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Disney+日本で2020年後半に展開へ、DELUXEとは別

米ディズニーの動画配信、日本でも20年後半に開始:日本経済新聞
Disney Plus streaming service hits 50 million paid subscribers months after launch – ABC7 San Francisco

ディズニーは、日本でのDisney+が2020年後半にスタートすると発表しました。
“We’re truly humbled that Disney+ is resonating with millions around the globe, and believe this bodes well for our continued expansion throughout Western Europe and into Japan and all of Latin America later this year”

日経によると、Disney DELUXEとは別サービスになるとのこと。
Disney DELUXEがスタート1年を迎え、新規配信のネタ切れが起きている中、ようやく本命がやってきます。
Disney+では一部オリジナル動画に日本語吹き替え版の存在が確認されており、「マンダロリアン」のようにディズニーデラックスで追加配信されるのかDisney+上陸準備なのか注目されてきました。
一方のDisney DELUXEは、Disney+にユーザーを奪われることになるため、ディズニー映画の配信だけでないコンテンツが必要になります。

本気でディズニーファンの奪い合いをするなら、DELUXEは東京ディズニーリゾート動画を配信してくると思います。
それか…ファイアボール新作を作ろう。

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アイガー自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」を読んだ


ディズニーCEOが実践する10の原則

ウォルト・ディズニー・カンパニー前CEOロバート・アイガーによる自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」(The Ride of a Lifetime)を読みました。
(原書発売時にちょっと読んでいましたが邦訳発売の報が出てからは日本語で読めるまで待とうと放置していました)
間違いなく必読の一冊。
巨大企業のCEOによるビジネス本の体裁ですが、ディズニーファンにとっては重要な歴史書です。

買収され買収するアイガーの歴史

基本的に時系列に沿ってアイガーの経歴を辿っていく内容で2部構成になっており、第1部がCEOになるまで、第2部がCEO時代の話です。
アイガーはテレビ局ABCに入社し、着々とキャリアアップを果たしていきます。
そんな中、当時ディズニーを率いていたマイケル・アイズナーがABCを買収。
アイガーにとってABCで買収“された”側を経験したことが、後に買収“する”側の立場になる伏線となっていきます。
CEO時代となる第2部は、ピクサー、マーベル、ルーカス、FOXを買収する話がほとんど。
ABC買収というアイズナーの大きな功績が、アイガーによる4回もの巨大買収へと繋がっていきます。
4回の中でも最初の買収であるピクサー買収が、アイガーが作ろうとしたディズニーの姿を大きく決定付け、後にディズニーに自分の事業を売却することになるジョージ・ルーカスなどの行動に影響を及ぼしていく様子が描かれていきます。

コンテンツ、テクノロジー、世界展開

アイガーCEOのテーマとなっているのが、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点。
ピクサーを単なるコンテンツではなく、テクノロジー会社としても見ています。
また、マーベル買収時に語られた、これまでのディズニーキャラクター総数を上回る7000ものキャラクターを手に入れたという話は、アイガーのコンテンツ量という考えにおいて重要であることが見て取れます。
そして、アイガーの集大成として登場するFOX買収。
Disney+と同時進行で展開されていくFOX買収は、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点を全て押さえていることが念を押して語られています。

新たな視点で見るアイズナー追放とピクサー買収

巨大なスケールで語られる物語の中でも激動なのが、ロイ・ディズニーによるSave Disney運動によってアイズナーが追放され、アイガーがCEOに就任し、ピクサーを買収するまで。
Save Disneyはロイ側の視点から見られることが多かったですが、ロイが亡くなったことで配慮する必要が無くなったのか、攻撃された側の視点からロイをかなり辛辣に語っています。
「亡くなって久しい叔父のウォルトも含めて、ディズニーの中でロイに敬意を払う人は少なかった」とまでの言いよう。
ロイに対しての文で印象的なのが、「ロイは過去を尊重するのではなく、ただ崇めたてまつるタイプで、どんな変化もなかなか受け入れることができなかった。」(p151)という一文。
思い出したのは、アイガーがカンブリア宮殿に出演した際にした発言「過去は敬うが崇拝はしない」でした。
アイガーのスタンスがこの部分に大きく現れています。
ディズニーに買収“された”立場出身のアイガーが、これまでのディズニーでは考えられなかったような買収を“する”CEOになっていきます。
その第1歩がピクサー買収ですが、これはピクサーを買収しながらジョン・ラセターらをディズニーアニメーションのトップに据えるという、逆買収のような状態。
このときピクサーの風土を全て残すよう努めたこと、そしてスティーブ・ジョブズとの関係が、後のマーベルやルーカスフィルムの買収に大きな影響を及ぼしていきます。
アイズナー時代にこじれにこじれたジョブズとの関係を救ったのは、伝統に囚われないテクノロジーへの視点。
iTVの構想が後のDisney+をはっきりと予見しており、Disney+に対しても「ジョブズが生きていたら何と言ったか」を考えてしまいます。

書かれていないパークの話

マイケル・アイズナーもディズニーCEO時代の自伝「ディズニー・ドリームの発想」を出版していますが、各パークやシアトリカルなど様々な部門を手掛けた話が詰まっています。
それに対してアイガーの自伝では、ピクサー買収に関連してアニメーションへの言及は多いものの、パークの話がほぼ出てこないのが印象的です。
上海ディズニーランドは用地決定から関わり、自身がCEOとして開業させたのに、プロローグのエピソードでしか登場しません。
また、米国でこの自伝が出版されたのはアイガーがCEO退任を発表する前だったのでアイガーを継ぐボブ・チャペックもあまり出てきません。
それより次期CEO候補とされていたトム・スタッグスが右腕として何度も登場します。
チャペックはCEO就任直前までパーク部門のトップでしたが、CEO就任時に発表されたチャペックの経歴は映画やDVDからパークまで渡ったとし、「一貫して消費者向けビジネスをになってきた」とされています。
消費者向けビジネスはD2C(direct-to-consumer)として終盤のDisney+立ち上げにおける大きなキーワードになっており、現在のディズニーの課題に直結していることがわかります。
そしてFOX買収がインドでのD2C事業での大きなシェアを獲得できることが語られますが、もはや中国よりインドを強く意識している姿を感じます。
アジア部門が再編されているのもその影響を感じます。そして日本が放置されていく…

後継者選びやパークの記述がないほか、ラセター追放の理由もうやむやで、metoo問題への対処を「正義の代償」と銘打つ割にはジェームズ・ガンの解任と取下げには触れず。
そしてCEO退任後は政界に進出しそうな気配を漂わせています。
もし大統領になったら、ディズニーの元CEOのオーディオ・アニマトロニクスがホール・オブ・プレジデンツに入ることになりますね。

必読

とにかく必読の一冊。
ディズニーの歴史を知る上で重要な内容であることは間違いありません。
紙の書籍を残しておきたい一方、すぐに検索して参照できる電子書籍も有用。
原書、邦訳版、kindleと3冊分買ってしまいましたが、その価値がある内容です。

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『ムーラン』『ブラック・ウィドウ』公開延期、MCUは全作後ろ倒し

ディズニー映画の公開延期が一気に発表されました。
本国では公開中だった『2分の1の魔法』は、これ以上の劇場収入を諦め、なんとDisney+配信がスタート。
公開前の作品は軒並み延期されています。

3/27公開予定で延期されていた実写版『ムーラン』は7/24
5/1公開予定だった『ブラック・ウィドウ』は11/6
7/24公開予定だった『ジャングル・ブック』は、『ムーラン』に押し出され1年後、2021年7/30の公開に。

日本では『2分の1の魔法』『ムーラン』『ブラック・ウィドウ』の公開延期が決まっており、延期後の公開日は未確定の状態です。
今後『ジャングル・ブック』の公開延期も発表されるのでしょう。

6/19公開の『ソウルフル・ワールド』、11/25公開の『Raya and the Last Dragon』は変更なし。

そして、5/29公開予定だった『アルテミスと妖精の身代金』は劇場公開を行わず、Disney+配信になりました。
元々2019年公開予定が『マレフィセント2』と入れ替えられ、変更されたせいで劇場公開できないという不憫な結果に…
アルテミス・ファウルは2019年秋に日本公開も予定されていましたが、これもなくなるのでしょう。日本はDisney+もないけれど。

『ブラック・ウィドウ』は11/6に延期されましたが、元々11/6は『エターナルズ』の公開予定日。
21/2/12 Eternals
21/5/7 Shang Chi and the Legend of the Ten Rings
21/11/5 Doctor Strange in the Multiverse of Madness
22/2/18 THOR: Love and Thunder
22/5/6 Black Panther 2
22/7/8 Captain Marvel 2
全て1作ずつ公開日が後ろ倒しになりました。
MCUは公開日が詰まっているため、フェーズ4全体に大きな影響が及んでいます。

追記(4/14)

ソウルフル・ワールドとRaya and the Last Dragonの延期も発表されました。
Rayaが予定されていた11/25にソウルフル・ワールドが移り、Rayaは3/12となります。

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舞浜駅がホーム拡張、2022年春完成予定

京葉線舞浜駅の混雑緩和対策工事を行います|JR東日本ニュース
舞浜駅ホーム拡張、TDR客の混雑緩和へ JR東日本:日本経済新聞

JR舞浜駅がホームを拡張します。
東京方面側に約45m、蘇我・西船橋方面側に約55m、ホームを延伸(新設)する工事を行います。
ホームの長さを伸ばしてホーム全体の面積を1.5倍に拡張。
さらに、上り電車と下り電車それぞれ延伸したホーム端側に停車することで、上下線が対面に停まる区域を減らします。

2020年4月から工事を行い、2022年春に完成予定。
ホテルドリームゲート舞浜は2020年4月1日から2年程度休館します。

OLCが半額負担

日経によると、「ホーム拡張はオリエンタルランドの要請に応じたもので、44億円の総事業費の半分を同社が負担する。浦安市も費用を一部負担するほか、所有地の一部を工事ヤードとして貸し出す。」
とのことで、OLCが22億円を負担。
TDSハーバー埋め立てとステージ設置工事が25億円でしたから、同程度の投資となります。
近年はクリスマスの閉園間際など、舞浜駅が数時間にわたり入場制限を行うほどの大混雑をしていましたから、投資の価値は大いにあるでしょう。
完成は2022年春なので、延期前のファンタジースプリングス計画に間に合わせる計画だったのでしょう。

新ゲートも(余談)

パーク外のゲスト流動の改善でいえば、ランドの新ゲートがついに全面オープンします。
本来はニューファンタジーランドのオープン直前、このタイミングで新ゲート全面オープンの予定でしたが、臨時休園明けから運用になります。
そのタイミングで金属探知機が導入されるのかもしれません。
続いてシーも新ゲートへの切り替えが行われる模様。
ディズニーホテルのハッピー15エントリーが6月1日からミラコスタのチェックイン日アーリーが使用不可に。
10月1日からはアンバサダーホテルのチェックイン日アーリー対象パークがシーからランドに切り替わります。
これは工事中のゲート数減少に対応する狙いがあるものと思われます。
臨時チケットブース(ハロウィーンの着替え用施設)も準備されていますから、シーでも新ゲート工事を行い、ファンタジースプリングスに間に合わせるものと思われます。
新ゲートは非常に効率が良くゲストのストレスも軽減できるので、シーでも早く整備してほしいです。

羽田から直通?

そういえば、羽田空港から新設される計画の「羽田空港アクセス線」のりんかい線を通る臨海部ルートを舞浜駅まで直通させる案が2月に報じられました。
羽田とディズニー直結へ JR東、アクセス線構想 | 共同通信
羽田空港アクセス線は早くて2029年に開業予定とのこと。
舞浜駅までの直通運転が実現すればより多くの人が舞浜駅を利用することになり、それを見越す気持ちもあるのでしょうか。
既に世界一交通の便が良いディズニーリゾートである東京ですが、パーク外の利便性がより向上しそうです。

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ありがとうDlife


無料BS放送局「Dlife」が2020年3月31日をもって放送終了しました。
同時に「FOX スポーツ&エンターテイメント」も放送終了。
理由は「ディズニーが国内で展開する放送局の方針を検討した結果」としています。
本国による20世紀FOXの買収、Disney+のスタートが大きな背景でしょう。

Dlifeは2012年3月にスタート。
「フィニアスとファーブ」などディズニー・チャンネルの人気アニメーションを無料で観られるありがたい放送局でした。
海外ドラマにも力が入っていて、「エージェント・オブ・シールド」などディズニーファンにも嬉しい放送も。
そして海外の料理番組など、ディズニーファン、海外ドラマファン以外にもじわじわと話題になる独特の編成が特徴でした。

中でも異彩を放ったのは、「砂漠は生きている」など自然と冒険シリーズや、ドキュメンタリーの放送。
ディズニーファン向けとしても視聴率が不安になるような、今から考えても驚きの編成です。
そして、ディズニーランドホリデースペシャル、上海ディズニーランドのオープニングセレモニーを放送。
これまで日本では見られなかったABCテレビのディズニー特番を見られたのはDlifeのおかげでした。
D23 Expo Japan総集編を放送したのもDlifeでした。

アニメーションシリーズが観られる点はDisney DELUXEがスタートしてから代替手段になっています。
Disney DELUXEではディズニー・オン・クラシックの配信は行われていますが、特番系はありません。
この辺りもちゃんとDisney DELUXEで配信してくれる(あるいはDisney+が日本でスタートする)ことに期待しています。

そしてDlifeへの感謝はこの作品を差し置いて語れません。
「ファイアボール ユーモラス」
2017年、Dlife開局5周年を記念して、「ファイアボール」シリーズ最新作が制作されました。
DlifeのステーションID、Dlife用の特別映像など、5秒でもありがたいファイアボール新作映像が放送され、ついに新シリーズとなる「ファイアボール ユーモラス」が放送されました。
Dlifeが存在しなかったら「ファイアボール ユーモラス」も存在しなかったことでしょう。
『ファイアボール』に魅了されたライターが振り返るファイアボール10周年と、「ファイアボール10周年記念盤『ファイアボール オーディオ・オモシロニクス』」最速レビュー。 -Disney Music

Dlifeは間違いなく、日本のディズニーの歴史の大きな1ページを刻みました。
単に本国のコンテンツを日本語に訳すだけでなく、独自の文化を築きました。
その精神はきっとDisney DELUXEに受け継がれている、そんな気がします(だからDELUXEもファイアボールの新作を制作しよう)。

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