようとしたのです。
その中で重大な問題が、プーが原作のあちこちでうたう詩でした。
現在「プーもの」と呼ばれるクリストファー・ロビン関連の作品は4つあり、「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」以外の2作品は詩集です。
プーは地の文から詩的で、プーも詩人。全体がリズミカルで読み聞かせのように声に出して読むのが楽しい作品です。
この詩的な要素をアニメーションにしようとしたとき、ウォルトはシャーマン兄弟の音楽に託しました。
ただプーたちが動くアニメーションなのではなく、シャーマン兄弟の音楽を取り入れたミュージカルになったことで、原作の世界観を表現できたのです。
『プーさんとはちみつ』では、主題歌「くまのプーさん」という今もなおプーにとって重要な曲が誕生。プー作品では後にさまざまなアーティストが曲を手がけていきますが、ロペス夫妻含め皆が「くまのプーさん」を作品に取り入れながら自分の曲を作っていくことになる重大な基点となっています。
『プーさんと大あらし』では、ティガーのデビューに合わせるようにテンポの良い曲が入ってきます。「ワンダフル・シング・アバウト・ティガー」や「ズオウとヒイタチ」などが登場しました。
『プーさんとティガー』の頃には、シャーマン兄弟はディズニースタジオを離れていました。
『チキ・チキ・バン・バン』をはじめ、他スタジオの作品を手がけていく中で、テーマパークなどディズニーの楽曲も請け負っていました。
一方、ディズニーはプーの20年ぶりの長編を製作し、プー作品をスタジオに回帰させました。
そして『ベッドかざりとほうき』以来29年ぶりにシャーマン兄弟がディズニーに復帰。『ティガームービー』が製作されました。
『ティガームービー』では、中編映画には入りきらなかった「ワンダフル・シング・アバウト・ティガー」の2番を披露。さらに新曲も6曲を制作しました。
「ウープ・ディー・ドゥーパー」は呪文のように長いジャンプ名をティガーが歌いまくる曲。非常にシャーマン兄弟的な歌詞です。
主題歌となった「Your Heart Will Lead You Home」はケニー・ロギンスと共に制作しました。
そしてこの『ティガームービー』が、シャーマン兄弟として最後の長編映画になりました。
兄ロバート・シャーマンが死去した後も、リチャードは公の舞台にも何度も姿を見せ、精力的に活動していました。
『プーと大人になった僕』では、リチャードが新たに3曲を制作。冒頭の「はなれても いっしょ」で、プーアニメーションらしいテンポのミュージカルを甦らせました。
そしてエンドクレジットの「何もしないは忙しい」では、ピアノを弾きながら映画にカメオ出演。
最後の長編作品となった『プーと大人になった僕』では最後に、原題そのままのタイトル「クリストファー・ロビン」を制作しました。プーがクリストファー・ロビンに語りかけるような歌ですが、映画を観たとき、どこかリチャードがウォルトと音楽制作に勤しんでいた頃を懐かしんでいるように聞こえました。
輝かしい時代に思いを馳せながら世界を愛でるのはプーの根源的な世界観でもあります。ディズニーの「くまのプーさん」を作り上げたシャーマンが最後に自らその世界観に飛び込んでいったようです。
ディズニープーはシャーマン兄弟と共に生まれ、シャーマン兄弟の生涯においても重大な意味を持つ作品であったことが歴史からも伺えます。
もう新作を手がけることがなくなったのは残念ですが、これからも幾多のアーティストが「くまのプーさん」や「ワンダフル・シング・アバウト・ティガー」を取り入れながら、新たなプー音楽を作っていってくれることでしょう。
TTFN
- 東京ディズニーシー - by poohya
ネタバレ感想「ファンタジースプリングス」4アトラクション
東京ディズニーシー第8テーマポート「ファンタジースプリングス」が6/6オープン。
プレスプレビューで一通り体験してきました。
4つのアトラクションの感想を、ネタバレがっつりある内容で書きます。
以降、アトラクション体験者前提、ネタバレありの内容です。
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ネタバレ感想ここから
4つのアトラクションが4つとも絶賛レベルでした。
こんな褒めることになるなんて想像していませんでした。
なんだったんだよ魔法のものがたり。
フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー
ダークライドかと思ったら屋外で、しかもライドの動力部分はレールに乗って動き座席部分は回転するという機構。
こんな機構のライドを屋外に作るとは。
昼と夜で美しさが変わるのも良かったです。
このアトラクションだけネバーランドのおまけ程度だろうと舐めていました。
ラプンツェルのランタンフェスティバル
ランタンを飛ばすシーンを本気でアトラクションにするためだけに存在するエリア。
そしてこのランタンが美しいんだから満点です。
空間作りは素晴らしくて、大量のランタンの中から一部は実際に上下し、さらに背景は映像でランタンが上がるという上手い組み合わせ。
音響もとても良くて、ラプンツェルとフリンの歌声が事前に響いていました。
ボートライドでキャラクターが歌うものだと、スモールワールドやカリブはその空間にいるみんなが歌うので部屋全体に歌が響きます。一方シンドバッドは1人で歌うので、スピーカーが1箇所になり部屋全体で歌を聞く感じにならないなと思っていました。
今回、ラプンツェルとフリンのボートにあるスピーカーからは歌声を多めに、他方向のスピーカーはBGMメインにしつつ歌声も流しているようでした。
ラプンツェルとフリンの方向から歌声が聞こえるように感じさせつつ、部屋全体に響き渡るという、非常に上手い音響でした。
ランタンシーンだけで良いと言いつつ、このアトラクションも屋外がすごい。
塔を建てて、そこにラプンツェルのアニマトロニクスを設置しています。
ボートに乗ってすぐから見えるので、長尺で歌ってもずっと見ていられるのが塔の上にいる良いところ。
あの高さにいるのに、瞬きして体まで揺れるというしっかりした作りです。
これを海風のくる舞浜に置くなんて、どんなメンテナンス考えているのか。
そう驚いていたら、さらに屋外にフリンとマキシマスのアニマトロニクスまで現れて度肝を抜かれました。
ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
「第8テーマポート」と呼ばれていた頃からの大本命アトラクション。
当初は上海カリブ方式かと思っていましたが、どうやら3Dライドだぞとなり、結局スパイダーマンなのではとなっていました。
スパイダーマンはユニバーサルのアトラクションで、ディズニーがここまでライド左右に壁を作って視界を制限することはありませんでした。
これがスパイダーマンやハリーポッターのように作用するのかと思いきや、上海カリブの180°円形スクリーンに応用してきました。
まず3D映像が非常に精細でグラスをかけても明るいのが特徴です。
ライドはトラックを通るタイプで、土台の上で座席が揺れるのは最近よくあるパターン。
技巧的だったのは、座席の揺れ方を、最初に川に流れるボートとしての揺れを見せて、後に妖精の粉で浮かんだ浮遊感に揺れ方を変えたこと。
ライドの揺らし方だけでこの違いを感じさせるのはすごかったです。
映像と実物のシンクロもそつなくこなしていて、タイガーリリーの太鼓やロンドンの屋根など非常にシームレスでした。
とはいえこれだけなら最近よくあるライドをしっかり作った程度ですが、ここにピーター・パンという題材の妙が出てきます。
最初にピーターパンアトラクションの概要を読んだときに思った、上海カリブの浮遊感でピーターパンの海賊船をやれば完璧だという考えを、ちょっと違ったアプローチでやってきたのです。
上海カリブの浮遊感は、180°の円形スクリーンを見ながらライドが動いていくことで与えています。
ピーターパンも円形スクリーンを使うのですが、ライドの壁で左右の視界を制限することで、実際にはスクリーンの全てを見せない状態で円形スクリーンを移動していきます。
さらにライドの動きが繊細に設定されており、しっかりと浮遊感を与えていました。
実際のライド速度は結構ゆっくりで、スクリーンも低速で進んでいるのですが、もっとスピーディーに飛んでいるよう感じさせ、円形スクリーン体験時間を長く思わせています。
場所によっては、1つの円形スクリーンで2台のライド向けに2つの映像をながしている時間もあります。
さらに円形スクリーンのサイズも上海カリブに比べてかなり小さいため、何度もスクリーンを使えます。
上海カリブのような1回にかけた大スペクタクルもありですが、このように何度も浮遊感を与え続けるのもまた面白いし、土地のなさを別の角度から解決してきたなと思います。
また、アトラクションがそもそもネバーランドにあるため、ルートとしてはネバーランドから始まりロンドンへ行く形になります。
ハイライトであるYou Can Fly!のシーンを後半に持ってこれるのは強い。
そこからさらにピーターとティンクはネバーランドに戻るのですから、2段フィナーレのような豪華さがあります。
右から2番目の星が大きく輝きネバーランドが広がっていく様子は思わず感動の声が出てしまいました。
アバターに初めて乗ったときのようなピュアな歓声が出ました。
ラプンツェルのランタンといい、圧倒的なインパクトを残すシーンがあるアトラクションは素晴らしいです。
プレショーも良かったです。
透過スクリーンにピーターパンを映し、その背後にある壁には別途ピーターの影を投影。
奥行き感でリアルさを出すと同時に、ピーター自身と影が違う動きをすることでピーターパンらしさを演出しています。
ライドには入れきれなかったピーターパンの定番要素をここでしっかり出しています。
アナとエルサのフローズンアドベンチャー
どうせFrozen Ever Afterだろうと思い続けて数年。違った。
第8テーマポートのアトラクション概要を読んで最初に思った印象ほどれもまるで外れでした。
このアトラクションはまずQラインが豪華。
映像を使ってオラフが現れるタイミングがあるのは、海外版のオーケンのよう。
小道具も凝っていて、オルゴールの部屋などBGMも見事。
この辺り香港アナ雪エリアもですが、アナ雪が設定と音楽が豊富なことが効いています。
特にフローズンキングダムは、時代設定を曖昧にしつつ、映画2で登場した親時代のアレンデールやノーサンドラをうまく取り入れています。
これだけで1アトラクションの満足度があります。
そしてライド。
香港のFrozen Ever Afterに乗った時点で、ファンタジースプリングスを評価する基準は「日本語リップシンクするA1000アニマトロニクスがあるか」でした。
本当は4年前にベルのアニマトロニクスで日本にやってくるものだと信じていたのですが。魔法のものがたりショックによりファンタジースプリングスの評価基準は非常に低くなっていました。
そして無事、日本語リップシンクのA1000アニマトロニクスが登場したので、新エリアは大満足です。
もうラプンツェルだけで十分満足なのです。
それどころか、世界にあるA1000のうち半分はここにあるんじゃないかとという物量です。
Frozen Ever Afterと同じトロールのパピーによる回想から入ったと思ったら、いきなりマッピング映像が登場し、アナエルサ幼少期へ。
そして幼少期アニマトロニクスが現れてドアが回り、ライドも方向転換します。
まず、ライドが部屋に侵入するとアナに光が当たる演出が上手い。
とにかくこのライドは、ボートライドとはとても思えないタイミング管理がものすごいです。
そしてボート方向転換。Frozen Ever AfterのハイライトとしてLet it Go落下シーンに使われているもの。
その機構をいきなり投入したかと思ったら、その後も使いまくります。
箱根登山鉄道のようなジグザグ水路のボートライドです。
まず、ボート回転シーンは、ボートライドながら1シーンを長く見せる効果があります。Ever AfterはこれをLet it Goを聞かせるために使っていました。
この回転を多用することで、切れ目の少ない展開にできます。
さらに、前向きに進むシーンだけでなく後ろ向きに進むシーンが増えることで、シーンの見方も変わってきます。
従来のボートライドは、部屋で分割することでシーン展開を作っていました。
フローズンアドベンチャーでは、後ろ向きに進みながら前の部屋も見える前提で展開を作っていることがあります。
「生まれてはじめて」でアナの部屋を通ったあとにエルサが歌い継いで、アナの部屋もまだ見えるという状態。
幼少期の「雪だるま作ろう」でドアを回転させる演出も重なり、2人の関係を上手に表現しています。
映画を知っている人が再現を楽しむというだけでなく、ストーリーだけでなくキャラクター心情までしっかり伝えようという演出です。
どうやらボートを回転させるとその後に落下が必要という機構のようで、毎回ちょっと落ちます。
ここでは落下にシーンを一気に転換する役目を与え、「とびら開けて」に。
歌声の聞こえ方を使って、時計台から帆のシルエットに上手く視線誘導していました。
映像シーンになったと思ったら今度はアニマトロニクス多めで、エルサの魔法が暴発するシーンも登場。
地面から氷が出てきたり、噴水が氷になったり。プロジェクションも良い効果を出していて、現代技術が詰まっています。
1シーン内にしっかり展開があって、これがボートライドだということを忘れそうです。
そして、ボートライドで最も時間をかけられる巻き上げでLet it Goを投入。ボートが上がっていく間、じっくりエルサの歌を楽しめます。
落とすためではなく歌の尺を稼ぐために巻き上げのタイミングを使うという頭の良い設計です。
そこからさらにエルサ2体目。
氷の階段が伸びていく演出はよかったし、プロジェクションの効果がよく出ています。
さらにさらにエルサ3体目。
巻き上げ、カーブ、方向転換という3つの形で尺を稼ぎまくり、Let it Goをたっぷり歌唱します。
1曲をたっぷり聞かせたいなら、最新鋭のアニマトロニクスを3体置くくらい気合い入れないといけないんだよ。愛の芽生え、分かったか。
そして扉が閉まるタイミングも完璧。
曲に合わせてぴったり扉が閉まるのは気持ち良いですし、これが次のシーンにも良い影響を与えています。
Let it Goのシーンが、エルサがいる部屋の扉が閉まることで終わるということは、シーン終了時点で既にボートは次の部屋を進み始めているということです。
次の部屋の進行が早いため、アナが喋り始めた頃には既に横辺りを通過しています。
このことで、アナと会話しているエルサの声が聞こえる頃には、エルサがいるはずの位置からはボートが離れており、エルサの姿を作る必要がなくなっています。Let it Goに3体も使ったから節約大事。
さらにアナの胸に氷が刺さるシーンも、エルサを見せない方が効果的に演出できていました。
アナにプロジェクションで氷が刺さったことを表現するのはすごい。アニマトロニクスにプロジェクションを当てるなんて。
さらにアナが凍った姿を、アニマトロニクス全身へのプロジェクションで表現。
すごい。
映像の使い勝手の良さvsアニマトロニクスのリアルさはここ20年ほどの大きなアトラクションの動きだと思ってきましたが、どちらも取り入れたハイブリッド型をさらに超え、2つを直接繋げてしまうというすごさです。
リアルな動きにプロジェクションでの自在な展開が組み合わさり、アニメーションならではのフィナーレをアトラクションに実現させています。
これだけの乱れ打ちを受けたあとに、たくさんキャラクターが出て大団円を見せられたら、何に感動しているのかもうわからないような涙が出ました。
4つのアトラクション全てが、体験したことのないシステムを見られ、それが同時にオープンするというのは信じられません。
オーディオアニマトロニクスのレベルで言えば、間違いなく世界トップ。ティアナのバイユーアドベンチャーが太刀打ちできるのか心配になるレベルです。
ピーターパンも、理解できないほどのライドシステムではないものの、上手く取り入れて非常に感動的な体験を生み出していました。
そしてアナ雪は、物量勝負でも技術を活用した演出面でも圧巻です。
これまで世界最高ライドはStar Wars: Rise of the Resistanceでした。どれも知っているライドシステムなのに、組み合わせだけでここまでの体験に引き上げられるかという衝撃がありました。
アナ雪もそんな驚きがあり、それをストーリーの演出に繋げているという点では、RotRに引けを取りません。
パイレーツ・オブ・カリビアンに対するピーターパンも、スター・ウォーズに対するアナ雪も、結局個人的にディズニーアニメーション作品の方が好きなので、それをストーリー演出に繋げてこられたらその方が好きになりそうです。
スリルやアドベンチャーの海外パーク、ストーリーやエモーショナルな東京パークと考えれば、東京らしいアトラクションになったのではないかと思います。
世界最高ライドの座を堂々と争えるアトラクションだと思います。
とりあえず、体験した日のファーストインプレッションはこんな感じです。
- くまのプーさん - by poohya
ミュージカル「くまのプーさん」日本開幕

ミュージカル「くまのプーさん」の日本ツアーが始まりました。
4月から7月まで全国を巡回します。
東京公演は座席で話題となってしまいました。
ゲネプロでS前方椅子席(前方誰もいない)、座席変更初日にVIB桟敷席、東京千秋楽S後方椅子席で観ました。
桟敷席は腰痛くはなるけれど、舞台の高さも下がった分イーヨーと目があうくらいの高さで、見にくさはありませんでした。
かっちりしたミュージカルではなく、ゆるく見られる雰囲気になっていて、これはこれでありだと思いました。
桟敷席の後方側だともっと違うのかもしれないけれど。
座席問題の要因でもあるのですが、プーミュージカルの大きな特徴は、小規模な公演だということです。
ディズニーミュージカルは大規模に舞台装置を組んで、舞台ならではの手法で作品を表現するものがほとんど。
それに対してプーは、観客との距離が近く、舞台を見にきたというよりもプーのアニメーションが目の前で展開されているようなものでした。
このミュージカルは、セサミやパディントンなどのパペットミュージカルを作ってきたジョナサン・ロックフェラーによる作品。
プーたちは全てパペットで表現され、パペット操者が声の演技も行います。
プーは元々ぬいぐるみで、「ザ・ブック・オブ・プー」などパペットを使ってプーを表現したアニメーション作品もあります。
パペットとの相性が良いのは明らかです。
演者は日本人キャストですが、かなり声も似せていてすごかったです。
パペットの動きも細かい部分までキャラクターの性格が出ていて、本当にプーたちが動いている様子を見ているようで、演者の存在を意識させませんでした。
ストーリーはオリジナルですが、プーのあるある展開を多く盛り込んでいます。
不安になるくらいバカな発想と、常識のあるピグレットがプーの謎論理に惑わされてしまう様子、何の伏線でもなく回収せずに進んでいく展開、どれも非常にプーの物語らしいものでした。
途中から客席も声を出して笑っていいんだという空気になってきて、プーの独特のツボで笑い声が出ていて良かったです。
プーの物語を見ながら多くの人と声を出して笑うなんて舞台でないと経験できなかっただろうなと謎の感慨までありました。
歌はアニメーションをそのまま使用。
いくつもの歌をそのまま使えることから、ストーリーがいかにプーのあるある展開で構成されているかわかります。
歌詞もアニメーション日本語吹き替え版を完全使用。1文字もずれないので聞いていて非常に心地よいです(映画実写版や四季版の方を見ながら)。
驚いたのは、『完全保存版』以外の要素も多く使用していること。
特に『ティガームービー』は要素が多く、1時間のミュージカルのうち一番のハイライト楽曲が「ウープディドゥーパージャンプ」になっています。
「ワンダフル・シング・アバウト・ティガー」の2番も使われていますし、途中では「Round My Family Tree」のイントロ音が流れます。
さらにティガームービー冒頭でティガーがカンガと挨拶するくだりまで再現されています。
細かいやりとりがしっかり映画から使用されていて、日本語もしっかり追いかけていて驚きました。
オフブロードウェイ開幕前の予告映像で「新くまのプーさん」の音楽が使われていましたが、ミュージカル本編でも「新くまのプーさん」OPテーマを要所要所のBGMに使っていました。
畑を巡るやりとりなど「新くまのプーさん」らしい展開です。
完全保存版を中心に、ティガームービーと新くまのプーさんを入れた舞台が生まれるとは。
新曲もありましたが、歌詞は「Tiddley Pom」が入っているものと「Sing Ho」が入っているものの2曲で、どちらもミルンが書いたプーの詩を使用しています。
そしてこの2つの詩は、『ピグレットムービー』でミルンの詩をベースに曲化されたもの。今回の音楽とは異なりますが、新曲も元の詩をこだわって選んだんだろうなということが伝わってきます。
作り手の愛が伝わってくる、見事な舞台化でした。
パペットという手法はプーにぴったりだし、ストーリーの作り方も、しっかりアニメーションの言葉を使いしっかり日本語に訳す姿勢も好きです。
素晴らしい作品でした。
今回、色々と取材したので、もっと深い話を書いて出す予定です。
まだ先の話でどこに出すか告知できないのですが、見つけたら読んでください。
- 東京ディズニーランド - by poohya
ディズニー・パルパルーザの新たなパレード形式はハロウィーンやクリスマスも変えるか
ディズニー・パルパルーザの第2弾「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」が始まりました。
第1弾の「ミニーのファンダーランド」のことを特に書いていなかったので、まとめて思ったことを書きます。
ファンダーランドはかなり変則的なパレードでしたが、ドナルドはもはや変則的ではなくスタンダードになるのかもしれない、といった内容です。
同じフロートながらまるで別のパレード
ミニーのイベントを3月中旬で終わらせ、混雑する春休みは何もやらず(一応40周年はあったけれど)、4月から同じフロートで次のイベントをやるのは頭良い。
同じフロートながら、3週間でフロート装飾を入れ替えて別のパレードにするのは面白かったです。
フロートの骨格以外はちゃんと別物に見えました。
「クワッキーセレブレーション★ドナルド・ザ・レジェンド!」は、「ミニー@ファンダーランド」に対して、構成はかなりシンプルになっています。というかミニーのが複雑すぎた。
構成はシンプルなのに名前が長いね。
ミニーは演出に全振りして、鑑賞場所によって大きく体験が異なることをいとわない内容でした。
あくまでも1〜3月の閑散期だから成立するパレードで、他期間でやるには改善点があるだろうなという感想でした。
ドナルドは4〜6月、これまでイースターをやっていた時期でGWを含むある程度の入園者を相手にした構成が求められます。
それに対応した形になっているなという感想です。
「ミニー@ファンダーランド」の斬新な構成
「ミニー@ファンダーランド」は、キャラクターがフロートを降り、乗り換え、フロートがフロートを追い越していくという、非常に複雑な構成でした。
フロートの小ささや出演キャラクターの少なさをカバーする演出です。
もっと言えば、この演出をするためならフロートを小さくしキャラクターを少なくする必要があるという、閑散期の消極的な編成を積極的な演出に転換できています。
当然ここまで演出を振り切ればデメリットもあり、鑑賞場所によって満足度にかなり差が出る内容でした。
特に城前はすごく、キャラクターが地面に降りて踊るため、滞在時間が非常に長くなっています。
見る場所によって、どのキャラクターが何回通るかが変わるのです。
鑑賞人数は減るけれど、少ない人数を高く満足させるという振り切り方です。
ほとんど、城前ショーをするための出入り部分をパレードしていると言えるような内容でした。
これは、入園者数を絞って単価を上げるという、コロナ以降のTDRの考え方に通ずる面があると思います。
一方、これまでイースターをやっていた時期に公演するドナルドは、多くの人を平均的に楽しませる構成になりました。
ファンダーランドを見て、これを4〜6月にやるなら改善しないとだろうなと思ったのは特に
・通過のみのエリアがある
・ダンサーのみのフロートが多く発生する
という点でした。
どちらも、キャラクターがフロートを乗り換えるために発生する問題です。
時間内に乗り換えるには移動距離を短くするためにフロートの停止間隔を狭くする必要があり、キャラクターがいなくなったフロートはダンサーが乗るしかなくなります。
ファンダーランドでは、キャラクター移動距離の問題は2nd(城前)でのみ解決されていて、キャラクターが地面で踊っている間にフロートが動く、フロート同士が追い抜いて順序を変えるという驚きの構成でした。
「ドナルド・ザ・レジェンド!」は多くの人が見やすい構成
ドナルドはこの問題をどう解決したかというと、単純に根本原因のフロート乗り換えをなくしました。
キャラクターがフロートに乗ったままなので、どのフロートにもキャラクターがいますし、ダンサーをキャラクター代わりに取られることもなく、パレードルートで踊っている人数も増えます。
2ndはフロート間隔がかなり開くので、そこを埋めるダンサー数が確保できるのは大きいです。
他のパレードモードの時は、フロートの規模の小ささに対してダンサーが多くてバランス悪いかなと思うくらいでした。
1stと3rdでは、パレードが2回停止します。
停止位置をずらして2回停止することで、フロートが6台(1stに至っては5台)しかないのに、通過のみというエリアを無くしているのです。
どこで見ても何かしら停止があることで、鑑賞エリアを大きく広げています。
問題は、停止時間がかなり短いこと。
2回合わせても全部で1分程度しかショーモードがありません。
結果、停止する割には展開に乏しく、4曲も新曲を作った割にはずっと同じような曲を聴いている印象になりました。
1st1回目停止のミッキーたちは止まっている中、ドナルドがパレードルートに登場するという演出は良かったです。
これくらいでいいのかも
ミニー@ファンダーランドで非常に重きを置かれていた城前は、比較するとドナルドはかなり見劣りしてしまいますが、そこにピートを投入しました。
多くの人が平均的に見られる構成にしておいて、ほとんどファンしか集まらない城前にはTDR初登場というバリューがあるピートとMCを持ってくるのは面白いです。
フィナーレに最終フロートのドナルドを城前に止める構成上仕方ないのですが、2ndで城前だけフロートが1回しか通らないのは残念。
2ndに入ってくるフロートたちを、城前にいるピートが見てリアクション取るのは新しかった。
そしてやっぱり停止時間が短いので、見応えに欠ける感があります。
1〜3月ならこの規模でもあり得るにしろ、4〜6月のイースター時期でこれかと。
パーク内のデコレーションに力が入っていて、40周年より豪華な気すらするので、デコレーションもメニューもあるしパレードもやってるよといったイベントなのかなと思いました。グッズは買えない。
年パスないし、一般向けのイベントとしてはこれでいいのかもしれません。
ハロウィーンやクリスマスにも導入?
ミニー@ファンダーランドが振り切った構成で、こんなものを他シーズンでもやれないことは明らかでした。
ドナルド・ザ・レジェンドは、どこからもそこそこ見られるという構成で、かなり一般化されています。
これはもはやディズニー・パルパルーザのイベントにとどまらず展開できる構成でしょう。
この規模のフロート6台でパレードルート全てをしっかりした鑑賞エリアにできるのですから、非常にコスパの良い構成です。
ハロウィーンやクリスマスも、この構成でできてしまうわけです。
公演時間を見るとあと5分くらいは伸ばす余地がありそうなので、各停止1分伸ばせば、そこそこのショーモードも作れるでしょう。
かつてクリスマスの「サンタのワンダーランド・パレード」は、細かい停止を何度も繰り返すということをやりましたが、似たようなことができます。
そして何より、パレードルートに城前を加えられ、ディズニー・プレミアアクセスを売れるという大きなメリットがあります。
ファンダーランドが始まった時にYahoo!ニュースに書きましたが、城前だけで1,200席以上を売れます。
今日から東京ディズニーランド新パレード 有料席で収益1回550万円の新たな試み(山口有次) – エキスパート – Yahoo!ニュース
ドナルド・ザ・レジェンドの内容なら、城前とパートナー裏だけでなく、モーリスのコテージ向かいのエリアも売れると思いました。
ハーバーグリーティングみたい
デコレーションやフードで盛り上げて、ショーはミッキーたちが来て何かやればいいというのは、シーがハーバーグリーティングで続けているやり方です。
シーが上陸ありのハーバーショーを戻すのではなく、ランドが簡単なパレードで同様のイベント形式に寄せていくのかもしれません。
ライトな客層をメインターゲットにした雰囲気で盛り上げるイベントにして、マニアは城前の課金とグッズを買ってもらうという形が、現在の運営方針との相性が良いと思います。
ドナルド・ザ・レジェンドのパレード構成は、ハロウィーンやクリスマスも含めたスペシャルイベント全体を変える可能性があるなと、観ていて思いました。
それが個人的に好きかどうかは別として。
