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Disney+実写版『わんわん物語』を観た

ディズニープラスがついに日本でもローンチされました。

アニメーションの実写化プロジェクトとして劇場公開ではなくDisney+ローンチ作品になった『わんわん物語』。
一度入れば生涯契約しそうなディズニーファンを確実に掴むセレクトですね。
基本的にアニメーション版のストーリーをほぼそのまま再現する実写化です。
実写版ですが犬が主人公の話なので、ほとんどが吹替です。

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Disney+日本で6/11スタート DisneyDELUXE内で移行


© 2020 Disney and its related entities

Disney+(ディズニープラス)が6月11日より日本でスタートします。
既存のDisneyDELUXEのシステムを利用し、Disney THEATERアプリがDisney+に切り替わる日本独自仕様。
Disney DELUXE会員は追加料金なし(月額700円)でDisney+を利用できます。
「わんわん物語」「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」「イマジニアリング~夢を形にする人々」「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ ファイナルシーズン」などの配信が発表されました。

ついでにファイアボールの新作出してくれないかな。

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魔法を再定義する「Magic Happens」の凄さ

アナハイムのディズニーランドで2月に始まったパレード「Magic Happens」。
休園が続く中、ほぼ全編がYouTubeにアップされました。
また、Apple MusicAmazon Musicなどでの配信も始まりました。

その名の通り様々なディズニー映画の「魔法が起きる瞬間」が表現されたパレードで、特に夜公演のライトアップは見事で魔法を感じさせてくれます。
何度も観たくなるパレードですが、観ていると不思議な構成だと感じ、更に何度も観てその理由を感じました。

「現代性」の強いパレード

パレードの特徴を一言で表すと「現代性」でしょう。
作曲のトドリック・ホールが独自の感性で作った音楽と、それに合わせて作られたコスチュームはオープニングから、他のパレードとは違った印象を大きく与えてくれます。
現代の感覚を持つ作家性に影響されてパレード全体をデザインするスタイルは、あえてパレードで似た形を探すなら、ヒャダインが作曲し増田セバスチャンがデザインしたピューロランドの「ミラクルギフトパレード」のように思います。
オープニングは現代性を強く感じるダンサーと、魔法使いの弟子スタイルのミッキー。
現代性を補強するように、続くのは『モアナと伝説の海』『リメンバー・ミー』『アナと雪の女王2』と、パレード初登場の最新映画たちです。
テーマソング「Magic Happens」は、全体を通して流れながら、ユニット毎に映画に合わせたアレンジが加えられていきます。
アナ雪2の後はフィナーレなのですが、このパレードが特徴的なのはフィナーレがやたら長く独特なスタイルなことでしょう。
これまで全体を通して流れてきたテーマソングは全く違う曲に切り替わり、音楽だけ聞けば別のパレードのようです。

古典的なフィナーレ

フィナーレは、ピノキオ、アラジン、ピーター・パンと、魔法使いと魔法をかけてもらった人のペアが先導します。
フロートで登場するのは『シンデレラ』『王様の剣』『プリンセスと魔法のキス』『眠れる森の美女』です。
プリンセスと魔法のキス以外はかなり古典的な作品が並びます。
音楽はフロート毎にアレンジすることはなく、同じメロディのループ。
そのメロディの中に、各映画のセリフが入れられています。
さらに映画だけでなく「Remember the Magic」や「Wishes」といった、パークの伝説的なショーの要素も混ぜられています。
典型的な「ディズニーの魔法」を感じさせる作りです。
とにかくパークファンなら心地よい“ディズニーパレードっぽい”フィナーレだと言えるでしょう。

現代性を強く感じるパレードのフィナーレに、古典的で伝統的なディズニー要素が入る、この構成は何をしたかったのでしょうか。
まず、テーマソングが変わる時点で、2つのパレードに分けられているように感じます。
そう思って観ると、オープニングでダンサーが先導するように、フィナーレでも改めて魔法使いのキャラクターたちが先導している構図に気付きました。
現代的なパレードの後に、同じテーマで古典的なパレードをやり直しているようです。

今「魔法」をテーマにする凄さ

そんな2つのパートを繋いでいるのが、パレードのタイトルの通り「魔法」です。
「夢」を打ち出しすぎて「夢と魔法」のバランスが崩れつつある中、今の時代に「魔法」をテーマにパレードを作ることはすごいことだと思います。
その原因の一端は、最近のディズニーが「あなたの物語」という点を打ち出していることにあります。
「Find Your Happily Ever After」です。
参考:2010年代のディズニー・プリンセス像 「Find Your Happily Ever After」から「Life After Happily Ever After」へ|舞浜横丁
おとぎ話を他人事ではなく自分のストーリーとして捉えさせる中で、夢は誰もが持てるので分かりやすいですが、魔法は夢を叶える過程の象徴。
ゲスト個人個人の話として伝えるときに分かりにくくなってしまいます。
それでもMagic Happensでは、魔法が出てきた3つの新しい映画を通して、魔法は誰にでも起きる、起こせることを打ち出そうとしてきます。

一方フィナーレを担う古典的な作品は、映画を観ていようがいまいが誰もが「ディズニーの魔法」を感じられるものです。
伝統的な映画とパークのフレーズをたっぷり込めた音楽と共に、魔法が誰に対してでも存在することを訴えてきます。

現代的な「あなたの物語」を伝える前半と、誰もが分かる「ディズニーの魔法」を伝えるフィナーレ。
両要素が1つになることで、ディズニーが描く本当の魔法の姿、夢見て自分の道を歩むことで与えられる魔法をゲストに教えてくれるようです。
まさに魔法は起きるということを感じられるパレードです。

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Disney+日本で2020年後半に展開へ、DELUXEとは別

米ディズニーの動画配信、日本でも20年後半に開始:日本経済新聞
Disney Plus streaming service hits 50 million paid subscribers months after launch – ABC7 San Francisco

ディズニーは、日本でのDisney+が2020年後半にスタートすると発表しました。
“We’re truly humbled that Disney+ is resonating with millions around the globe, and believe this bodes well for our continued expansion throughout Western Europe and into Japan and all of Latin America later this year”

日経によると、Disney DELUXEとは別サービスになるとのこと。
Disney DELUXEがスタート1年を迎え、新規配信のネタ切れが起きている中、ようやく本命がやってきます。
Disney+では一部オリジナル動画に日本語吹き替え版の存在が確認されており、「マンダロリアン」のようにディズニーデラックスで追加配信されるのかDisney+上陸準備なのか注目されてきました。
一方のDisney DELUXEは、Disney+にユーザーを奪われることになるため、ディズニー映画の配信だけでないコンテンツが必要になります。

本気でディズニーファンの奪い合いをするなら、DELUXEは東京ディズニーリゾート動画を配信してくると思います。
それか…ファイアボール新作を作ろう。

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アイガー自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」を読んだ


ディズニーCEOが実践する10の原則

ウォルト・ディズニー・カンパニー前CEOロバート・アイガーによる自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」(The Ride of a Lifetime)を読みました。
(原書発売時にちょっと読んでいましたが邦訳発売の報が出てからは日本語で読めるまで待とうと放置していました)
間違いなく必読の一冊。
巨大企業のCEOによるビジネス本の体裁ですが、ディズニーファンにとっては重要な歴史書です。

買収され買収するアイガーの歴史

基本的に時系列に沿ってアイガーの経歴を辿っていく内容で2部構成になっており、第1部がCEOになるまで、第2部がCEO時代の話です。
アイガーはテレビ局ABCに入社し、着々とキャリアアップを果たしていきます。
そんな中、当時ディズニーを率いていたマイケル・アイズナーがABCを買収。
アイガーにとってABCで買収“された”側を経験したことが、後に買収“する”側の立場になる伏線となっていきます。
CEO時代となる第2部は、ピクサー、マーベル、ルーカス、FOXを買収する話がほとんど。
ABC買収というアイズナーの大きな功績が、アイガーによる4回もの巨大買収へと繋がっていきます。
4回の中でも最初の買収であるピクサー買収が、アイガーが作ろうとしたディズニーの姿を大きく決定付け、後にディズニーに自分の事業を売却することになるジョージ・ルーカスなどの行動に影響を及ぼしていく様子が描かれていきます。

コンテンツ、テクノロジー、世界展開

アイガーCEOのテーマとなっているのが、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点。
ピクサーを単なるコンテンツではなく、テクノロジー会社としても見ています。
また、マーベル買収時に語られた、これまでのディズニーキャラクター総数を上回る7000ものキャラクターを手に入れたという話は、アイガーのコンテンツ量という考えにおいて重要であることが見て取れます。
そして、アイガーの集大成として登場するFOX買収。
Disney+と同時進行で展開されていくFOX買収は、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点を全て押さえていることが念を押して語られています。

新たな視点で見るアイズナー追放とピクサー買収

巨大なスケールで語られる物語の中でも激動なのが、ロイ・ディズニーによるSave Disney運動によってアイズナーが追放され、アイガーがCEOに就任し、ピクサーを買収するまで。
Save Disneyはロイ側の視点から見られることが多かったですが、ロイが亡くなったことで配慮する必要が無くなったのか、攻撃された側の視点からロイをかなり辛辣に語っています。
「亡くなって久しい叔父のウォルトも含めて、ディズニーの中でロイに敬意を払う人は少なかった」とまでの言いよう。
ロイに対しての文で印象的なのが、「ロイは過去を尊重するのではなく、ただ崇めたてまつるタイプで、どんな変化もなかなか受け入れることができなかった。」(p151)という一文。
思い出したのは、アイガーがカンブリア宮殿に出演した際にした発言「過去は敬うが崇拝はしない」でした。
アイガーのスタンスがこの部分に大きく現れています。
ディズニーに買収“された”立場出身のアイガーが、これまでのディズニーでは考えられなかったような買収を“する”CEOになっていきます。
その第1歩がピクサー買収ですが、これはピクサーを買収しながらジョン・ラセターらをディズニーアニメーションのトップに据えるという、逆買収のような状態。
このときピクサーの風土を全て残すよう努めたこと、そしてスティーブ・ジョブズとの関係が、後のマーベルやルーカスフィルムの買収に大きな影響を及ぼしていきます。
アイズナー時代にこじれにこじれたジョブズとの関係を救ったのは、伝統に囚われないテクノロジーへの視点。
iTVの構想が後のDisney+をはっきりと予見しており、Disney+に対しても「ジョブズが生きていたら何と言ったか」を考えてしまいます。

書かれていないパークの話

マイケル・アイズナーもディズニーCEO時代の自伝「ディズニー・ドリームの発想」を出版していますが、各パークやシアトリカルなど様々な部門を手掛けた話が詰まっています。
それに対してアイガーの自伝では、ピクサー買収に関連してアニメーションへの言及は多いものの、パークの話がほぼ出てこないのが印象的です。
上海ディズニーランドは用地決定から関わり、自身がCEOとして開業させたのに、プロローグのエピソードでしか登場しません。
また、米国でこの自伝が出版されたのはアイガーがCEO退任を発表する前だったのでアイガーを継ぐボブ・チャペックもあまり出てきません。
それより次期CEO候補とされていたトム・スタッグスが右腕として何度も登場します。
チャペックはCEO就任直前までパーク部門のトップでしたが、CEO就任時に発表されたチャペックの経歴は映画やDVDからパークまで渡ったとし、「一貫して消費者向けビジネスをになってきた」とされています。
消費者向けビジネスはD2C(direct-to-consumer)として終盤のDisney+立ち上げにおける大きなキーワードになっており、現在のディズニーの課題に直結していることがわかります。
そしてFOX買収がインドでのD2C事業での大きなシェアを獲得できることが語られますが、もはや中国よりインドを強く意識している姿を感じます。
アジア部門が再編されているのもその影響を感じます。そして日本が放置されていく…

後継者選びやパークの記述がないほか、ラセター追放の理由もうやむやで、metoo問題への対処を「正義の代償」と銘打つ割にはジェームズ・ガンの解任と取下げには触れず。
そしてCEO退任後は政界に進出しそうな気配を漂わせています。
もし大統領になったら、ディズニーの元CEOのオーディオ・アニマトロニクスがホール・オブ・プレジデンツに入ることになりますね。

必読

とにかく必読の一冊。
ディズニーの歴史を知る上で重要な内容であることは間違いありません。
紙の書籍を残しておきたい一方、すぐに検索して参照できる電子書籍も有用。
原書、邦訳版、kindleと3冊分買ってしまいましたが、その価値がある内容です。

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