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プーやのひとりごと 83


いよいよ『プーと大人になった僕』公開日を迎えました。

本当に名作です。
仕事のせいで人生を犠牲にしてしまう、現代の日本に響くような作品ですが、新たな角度から「『クマのプーさん』とは何か」「クリストファー・ロビンとは何者か」について深く描いている作品だと思います。
幼い頃の記憶に立ち返るというプーの構造が本質であり、だからこそ全ての人に勧められ中でも特にプーが好きで生きてきた人にはたまらない作品になっています。

すごく長い感想はこちら
ネタバレ感想『プーと大人になった僕』:プーとの思い出が蘇りクリストファー・ロビンとプーの運命に向き合う名作|舞浜横丁
おかげさまであちこちでプーの話をする機会がありまして、以下告知です。

9/20(木)17:05頃〜TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」
なんとTBSラジオに生出演します。本当は9/6の予定でしたが北海道地震の影響で延期されました。
ニュースクリップのコーナーにゲスト出演して「くまのプーさん最新事情」というテーマで喋ります。

【座談会】映画史上に残る名作!『プーと大人になった僕』|FILMAGA
Filmarksさんのフィルマガによる座談会に参加しました。
おなじみdpost.jpのmt兄さんとcolos EXPOにも登壇いただいた映画ライターのよしひろまさみちさんと喋っています。

プーと大人になった僕|ウレぴあ総研ディズニー特集
ユアン・マクレガーへのインタビューをはじめ、あれやこれや書きまくっています。

お暇があればご覧ください。
あまり暇がない方は映画を観に行ってください。

プーと関係ない告知
dpost.jpミートアップ新章「USパークに行こう!」を2018年10月5日(金)に開催します|dpost.jp
USパークに行ったことがないという人を中心に、ウォルト・ディズニー・ワールドの魅力を再びおなじみdpost.jpのmt兄さんと先ほどの座談会聞き手の鴇田さんが喋るdpost.jpミートアップイベント。
今回はゲストとして参加します。何か喋ります。

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 - グッズ  - by poohya

ディズニーキャラクター年賀2019はMyDisney向け動画つき。発行枚数は更に減少

2019(平成31)年用年賀葉書等の発行及び販売

今年も年賀はがきのデザインと発行枚数が発表されました。
ディズニーキャラクター年賀は今年もミッキー&ミニー。
亥年ということでオリジナルのウリボーが登場します。プンバァではありません。

切手部分はミッキー、ミニー、イノシシ。
お年玉部分はミッキー、ミニー、プルート、イノシシ。
宛名部分のミッキーシェイプはなくなりましたが、2018年同様隠れミッキーが散りばめられたデザインになっています。
お年玉は2018年のデイジーがイノシシに置き換えられただけの同デザイン。
一気にシンプルになった2018年に増して普通の年賀状化が進んでいます。

2019年のポイントは、お年玉スペシャル動画付きなこと。
My DisneyアプリのARカメラを切手部分にかざすと動画が見られます。

当初発行枚数は、ディズニーキャラクター年賀が30,820万枚。
総発行枚数が24億21.2万枚で、ディズニーキャラクター年賀の占有率は12.8%です。
2018年から7%減、占有率は0.1ポイント減です。
ディズニーキャラクター年賀の本格導入から10年目にして最低の発行枚数です。

これまでの当初発行枚数
H20:9000万枚(ミッキー/70円×5枚セット) link
H21:1億1000万枚(インクジェット1億+写真用1000万)(プー初年度/発売後即売り切れlink再入荷) link
H22:3億5500万枚(3.2億+3500万) link
H23:4億6930万枚(4.15億+5400万+香り付き30万)(香り付き70円) link
H24:5億2900万枚(4.6億+6900万) link
H25:5億8000万枚(5.07億+7300万)(ウォルト110th柄) link
H26:6億1200万枚(5.28億+7600万+吹き出しシールセット800万)(Happiness is a state of mind柄)(吹き出しシールセット5枚入り300円) link
H27:5億5800万枚(4.93億+6500万)(インクジェットミッキー,写真用プー) link
H28:5億947万枚(4.4958億+5989万)(インクジェットミッキー,写真用プー) link
H29:4億9116万枚(4.1204億+7911万)(ミッキー) link
H30:3億3290万枚(ミッキー) link
H31:3億820万枚(ミッキー) link

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『プーと大人になった僕』日本語吹替版が良い

9/14日本公開の映画『プーと大人になった僕』。
字幕版に続き、日本語吹替版の試写も観てきました。
映画自体の感想はこちら
ネタバレ感想『プーと大人になった僕』:プーとの思い出が蘇りクリストファー・ロビンとプーの運命に向き合う名作|舞浜横丁

吹替のクオリティは非常に高く、ある重要なシーンでは吹替の演出が原語版より良い効果を出しているといえるほどです。
日本語吹替版の鑑賞もおすすめします。

プー新声優

原語版ではプーとティガーがおなじみジム・カミングスで、他の100エーカーの森のキャラクターは声優が交代しています。
一方の吹替版はプーたちの声優がほぼ続投しており、いつも通りの安心感は非常に強いです。
大きく変わったのは、プーとイーヨーの声優。
ディズニープー吹替版新声優発表 プーかぬか光明、イーヨー石塚勇|舞浜横丁
これまでの声優、プーの亀山助清さんとイーヨーの石田太郎さんは2013年に亡くなっており、それ以来初の新作である今作は新声優を入れなければならない事情がありました。
新イーヨー役は石塚勇さんはこれまでもイーヨーの歌唱部分を吹替ており、新声優とはいえイーヨーの声は既に慣れています。
新プー役はかぬか光明さん。
38歳と大幅な若返りを果たしており、それに伴ってプーの声もちょっと高めな印象。
しかし、新声優だと意識して聞いているからであって、普通に聞いていれば違和感は全くないクオリティ。
すぐにプーの声として定着するでしょうし、若い声優さんなのでこれから何十年もプーの声を作り上げていってくれるものと期待しています。

訳語も巧い

プーは言葉遊びの多い作品です。
英語の言葉遊びに対応した訳を用意し、さらにこれまでのプー作品の訳語も使用しなければなりません。
例えば、プーたちが恐る想像上の怪物「ズオウとヒイタチ」は原語では「Heffalump」と「Woozle」です。
「Heffalump」と「Woozle」を別の単語と言い間違えたとき、その単語を日本語にして一部言い間違えの形にすると「ズオウ」と「ヒイタチ」から離れてしまいます。
このように訳のバランスが非常に難しいのですが、本作の訳語はそこを見事に訳しきっています。
これまでのプーも訳し飛ばし続けてきた「a bear of very little brain」は今回も上手い訳を諦めていましたが。

以降ネタバレ

ここからは具体的に、原語より吹替の方がよかったあるシーンについて。
ネタバレです。

オープニング、本をめくっていく中で、原語版では「Deep in the Hundred Acre Wood」など本の文字として進行がおこなわれます。
そこから実写パートに入り、クリストファー・ロビンが森を離れて成長していくシーンになると、再び本のページをめくる形式で、章のタイトル「In Which…」が文字で話が進められます。
通常このような場合の日本語吹替版は、文字の日本語訳を字幕で表示していきます。
ピクサーの場合は、適当な日本語フォントで全ての英語を置き換えていきます。
それに対し本作ではこの文字をナレーションで吹替ています。
原語版にはいない声優を1人追加しているのです。
ナレーターの声優はこれまでのディズニープーでナレーターを務めてきた青森伸さん。
一言でナレーターさんだと分かる安心の声です。
ナレーターさんが出てくるとは予想していなかったので一言目で驚きました。

本作のオープニングは、これまでの100エーカーの森の物語をぎゅっとまとめて、クリストファー・ロビンの子供時代が何だったかを示す役割があります。
そこにナレーターの声が入ることで「くまのプーさん」の物語がよりはっきりと思い出されます。
さらに、クリストファー・ロビンが森を離れて寄宿学校に通いだす時、ナレーターの声がフェードアウトしていきます。
子供時代を象徴するナレーターの声がフェードアウトしていくことで、クリストファー・ロビンが子供時代から離れていくことが明確になります。
その後は淡々と章のタイトルを読み上げるだけです。
ナレーターの存在と寄宿学校でのフェードアウトは、日本語吹替版が独自に入れた演出。
その効果は非常によく現れていると思います。
プーは日本語吹替版が本当に巧いです。
文字置き換えるだけのピクサーも少しは真似て欲しいくらいです。

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OLC上西社長がTDS新エリア関連インタビューに応じる 各紙読み比べ

OLC上西社長が報道各社のインタビューに応じ、18日朝に一斉に解禁されました。
日本経済新聞「TDR、変動価格否定せず オリエンタルランド社長」
時事通信「TDL、段階的に刷新=上西オリエンタルランド社長」
産経新聞「TDR、来年10月の入園料引き上げ検討 新型アトラクションなどで来園者の理解を見込む」
東京新聞「TDL新施設を導入、TDSさらなる拡張 オリエンタルランド社長に聞く」
共同通信「シーの新設3施設が大型に 運営会社社長が方針」
毎日新聞「オリエンタルランド社長「ファストパス」デジタル化検討」

それぞれ別内容のインタビューとなっていますが、基本的には2022年度のTDS大規模拡張に関連したものです。

TDLの次期拡張

各社で述べられているのが、2023年以降の拡張。
次は再びランド側を拡張する予定。
「具体的には『研究中』とした」(東京)というものの、「一つのエリアを(丸ごと)やるとなると、10年スパンになる。相当な期間これからもやり続ける」(時事)ということで、各エリアを順番に開発していく方針だそうです。
TDSの再拡張も今後行われます。

値上げ方針は?

各紙が気になるのはやっぱりパスポートの値上げ。
「来年10月の入園料引き上げを検討していることを明らかにした。」(産経)
「拡張を機に入園料を値上げする方針だが、値上げの時期や額について上西氏は明言しなかった。」(共同)
「(大規模開発で)より感動してもらえるものを提供できる。上げていく一つのチャンスと思っている」(東京)
「チケットは値上げを検討しているが、詳細は決まっていない。」(日経)
と、回答が分かれています。
産経のいう来年(2019年)10月とは消費税の増税タイミング。
前回の8%への増税の際もパスポートは値上げされましたが、ほぼ増税分のみの値上げでした。
来年の値上げは増税分のみで、大きな値上げは2022年頃のタイミングということかもしれません。

一方で単なる値上げではないという内容も目立ちます。
「新たな料金体系などの導入を示唆した」(東京)
「チケット価格の変動制については『導入を否定しない』」(日経)
と、繁忙期と閑散期で料金を変える可能性を示唆しました。
また、USJのような有料ファストパスも否定せず。「価値あるものに対しては値上げを許容する人が増える一方で、価格が上がるのは嫌だと強く思う人も多く、鮮明に分かれてきている」(東京)と、選択メニューを増やす可能性に言及しました。

内容が薄い毎日共同

TDS第8テーマポートについては、共同通信が「新設する四つのアトラクションのうち三つが大型施設となることが分かった」と報じていますが、まあボートライドなので大型になるのは当然分かっていたことで中身はありません。
日経には「歩く部分を少し広げ緑や水を配置する」とコメントしています。
共同通信と同様、内容がほぼ無いのは毎日新聞。
「ファストパスのデジタル化を検討する。」と、既報より薄いコメントしか取れていません。
FP電子化については、Webメディアに対するTDRアプリ担当者インタビューで開始年度まで含めて明らかにされていたものです。
日経、共同、毎日はTDS大規模開発について事前報道を行った3社ですが、日経とそれ以外でOLCの対応が分かれたように見えます。
中でも「ディズニースカイ」と完全な誤報を垂れ流し続けた毎日新聞はWeb媒体以下の扱いを受けているようです。どんまい。

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クマのプーさんと戦争

「クマのプーさん」は1926年にA.A.ミルンによって出版されました。
物語に出てくるクリストファー・ロビンは1920年に生まれたA.A.ミルンの息子クリストファー・ロビン・ミルンでした。
2人の人生は2つの戦争によって狂っていき、プーが人気となった背景には戦争がもたらした影がありました。

イギリス黄金時代

A.A.ミルンは1882年にロンドンで生まれました。
後に画家として共に「クマのプーさん」を作るE.H.シェパードもその3年前にすぐ近くの通りで生まれました。
ちょうど1865年に「不思議の国のアリス」、71年には「鏡の国のアリス」が出版された、英国児童文学の黄金時代でした。
ミルンも少年時代を楽しく過ごし、優秀な学生として進学。
ケンブリッジ大学では学生雑誌「グランタ」を編集し、卒業後1906年に「パンチ」誌の副編集長となります。
一方、1904年にJ.M.バリーによる「ピーターパン」が初演を迎えます。
英国児童文学の黄金時代は頂点に達します。
地位と名声を得て社交界にも出入りしていたミルンはバリーとも親しくなり、さらに1913年に結婚。
そんな中イギリスが世界の中心であった輝かしい時代が終わりを告げようとしていました。

第一次世界大戦

輝かしい時代に陰を落とすように第一次世界大戦が勃発。
ミルンは平和主義者でしたが、当時の世論と同様これは「平和のための戦争」だと考え賛成していました。
通信兵となったミルンは戦場に赴き、塹壕線を経験。
負傷し本土に送還されました。
「クマのプーさん」挿絵画家のE.H.シェパードは戦地で兄を亡くしました。
後にミルンは自伝で戦時中の描写を拒み、「戦争という、あの悪魔のような、精神的、かつ道義的陥落については、考えるだけで吐き気がするからである」と述べています。
戦後、再びパンチの編集部に戻ろうとしましたが、そこにミルンの席はありませんでした。
彼は戦時中に軍人のために劇を執筆しており、その経験からバリーの手助けもあり劇作家へと転身します。
ミルンの人生を大きく変えた第一次世界大戦は、イギリスという国の歴史も大きく変えてしまいました。
世界の中心がイギリスからアメリカに移動していきます。

黄金時代の記憶

1920年、息子クリストファー・ロビン・ミルンを授かりました。
息子がテディベアと遊ぶ様子を見ながらミルンは自らの少年時代を懐かしみ、物語を作りました。
1924年〜28年にかけて「プーもの」の4冊の児童文学を発表。
記録的な大ベストセラーとなります。

後にクリストファー・ミルンは、これらの物語は自分が体験したものとは異なる部分が多いと語っています。
プーの物語はクリストファー・ロビンが遊んだものとして描かれていますが、実際には父A.A.ミルンが自らの少年時代を懐古し描いたものです。
第一次世界大戦を経て世界の中心がイギリスから離れつつある世の中で、黄金時代の懐かしさが現れた世界が100エーカーの森です。
戦争による暗い時代を生きる人々に100エーカーの森のノスタルジーが響き、大人にも読まれる児童文学となりました。
英国児童文学の黄金期が築き上げた不思議の世界を懐かしむように、「クマのプーさん」は黄金期の最後のページを刻みました。

ミルンの平和主義

「クマのプーさん」第一話でプーははちみつを取ろうとして風船で空に浮かびます。
プーはクリストファー・ロビンに風船を銃で撃ってもらい地面に降ります。
この挿絵を見てみると、クリストファー・ロビンが持っている銃はおもちゃで、弾には紐がついて銃に繋がっています。
この紐の長さでは空を飛んでいる風船に当たるはずがないのですが、この挿絵にミルンそしてE.H.シェパードの平和主義が現れていると言われています。

平和のための戦争と考えていた第一次世界大戦で経験を経て、ミルンはより平和主義に傾いていました。
再び大戦の足音が迫る中、1934年には「名誉ある平和」という本を出版し、「戦争とは、人間の悪意と愚かさを最大限に表現するものだ」と語り、必死に平和主義を訴えます。
しかしどんなにそれを唱えてもドイツは侵攻を続けてきます。
国際連盟に失望したミルンは「ヒトラー主義に比べれば、戦争の方が小さな悪だと信じる」と、再び戦争賛成に転じました。

第二次世界大戦

その後プーと100エーカーの森で遊ぶ時代を終え寄宿学校に通い出したクリストファー・ミルンは、休暇になると父親とよく遊ぶようになりました。
そしてクリストファーもケンブリッジ大学に進学。
父と同様の道を辿っていました。
そこに現れたのが第二次世界大戦でした。
クリストファーは在学中に出兵。
戦後、復学し1947年に卒業します。

父と同じ道を歩んでいたはずのクリストファーですが、戦争が時代を変えていました。
輝かしい時代に大学を卒業した父とは異なり、第二次世界大戦後に世間に出たクリストファーは作家の道を歩むことに苦労します。
苦労は自分の「クリストファー・ロビン」という有名すぎる名前のせいでもあると考えた彼は、息子を使って富と名声を得た父を恨むようになりました。
父ミルンも晩年は病気で寝たきり状態になり、息子に裏切られたという気持ちが強くなりました。
こうしてミルン親子は絶縁状態となり、そのまま父A.A.ミルンは1956年にこの世を去ります。
父の葬式にふらっと現れたクリストファーを見て母は狼狽したといいます。その後母が死ぬまでクリストファーに会うことはありませんでした。

くまのプーさんの英語名「ウィニー・ザ・プー」の「ウィニー」とは、第一次世界大戦のためにカナダから来た旅団のペットのクマ「ウィニー」から名付けられました。
ウィニーを連れたカナダ旅団がイギリスまで来たところで、戦争は悪化。
フランスへ赴くのにクマを連れて行くわけにはいかなくなり、ウィニーは主人と離れ離れにされ、ロンドン動物園に預けられました。
彼女は戦後ロンドン動物園に正式に寄贈され、ロンドンっ子の癒しの存在となります。
少年クリストファー・ミルンもウィニーがお気に入りで、自らのテディベアも彼女から名前をもらいました。

大人になったクリストファー・ミルンは娘を授かりますが重い小児麻痺でした。
クリストファーは父のように子供が遊ぶ様子を見て100エーカーの森を作り出すということはありませんでした。
しかし娘と向き合う中で自らの少年時代とも向き合い、晩年ついに亡き父と和解し100エーカーの森を受け入れます。

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