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東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ25周年
東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツが25周年を迎えました。
東京ディズニーランド開園から2年後、1985年に初代エレクトリカルパレードがスタートし、10年間公演。「ディズニー・ファンティリュージョン!」を経て、2001年から「ドリームライツ」として再登場しました。
エレクトリカルパレード自体は、メインストリート・エレクトリカルパレードとしてディズニーランドで1972年にスタート。54年の歴史のうち、ドリームライツだけで25年も公演していることになります。
25年の公演期間のうち、2011年、2015年、2017年にリニューアルを行いました。
リニューアル以外にもフロートの入れ替えが行われ、現在最も古いフロートでも2011年のリニューアルで導入されたもの。
スタート当初のフロートは1台も存在せず、「テセウスの船」の例えとして使いやすい存在です。
東京ディズニーランドといえばの定番になっていて、誰もが名前を知っているパレードでしょう。今さら変える理由が見つかりません。
いや、ファストパスという名称を捨てたディズニーにはそんな理由も通用しないか。
世界的に貴重なナイトパレード
25年も続けているうちに、世界は大きく変わりました。
もはやナイトパレードを行っているパークは貴重です。
日本では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、2009年から「マジカル・スターライト・パレード」を公演。「ピーターパンのネバーランド」に次ぐ、ディズニーアニメーションの原作を元にしたキャラクターを出しまくる、それでいいのか感のある時代でした。そして2018年に「ユニバーサル・スペクタクル・ナイトパレード 〜ザ・ベスト・オブ・ハリウッド〜」がスタート。ちゃんとユニバーサル・スタジオの映画をモチーフにしたナイトパレードでした。しかし2020年のコロナ禍で休止し、そのまま終了。現在はナイトパレード以前に、レギュラーのナイトエンターテインメント自体がありません。
そもそもナイトパレードができるほど夜まで営業しているパークが減ってしまい、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも19時閉園の日が多くあります。ハウステンボスが毎日21時まで営業し、レギュラーでナイトショー「シャワー・オブ・ライツ」を公演していますが、パーク自体が元々パレードが弱いため、ナイトパレードには至りません。志摩スペイン村パルケエスパーニャがGWや夏休みに、デイパレードを夜間公演するなど、特別演出としてのナイトパレードは残っています。
韓国では、ロッテワールドの「ワールド・オブ・ライト」、エバーランド「ムーンライト・パレード」があり、なぜか世界的ナイトパレード大国になっています。
Disney Starlight
ディズニーパークでのレギュラーナイトパレードは世界的に減少傾向でした。
昨年マジックキングダムでDisney Starlightがスタートするまでは、東京ディズニーランドが世界で唯一、レギュラーのナイトパレードを公演するディズニーパークでした。この1年間は、ディズニーランドでも70周年の復活ショーとしてPaint the Nightが公演されています。
フロリダのマジックキングダムでは、エレクトリカルパレードとスペクトロマジックが、入れ替わり立ち替わり公演されてきましたが、2016年にHappily Ever Afterがスタートすると、ナイトパレードは公演されなくなりました。
ディズニーランド・パリがエレクトリカル・スカイ・パレードをドローンで行ったことが象徴するように、キャッスルプロジェクションがナイトパレードを置き換えていきます。
そんな中で、マジックキングダムではプロジェクションマッピングを続けつつ、新たなナイトパレードDisney Starlightがスタートしました。1日2回公演するほどです。鑑賞してみて、やっぱりナイトパレードがあるとマジックキングダム型パークらしさが際立つなと思いました。ただ、それはドリームライツに25年親しんできた東京ディズニーランドのゲストだから思うことなのであって、アメリカではそうでもない気持ちなのかもしれません。
カリフォルニアでは、1年間限定(ハロウィーンとクリスマスで大幅中断)のPaint the Nightが終了し、またナイトパレードのないパークになります。
東京ディズニーランドのこれから
東京ディズニーランドでも「ワンス・アポン・ア・タイム」がスタート時には大ヒットしましたが、エレクトリカルパレードは続きました。
東京ではマッピングと花火が別ショーとして存在するため、パレードとマッピングと花火で、夜のスケジュールはかなりタイトです。それでもパレードが続くのは、エレクトリカルパレードが名物として定番化しきっていること、そしてパレードルートがメインストリートを通過しない経路でマッピング鑑賞エリアとの干渉が少ないこともあるでしょう。
一方で、エレクトリカルパレードがなければ、昼間のシーズナルパレードを2回公演できるのではないかとも思います。
ナイトショーの定番が世界的にはプロジェクションマッピングやドローンに移りゆく中、もはや存在しない世界が想像できなくなってきた26年目の東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ。実はコロナ禍以降のOLCにおいて重要なファクターである気がしています。
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OLC上半期決算は増収増益も株価は大幅下落
2025年度上半期の決算が発表されました。
前年同期比で、売上高は6.4%増、営業利益は8.0%増。
ゲスト1人当たり売上高の増やホテル収入の増などにより、増収増益になりました。
ファンタジースプリングスやスペシャルイベントが好調。
問題だった夏も、アトラクションのスペシャルバージョンや夜間ショーの満足度が高く、アーティストコラボや夜間券などで入園者数の底上げにつながったとしています。
よかったよかった。
そんなことよりミニーのファンダーランド再演か!と思っていたら、翌日の株価が急落していました。
OLCの業績予想より10%の増益になったものの、市場予想を下回ったことで株価が10%落ちたそう。
日経平均が急上昇している中で対照的な結果となりました。
というわけでちゃんと読みます。
OLCは昨年の夏に猛暑で大打撃を受けました。
ファンタジースプリングス開業にも関わらず、上半期の入園者数が、前年比で30万人も減少。
それまでも質疑応答で機関投資家から指摘はあったものの、上半期決算内で初めて1項目を設けて猛暑対策と今後の方向性について説明する事態となりました。
それを経て、様々な避暑プログラムや夏イベント、夜間チケットなどの施策をうった今夏です。
今回の決算発表は2025年上半期、1Qにあたる4〜6月と2Qにあたる7〜9月を連結したもの。
上半期決算から1Q決算を引くことで、2Qの数字が出てきます。
2Qのみで前年比を計算します。
売上高 1,524億円(前年比+36億円/+2.4%)
うちテーマパーク売上 1,205億円(前年比+32億円/+2.7%)
ホテル売上 276億円(前年比+1億円/+0.4%)
営業利益 295億円(前年比-3億円/-1.0%)
うちテーマパーク営業利益 205億円(前年比-13億円/-6.0%)
ホテル営業利益 84億円(前年比+4億円/+5.0%)
テーマパークは増収減益となっています。
入園者数はほぼ同様で、ゲスト単価が上昇したことから増収になっています。
入園者数については、1Qも「ほぼ同様」でした。
つまり1Qも2Qもほぼ昨年同様の入園者数だったわけで、その昨年は2Qで大幅に減らす大ダメージだった年です。
今年も2Qの入園者数は回復しなかったと言え、「入園者数の底上げにつながった」と言えるのか微妙。
と思っていたら、機関投資家との質疑応答にて、9月が昨年のバズ・ライトイヤーのクローズ前需要の反動が影響したと述べられました。8月より9月の減少の結果、昨年同様の入園者数に落ち着いた可能性も伺えます。
昨年はハロウィーンが10月からだったのに対して、今年は9月半から開始しパレードの高気温キャンセルも少なかったので調子良いかと思っていましたが、ハロウィーン前倒しではだめだったみたいです。
ホテルは、上半期で好調だったといいますが、2Qでは1億円、0.4%増にとどまります。
しかもホテル内訳を見ると、ディズニーホテルの売上は255億円で前年と変わらず。その他ホテルが1億円増の要因です。
つまり、上半期全体では昨年4,5月に稼働していなかったファンタジースプリングスホテルが増えただけで、ホテル数が変わらない2Qは売上が増えていないことになります。
質疑応答では、入園者層の推移や、チケット価格についての質問が多くなっています。
社長はインタビューで物価高によるチケット価格への影響を指摘していましたが、投資家側はそんなこと言ってないでチケット上げないと単価上がらないだろうといった印象です。
一方で、夜間チケットは夏場に手応えがあったようで、さらにパークホッパーチケットも1〜3月に再発売が決定しました。
夜間チケットや学生向けカレッジパスポートなど、単価が下がるチケットは存在しており、確かにゲスト1人当たり売上高だけを見ればマイナス要因になります。
その中で、カレッジパスポートについては「将来のリピーターに繋がるという中長期の観点で実施する」と述べられているのが印象的でした。
コロナ以降で中長期のリピーター育成に向けた施策をはっきり示しているのは珍しいと思います。
目先の単価上昇の声に惑わされず中長期視点での育成も続けてほしいです。
でも株価が落ちすぎても困る…
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OLC2035長期経営戦略を発表
OLCが2024年度の決算を発表。
同時に中期経営計画を発表しました。
今回は10年後、2035年までの長期経営戦略として示されました。
中期では、クルーズ事業が始まる2029年度目標としてで営業キャッシュ・フロー3,000億円レベル。
長期では、2035年度目標として、売上高1兆円を掲げます。
資料の中でも最もインパクトがあるのが、「テーマパークのエリア刷新の構想イメージ」。
アドベンチャーランドとポートディスカバリーと思われるアートが公開されました。
特にアドベンチャーランドはかなり様変わりしており、左側のロイヤルストリートがないとどこのことだか分からないレベルです。
今後の開発方針として「東京ディズニーリゾートならではの開発による、世界中のどこにもない感動と驚きの提供」と掲げられています。
海外アトラクションの輸入ではなく、東京ディズニーリゾートのオリジナル開発であることは、これまでと変わらないようです。
また、「テーマパーク用地のダイナミックな再編」とされており、拡張ではなく既存用地の再編のようです。
既存用地の再編として、アドベンチャーランドとポートディスカバリーが挙げられたようですが、アートでは何がどうなのかさっぱりわかりません。
また、英語版の資料にはアートが微妙に異なるとの指摘もされています。
つまり公開されたアートは、意図的にIPを消したバージョンだろうと思われます。
現時点の検討レベルとしてはかなり初期で、いわゆるブルースカイ状態。
初期ニューファンタジーランドや北欧エリアよりもかなり段階の低い状態だと思います。
まだアートを見て考える意味もないと感じています。
特にアドベンチャーランドのアートは、アスレチックや回転系など遊園地っぽいアトラクションが多く、キャパシティを増やしたいパークで真剣に検討しているとは考えられません。
入園者数については、「更なる向上を実現」程度に抑えられています。
元々拡大方針だったものが、コロナ禍で大きく路線変更し入園者数は制限しつつ単価を上げていくというチャレンジ状態でした。
単価の向上はプレミアアクセスやバケーションパッケージで引き続き図られていきますが、入園者数をどうしたいのかいまいち見えてきません。
2024年度決算を見ても、ファンタジースプリングスで拡張したにもかかわらず、年間5万人しか増えていません。
夏で大きく減ったとはいえ、10月時点での下半期予想よりも入園者数が減っています。
また、2025年度の予想も44万人増、1.6%しか増えません。
ファンタジースプリングスの稼働が2ヶ月分+入場制限がなくなった分増加することが十分に活用できているのか怪しいです。
昨年クルーズ事業を発表したのに株価が下がり続けている要因は、高単価を目指す過程で将来的なファン層を取りこぼしている面が指摘されています。
長期の戦略として考えられる部分ですが、そこには「幼少期からのファンづくり」として言及。
また、海外ゲストの集客強化も強く挙げられており、経営陣が変わってきた感があります。
そして最大の問題である猛暑対策は、長期戦略の中でも項目としてピックアップ。
「夏にしか体験できない特別なパーク」という新たな方針を示しました。
とはいえ、散水コンテンツや過ごしやすい時間帯のショーと、コロナ前からの方策を強化する流れ。
期間限定のアトラクションのオーバーレイも挙げられており、今年ではイッツ・ア・スモールワールドやスター・ツアーズが該当しますが、これは「夏にしか体験できない」とは異なります。
また、「若年層や東京ディズニーリゾートのファン層」を取り込むのは、昨年10月に示された方針。
東京ディズニーリゾートのファン層は、入園者数向上の部分には出てこず、夏にしか登場しないのがいかにもです。
そして入園者数向上と夏の施策の両方に「様々なコラボレーション」が登場しています。
今年のMrs. GREEN APPLEのようです。
USJ的なコラボ方針が取られそうです。
とはいえディズニー外のIPコラボはできないでしょうし、ディズニーでコラボは大変そう。
チケット戦略は、変動価格制の上限・下限の両軸を含めて検討。
上値はもちろん、安い日をさらに下げることも検討事項に含まれています。
一方でワンデー以外の券種は入っておらず、夏期にのみ「多様なチケット券種の展開」が挙げられています。
今年の夏はパークホッパーを販売し、夜間チケットも拡充します。
これは夏の実験であり、他期間はワンデー1本でいくようです。
さらにテーマパークで新たな収益源を模索。
これまでにない手段やサービス等を大胆に開発するとしており、現時点で何か見えているわけではなさそう。
来園・非来園に関わらず、入園者数と単価の枠組みにとらわれない収益モデルということで、革命的なゲームチェンジに投資をしておくのは長期的計画としてありです。
オリエンタルランド・イノベーションズでのベンチャー投資もこの流れに組み込まれるのかなと思いました。
ホテルも、新ディズニーホテルの増設を検討。
クルーズに合わせてお台場あたり?と思いましたが、しっかり「東京ディズニーリゾート周辺で」と書かれていました。
なら周辺ホテル用地を他企業に買われている場合じゃないだろう。
クルーズは、昨年の発表からあまり変わっていません。
投資額は3,300億円から変わりませんが、内訳が船体2,900億円+予備費400億円と明かされました。
2029年度から黒字化するとしており、売上高1,000億円はアップサイドを精査できる状態で、就航数年で営業利益率20%台後半するとしています。
ちょうど長期計画の2035年頃には投資額を回収できる見込みだということで、順調ならその頃に2隻目の投入になるのかもしれません。
クルーズ事業に参入する意義では、従来から指摘されている点がほとんどですが、「国外からの人材雇用」が気になりました。
クルーズ船員として国外人材は必要でしょうし、郵船クルーズと提携することから、雇用ノウハウも学べるのでしょう。
雇用ノウハウを活かして、パークでの国外キャスト採用にも繋げていくのではないでしょうか。
そうなれば運営面でもパークとクルーズの相乗効果が生まれそうです。
現状の課題に対して具体的な方策は検討中の面が強いと感じました。
ファン向けにはインパクトのあるアートで盛り上げていますが、質疑応答と株価含め外部がどう反応するのか気になります。
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OLC 2025年3月期 第2四半期決算発表
オリエンタルランドの2025年3月期2Q(2024年6〜9月)の決算が出ました。
過去最⾼の売上⾼の一方、コスト増により減益。
コスト面では、物価高騰による減価率の上昇と、ファンタジースプリングスが増えた分の人件費などの上昇がありました。
まあコストはかさむタイミングだよねと思うものの、営業利益は前年同期比18%減です。期初予想よりも減っています。
そして最大の問題は、入園者数が上半期で1,220万人と、前年同期比2.4%減になったこと。
40周年やリベンジ消費の反動減があるとはいえ、今年度の入園者数予想は前年比5%増の2,900万人です。
下半期での挽回も難しく、通年予想は上半期の減少をそのまま反映し2,800万人に修正されました。
これまでも入園者数が減少することはありましたが、今回の問題は、その原因が「猛暑」にあることです。
震災やコロナ禍と異なり、猛暑が来年以降急になくなることもないでしょうから、この調子だとずっと夏の入園者数は減ったままになってしまいます。
散水の拡大などの施策は打ったものの、昨年の猛暑を受けた対策を取ったため、応急処置的な施策であり、根本的な対策は取られていません。
一方で猛暑対策としてハロウィーンのスタートが10月に後ろ倒しされており、2Qでハロウィーンの効果を取り込めなくなりました。
これらの影響が大きいですが、猛暑への懸念は機関投資家が強く気にしており、決算発表よりも質疑応答で登場してきました。
2024年度の予想を出した際にも質疑応答で猛暑への対応が問われており、そこで「入園者数に関しては保守的な設定としている」と発言しています。
猛暑を踏まえて保守的な入園者数予想にしたのに、それを上回る猛暑で予想より減少してしまったのです。
というわけで、決算説明会では、まだ上半期が終わった段階なのに珍しく「今夏の振り返りと今後の集客の方向性」という章が追加されました。
今夏の状況としては、「来園希望者のうち、実際に来園した割合が前年同期より低下」があり、暑いから行くのやめよう層が響いたことが伺えます。
対策として「夏期のパークは従前より過ごしやすい環境であることの認知向上を図る」とありますが、対策を講じたとしてもあの猛暑では限界はあるしな…と思います。屋内型施設としてはピューロランドに加えて、ハリー・ポッター スタジオツアーやイマーシブ・フォートなども増えており、猛暑下での選択肢に屋外テーマパークを入れるのはなかなか大変そうです。
一方で「特定のターゲット」は低下しなかったため、来年からはその層に来園を喚起していくと。具体的には「若年層や東京ディズニーリゾートに好意を持つ層など」を挙げています。
若年層は暑さにも負けない。「東京ディズニーリゾートに好意を持つ層」はいかにも決算資料っぽい表現ですが、つまりハードリピーターということでしょう。文字面だけでは、好意を持たずにパーク来る人なんてほぼいなさそうですが。
最近になって、従来年パスだったマニア層が減ったとか若者が減ったとかネガティブ報道がいくつかありましたが、結果的にその通りの層に施策を打つことになった感はあります。
また、ウィークナイトパスポートやアーリーイブニングパスポートの夜間券は好調で、やはり暑いから日が落ちてから行きたい人が多かったのでした。
Reach for the Starsを夏の頭から公演しておけば…というたらればは浮かびますが。
下半期はハロウィーンが1ヶ月強に集中している上にクリスマスがあり、年明けのパルパルーザ第3弾もきっと頑張ってくれるでしょう。
期初予想の⼊園者数を維持しました。
その中で「ターゲットを限定した期間限定券種の実施」を挙げており、春のキャンパスデーパスポートなどが出るのかもしれません。
USJは夏に昼と夜で別のショーを公演しており、夜の集客につながっていた感覚です。それでも関西地区向けの割引パスを11月下旬から1月末に発売しており、集客を確保しておきたい姿勢が伺えます。ドンキーコングエリアも待てど暮らせどオープン日発表されませんし。
これも質疑応答で触れられていますが、夜間券や期間限定券種を売ると、ゲスト1人当たり単価は減少します。
今期のゲスト単価はディズニー・バケーションパッケージが牽引していたということで、夜間券や期間限定券種で減少してもバケパでカバーしていくという姿勢。ディズニー・プレミアアクセスも屋内レギュラーショーに拡大するなどしています。
インバウンドやバケーションパッケージなど定価で買ってくれる人からは追加課金も含めて単価を上げてもらう方針は続けつつ、そこまでの金銭的意欲を持たない層にもリーチしていく方向になりそうです。
また、スペースマウンテンやバズ・ライトイヤーのクローズイベントは猛暑でも好調だったそう。あまりそんな感覚ありませんでしたが、良かったようです。とはいえ直近でクローズ予定のアトラクションもなさそうですしね。
その中でスプラッシュマウンテンのびしょ濡れバージョンなどは触れられていないことから、期間限定なら良いというわけではないのかも。イッツ・ア・スモールワールドのマーベルバージョンが下半期からどう影響するのかも気になってきます。
ファンタジースプリングス開業の四半期でこの数字はなかなか厳しいですが、エリアの回転効率が良くなればコストも下がっていくことでしょう。
年度内はファンタジースプリングス・マジックのパスポート販売もあります。
そして、じわじわと下がり続けていた株価ですが、決算発表後は上昇しており、日経によると「目先の悪材料が出尽くしたとして次第に買いが優勢になった」とのこと。
2025年には新たな中期経営計画の発表も予定されています。
コロナ禍以降の入園者数をある程度抑えつつ単価を上昇させる戦略について試行期間を終えて本格的な方針になっていくでしょうし、継続的な猛暑対策の方針も求められます。
そしてクルーズを含めた長期の経営計画も発表すると予告されました。
クルーズは猛暑でも影響が少ないでしょうから、長期的には夏の旅行需要をクルーズが取り込んでくれることに期待しています。
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Reach for the Stars感想
東京ディズニーランド「Reach for the Stars」を観ました。
とりあえず1回観た時点での感想です。
ここからネタバレあり
この運営体制でキャッスルプロジェクションが戻ってきたというだけで満点です。
特に、プレミアアクセスに課金するようなゲスト層に対して、ショーの選択肢を増やすことは大きなことだと思います。
そこに向けて良い雰囲気のショーとして完成されていました。
観ていて感じたのは、良い場所から観ることを想定したショーだなということでした。シンデレラ城近く(ただし近すぎず)正面から見るときによく見える作りです。
キャッスルプロジェクションも10年になり、今や東京ディズニーランドが最も狭い範囲で見せるプロジェクションになっていると感じました。
アナハイムは早くからスモールワールドやアメリカ河、そしてメインストリートUSAでも映像を流すことで、幅広いエリアで補完しています。パリは城が大きく、フロリダも拡張されたハブとメインストリートUSAを活用。香港と上海は、マッピング用のお城と、専用に掘られた鑑賞エリアから広がるハブがあります。
それに対して、パイロでない花火を打たない東京は、比較的狭い範囲に向けた演出で良いのです。
『ウィッシュ』のシーンでは、パイロの爆竹音がぴったり曲に合わせられていました。
さらに今回はシンデレラ城の両サイドの木にも投影があり、ミラベルのシーンなどよくできていて、没入感を演出していました。こういった没入感の演出は海外でもありますが、海外は「色」をテーマにして周りの演出を合わせることが多く、ある程度距離があっても成立するようにできています。もっと直接的なアプローチができるのは東京の城前構造ならではだと思いました。
特殊効果としては、ドローンを使いにくい東京で新たな効果としてスモークを出してきたのは面白い。
雲海の上のお城という表現は特に両サイドの池でうまくできていると思います。
近い人の見やすさは別として。
ホール・ニュー・ワールドでもかなり良い演出になっていました。
そしてやっぱり東京ならではの演出なのは炎。Celebrate! Tokyo Disneylandから導入された、設置タイプのフレームキャノンも含めて、良い演出になっています。炎を出すと、映像がかき消されてしまうという副作用があるものの、良い塩梅で映像を飛ばしてもいいシーンに当てはめていました。
レーザーもさすが小慣れていて、オープニングのティンクから完璧です。
今回新しいと思ったのは、むしろマッピングの演出でした。
東京でキャッスルプロジェクションが始まった当時、海外ではプロジェクションマッピングと言いつつもお城の入り口に幕を張って、そこにメインの投影物を出すという手法が多く、結局ただのスクリーン投影になっていることがありました。
それに対してワンス・アポン・ア・タイムは、シンデレラ城の右上にある平面が広めに取れるゾーンを活用して演出することで、綺麗な映像をキャッスルプロジェクションとして映すと同時に、高い位置にあるため遠くからでも見やすい効果を生んでいました。
これはかなり画期的な手法だと思っていて、フロリダではDisney Enchantmentで同様の方式をとり、香港のお城も増築部分はそれを意識した作りで平面が作られていると思います。
そんな東京のシンデレラ城が、今度はまた新しい手法でマッピングを表現していると感じました。
シンデレラ城は、時計がある前面と、高い塔がある後面に分かれています。そしてその間からパイロを打つことが可能になっています。この前面と後面をレイヤーとして分割して描いている部分が出てきました。
フローズン・フォーエバーでは近いことを行なっていて、前面で歌のシーンを描いて後面で回想を流すというすごいことをやっていたのですが、今回はきっちりと前面・後面でレイヤーを分けた映像になっているシーンがありました。その分、後面レイヤーで映るキャラクターが、前面の塔と被るので、横側からの見にくさには繋がっています。
とはいえ、お城を一体として投影するシーンもあり、ヘラクレスやウィッシュなど、レイヤーを分けるシーンと一体で描くシーンの使い分けが綺麗に行われていました。
物理的に前後に分けた表現ができるのは、マッピング用に大きいけれどのっぺりした城である香港や上海ではできない芸当で、元からあるシンデレラ城にわざわざプロジェクションマッピングつ打つという環境のなせる技です。
これは今後もっと化ける表現手法になると思います。
一方で、空を翔けるという表現はいまいちだったように思いました。
末広がりの三角形状であるシンデレラ城は空を飛ぶ表現が難しいですね。
みんな飛ぶといいつつ横に動くシーンが中心で、背景で動きを表現しているシーンが多かったです。カールじいさんの家も、家が大きくて風船が小さいという映像になってしまいます。
結局、ティンクとかスターとか小さいものが動き回らないとお城全体を使った飛行にならず。その点スターは非常に表現がうまくて、それだけで空飛ばないアーシャが入った価値がありました。
高さ51mのスクリーンを活かした没入感の飛行はなかったかなと思います。
ワンス・アポン・ア・タイムのピーターパンのシーンに勝てなかった。
シーン構成はぶつ切り感が否めず、特にヘラクレスがペガサスに合うシーンの切り替えの雑さには笑ってしまいました。
やはりストーリーが弱いので、空を翔けることと全体のテーマがちぐはぐなまま、とにかく映画を詰め込んでいるだけでした。
ホール・ニュー・ワールドが「素晴らしい世界」で終わり「を」がカットされているのはシーンの切り替えとしてはわかるけれどどうしても気持ち悪い。
そこからのプリンセスシーンは、もうストーリーからするとめちゃくちゃですが、こういうシーンが見たいのは確か。そしてプリンセスとプリンスのダンスシーンが、ウォーリーとイヴで締められるのは感動しました。東京ディズニーランドとして、プリンセスとヒロインの垣根を取り払ったと思います。
マーベルは、思ったより長くてたくさん出てきて、「イッツ・ア・スモールワールド with グルート」もきちんと意識されているなと思いました。
そこからベイマックスに行くなら、もう少しマーベル繋がり感を出すくらい攻められなかったのかな。ビッグヒーロー6はいちいち謎の虹カラーが出てきて、直前のソーとダブりました。
ラストは割と普通のことを言っているので、これくらいなら言葉で説明しない方が好きです。
最後のウッディの「無限の彼方へ」も最初の「はるか空の彼方」と呼応していて、ディズニーの中でもかなり有名な名言を生かしていました。その分直前に説明しなくても良かったと思います。
さて、このショーにはプーが登場します。というわけで、ここからはプーの話をします。
空を飛ぶキャラクターをメインとしたマッピングという時点で、イマジニアがプーを入れてくるだろうなとは思っていました。
始まるまで登場キャラクターには一切書かれていませんでしたが、やっぱりプーが風船で浮いてきました。
フィナーレでは、クリストファー・ロビンたちも登場します。全員いっぺんに映すから場面として意味不明になっているけれど。
飛ぶ上でプーは使われがちだし、前述した上方向の動きで見ると、プー単体が風船で浮いていくので、城の上の塔まで使えて表現しやすいわけです。
それは、空を翔けるというショーの括りとしては良いです。ありがとう。
しかし、ショーのメッセージからは明らかにかけ離れています。
夢に向かって進んでいこうという、だいたいの映画はそのシーンあるだろうというテーマを扱うから、だいたいどの映画を使ってもまとまります。
だいたいのと書いたのは、一部には何の夢も追い求めない物語もあるわけで、その代表格が「くまのプーさん」です。
プーが入るだけでテーマがブレます。
これだけで、テーマに沿って映画をセレクトしたのではなく、深く考えずにシーンを詰め込んでいるだけだとわかります。
空を翔ける=夢を追い求めるは全てにおいて等式ではありません。
その両者をそれぞれやりたいように作るから、まとまりのないショーになっているのだと思いました。
