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『ゲボイデ=ボイデ』後半5話タイトル発表

12月放送の『ゲボイデ=ボイデ』後半、第6〜10話のタイトルが出てきました。

#6 おおむね無害
#7 ユグドラシルの長い午後
#8 ワルキューレ
#9 ラグランジュの暗点
#10 バンジージャンプ・メソッド(アリアドネの糸)

「おおむね無害」は『銀河ヒッチハイクガイド』での地球の項目「ほとんど無害」っぽい。
銀河ヒッチハイクガイドは無印第1話のイルカの話の元ネタ。
「ユグドラシルの長い午後」は『地球の長い午後』かな。
どちらもSF小説です。

「ユグドラシル」「ワルキューレ」は共に北欧神話。
ファイアボールで北欧神話が出てくるのは『ゲボイデ=ボイデ』が初な気がします。
だいたいギリシア神話だったはずで、アリアドネもギリシア神話から。
北欧神話になると知識が『マイティ・ソー』に偏ってしまいますが、「ユグドラシル」は9つの世界を内包する巨大な木。
「ワルキューレ」はヴァルキリーのドイツ語読みです。

ラグランジュは数学者で、彼の功績の中でも「ラグランジュ点」が今回のタイトルでしょう。
「ラグランジュ点」とは、宇宙の中で天体と天体同士の重力がバランスを取れる安定点のこと。
難しいのでよく分かりませんが、宇宙で安定するってファイアボールっぽい気もする。

最終話「バンジージャンプ・メソッド」は『ゲボイデ=ボイデ』第1話で言及されたメソッド。
ゲボイデ=ボイデ曰く「概ねの場合、その後バンジージャンプ・メソッドにより元いた場所へと戻ってまいります」。
「そこからまた挑戦すれば良いのです。何度でも」というのは、『チャーミング』最終話の「次はきっと上手くいくわ」を思い出させます。
そして「アリアドネの糸」は「難問を解決する鍵」を意味します。
バンジージャンプの紐がアリアドネの糸だということなのでしょうか。

最終章、やっぱりアリアドネで終わるの?

追記
5話で、『銀河ヒッチハイクガイド』から「空飛ぶクジラ」が登場。
「ユグドラシル」はアリアドネが住むお屋敷の名前が「ユグドラシルの塔」だと明かされました。

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ゲボイデ=ボイデ第3話「しばらくお待ちください」

辰砂暦39330年
やっぱり16年毎です。

タイトル「しばらくお待ちください」は本編を見れば何のことか分かるでしょう。
お屋敷の電気系統のメンテナンス中。
停電中に目が光るのは1期第1話ですね。
他にもちくわぶや、それを部活動と捉えること、何秒後の表示、暴飲暴食、すわお祭りかなど、明らかに過去作の要素満載の展開です。

「テンペスト領恒例の提灯グランプリ」とゲボイデ=ボイデが発言したことから、アリアドネが住むのはドロッセルと同じテンペスト領のようです。

113秒は本当に113秒でした。
『ユーモラス』第8話での「84秒後」があったからこそ表示されただけの笑いがよりきいてきます。
エンドクレジット突入しかけ、電球など、視覚的な笑いが多めの回でした。
クイズのポーズも良い。
会話劇より視覚が重視されると英語展開も狙っているのでは?と思ってしまいます(同じことを『ユーモラス』の時も言っていた)。

アリアドネは今回もかなりまともでした(ドロッセル比)。

このエピソードはこれから確定申告のたびに思い出すことになるでしょう。
印鑑証明より出会うこと多いしな。

あっという間に前半も折り返しです。

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ゲボイデ=ボイデ第2話「テセウスから遠く圏外」

辰砂暦39314年
第1話から16年で、1期2期と同じ進み方です。
オープニング『ゲボイデ=ボイデ』のロゴと一緒に右下に「ZINNOBER 039314」(ZINNOBERは辰砂のドイツ語)と出ています。
この上の丸にKっぽいマークはアリアドネの頭部にもついていますね。

タイトルは「テセウスから遠く圏外」。
テセウスはギリシャ神話の英雄で、怪物退治の際に彼を助けたのがアリアドネです。
お嬢様と深い関係のある名前ですが、テセウスには「テセウスの船」という逸話もあり、これは同一性のパラドックス。
ファイアボールで例えると、ドロッセルのパーツが全て変わったとき彼女をドロッセルと呼べるのかといった問題です。
本作は、ドロッセルもゲデヒトニスもいないけれどドロッセルとゲデヒトニスっぽい会話劇はファイアボールなのか?といった「テセウスの船」に陥らせている作品だとも言えます。

冒頭はゲボイデ=ボイデが「おはようございますアリアドネお嬢様」と言って起こし、アリアドネが寝言っぽい単語を言い起きるという流れで固まりました。
ドロッセルの新機能についての話が展開されますが、「自動的に」は『チャーミング』第1話でドロッセルが発した言葉ですし、今回も1〜3期を思わせる要素が多く出てきます。
心の距離が物理的な距離になるのはシリーズの各地で出てくるテーマです。
かつて人類は…とユーモラスな歴史を語るのもファイアボールらしさ。

ゲボイデ=ボイデが「かつて旦那様がお話しされた教訓を」と言い、「旦那様」の姿が見られるかと思いきや騙されました。
ゲデヒトニスはヴィントシュトレ卿のことを『ユーモラス』で「旦那様」と呼んでいます。1,2期では「亡きお父上」。

そして第2話でもドロッセルはボケませんでした。
まともな娘。

loadingネタは今後Disney+で配信されることを思うとより面白くなりそうです。
そういえばゲボイデ=ボイデは『ワンダーの方へ』でもテープ巻き戻しネタをしていました。

放送前にはファイアボール公式twitterがバーチャル背景用のお屋敷壁紙を配布してくれました。
めちゃくちゃ嬉しい。

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ゲボイデ=ボイデ第1話「まぼろしの国境線」

ファイアボール最終章『ゲボイデ=ボイデ』、いよいよディズニー・チャンネルでの先行放送が始まりました。
まさに夢心地ね。

第1話は「まぼろしの国境線」。
放送尺はきっかり2分30秒。
オープニングがゲボイデ=ボイデのアップで、主人公らしさを出しています。

暦は「辰砂暦39298年」でした。
辰砂とは鉱物の名前で、賢者の石とも呼ばれる、水銀の原料となる鉱物です。
水銀をドイツ語するとメルクールになります。
水銀と水星は共にマーキュリー、ドイツ語読みでメルクール。
ファイアボールシリーズの単語は天体名が多いため、1期2期の「メルクール暦」は水星の意味かと思っていましたが、ここにきて水銀としての繋がりが出てきました。
メルクール暦で最も古いのは『チャーミング』1話の48234年なので、純粋に暦の数字を比較すると8936年前になります。
ちなみに8936は8で割り切れました(メルクール暦はこれまで8年か16年単位で進んでいる)。

お嬢様の名前はやっぱり「アリアドネ」。
ARIADNE a.k.a. KASTALIA-Ⅸ B
型番はカスタリアⅨ Bでした。
カスタリアⅨは『ユーモラス』でのドロッセルの型番で、これのB型ということのようです。
アリアドネはギリシア神話の女神で、彼女が由来になった「アリアドネの糸」は「難問を解決する鍵」を意味します。

フォークを見てヘアブラシだと思い、外の世界に憧れを抱くのはいかにもアリエル。
久々にストレートなディズニーネタが出た気がします。
寝言のカブトガニや、アニメのビデオ(しかもキャプテン・レジナルド)、ゲボイデ=ボイデの名前呼び間違いなど、ドロッセルっぽい行動もとります。

しかし、ヘアブラシと名前は間違え以外は、アリアドネがおもしろワードを繰り出したり奇妙な誤解をしているシーンがありません。
今回アリアドネは1人称を使っていないので1人称は分かりませんが、ドロッセルに比べて随分まともな子に見えます。

アリアドネが怒り目になるのすごい。目の上のパーツはまぶたなのかな?
ドローンっぽい気球かわいい。
名前教えてほしい。

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『ゲボイデ=ボイデ』いよいよ11/8スタート

ファイアボール最終章『ゲボイデ=ボイデ』がいよいよ11月8日(日)よりディズニー・チャンネルで放送スタート。
ディズニープラスでの配信も1週間後に迫り、coming soonに加わりました。

放送前の最終整理です。
「ゲボイデ=ボイデ」前半5話あらすじ
でなかなか踏み込んだ内容が出てきましたが、Disney+の内容もなかなか踏み込んでいるのでご注意ください。

Disney+のあらすじ_

+のあらすじは他のあらすじとほぼ同じですが、唯一「彼が仕える幼い主人のアリアドネ」とわざわざアリアドネを加えています。
さらにキャスト欄では川庄さんの役名に「アリアドネ」が。
今まで伏せてきたんじゃないのか…

そして5話までがcoming soonに表示され、それぞれ1カットが見られるようになりました。
予告編にあったシーンが満遍なく出ている印象です。
逆に6話以降のシーンが予告編に全くない予感。

ふたたび世界を発見する

ファイアボール公式Twitterの投稿

「ファイアボール外伝 ワンダーの方へ」を1作品とカウントし、4作品を紹介。
ワンダーの方へはデジタル配信がスタートしました。
「そして、ふたたびワンダーの方へ参りましょう」で締められています。
あらすじも「彼らは、ふたたび世界を発見することができるのでしょうか。」で締められており、“ふたたび”がキーワードっぽい。
ゲボイデ=ボイデが登場することからも「ワンダーの方へ」が重要な作品なのは間違いなさそうですが、「ゲボイデ=ボイデ」を見て「ワンダーの方へ」を再聴取するのが正しい流れというように読めます。
とすると、「ゲボイデ=ボイデ」にて「ワンダーの方へ」に繋がる展開がありそうです。

声優の2人もTwitterに登場。
「ゲボイデ=ボイデ」の台本が写っていますが、ここには「ハイペリオン青春ドラマシリーズ」と書かれています。
ハイペリオン青春ドラマシリーズは「ワンダーの方へ」で使われた副題。
「ワンダーの方へ」との関係が強く出ています。

本予告編にはハラヅモリ1000とフォークが出てきます。
ハラヅモリ1000は「ユーモラス」第3話に登場しており、そのエピソードでドロッセルはゲデヒトニスのためにフォークを出します。
このフォークをハラヅモリ1000がお土産として持ち帰っているなら、「ゲボイデ=ボイデ」は「ユーモラス」と同時期か後の時代になります。
ファイアボールシリーズは、ドロッセルが外の世界に出ようとしてゲデヒトニスが止めようとする構図でした。
それが崩れたのは「ファイアボール」最終話と「ワンダーの方へ」ラストシーン。
「ワンダーの方へ」冒頭ではゲボイデ=ボイデがドロッセルのピクニックを止めようとしており、この構図は「ゲボイデ=ボイデ」と逆です。

「ゲボイデ=ボイデ」の時代設定とドロッセルの住む世界との関係性がポイントなのは間違いなさそう。
6話からどういう展開になっていくのか、最終章としてのフィナーレに影響してきそうです。

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