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ゲボイデ=ボイデ第9話「ラグランジュの暗点」

辰砂暦39426年

監督になりきったお嬢様。
メイキング・オブ・ファイアボールを思い出します。
便利棒での自撮りに、オーディオ・オモシロニクスでの「ワンダーの方へ」あらすじBGM。
そこに小さなゲデヒトニスとゲボイデ=ボイデっぽいのたちが登場。
型番はBAUまで見えますが数字がわからず。7話に登場した緑のもいた。

宇宙海賊の連続アニメが最終話を迎えて残念がるアリアドネ。
第1話で通販したビデオを見ることにします。
再生すると、そこに映っているのは、これまでの「ゲボイデ=ボイデ」のシーン、というか予告編。
左下のタイムコードっぽいのは「BAU.28 39426」でゲボイデ=ボイデの型番と本エピソードの辰砂暦。
これはあなた(ゲボイデ=ボイデ)の物語だと語るアリアドネ。
そして、2人がお屋敷の歩いていくと、アリアドネの姿が消え…

あまりに衝撃の展開、本当に「最終章」に向けて大展開です。
整理しましょう。

自分の物語だと言い当てられたゲボイデ=ボイデが語る「タイムマシンの噂」とは、「この物語が終わる頃、私たちは始まる前よりぐっと未来へと到達します」。
お嬢様が引きこもり続けるならば、ステラノヴァと呼ばれる現象により世界は収縮を始めるそうです。
ステラノヴァはラテン語で「新しい星」。
世界が収縮を始めるとは、チャーミング最終話の最初のセリフ。

ステラノヴァから安定の連想ゲームでプテラノドンにまでたどり着くアリアドネ。
プテラノドンの語源は、歯はないけれど翼はある。
語源はファイアボールシリーズにとって重要です。
しかし、これはゲボイデ=ボイデのことなのだそう。
歯はないけれど翼はある。「翼」とはドイツ語で「フリューゲル」。
オーディオ・オモシロニクスでも「私たちには翼がある」と歌われています。

「宇宙海賊の次は床下収納」
宇宙海賊といえばキャプテン・レジナルド。
無印時代から関連グッズに毎度登場しており、メイキングやワンダーの方へでは、キャプテン・レジナルドこそファイアボールの原作であるような発言がなされています。
第1話でアリアドネが通販したアニメビデオのタイトルもキャプテン・レジナルドだったはず。
アリアドネはキャプテン・レジナルドのアニメが大好きで、似たシーン(展開とBGMがワンダーの方へで流れたキャプテン・レジナルドのと同じ)を撮影。
キャプテン・レジナルドは最終回を迎え、アニメビデオを再生すると、そこで流れるのは「ゲボイデ=ボイデ」でした。
そして床下収納といえば、チャーミングに登場する収納。
「ゲボイデ=ボイデ」では過去を見たときにヴィントシュトレ卿とプロスペロと共にありました。
ワンダーの方へでは、無印の未来でドロッセルが尋ねようとした人類がサー・イカボット・床下収納・カラテオドリでした。

アリアドネはついにお出かけしようとしますが、「あれ?」という声と共に姿が消えてしまいます。
最後にゲボイデ=ボイデがいる場所の暗さはどこかテンペストの塔のようです。

「ゲボイデ=ボイデ」は文字通りアリアドネではなくゲボイデ=ボイデの物語。
彼こそ歯はないけれど翼はある、つまりフリューゲルであると。
辰砂暦とメルクール暦を同列に扱うなら、「ゲボイデ=ボイデ」が終わるとき、その先には数千年未来の物語が待っています。
その未来で、世界は収縮を始めています。
「ゲボイデ=ボイデ」すなわち宇宙海賊キャプテン・レジナルドの物語は終わり、続きは床下収納を司るドロッセルの物語になっていく。
ということ?

いよいよあと1話。
最終話のタイトルは「バンジージャンプ・メソッド(アリアドネの糸)」。
アリアドネの糸は難問を解決する鍵。
テセウスを迷宮から救った糸であり、アリアドネが残したオモシロニクスこそ迷宮に迷い込んだときものがよく見えるもの。
ゲボイデ=ボイデはどう解決し、この物語はどこへ終わっていくのでしょうか。

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