- くまのプーさん - by poohya
くまのプーさん100周年が開幕
2026年はくまのプーさん原作デビュー100周年を迎えます。
100周年ロゴも登場し、100周年関連グッズにロゴが載るようです。
Hip-hip-Pooh-ray! The Winnie the Pooh Knit Limited Edition Plush honoring the silly ol' bear's 100th anniversary arrives on December 29. 🍯 pic.twitter.com/UELV1ryYdG
— Disney Store (@disneystore) December 22, 2025
日本と海外で同じロゴになっており、グローバルなキャンペーンとして展開されるみたい。
例年、日本では8月3日の「はちみつの日」をメインにプーのキャンペーンが行われており、2025年は「プー活」がテーマでした。
100周年がグローバル展開なら、例年とずれて10月メインで米国主導のコンテンツになるのかもしれません。
何はともあれ、100周年がきちんとディズニーで展開されるようで楽しみです。
ところで、プーの物語が初めて世に出たのはクリスマスです。
クリスマスイヴの「イブニング・ニュース」夕刊に、初めてのプーの物語が掲載されました。
イブニング・ニュースから子ども向けの物語を依頼されたA.A.ミルンが、息子クリストファーに聞かせていたテディベアの物語を使うことにして書いたのが、後に「クマのプーさん」第1章の原型となる、はちみつを採りに行く話です。
1925年12月24日のイブニング・ニュース夕刊7ページに、プーの物語が掲載。
一面見出しにも「A CHILDREN’S STORY BY A.A. MILNE.」と大きく載せられています。
そして、翌12月25日19:45から、ラジオのクリスマス番組内で、ドナルド・コルスロッププーの物語を朗読しました。
というわけでプーの100周年が幕を開けました。
いろいろな場所でプー100周年を祝う忙しい一年になるといいな。
- 東京ディズニーリゾート - by poohya
OLC上半期決算は増収増益も株価は大幅下落
2025年度上半期の決算が発表されました。
前年同期比で、売上高は6.4%増、営業利益は8.0%増。
ゲスト1人当たり売上高の増やホテル収入の増などにより、増収増益になりました。
ファンタジースプリングスやスペシャルイベントが好調。
問題だった夏も、アトラクションのスペシャルバージョンや夜間ショーの満足度が高く、アーティストコラボや夜間券などで入園者数の底上げにつながったとしています。
よかったよかった。
そんなことよりミニーのファンダーランド再演か!と思っていたら、翌日の株価が急落していました。
OLCの業績予想より10%の増益になったものの、市場予想を下回ったことで株価が10%落ちたそう。
日経平均が急上昇している中で対照的な結果となりました。
というわけでちゃんと読みます。
OLCは昨年の夏に猛暑で大打撃を受けました。
ファンタジースプリングス開業にも関わらず、上半期の入園者数が、前年比で30万人も減少。
それまでも質疑応答で機関投資家から指摘はあったものの、上半期決算内で初めて1項目を設けて猛暑対策と今後の方向性について説明する事態となりました。
それを経て、様々な避暑プログラムや夏イベント、夜間チケットなどの施策をうった今夏です。
今回の決算発表は2025年上半期、1Qにあたる4〜6月と2Qにあたる7〜9月を連結したもの。
上半期決算から1Q決算を引くことで、2Qの数字が出てきます。
2Qのみで前年比を計算します。
売上高 1,524億円(前年比+36億円/+2.4%)
うちテーマパーク売上 1,205億円(前年比+32億円/+2.7%)
ホテル売上 276億円(前年比+1億円/+0.4%)
営業利益 295億円(前年比-3億円/-1.0%)
うちテーマパーク営業利益 205億円(前年比-13億円/-6.0%)
ホテル営業利益 84億円(前年比+4億円/+5.0%)
テーマパークは増収減益となっています。
入園者数はほぼ同様で、ゲスト単価が上昇したことから増収になっています。
入園者数については、1Qも「ほぼ同様」でした。
つまり1Qも2Qもほぼ昨年同様の入園者数だったわけで、その昨年は2Qで大幅に減らす大ダメージだった年です。
今年も2Qの入園者数は回復しなかったと言え、「入園者数の底上げにつながった」と言えるのか微妙。
と思っていたら、機関投資家との質疑応答にて、9月が昨年のバズ・ライトイヤーのクローズ前需要の反動が影響したと述べられました。8月より9月の減少の結果、昨年同様の入園者数に落ち着いた可能性も伺えます。
昨年はハロウィーンが10月からだったのに対して、今年は9月半から開始しパレードの高気温キャンセルも少なかったので調子良いかと思っていましたが、ハロウィーン前倒しではだめだったみたいです。
ホテルは、上半期で好調だったといいますが、2Qでは1億円、0.4%増にとどまります。
しかもホテル内訳を見ると、ディズニーホテルの売上は255億円で前年と変わらず。その他ホテルが1億円増の要因です。
つまり、上半期全体では昨年4,5月に稼働していなかったファンタジースプリングスホテルが増えただけで、ホテル数が変わらない2Qは売上が増えていないことになります。
質疑応答では、入園者層の推移や、チケット価格についての質問が多くなっています。
社長はインタビューで物価高によるチケット価格への影響を指摘していましたが、投資家側はそんなこと言ってないでチケット上げないと単価上がらないだろうといった印象です。
一方で、夜間チケットは夏場に手応えがあったようで、さらにパークホッパーチケットも1〜3月に再発売が決定しました。
夜間チケットや学生向けカレッジパスポートなど、単価が下がるチケットは存在しており、確かにゲスト1人当たり売上高だけを見ればマイナス要因になります。
その中で、カレッジパスポートについては「将来のリピーターに繋がるという中長期の観点で実施する」と述べられているのが印象的でした。
コロナ以降で中長期のリピーター育成に向けた施策をはっきり示しているのは珍しいと思います。
目先の単価上昇の声に惑わされず中長期視点での育成も続けてほしいです。
でも株価が落ちすぎても困る…
- 海外パーク - by poohya
東京〜オーランド直行便が史上初就航 2026年2〜3月に4往復チャーター
「史上初」 日本からフロリダ州オーランドへの直行チャーター便を運航! – ZIPAIR公式サイト
東京・成田空港から、ウォルト・ディズニー・ワールドの最寄り空港オーランド国際空港への初の直行便の運行が決定しました。
これまで、全米やカナダの各空港での乗り換えが必須だったところに、初の直行便となります。
ディズニーとして長年の念願だった直行便がついに実現します。
運行するのはJAL傘下のLCCであるZIPAIR。
アナハイムのディズニーランドに行く際に、東京-ロサンゼルス便でお世話になっている航空会社です。
チャーター便として、2026年2月23日(月・祝)、2月28日(土)、3月5日(木)、3月10日(火)の4往復、8便で運行されます。
ZIPAIRとしては、2025年に過去最長区間となる成田-ヒューストンを就航。さらに、台北へのチャーター便を運行しました。
長区間の運行とチャーター便の実績を得たことで、東京-オーランドの直行チャーター便が実現することになりました。
ディズニーとZIPAIRの共同プロモーションが用意されており、搭乗客にはディズニーグッズをプレゼント。
また、対象フライトを利用し、パッケージツアーまたは対象個人手配を行なった場合に、WDWでの特別体験が提供されます。
ZIPAIRサイトでの個人手配向けへは12月上旬に発売で、価格は未定。
パッケージツアーはHISとJTBが実施し、旅行代金はパークチケットやホテル込みで50万円から程度。オーランド国際空港からホテルへの日本語送迎などもついています。ZIPAIRの高級座席であるフルフラットシートを選べるオプションも用意しています。
HISの担当者は、普段のパッケージツアーにはあまりない、ディズニー・グランド・フロリディアンなど高級ホテルも選べるようにしたそうです。グランドフロリディアンは100万円超えになります。
運行時間は会見では「午後」のようにざっくりとしか示されていませんでしたが、ミッキーネットがXで詳細な運行時間を公表しています。
成田(NRT)発14:30→オーランド(MCO)着13:40
オーランド(MCO)発15:40→成田(NRT)着20:35
とのこと。
飛行時間は往路13時間、復路15時間となります。
乗り継ぎ便では、オーランド夜着、早朝発というスケジュールが一般的です。
初日は寝るだけ、頑張ってスプリングスで買い物程度。最終日はパークから帰ってパッキングをして深夜にチェックアウトというスケジュールになりがち。
直行便では、短縮された時間をほとんどオーランド側での滞在時間にあてるスケジュールが組まれています。
初日からパークに入ることができ、最終日も朝食をとってから空港に向かうことができ、かなり余裕が生まれます。
オーランド国際空港では、ターミナルCを使用。
最新のターミナルで、普段使用しているターミナルA・Bとは全く違う使い勝手になりそう。
乗り継ぎ空港でアメリカの入国審査を行ってきましたが、直行便ということでオーランドで入国審査になり、顔認証ゲートも体験できそうです。
これまではJALやANAの日系フルキャリアに乗っても、米国内線はアメリカン航空やユナイテッド航空などに乗り継ぐ必要がありました。
直行となると、オーランドまで直接日本のキャリアが運んでくれることになり、CAや係員の面でも安心感が増します。
悲願の東京-オーランド直行便が誕生したことで、これからはチャーター便ではなく定期便にできるかという展開になっていきます。
ZIPZIRでは、現在の8機の787-8の体制ではオーランド就航は難しいとのこと。
ただ、ZIPAIRは2026年度に787-9を2機、以降毎年2機のペースで導入し、現在の倍以上の規模に拡大する予定。
ZIPAIR西田社長、787増機で新路線やチャーター 26年秋にも新造機受領 – Aviation Wire
さらにフルフラットシートを拡充する予定だそうで、長距離となる東京-オーランド便の定期化も実現性が高くなっていきそうです。
まずは最初のチャーター便が成功するところからということで、是非とも埋まってほしいところ。
定期便が実現すれば、空港からリゾートへの移動手段も含めて、カリフォルニアよりフロリダの方が行きやすいなんてことにもなってきます。
直行便は本当に長年の念願として言われてきたので、とにかくおめでたいです。
- 駄話 - by poohya
ディズニーファンで新連載が始まりました
ディズニーファン12月号で新連載「DFAN レジェンド・ルーム」が始まりました。
この新連載を担当することになりました。
2色刷りのコラムページで、毎月、ディズニーレジェンドないしレジェンド級の偉い人について語っています。
dpost.jpの宮田さんと2人で自由に喋って、それをコラムとしてまとめてもらうという形式です。
初回はいきなりレジェンド関係なく、ウォルト・ディズニー。
テーマが大きすぎる。
すでに複数回分を喋っていて、これから毎月いろいろな人物についての話が載ります。
ディズニーファンで毎月の連載になって、しかも宮田さんと喋るなんて、想像もしなかった企画です。
まだ自分でも驚いています。
というわけでぜひ読んでください。
ちなみに12月号では、「プーさんのこと、いろいろ」にも書いています。こちらはディズニージュニア系のプーTVシリーズについてです。
- 海外パーク - by poohya
ユニバーサル・エピック・ユニバース エリアとアトラクションの感想
フロリダに誕生したユニバーサル・スタジオの新テーマパーク「ユニバーサル・エピック・ユニバース」に行きました。
行った話は前回書いたので、今回はエリアとアトラクションなどの感想です。
一部ネタバレになります。
ハリー・ポッター

ユニバーサル・オーランド・リゾートには、各パークにハリー・ポッターのエリアがあります。大阪でもお馴染みのホグズミードとホグワーツ城、そしてダイアゴン横丁、さらにエピック・ユニバースに誕生したのがパリ魔法省です。どこもユニバーサルの本気を投入しているエリアです。
ホグズミードとダイアゴン横丁はハリー・ポッターの世界で、両パークはホグワーツ特急で結ばれています。今回のパリ魔法省は、ファンタスティック・ビースト(2作目)に出てきた世界です。パリということで、ロンドンベースの他2エリアに対して、明るくておしゃれな世界観。大きなレストランもあり、ファンタビのパリ魔法使いの上品な雰囲気があります。クレープにバタービールのホイップを添えていて商売が上手い。おしゃれな世界観なので単価が上がっているような気がします。
通路は大きなT字になっていて、街並みの店舗がレストランやショップになっています。本来はアトラクションができるはずだったと言われている、何もなくフォトスポット化している空間もありますが、インタラクティブ杖でうまいことごまかせています。また、裏路地として闇の魔法使いが集う空間もあり、この辺りがパリのおしゃれさとの対比になっていて上手な作りでした。ダイアゴン横丁もですが、メインの映えるストリートと、実務を担う街の構造と、路地の配置が非常に上手いです。
道の中央にはテントがあり、ファンタスティック・ビーストの映画に登場したサーカスが、ショーとして公演されています。テントに入ると、そのまま建物の奥へと繋がっていて、そこにショー用地が確保されているのですが、到底みんなが入れるわけない大きさのテントに人々が吸い込まれていく様子は魔法のようでした。ショーはアトラクションと違ってちゃんとファンタスティック・ビーストの話。序盤のマジックショーはすごいんだかすごくないんだかよくわかりませんでしたが、ニュートのカバンが登場すると驚きの展開でした。壮大すぎます。魔法生物が実際に動き出す感じは、テーマパークの魔法に溢れていて素敵でした。
そしてメインアトラクションへ。地下鉄の駅からQラインが始まり、途中で煙突飛行ネットワーク的なものを通って、ハリー・ポッター最終章後のロンドン魔法省へとワープします。ファンタビのエリアができたと思ったら、アトラクションはハリー・ポッターで潔い。
ここからのQラインは、屋内のロンドン魔法省。としまえんのスタジオツアーのセットを思い出しますが、規模と造り込みが圧倒的です。中に売店のプロップスがあると思ったら、本当に水を売っていました。
アトラクションのストーリーは、アンブリッジが逮捕された後、魔法省で裁判が行われる日にゲストが傍聴に行くというもの。魔法省内にはアンブリッジ裁判のお知らせが大きく掲げられています。魔法で動く写真を映像で表現するのは定番ですが、この大きさがあると魔法に感じてきます。奥の方の背景も映像や書割りで作られていますが、意識しないと気付かないようなプロップスと映像のシームレスさに驚かされます。
大広間からさらに狭い廊下や部屋を進んでいき、魔法省を探索気分に。これが全てQラインなのだから驚きです。クルーにも全然出会わないし、一体どうやって管理しているのでしょうか。ロンドン魔法省に入ってから80分並びました。当然のように待ち時間3桁が前提なのも恐ろしいですが、それを吸収する広大な屋内Qが贅沢すぎる。
ようやくアトラクション本編へ。ライドはエレベーターの設定で、タワー・オブ・テラーのような座席配置です。仕組みとしては、スパイダーマン・ザ・ライドやピーターパンのネバーランドアドベンチャーの進化版。自在に傾きを作れるライドをさらに動けるようにしており、ドロップで落下するような効果が加わっています。乗ってみると、地面からかなりの高さのあるライドであることがわかります。これほどの高さが必要な超大型ライドです。Qラインの時点ですでに土地の制約がない広大さを感じていますが、ライドに乗るとさらに敷地の広さを見せつけられます。とても日本で真似できるとは思えない贅沢さ。
アトラクション本編でも、物理的なプロップスやアニメーテッド・フィギュア(アニマトロニクス)と映像のシームレスさに驚かされました。ユニバーサルのパークの特徴として、実写映画のアトラクションが多いため、どうしても映像に頼りがちになります。ライドで映像をどう見せていくかということを追求してきて、新たな到達点に達していると感じました。
映像アトラクションは、大きなスクリーンでストーリーが進行し、次のスクリーンへ移動するというのを繰り返す形になりがちです。それがこのライドでは無駄な空間がほとんどなく、ずっとスクリーンがある感覚を与えられます。設計が上手いのと、ライドに上下の動きが加わっているのが大きい気がします。大スクリーン+手前にアニメーテッド・フィギュアというシーンは、動きのシームレスさがすごく、引き込まれていると区別をつけずに見入っている感覚でした。
ハリーやアンブリッジたちがエレベーターで移動するシーンも多く、これはエレベーターだけが物理的に飛び出ていて、周りを湾曲スクリーンが囲っているような形です。エレベーターが物理的に動きそれに合わせてライドも動くので、ただスクリーンを見るよりもかなり没入感が加わっています。単にスクリーンを置くのではなく、細かく柱と柱の間などにスクリーンを仕込んでいるのがかなり効果的です。ライド中ずっと魔法省の中にいるので、長いQラインでずっと印象に残っている魔法省のタイル張りの壁も、スクリーンのシームレスさや移動時の虚無感の排除に一躍買っている気がしました。
映像と物理的な動きの組み合わせが本当に進化していると感じました。
乗り終わったら、再び魔法省のロビーに戻ります。出口もちゃんと煙突飛行ネットワーク的なエフェクトでパリに帰るようになっており、出口でもしっかりストーリーを突き通す姿勢は素晴らしいです。
ダーク・ユニバース

映画のダーク・ユニバースとは関係なく、ユニバーサル・モンスターズを使用したオリジナル世界観のエリアです。ホラーチックな世界観はやっぱりおしゃれ。一気に裏路地に入ったようです。ダークムーアという村を進んでいくと、フランケンシュタインマナーがそびえています。ここがメインアトラクションのモンスターズ・アンチェインドです。
この屋敷はヴィクトリア・フランケンシュタインがモンスターの実験を行っている場所で、Qラインにもストーリーを伝えるプロップスが豊富です。プレショーはフランケンシュタインとフランケンシュタインが登場。フランケンシュタインのアニメーテッド・フィギュアのクオリティを見せつけられます。そこから、ハリー・ポッターのフォービドゥン・ジャーニー(大阪にもあるアトラクション)のような横4人乗りのアーム式ライドに乗りこみます。プラットホームは回転台。
様々なモンスターがアニメーテッド・フィギュアで登場してきます。ユニバーサルにありがちな映像メインではないぞという気合を感じるライドです。ユニバーサルが目指すダークライドの姿という印象でした。テーマパークの古典的なダークライドを最新型にする際に何を表現するかという追求はあり、最近のディズニーはボートライドの傾向を目指しています。これに対してユニバーサルはスリルを使って見せるという方法を選択した感じです。
モンスターのアニメーテッド・フィギュアは造りが良かったので、ディズニーのオーディオアニマトロニクスの優位性は人の顔なんだろうなと思います。モンスター・アンチェインドも魔法省も、人間のアニメーテッド・フィギュアはまだまだディズニーのオーディオアニマトロニクスにかないません。ユニバーサルは人の顔は映像投影で、マイントレイン時代の投影式アニマトロニクスに比べたら技術進歩はありますが、やっぱり投影顔はイマイチです。ライド形式は最新型の大掛かりなものです。ただ内容としては、ちゃんと見ればフィギュアを支える棒などが見えるけれど、そこは暗さとスリルでカバーするという、古典的なダークライドの延長線上にあると思いました。
フランケンシュタインマナーを抜けると、ダークムーアの街並みから外れてもっと荒廃したような世界が広がります。
ここにあるのが、狼男のコースター。コースターとしては面白く、この構造である程度の回転率を保っているのはかなりすごかったです。ストーリーはよくわからなかった。
このコースターを円で囲むように道ができていて、コースターの裏側に燃える風車があります。定期的に火が吹き出て、風車の羽根が燃えます。かっこいい。
こういった部分が、エリアのメイン通路から隠れているのが、エピック・ユニバースのエリア設計のうまさだと思いました。
ヒックとドラゴン

エリアとしてはヒックとドラゴンが最も好きでした。
実際に地球上にありそうなファンタジーの世界で、魅力的なキャラクターがいるという映画が、いかにテーマパーク向きかを実感させられました。
ゲストはバイキングになるためにバーク島にやってきたという感じで、アトラクションでもドラゴンの乗り方を習うものやバイキングになるための修行が行えます。このエリアも、入るといきなり水辺が出てきて、その奥にアトラクションなどのメインストリートがある構造です。水辺にバイキング像がそびえ立ちコースターが走り、奥に大きな山が見える造形だけで一気に引き込まれました。歩いていると、あちこちにドラゴンがいて、ドラゴンが実際に動きます。また、木や石で町やアトラクションを作っているという、手作り感があります。ヒックとドラゴンは、バイキングが海、ドラゴン乗りが空を目指し、それがハンドメイドで作られている世界。まさにテーマパークの理想のようなロマンと空間の広がりに溢れる設定です。その設定の良さを存分に活かしていました。
ファミリー向けに振っているエリアで、他エリアに対して超大型ライドはありません。プレイグラウンドがあったり、コースターも優しめだったりします。その分アトラクションの数は多いのですが、それぞれにドラゴン乗りの訓練やバイキングの訓練などストーリー上の必然性があります。コースターでは、ヒックが作ったグライダーに乗ってドラゴンでの飛行を体感するというもので、水辺を左右に振られながら進み、一度止まるとドラゴンの赤ちゃんを見て、また空へ向かうという内容。空を飛ぶ感覚を追体験しつつ、コースター巧者らしい一旦停止と再加速の見せ場も用意して、スリル以上に満足度の高いものでした。
レストランも、バイキングの集会所が再現されていて素敵です。これはパーク全体の話ですが、各エリアでオリジナルビールが売られていて最高でした。
ショーは、北京でも上演されている、アントレインナブル・ドラゴン。ミュージカル形式で、巨大ドラゴンの暴走を収めようとするヒックとアスティの姿が描かれます。このショーの目玉は、飛行するトゥースとヒック。ただただすごい。
グリーティングでもトゥースと実際に触れ合えて、どういう仕組みなのかわからないくらいすごい。小型の自立歩行ドラゴンもいるみたいですが会えませんでした。
エリア全体にまやかしのようなものがなく、全てでバーク島の住人とドラゴンたちがゲストをバイキング見習いとして迎え入れている設定が通底していて、本当に素晴らしいエリアです。
スーパー・ニンテンドー・ワールド

すごい世界観のエリアが連続しているので、大阪でおなじみの景色に安心します。
大阪とほぼ一緒なので省略。
セレスティアル・パーク

パークの中央の公園です。城前のハブのようなもので、そこから4エリアへのポータルが広がっています。中央には大きな噴水があり、かなり広々とした空間。バーや生演奏のバンドスタンドもあり、本当に公園を意識した空間になっています。
一応神話の世界をテーマにしていますが、あまりストーリーを感じない公園で、ストーリーの強いエリア同士を行き来する際の緩衝材になっています。個々のエリアが独立したポータル型のテーマパークでは、緩衝材の空間が大事なんだろうなと思いました。
アトラクションは、スターダスト・レーサーズのコースターと、カルーセル。スターダスト・レーサーズはエリアの端にあり、ヒックとドラゴンのエリアと隣接するような場所です。乗ると、拡張用地の広さをこれでもかと見せてくれます。コースターのスリルとしてはパークトップのアトラクションで、かなり頭も振られますが、2台同時発射や疾走感など気持ちよさがありました。
中央エリアということで、エントランスには大型ショップとスターバックスがあります。各エリアの商品や、エピック・ユニバース全体のグッズを扱っています。各エリアはきちんと自分のグッズしか扱わないため、全体グッズはここだけ。また、お菓子ショップには専用のキャラクターがいて、このショップオリジナルの商品も扱っています。各エリア内では、ショップごとに扱うグッズが異なるのもきちんとストーリーが行き届いていて、さらにショップのロゴグッズも売っていて、出来立てのテーマパークに来たなと感慨がありました。
エリアの奥には、ヘリオス・グランド・ホテルがそびえ立っています。パーク一体型の巨大高級ホテルが各エリアの景観をやや邪魔してくるのはファンタジースプリングスと似たところ。それでもエピック・ユニバースはあまり気にならない具合です。ちゃんとプールやバーも併設されていて、ゆったり過ごせそうだなと思いました。
中央の噴水では夜に噴水ショーを公演しますが、噴水と音楽だけにしては長い。今後パレードをやるなんて噂もあるみたいなので、その辺りが充実するとセレスティアル・パークでの過ごし方も変わってくるかなと思います。バーとバンドスタンドがある公園は好きです。

ハリー・ポッターは通路の狭さと屋内の広大さ、ヒックとドラゴンは海と空と山の壮大さ、ダーク・ユニバースは裏路地のような隠れ里感、ニンテンドーは囲われたゲーム空間と、各々のエリアで全く違う造形になっていました。その行き来をクッションするセレスティアル・パークも大事な役割があるように思います。
これだけのクオリティのものをよくいっぺんに作ったなと驚かされるばかりです。ただ、パークとして狭いのは間違いなく、エリア造形とアトラクションがメインで、アトラクションも超大型があるだけで数自体は少なめ。ショーやパレードがないと滞在時間は伸びないでしょう。まだまだいくつもの拡張用地が残されていますし、スクラップなしでビルドし続けられるパークの可能性は大きいです。ここまで露骨に将来の拡張を匂わせる新規パークも珍しい。
ユニバーサル・オーランド・リゾートの飛び地というより、オーランドにユニバーサルリゾートが2つあるという状態になっていくんだろうなと思っていますが、そうなったときは全てをワールドとして囲ったディズニーとまた異なる感覚のリゾートになりそうで楽しみです。



