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「 月別アーカイブ:2020年04月 」 一覧

魔法を再定義する「Magic Happens」の凄さ

アナハイムのディズニーランドで2月に始まったパレード「Magic Happens」。
休園が続く中、ほぼ全編がYouTubeにアップされました。
また、Apple MusicAmazon Musicなどでの配信も始まりました。

その名の通り様々なディズニー映画の「魔法が起きる瞬間」が表現されたパレードで、特に夜公演のライトアップは見事で魔法を感じさせてくれます。
何度も観たくなるパレードですが、観ていると不思議な構成だと感じ、更に何度も観てその理由を感じました。

「現代性」の強いパレード

パレードの特徴を一言で表すと「現代性」でしょう。
作曲のトドリック・ホールが独自の感性で作った音楽と、それに合わせて作られたコスチュームはオープニングから、他のパレードとは違った印象を大きく与えてくれます。
現代の感覚を持つ作家性に影響されてパレード全体をデザインするスタイルは、あえてパレードで似た形を探すなら、ヒャダインが作曲し増田セバスチャンがデザインしたピューロランドの「ミラクルギフトパレード」のように思います。
オープニングは現代性を強く感じるダンサーと、魔法使いの弟子スタイルのミッキー。
現代性を補強するように、続くのは『モアナと伝説の海』『リメンバー・ミー』『アナと雪の女王2』と、パレード初登場の最新映画たちです。
テーマソング「Magic Happens」は、全体を通して流れながら、ユニット毎に映画に合わせたアレンジが加えられていきます。
アナ雪2の後はフィナーレなのですが、このパレードが特徴的なのはフィナーレがやたら長く独特なスタイルなことでしょう。
これまで全体を通して流れてきたテーマソングは全く違う曲に切り替わり、音楽だけ聞けば別のパレードのようです。

古典的なフィナーレ

フィナーレは、ピノキオ、アラジン、ピーター・パンと、魔法使いと魔法をかけてもらった人のペアが先導します。
フロートで登場するのは『シンデレラ』『王様の剣』『プリンセスと魔法のキス』『眠れる森の美女』です。
プリンセスと魔法のキス以外はかなり古典的な作品が並びます。
音楽はフロート毎にアレンジすることはなく、同じメロディのループ。
そのメロディの中に、各映画のセリフが入れられています。
さらに映画だけでなく「Remember the Magic」や「Wishes」といった、パークの伝説的なショーの要素も混ぜられています。
典型的な「ディズニーの魔法」を感じさせる作りです。
とにかくパークファンなら心地よい“ディズニーパレードっぽい”フィナーレだと言えるでしょう。

現代性を強く感じるパレードのフィナーレに、古典的で伝統的なディズニー要素が入る、この構成は何をしたかったのでしょうか。
まず、テーマソングが変わる時点で、2つのパレードに分けられているように感じます。
そう思って観ると、オープニングでダンサーが先導するように、フィナーレでも改めて魔法使いのキャラクターたちが先導している構図に気付きました。
現代的なパレードの後に、同じテーマで古典的なパレードをやり直しているようです。

今「魔法」をテーマにする凄さ

そんな2つのパートを繋いでいるのが、パレードのタイトルの通り「魔法」です。
「夢」を打ち出しすぎて「夢と魔法」のバランスが崩れつつある中、今の時代に「魔法」をテーマにパレードを作ることはすごいことだと思います。
その原因の一端は、最近のディズニーが「あなたの物語」という点を打ち出していることにあります。
「Find Your Happily Ever After」です。
参考:2010年代のディズニー・プリンセス像 「Find Your Happily Ever After」から「Life After Happily Ever After」へ|舞浜横丁
おとぎ話を他人事ではなく自分のストーリーとして捉えさせる中で、夢は誰もが持てるので分かりやすいですが、魔法は夢を叶える過程の象徴。
ゲスト個人個人の話として伝えるときに分かりにくくなってしまいます。
それでもMagic Happensでは、魔法が出てきた3つの新しい映画を通して、魔法は誰にでも起きる、起こせることを打ち出そうとしてきます。

一方フィナーレを担う古典的な作品は、映画を観ていようがいまいが誰もが「ディズニーの魔法」を感じられるものです。
伝統的な映画とパークのフレーズをたっぷり込めた音楽と共に、魔法が誰に対してでも存在することを訴えてきます。

現代的な「あなたの物語」を伝える前半と、誰もが分かる「ディズニーの魔法」を伝えるフィナーレ。
両要素が1つになることで、ディズニーが描く本当の魔法の姿、夢見て自分の道を歩むことで与えられる魔法をゲストに教えてくれるようです。
まさに魔法は起きるということを感じられるパレードです。

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Disney+日本で2020年後半に展開へ、DELUXEとは別

米ディズニーの動画配信、日本でも20年後半に開始:日本経済新聞
Disney Plus streaming service hits 50 million paid subscribers months after launch – ABC7 San Francisco

ディズニーは、日本でのDisney+が2020年後半にスタートすると発表しました。
“We’re truly humbled that Disney+ is resonating with millions around the globe, and believe this bodes well for our continued expansion throughout Western Europe and into Japan and all of Latin America later this year”

日経によると、Disney DELUXEとは別サービスになるとのこと。
Disney DELUXEがスタート1年を迎え、新規配信のネタ切れが起きている中、ようやく本命がやってきます。
Disney+では一部オリジナル動画に日本語吹き替え版の存在が確認されており、「マンダロリアン」のようにディズニーデラックスで追加配信されるのかDisney+上陸準備なのか注目されてきました。
一方のDisney DELUXEは、Disney+にユーザーを奪われることになるため、ディズニー映画の配信だけでないコンテンツが必要になります。

本気でディズニーファンの奪い合いをするなら、DELUXEは東京ディズニーリゾート動画を配信してくると思います。
それか…ファイアボール新作を作ろう。

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アイガー自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」を読んだ


ディズニーCEOが実践する10の原則

ウォルト・ディズニー・カンパニー前CEOロバート・アイガーによる自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」(The Ride of a Lifetime)を読みました。
(原書発売時にちょっと読んでいましたが邦訳発売の報が出てからは日本語で読めるまで待とうと放置していました)
間違いなく必読の一冊。
巨大企業のCEOによるビジネス本の体裁ですが、ディズニーファンにとっては重要な歴史書です。

買収され買収するアイガーの歴史

基本的に時系列に沿ってアイガーの経歴を辿っていく内容で2部構成になっており、第1部がCEOになるまで、第2部がCEO時代の話です。
アイガーはテレビ局ABCに入社し、着々とキャリアアップを果たしていきます。
そんな中、当時ディズニーを率いていたマイケル・アイズナーがABCを買収。
アイガーにとってABCで買収“された”側を経験したことが、後に買収“する”側の立場になる伏線となっていきます。
CEO時代となる第2部は、ピクサー、マーベル、ルーカス、FOXを買収する話がほとんど。
ABC買収というアイズナーの大きな功績が、アイガーによる4回もの巨大買収へと繋がっていきます。
4回の中でも最初の買収であるピクサー買収が、アイガーが作ろうとしたディズニーの姿を大きく決定付け、後にディズニーに自分の事業を売却することになるジョージ・ルーカスなどの行動に影響を及ぼしていく様子が描かれていきます。

コンテンツ、テクノロジー、世界展開

アイガーCEOのテーマとなっているのが、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点。
ピクサーを単なるコンテンツではなく、テクノロジー会社としても見ています。
また、マーベル買収時に語られた、これまでのディズニーキャラクター総数を上回る7000ものキャラクターを手に入れたという話は、アイガーのコンテンツ量という考えにおいて重要であることが見て取れます。
そして、アイガーの集大成として登場するFOX買収。
Disney+と同時進行で展開されていくFOX買収は、コンテンツ、テクノロジー、世界展開の3点を全て押さえていることが念を押して語られています。

新たな視点で見るアイズナー追放とピクサー買収

巨大なスケールで語られる物語の中でも激動なのが、ロイ・ディズニーによるSave Disney運動によってアイズナーが追放され、アイガーがCEOに就任し、ピクサーを買収するまで。
Save Disneyはロイ側の視点から見られることが多かったですが、ロイが亡くなったことで配慮する必要が無くなったのか、攻撃された側の視点からロイをかなり辛辣に語っています。
「亡くなって久しい叔父のウォルトも含めて、ディズニーの中でロイに敬意を払う人は少なかった」とまでの言いよう。
ロイに対しての文で印象的なのが、「ロイは過去を尊重するのではなく、ただ崇めたてまつるタイプで、どんな変化もなかなか受け入れることができなかった。」(p151)という一文。
思い出したのは、アイガーがカンブリア宮殿に出演した際にした発言「過去は敬うが崇拝はしない」でした。
アイガーのスタンスがこの部分に大きく現れています。
ディズニーに買収“された”立場出身のアイガーが、これまでのディズニーでは考えられなかったような買収を“する”CEOになっていきます。
その第1歩がピクサー買収ですが、これはピクサーを買収しながらジョン・ラセターらをディズニーアニメーションのトップに据えるという、逆買収のような状態。
このときピクサーの風土を全て残すよう努めたこと、そしてスティーブ・ジョブズとの関係が、後のマーベルやルーカスフィルムの買収に大きな影響を及ぼしていきます。
アイズナー時代にこじれにこじれたジョブズとの関係を救ったのは、伝統に囚われないテクノロジーへの視点。
iTVの構想が後のDisney+をはっきりと予見しており、Disney+に対しても「ジョブズが生きていたら何と言ったか」を考えてしまいます。

書かれていないパークの話

マイケル・アイズナーもディズニーCEO時代の自伝「ディズニー・ドリームの発想」を出版していますが、各パークやシアトリカルなど様々な部門を手掛けた話が詰まっています。
それに対してアイガーの自伝では、ピクサー買収に関連してアニメーションへの言及は多いものの、パークの話がほぼ出てこないのが印象的です。
上海ディズニーランドは用地決定から関わり、自身がCEOとして開業させたのに、プロローグのエピソードでしか登場しません。
また、米国でこの自伝が出版されたのはアイガーがCEO退任を発表する前だったのでアイガーを継ぐボブ・チャペックもあまり出てきません。
それより次期CEO候補とされていたトム・スタッグスが右腕として何度も登場します。
チャペックはCEO就任直前までパーク部門のトップでしたが、CEO就任時に発表されたチャペックの経歴は映画やDVDからパークまで渡ったとし、「一貫して消費者向けビジネスをになってきた」とされています。
消費者向けビジネスはD2C(direct-to-consumer)として終盤のDisney+立ち上げにおける大きなキーワードになっており、現在のディズニーの課題に直結していることがわかります。
そしてFOX買収がインドでのD2C事業での大きなシェアを獲得できることが語られますが、もはや中国よりインドを強く意識している姿を感じます。
アジア部門が再編されているのもその影響を感じます。そして日本が放置されていく…

後継者選びやパークの記述がないほか、ラセター追放の理由もうやむやで、metoo問題への対処を「正義の代償」と銘打つ割にはジェームズ・ガンの解任と取下げには触れず。
そしてCEO退任後は政界に進出しそうな気配を漂わせています。
もし大統領になったら、ディズニーの元CEOのオーディオ・アニマトロニクスがホール・オブ・プレジデンツに入ることになりますね。

必読

とにかく必読の一冊。
ディズニーの歴史を知る上で重要な内容であることは間違いありません。
紙の書籍を残しておきたい一方、すぐに検索して参照できる電子書籍も有用。
原書、邦訳版、kindleと3冊分買ってしまいましたが、その価値がある内容です。

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『ムーラン』『ブラック・ウィドウ』公開延期、MCUは全作後ろ倒し

ディズニー映画の公開延期が一気に発表されました。
本国では公開中だった『2分の1の魔法』は、これ以上の劇場収入を諦め、なんとDisney+配信がスタート。
公開前の作品は軒並み延期されています。

3/27公開予定で延期されていた実写版『ムーラン』は7/24
5/1公開予定だった『ブラック・ウィドウ』は11/6
7/24公開予定だった『ジャングル・ブック』は、『ムーラン』に押し出され1年後、2021年7/30の公開に。

日本では『2分の1の魔法』『ムーラン』『ブラック・ウィドウ』の公開延期が決まっており、延期後の公開日は未確定の状態です。
今後『ジャングル・ブック』の公開延期も発表されるのでしょう。

6/19公開の『ソウルフル・ワールド』、11/25公開の『Raya and the Last Dragon』は変更なし。

そして、5/29公開予定だった『アルテミスと妖精の身代金』は劇場公開を行わず、Disney+配信になりました。
元々2019年公開予定が『マレフィセント2』と入れ替えられ、変更されたせいで劇場公開できないという不憫な結果に…
アルテミス・ファウルは2019年秋に日本公開も予定されていましたが、これもなくなるのでしょう。日本はDisney+もないけれど。

『ブラック・ウィドウ』は11/6に延期されましたが、元々11/6は『エターナルズ』の公開予定日。
21/2/12 Eternals
21/5/7 Shang Chi and the Legend of the Ten Rings
21/11/5 Doctor Strange in the Multiverse of Madness
22/2/18 THOR: Love and Thunder
22/5/6 Black Panther 2
22/7/8 Captain Marvel 2
全て1作ずつ公開日が後ろ倒しになりました。
MCUは公開日が詰まっているため、フェーズ4全体に大きな影響が及んでいます。

追記(4/14)

ソウルフル・ワールドとRaya and the Last Dragonの延期も発表されました。
Rayaが予定されていた11/25にソウルフル・ワールドが移り、Rayaは3/12となります。

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舞浜駅がホーム拡張、2022年春完成予定

京葉線舞浜駅の混雑緩和対策工事を行います|JR東日本ニュース
舞浜駅ホーム拡張、TDR客の混雑緩和へ JR東日本:日本経済新聞

JR舞浜駅がホームを拡張します。
東京方面側に約45m、蘇我・西船橋方面側に約55m、ホームを延伸(新設)する工事を行います。
ホームの長さを伸ばしてホーム全体の面積を1.5倍に拡張。
さらに、上り電車と下り電車それぞれ延伸したホーム端側に停車することで、上下線が対面に停まる区域を減らします。

2020年4月から工事を行い、2022年春に完成予定。
ホテルドリームゲート舞浜は2020年4月1日から2年程度休館します。

OLCが半額負担

日経によると、「ホーム拡張はオリエンタルランドの要請に応じたもので、44億円の総事業費の半分を同社が負担する。浦安市も費用を一部負担するほか、所有地の一部を工事ヤードとして貸し出す。」
とのことで、OLCが22億円を負担。
TDSハーバー埋め立てとステージ設置工事が25億円でしたから、同程度の投資となります。
近年はクリスマスの閉園間際など、舞浜駅が数時間にわたり入場制限を行うほどの大混雑をしていましたから、投資の価値は大いにあるでしょう。
完成は2022年春なので、延期前のファンタジースプリングス計画に間に合わせる計画だったのでしょう。

新ゲートも(余談)

パーク外のゲスト流動の改善でいえば、ランドの新ゲートがついに全面オープンします。
本来はニューファンタジーランドのオープン直前、このタイミングで新ゲート全面オープンの予定でしたが、臨時休園明けから運用になります。
そのタイミングで金属探知機が導入されるのかもしれません。
続いてシーも新ゲートへの切り替えが行われる模様。
ディズニーホテルのハッピー15エントリーが6月1日からミラコスタのチェックイン日アーリーが使用不可に。
10月1日からはアンバサダーホテルのチェックイン日アーリー対象パークがシーからランドに切り替わります。
これは工事中のゲート数減少に対応する狙いがあるものと思われます。
臨時チケットブース(ハロウィーンの着替え用施設)も準備されていますから、シーでも新ゲート工事を行い、ファンタジースプリングスに間に合わせるものと思われます。
新ゲートは非常に効率が良くゲストのストレスも軽減できるので、シーでも早く整備してほしいです。

羽田から直通?

そういえば、羽田空港から新設される計画の「羽田空港アクセス線」のりんかい線を通る臨海部ルートを舞浜駅まで直通させる案が2月に報じられました。
羽田とディズニー直結へ JR東、アクセス線構想 | 共同通信
羽田空港アクセス線は早くて2029年に開業予定とのこと。
舞浜駅までの直通運転が実現すればより多くの人が舞浜駅を利用することになり、それを見越す気持ちもあるのでしょうか。
既に世界一交通の便が良いディズニーリゾートである東京ですが、パーク外の利便性がより向上しそうです。

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