「 くまのプーさん 」 一覧
- くまのプーさん - by poohya
「くまのプーさん FAN BOOK」に寄稿しました
「くまのプーさん FAN BOOK」が、講談社から2023年8月3日(木)に発売されました。
ムック内のコラムに寄稿しています。
2022年10月号から、ディズニーファンのプーのコーナー「プーさんのこと、いろいろ」に、不定期でコラムを書いています。
プー棒投げ、吹替声優、バーニー・マティンソン追悼など、「いろいろ」にも程があるだろうというくらい書いています。
そして今回わディズニーファン編集部から、プー史上初のファンブックが発売されるということで、結構な量のコラムを寄稿しました。
「くまのプーさん FAN BOOK」は、可愛い表紙を開くと、プーたちのキャラクターをイラスト満載で紹介しています。2章では映画をベースに、また画像いっぱいで物語を紹介。最後の章には季節ごとの装いを楽しむプーたちのイラストコーナーもあります。プーの可愛いイラストをたっぷり楽しめる一冊です。
そんな可愛いイラストの間に、がっつりコラムが入っています。
僕は、3章「ウォルト・ディズニーとくまのプー」「東京ディズニーランドのプーさん」、4章「A.A.ミルンと息子の物語」「原作のお話から〜選り抜きエピソード」、5章「プーのトリビアA to Z」を寄稿しています。
他にも、日本で発売されたプーグッズの歴史をメーカーインタビューで巡るコラムや、音楽や英語についてディズニーファンでおなじみのライターが書かれたコラムなど、かなり興味深いページが続きます。
ディズニーファンでは、2001年4月増刊号で「くまのプーさんスペシャル」としてプーだけの増刊号を出しました。当時はプーさんのハニーハントのオープン直後で、パークを中心に旬の話題に重きをおいた一冊でした。
今回はムックとして、より保存版の意味合いが強まっています。
プーは原作に関する書籍は出ていますが、ディズニープーの歴史をまとめた資料はほとんどありません。それがディズニーファン責任編集の形で出版されることは意義あることだと思っています。
ディズニープーのコラムは、ウォルトとプーの出会いからプー僕まで、全劇場公開作品を取り上げながら60年の歴史をまとめています。前章の可愛い映画ストーリー紹介と合わせて読めるのも、ディズニーファン編集部だからできることです。
原作のコラムも完全書き下ろしでまとめました。原作の歴史を見る資料は何冊もありますが、ミルンが書いた物語がディズニープーに繋がるという歴史を踏まえた上で、原作とディズニーを繋ぐように書いています。
トリビアはAtoZ形式で、コラムに収まらないプーの話題を集めました。
これまでプーについて学んできたことの集大成のようなコラムにできたと思います。
可愛い見た目のムックですが、そこらへんの新書よりも「プーのすべてがわかる」と名乗れる内容です。
ぜひ読んでいただければとても嬉しいです。
「くまのプーさん FAN BOOK」
ページ数:96ページ
オールカラー・カバー付き
定価:2750円(税込)
http://disneyfan.kodansha.co.jp/mook/62115.html
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新シリーズ「Playdate with Winnie the Pooh」ディズニージュニアとディズニープラスで配信
Our honey-loving bear is back! Playdate with Winnie the Pooh, an all-new short series coming soon to #DisneyJunior and @Disneyplus 🍯🧸 #Disney100 #AnnecyFestival https://t.co/zBG5d997g0 pic.twitter.com/Lo3nelYQuS
— Disney Junior (@DisneyJunior) June 13, 2023
くまのプーさんの新短編シリーズ「Playdate with Winnie the Pooh」が発表。
ディズニージュニアとディズニープラスで配信されます。
アヌシー国際アニメーション映画祭で発表されました。
公開された画像では、CGでフェルトのような毛並みのプーがはちみつの壺と共に登場。
目が大きく、白目があり、瞳が輝いています。
赤い服も、フードと紐が付いておりパーカーのようです。
同時に発表されたアリエルの新シリーズに対し、プーは短編です。
Journey under the sea with Disney Junior's Ariel, an all-new animated series coming soon to Disney Junior 🦀✨ #Disney100 #AnnecyFestival pic.twitter.com/Q0aW8qmpbw
— Disney Junior (@DisneyJunior) June 13, 2023
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バーニー・マティンソンのディズニー在籍70周年記念品 プーの像を贈呈
Today, we celebrated the life and legacy of Disney Legend Burny Mattinson, who began his career at Walt Disney Animation Studios on this day 70 years ago. This one-of-a-kind sculpture was presented to his family and features his favorite characters from Winnie the Pooh. pic.twitter.com/HaiEvswbDY
— Disney Animation (@DisneyAnimation) June 4, 2023
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが、6月4日、アニメーターのバーニー・マティンソンの家族にプーの彫刻を贈呈しました。
バーニー・マティンソンは2月27日に87歳で死去。
18歳からディズニーで働いていた彼は、2018年にジョン・ヘンチの記録を抜き、ディズニー在籍期間の最長記録を更新していました。
ディズニーの100年の歴史のうち70年という史上最長の在籍期間を記念し、6月に70周年の授賞式が行われる予定でした。
しかし授賞式を前に亡くなったことから、遺族に彫刻が贈られました。
記念品は、大きな70の数字がモチーフになっており、彼が愛したプーのシーンが彫られています。
数字の前にはプーが立っており、「0」の隙間が鏡のようでプーの姿が映っています。
バーニーはエリック・ラーソンのアシスタントとして『プーさんとはちみつ』から関わり、2011年版『くまのプーさん』では企画の立ち上げからストーリー・スーパーバイザーとして重要な役割を担いました。
2011年版のオープニングに登場する子供部屋に置いてあるプーのぬいぐるみは、バーニーの妻が作ったものです。
ディズニーファン6月号にバーニー・マティンソン追悼記事を書きました。プーとの関わりを中心に書いているので、ぜひご覧ください。
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「プー横丁にたった家」と石井桃子との出会い 文藝春秋社「文筆婦人会」のエピソード
『クマのプーさん』との出会いは女子限定の社内編プロで。石井桃子が女にだらしない菊池寛に優しかった理由
文藝春秋「CREA」が、石井桃子がプーと出会った当時のエピソードを紹介しています。
石井桃子は1933年のクリスマスイヴに、犬養毅宅で蔵書の整理をしていたところ、当時子供だった道子(犬養毅の孫)にせがまれ、蔵書にあった「プー横丁にたった家」の原語版をその場で訳しながら読み聞かせていきました。
このことがきっかけで、後に「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の日本語版を出版することになります。
石井桃子は、1928年に日本女子大学を卒業。在学中から手伝いをしていた菊池寛の伝手で、彼が創業し社長を務めていた文藝春秋社に入社します。1933年に退社しているので、「プー横丁にたった家」に出会ったクリスマス・イヴにはもう退社していたものと考えられます。
道子の親、犬養健と家族ぐるみの付き合いをしていた石井桃子がクリスマスイヴにも訪れたというのがよく語られているエピソードですが、さらにその背景を、門井慶喜さんが菊池寛の人物像を通じて明かしています。
菊池は「文筆婦人会」を社内に設立しており、そこに犬養家が蔵書の整理を依頼し、石井が出入りするようになりました。
「文筆婦人会」は、菊池が1929年に発足した”女性たちによる編集プロダクションのようなもの”。「口述筆記、編集校正、タイプライティング、翻訳、原書代読、パンフレット等の編集」といった業務を担っていました。
女性の社会進出が進んでおらず知的業務に就くことがまずなかった時代に、時代を先取りした組織でした。
“当時の「文藝春秋」の広告文にはこう書かれていますね。
「私達は、女性と云うハンディキャップなしに充分働くつもりです。私達の過半は女子の最高教育を受けて居りますので、思操能力の点で充分皆さまの期待に副(そ)うことが出来ると思います。どうか、どんな仕事でも結構ですから、御用命をねがいます」”
このような時代の中で、女学校を出て英語にも明るい石井が犬養家に派遣されたのでした。
“日本の出版史に多大な影響を与えたことは間違いありません”という文筆婦人会に所属した石井は、自身も「クマのプーさん」翻訳だけでなく、岩波少年文庫の立ち上げ、現在の東京子ども図書館の設立など、日本の文学界に大きな歴史を残しました。
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くまのプーさんは何がパブリックドメインになったのか
「くまのプーさんがパブリックドメインになった」という話題が出てきますが、全ての著作権が切れたわけではありません。
日米での違いもあります。
アメリカ
アメリカでは、原作「クマのプーさん」がパブリックドメインです。
1926年に出版された原作1冊目が95年の著作権保護期間が終了し、2022年からパブリックドメインになりました。
アメリカ著作権法は現在は著作者の死後70年で著作権が切れますが、1977年以前の著作物は発表から95年で、作品単位の著作権です。
1928年に出版された2冊目「プー横丁にたった家」は2024年からパブリックドメインになる見通しです。
日本
日本では、原作者A.A.ミルンの作品がパブリックドメインです。
2017年5月21日で、原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」などの著作権保護期間が終了しました。
著作者単位なので、E.H.シェパードが描いた挿絵の著作権はまだ切れていません。
また、日本語版は訳者の著作権になるため、最もポピュラーな石井桃子訳はまだまだ著作権が切れません。
2017年以降、日本では原作を独自に訳し、独自の挿絵をつけたバージョンが発売されています。
A.A.ミルンは1956年に死去し、死後50年+戦時加算で2017年に著作権が切れました。
現在は保護期間が死後70年に延長されており、挿絵の著作権はE.H.シェパードが死去したのは1976年のため、まだまだ挿絵の著作権は切れません。
ディズニーキャラクターはパブリックドメインではない
日米ともに原作が限定的にパブリックドメインになっています。
ディズニー作品としての「くまのプーさん」はいずれも著作権保護期間中です。