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バーニー・マティンソンのディズニー在籍70周年記念品 プーの像を贈呈

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが、6月4日、アニメーターのバーニー・マティンソンの家族にプーの彫刻を贈呈しました。

バーニー・マティンソンは2月27日に87歳で死去。
18歳からディズニーで働いていた彼は、2018年にジョン・ヘンチの記録を抜き、ディズニー在籍期間の最長記録を更新していました。
ディズニーの100年の歴史のうち70年という史上最長の在籍期間を記念し、6月に70周年の授賞式が行われる予定でした。
しかし授賞式を前に亡くなったことから、遺族に彫刻が贈られました。

記念品は、大きな70の数字がモチーフになっており、彼が愛したプーのシーンが彫られています。
数字の前にはプーが立っており、「0」の隙間が鏡のようでプーの姿が映っています。

バーニーはエリック・ラーソンのアシスタントとして『プーさんとはちみつ』から関わり、2011年版『くまのプーさん』では企画の立ち上げからストーリー・スーパーバイザーとして重要な役割を担いました。
2011年版のオープニングに登場する子供部屋に置いてあるプーのぬいぐるみは、バーニーの妻が作ったものです。

ディズニーファン6月号にバーニー・マティンソン追悼記事を書きました。プーとの関わりを中心に書いているので、ぜひご覧ください。

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 - 映画  - by poohya

『ウィッシュ』日本は12/15公開

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ウィッシュ』の日本公開日が、2023年12月15日(金)に決定しました。
本国は11/23なので、3週間遅れです。今年はやや遅れて公開の作品が多い。
同時に日本語吹き替え版の予告編も公開されました。

劇中歌は英語のまま。
曲名は「This Wish」(原題)とされています。D23 Expoでの発表時は「More for Us」でしたが、変わったのでしょうか。

ストーリーもまだよくわかりません。
17歳のアーシャが主人公。どんな願いも叶うロサス王国を舞台に、マグニフィコ王が登場。「差し出すだけでいい、お前の願いをこの私に」と一気にヴィラン風カットが入ります。
一方、森ではアーシャと相棒ヤギのバレンティノが、星のようなその名もスターと出会います。スターが粉を振りかけると花が踊り出し、バレンティノも喋れるように。
アーシャが国王と会うシーンとスターと会うシーンのどちらが先にあるのかはわかりません。
人々の願いを吸った国王が願いを与える側に立つことで統治している国なのでしょうか?

ディズニー100周年記念作品で気合い入りまくっており、予告編でも「100年のすべてがこの物語に」とまで打ち出しています。
「願い」をストレートに打ち出し、相棒の動物に、ピクシーダストのような魔法を振り撒く「スター」にと、ディズニーらしさ全開を強調しています。
何より映像が美しく、3DCGに手描きアニメーション風のテクスチャを貼り付けているよう。
冒頭に鐘の塔から街を見下ろすカットがありますが、D23 Expoではこのまま街の中までカメラが移動していき、『ピノキオ』のマルチプレーンカメラ映像のオマージュのようになっていました。
セル画では現実的でない多層レイヤーを3DCGで実現させるような、アニメーション技術を感じさせます。
「ウォルトがインスピレーションを受けたものを、今のCG技術を駆使して表現している」とも表現されており、楽しみです。

とにかく楽しみすぎて、もしつまらなかったらどうしようと不安に襲われます。傑作であってくれ。

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2023年4月のディズニークリップ

スタジオジブリ星野社長が退任

スタジオジブリ社長に鈴木敏夫氏が復帰 星野康二氏は退任:朝日新聞デジタル(4日)
スタジオジブリは、プロデューサーの鈴木敏夫氏が4月1日付で社長に復帰したと発表。
WDJ出身の星野康二社長兼会長は6月の定時株主総会をもって辞任しジブリを離れる。
星野氏は2008年2月にジブリの社長に就任、17年に会長、21年からは社長兼会長。

私、星野康二は、6月の定時株主総会終結時をもって、スタジオジブリの取締役を辞任し、ジブリを離れることになります。
それに先立ち3月末をもってスタジオジブリの社長兼会長の役職を退任することになりましたが、代表権は株主総会まで継続して務めていきます。
2008年2月に就任以来、15年にわたってスタジオの経営に邁進してまいりましたが、3年にわたったコロナ禍の終息、昨年11月のジブリパークのオープン、そして、宮﨑駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」の完成をもって、ジブリを離れるにはこのタイミングしかないと判断いたしました。今後は後任に経営を委ね、新しいジブリをけん引していってもらえれば幸いです。
個人的な事ですが、私星野はこの5月で67歳になります。今後は、これまでの経験と人脈を生かして新しい分野に挑戦していく所存です。

ご挨拶 – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

USJがd払い導入

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのパーク内で「d払い」がご利用可能に!|合同会社ユー・エス・ジェイのプレスリリース(5日)
USJが4/13からパーク内でのd払い対応をスタート。

スター・ウォーズ セレブレーション次回は幕張

[スター・ウォーズ セレブレーション]日本で、2025年4月に開催決定!!|スター・ウォーズ公式(10日)
ロンドンでのスター・ウォーズ セレブレーションが閉幕。次回開催地が日本と発表。2025年4/18〜20に幕張メッセで開催。日本開催は17年ぶり。

スター・ツアーズに新航路

Star Tours Sets Course for New Adventures in 2024 | Disney Parks Blog(10日)
スター・ツアーズで新たな行き先が2024年に追加。まだ紹介されていない惑星に行くとのこと。アナハイム、フロリダ、パリが対象で、東京は発表に含まれず。

ハウステンボスで死亡事故

ハウステンボス遊覧船から転落男性が死亡 台湾からのツアー客 運航再開は18日に延期|【西日本新聞me】(17日)
ハウステンボスで遊覧船「カナルクルーザー」4/12最終便で、後部デッキに座っていた、台湾から団体ツアーで訪れた42歳男性が運河に転落。病院に運ばれるも意識不明の重体で、17日に死亡。原因は調査中も、対策として後部デッキ席へのライフジャケット着用やカメラ設置を行い、18日より運行再開。

アナハイム「ファンタズミック!」ドラゴンが全焼

米ディズニーのショーで火災 ドラゴン炎上、6人が煙吸う|47NEWS(よんななニュース)(24日)
4/22にアナハイムの「ファンタズミック!」マレフィセントドラゴンが自分の炎で全焼。ショーは休止中。

ディズニー社レイオフ第2弾

米ディズニー、4000人を削減 「7000人削減」の一環 – 日本経済新聞(25日)
ウォルト・ディズニーが7,000人レイオフ計画の第2弾を24〜27日にかけて実行。3月の第1弾と合わせて4,000人に。次回は夏前の見込み。
アイガーは4/15前後で来日していたが…

ディズニーがフロリダ州知事を提訴

米ディズニー フロリダ州知事を提訴 大統領選の野党有力候補 | NHK | アメリカ大統領選(27日)
ディズニーとデサンティス氏、法廷闘争に共倒れリスク – 日本経済新聞(29日)
デサンティス氏はなぜ日本に?フロリダ州知事 訪日の理由を解説 | NHK | アメリカ大統領選(24日)
米ウォルト・ディズニーがWDWが立地するフロリダ州のデサンティス知事を提訴。22年3月の「Don’t Say Gay法案」をめぐる「ディズニー特区」廃止問題が法廷闘争に突入。
一方のデサンティス知事は来日し岸田総理と会談。日本側が早期に訪問するよう水面下で働きかけていた模様。

OLC決算発表

2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)|株式会社オリエンタルランド(27日)
オリエンタルランドの前期、純利益10倍の807億円 12円増配 – 日本経済新聞(27日)
OLC株の上値が重い 今期利益は市場予想に届かず – 株式マーケット|QUICK Money World(28日)
OLCが2023年3月期の決算発表。入園者数は前期比83%増の2,209万人。純利益は前期比10倍。24年3月期の純利益は前期比8%増の869億円の見込み。
純利益予想が市場予想(平均966億円)に届かなかったことから、株価は反落。一時93円安の4,698円に。

ディズニーストアがdポイント付与終了

dポイントサービス取り扱い終了のお知らせ<ディズニーストア>|ディズニーストア|ディズニー公式(28日)
ディズニーストアがdポイントの進呈・利用サービスを6/30で終了。

USJ入園者の約半数がZ世代

USJのZ世代戦略に迫る!【WBS NEXT】|テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド)(28日)
WBSにユー・エス・ジェイの村上卓副社長が出演。「入場者数は非公開だが、全体の約半分がZ世代」。

浦安市民まつりでTDRパレード

東京ディズニーリゾート40周年などでパレード 千葉 浦安|NHK 首都圏のニュース(29日)
ディズニー40年 スペシャルパレード 過去の資料にも注目 | NHK(29日)
浦安市政40周年、千葉県誕生150周年の記念パレードに東京ディズニーリゾート40周年が参加。観客は6万人。

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「プー横丁にたった家」と石井桃子との出会い 文藝春秋社「文筆婦人会」のエピソード

『クマのプーさん』との出会いは女子限定の社内編プロで。石井桃子が女にだらしない菊池寛に優しかった理由
文藝春秋「CREA」が、石井桃子がプーと出会った当時のエピソードを紹介しています。

石井桃子は1933年のクリスマスイヴに、犬養毅宅で蔵書の整理をしていたところ、当時子供だった道子(犬養毅の孫)にせがまれ、蔵書にあった「プー横丁にたった家」の原語版をその場で訳しながら読み聞かせていきました。
このことがきっかけで、後に「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の日本語版を出版することになります。

石井桃子は、1928年に日本女子大学を卒業。在学中から手伝いをしていた菊池寛の伝手で、彼が創業し社長を務めていた文藝春秋社に入社します。1933年に退社しているので、「プー横丁にたった家」に出会ったクリスマス・イヴにはもう退社していたものと考えられます。
道子の親、犬養健と家族ぐるみの付き合いをしていた石井桃子がクリスマスイヴにも訪れたというのがよく語られているエピソードですが、さらにその背景を、門井慶喜さんが菊池寛の人物像を通じて明かしています。

菊池は「文筆婦人会」を社内に設立しており、そこに犬養家が蔵書の整理を依頼し、石井が出入りするようになりました。
「文筆婦人会」は、菊池が1929年に発足した”女性たちによる編集プロダクションのようなもの”。「口述筆記、編集校正、タイプライティング、翻訳、原書代読、パンフレット等の編集」といった業務を担っていました。
女性の社会進出が進んでおらず知的業務に就くことがまずなかった時代に、時代を先取りした組織でした。

“当時の「文藝春秋」の広告文にはこう書かれていますね。
「私達は、女性と云うハンディキャップなしに充分働くつもりです。私達の過半は女子の最高教育を受けて居りますので、思操能力の点で充分皆さまの期待に副(そ)うことが出来ると思います。どうか、どんな仕事でも結構ですから、御用命をねがいます」”

このような時代の中で、女学校を出て英語にも明るい石井が犬養家に派遣されたのでした。
“日本の出版史に多大な影響を与えたことは間違いありません”という文筆婦人会に所属した石井は、自身も「クマのプーさん」翻訳だけでなく、岩波少年文庫の立ち上げ、現在の東京子ども図書館の設立など、日本の文学界に大きな歴史を残しました。

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東京ディズニーリゾート40周年スタート感想

東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”がスタートしました。
最初に観たのはパレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」でした。あまりしっくりこなくて、これが5年続くのか…と思ったのですが、4/15にオープニングセレモニーを見て、だいぶ40周年が理解できるようになりました。

オープニングセレモニーはまさかのボブ・アイガーとジョシュ・ダマロが来日。2人の話を聞く限りファンタジースプリングスの視察の側面が強そうですが、アイガーが高橋政知とカード・ウォーカーの話から始めたりとさすが話が上手いなと思いました。
3人巨塔が話した後に登場した吉田社長ですが、40周年のテーマという意味では、吉田その話は非常にわかりやすかったです。
吉田社長は、コロナ禍を経て復活してきている中で、今だからこそ大切にしたいこととして「繋がり」を挙げ、この言葉を胸に準備を進めてきたと語りました。40周年のアイコンであるガーランドのように、一人一人に色とりどりの夢があり、キャストにもディズニーの仲間たちにも夢がある。それぞれの夢が繋がる場所が東京ディズニーリゾートです。40周年はその繋がりがさらに深まる年で、東京ディズニーリゾートは夢が繋がり続ける場所であり続けるよう努力を続けていくという話でした。
ドリームガーランドはキャラクターのデザインではなく、カラフルな20種以上の展開なのが特徴です。そして、テーマソングは「リビング・イン・カラー」、パレードは「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」。カラーの意味がよくわかるようになりました。テーマソングで「なないろ」と特徴的に挿入されているように、虹のカラーが強調されていましたが、虹=多様性を直接的に示すのではなく、1人1人が持つ夢の違いという形で見せるのは良くも悪くも東京ディズニーリゾートらしい見せ方だと思います。

ただ、パレードを見ても、それがいまいち伝わってきませんでした。
オープニングにパレードロゴがあるとか、ラプンツェルのアクションが「ドリーミング・アップ!」のピーター・パン以上に迫力が増していたとか、そういう個々の良いポイントはありました。
ただ全体としてばらけている印象で、何か花びらのようなものがずっと続いていましたが、結局それが何なのかよくわかりませんし、それぞれのユニットがバラバラなテーマで、インクレディブル〜シュガー・ラッシュのあたりはもはやどことどこがユニットなのかもピンときません。
そしてフロートが小さい。ダンサーが帰ってきたところはいいことですが、全体的に地面を歩いているキャラクターやダンサーが多く、フロートに乗っていません。今まで東京ディズニーランドのパレードは、遠くからでも見られる高さのあるフロートが特徴的でしたが、フロートが小さくて徒歩の出演者が増えたのは、コロナ以降の混雑しないパークを目指す方向性をも感じさせました。

「クラブマウスビート」もセレモニー前に観たのですが、パークの中でこのショーが1番アニバーサリー感があったと思います。「クラブマウスビート」はコロナ以降に始まった上で、最初からディスタンスを保った構成になっています。今回はフィナーレだけ変更され40周年バージョンになったため、前半のスカスカ感が否めません。それに対して新しいフィナーレは、どこにそんな数のダンサーがいたんだという位びっちりいて、キャラクターも横一列に並びます。やっぱりコロナ以前の体勢とコロナ禍でのショーの作り方は全く違うんだと感じさせましたし、コロナバージョンに慣れてきていたのを気づかされました。やはり密とは豪華さに影響与えるなと思いました。

そして40周年で圧倒的に1番良かったのが花火です。様々な色とりどりのそれぞれの夢というのが最もよく表れていましたし「スカイ・フル・オブ・カラーズ」というタイトルの意味もよく分かりました。ミッキーのアナウンスで始まるのは「ハピネス・オン・ハイ」もでしたが、まさかミッキー以外も喋ってくるとは驚きです。花火の途中にもミッキーのセリフがあるのは本当に驚きました。
曲のセレクトや繋ぎも良かったですが、何より様々な色が空に舞い上がる姿が、40周年を象徴しているようでした。

パーク全体としては、やっぱりガーランドの装飾が寂しげ。それぞれのカラーで彩ったガーランドが繋がる様子をもっと体現して欲しかったです。お祭りなら普通の街中の方がもっとガーランド飾るでしょう。
グッズとしてのドリームガーランドを売るのは高級カスタムアイテムより楽しいし、色とりどりで繋がるという意味も言われればすごく伝わってきます。ホテルやガイドツアーで専用ガーランドを出すのもマニア向けで良い。その上で配布もあるのは面白いです。

曲も流れないので、花火前のイントロで流れた「リビング・イン・カラー」でそれまで1日聴いていないパートがありました。ドリームゴーラウンドタイムもジャンボリミッキー踊っているし。花火エンドソングの「リビング・イン・カラー」バラードバージョンも、それまでのただテンポを落としたバラードバージョンではなく、かなり歌え形を変えてきて新しいアレンジだなと思いました。

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