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イッツ・ア・スモールワールド、キャラクター40体が追加され2018年春リニューアル

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世界中で張り合っているのかというほどの新要素ラッシュ。
東京ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドが2018年春にリニューアル。
ディズニーキャラクター約40体が登場するバージョンへと生まれ変わります。

アナ雪も登場

今回のリニューアルで、海外パークでも採用されているディズニーキャラクターバージョンに生まれ変わります。
ヨーロッパでは、『ふしぎの国のアリス』や『シンデレラ』、『ピーター・パン』、『塔の上のラプンツェル』など
アジアは『ムーラン』や『アラジン』
アフリカでは『ライオンキング』
などディズニーキャラクターが約40体登場。
また、ヨーロッパのスカンジナビアには、映画『アナと雪の女王』のエルサ、アナ、オラフが登場します。

個人的には、ディズニーキャラクターバージョンも好きだけれど現行バージョンも捨てがたい…
海外でキャラ版に乗れるなら東京は現行のままが良いかも…
そんなことよりベリーメリーホリデーが帰ってくるなら何も文句はない!
といった感じです。
キャラ追加よりもリニューアルで超長期リハブに入るデメリットの方が大きいよなと思っていたので、どちらにしろ更新工事が必要ならリニューアルという流れは普通でしょう。

35周年の目玉?

2018年春といえばランド35周年のオープニング。
通常アトラクションはアニバーサリー明けでオープンすることが多いですが、2019年はソアリン、2020年は新ファンタジーランドが控えており、35周年の目玉アトラクションとしてリニューアルするようです。
元々、初期の新ファンタジーランド構想では、イッツ・ア・スモールワールドはスペースマウンテン横に移転する予定でした。
ここで改装をかける予定だったものが変更となり、現在に至っていました。

オープン当初からの施設が限界に…?

イッツ・ア・スモールワールドのリニューアルについては、計画変更後も「開業から33年が経過しており、どうすべきか検討している。一度にはリニューアルできないが、足元のプロジェクトとは別枠で考えていく。」と言及されていました。
参考:東洋経済OLC上西社長インタビューから見る2020年以降のTDRの姿|舞浜横丁
拡張計画とは切り離して考えても、築33年たつオープン当初からのアトラクションは大改装をかける必要があるのでしょう。
一昨日には「プラザレストラン」のリニューアルも発表されたばかり。
プラザレストランのリニューアルも非常に短くイメージイラストもないリリースで、急いでこしらえたような印象を受けました。
時期的に直接の因果関係はないと思いますが、先日プラザレストランの天井が雨漏りで落下したことも話題になりました。
「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」の辺りから、オープン当初のアトラクションに更新の必要が出ていると指摘されてきましたが、この流れが本格化しそう。
となると、アトラクションでリニューアルせずに残っているのはアメリカ河、白雪姫やピノキオ、そしてホーンテッドマンションでしょうか。
2020年以降の全テーマランド改修はこの辺りがターゲットになってきそう。
特にホーンテッドマンションはWDWでのリニューアル例があるので可能性は高そうです。

ついでにスペースマウンテンにスピーカー付けてカリブも上海版に…

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 - 映画  - by poohya

ネタバレ感想:『モアナと伝説の海』(Moana)

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The Art of Moana

日本では2017年3月公開のディズニー最新映画『モアナと伝説の海』。
本国公開に合わせて試写に呼んでいただいたので、解禁に合わせてネタバレありの感想です。
あらすじ知っている前提で書いているのでご注意ください。

ネタバレなしのレビューはウレぴあで。
【ディズニー映画】『モアナと伝説の海』日本最速レビュー! 海と伝説の物語 美しい南国の世界観は必見! – ウレぴあ総研

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香港ディズニーランド大拡張発表。どうなるTDSアナ雪エリア

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香港ディズニーランドでかなり大規模な拡張が発表されました。

眠れる森の美女の城、建て替え

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冗談だろと言っていた噂は本当でした。
2019年、眠れる森の美女の城がリニューアル。
イラストでは既存のお城に増築しているようですが、一応日経は「建て替え」と報じています。
すごく上海っぽいステージと噴水もついて、すごく上海っぽいショーも始まります。
ディズニーランドでシンボルのお城の作り直しとかありかよ…

マーベルエリア

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ついにディズニーパークがこの手を使う時が。
2017年1月オープンの「アイアンマン・エクスペリエンス」に加え、バズを改装して新シューティングアトラクション、そしてオートピアを潰し、計2つのマーベルアトラクションが登場します。
バズ跡地が2018年、オートピア跡地が少し飛んで2023年です。それでも以前の「ありたい姿」の最終年度なんだよな…

モアナ新ショー

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2018年、アドベンチャーランドではモアナの新ショーがスタート。
フェスティバル・オブ・ライオンキングなくなる?と思ったら別の場所に新設のようです。
インタラクティブなショーということで、確かにゲストがモアナの横にいたり、波を持っていたりしています。
ジェダイ・トレーニングとかWDWベルの家みたいな感じ?インタラクティブすぎてよくわかりません。
プア(豚)もいる。

アナ雪エリア

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今回のメインの議題、世界初のアナと雪の女王エリア。
2020年オープン。
オーケンのソリのアトラクション(DCAのルイージやTDRのベイマックス形式と思われる)と、EPCOTのFrozen Ever Afterの2アトラクションが導入されます。
東京ディズニーシーではロストリバーデルタの横に「北欧」エリア開発が予定されていましたが、延期。
その隙に、まさかの香港に抜かされる結果となってしまいました。

地図でおさらい

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発表を地図でおさらい。
アナ雪エリアはファンタジーランドの奥に作られます。

東京の北欧エリアは何だったのか

単純に考えれば、東京の計画がとん挫して、それを香港に持って行ったのがこれということになります。
なぜ東京は世界初のアナ雪エリアを香港に譲ってしまったのか。
OLCの言い分としては、「アナ雪というコンテンツをより大きく展開するため、より広い用地での開発を目指して延期」したとのこと。
参考:東洋経済OLC上西社長インタビューから見る2020年以降のTDRの姿|舞浜横丁
この「延期」は最短でも2020年以降の開発計画になりますから、香港が世界最速のアナ雪エリアになることは間違いありません。
本来ならば「2023ありたい姿」で建設されるはずだった北欧エリア。
そのまま香港にスライドしたなら2020年オープンもおかしくありません。

イメージ図を見比べてみましょう。
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こちらが香港のアナ雪エリアのイメージ図。
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こちらが東京の北欧エリア。

配置変えただけでほぼ一緒じゃん…

シーの航空写真と香港の建設予定図を同縮尺で重ねてみました。
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これが「アラビアンコーストと同程度」の広さなのか…

OLCがアナ雪を延期させた理由は「広さ」です。
香港はOLCが納得いかない広さのまま作ることになります。
とすると、
アナ雪エリアを開発しようとするも、アトラクションは「オーケン(ルイージ式親子向けライド)」と「Frozen Ever After(ボートライド)」の2つだけになる。
それはコンテンツとして弱いのではないか…ということでより大きな計画(=新規アトラクション)を求めて延期。
というのが香港に世界初のアナ雪エリアを譲ることになった理由でしょうか。

そう考えると、ありたい姿時代の「北欧エリア」案は香港に渡ったものの、東京ではこれとはかなり違った形でより大きなアナ雪エリアが構想されているのではないかと思います。
それが動くころまでにアナ雪2がうまいこと当たっていればいいのですが…

パリ25thがソフトチェンジばかりな一方、香港は第2パークをあきらめたのか超大型投資。
USではスター・ウォーズランドが控え、EPCOTも開発予告、DCAもマーベル拡張の兆し。
パリは本当に大丈夫なのか、東京はどのような道をたどるのでしょうか。

まあとりあえず快適なレストラン環境の確保を優先してください。

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 - 駄話  - by poohya

ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2016 #d_advent

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ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2016

今年も#d_adventをやります。

d_adventとは

「Advent Calendarは本来、12月1日から24日までクリスマスを待つまでに1日に1つ、穴が空けられるようになっているカレンダーです。WebでのAdvent Calendarは、その風習に習い、12月1日から25日まで1日に1つ、みんなで記事を投稿していくというイベントです。」(Adventarより)
2016年の#d_adventでは、12/1~25の25日間、毎日計25人がディズニーに関連する記事を公開していくというものです。
元々ブログを持っている方もはじめての方も気軽に参加してみてください。

やりかた

やり方は簡単。
リンク先からadventarにTwitterなどのアカウントでログイン。
好きな日付(先着順)に登録し、予定している内容(記事タイトル案など)を入力。
登録した日付になったら自分のブログに記事をアップ。
adventarの自分の日付をクリックし、記事タイトルとURLを入力し保存。
以上。

全25日、今年は補欠一斉公開などのない先着順となります。

ブログを書こう

今年5月に開催したcolos EXPOでは「昨年のアドベントを機にブログを始めた」という方もいたことですし、これをきっかけにブログを開設するのも手です。
他にもtumblrやmixi日記など長文が書けるフォーマットであればブログか否かは問いません。
D-sta.とかライター募集しているサイトで書くのもありだと思います。

今年のポイント

今年は、ブログって何書こう…という人向けの「お題」に加えて、ふつうディズニーブログには登場しないような「お題」も用意しました。
・「サンリオ」に関連したディズニーの話
・私のディズニー怒り新党2016
・今年結婚/出産しました
普段からディズニーブログを書いていて、わざわざアドベントに参加するモチベーションがほしい、という方はぜひ「サンリオ」や「今年怒ったこと(に自分の中のマツコ有吉が回答)」「結婚出産」といったテーマでディズニーについて書いてみてください。

いきさつ


なんかディズニー勉強会→園遊会の流れと同じですが振られたらやるのがcolos会。

そんなわけでd_adventやることになったのですが、実は昨年舞横は参加していません。
というのも、普段からディズニーブログだし、わざわざアドベントらしい内容もないな…というわけ。
そこで昨年は238が担当した日に合わせて、サブブログで「お題」をもとにした話を書きました。


なにかお題があればそれに合わせた話が書けるしアドベントらしいかな、というわけで今年やるならハードル高めのお題がほしいなと思っていました。
その結果出てきたお題がこの3つ。

というわけで、舞横は初日12/1に「サンリオ」に関連したディズニーの話を出す予定です。

皆さんブログと一緒に素敵でパーフェクトなクリスマスを過ごしましょう。

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プー原作90周年記念新作「クマのプー 世界一のクマのお話」講評

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クマのプー 世界一のクマのお話

プー原作出版90周年を記念した絵本「The Best Bear in All the World」が発売されました。
日本語版も意外に早く発売。
邦題が謎ですが、発売に際して配信されたリリースを読んでも「1926年に小説『クマのプー』を上梓した」となっており、なぜ「さん」を付けていないのか謎は深まるばかり。
もう不安しかない状態でしたが、とにかく英語版も日本語版も読んでみました。

いろいろ書いていますが、総評としては「原作入門にも薦められる一冊」です。

原作新作は(本来)2作目

A.A.ミルンによる「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」でプーの物語は完結。
その後、2009年にこの続編「Retrun to the Hundred Acre Wood」(プーさんの森にかえる)が発売されました。
そして2016年にさらなる続編が発売。
とはいえ、今回の「世界一のクマのお話」は「Retrun to the Hundred Acre Wood」を踏まえていません。
挿絵画家は共通なのですが、ストーリーは「Retrun to the Hundred Acre Wood」を完全無視しています。
「Retrun to the Hundred Acre Wood」は対ディズニーを意識しすぎて本来のプーらしさまで失われてしまった感がありましたが、「世界一のクマのお話」はディズニーに寄ることを多少は許容することで、プーの原作らしさを90年たった今に蘇らせています。

良い意味で「普通」

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今作は4人の作家が春夏秋冬それぞれの物語を書いた4章編成。
原作や「Retrun to the Hundred Acre Wood」の10章編成は無視していますが、100エーカーの森を四季で描くのはとても良い試みでしょう。
あとがきにもありますが、それぞれの方がミルンへのリスペクトに溢れており、あくまでミルンの作風を守り抜くことを重視して書かれています。
100エーカーの森のいつもの展開に、詩集からインスピレーションを受けた要素を加えたものが基本となっています。
その結果どのお話も似通ったものに。
クリストファー・ロビンの伝達ミス→プーが混乱→コブタがゾゾ連想して恐れる→フクロに相談→みんなで混乱→クリストファー・ロビンが戻ってちゃんと説明→一件落着
といういつもの流れが繰り返されます。
しかし、今作はそれぞれの季節をキーワードにしているため、話がダブることはなく、慣れ親しんだ100エーカーの森の世界の物語をまた楽しめるという「プー原作新作」に求められる要素をしっかり満たしています。

新キャラクター「ペンギン」

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そんな中異彩を放つ、最大の注目ポイントとなっているのが新キャラクターのペンギン。
どうなることかと思っていたら、担当はブライアン・シブリー。
「クマのプーさんの世界」「クマのプーさんスケッチブック」の著者、筋金入りのプー研究家でした。
原作の100エーカーの森に知らない動物(クリストファー・ロビンは知っているらしいし定住するわけでもないらしい)が来たときのみんなのリアクションとして正しい内容でしょう。
ものすごい違和感がやってきているのに、話に違和感がない。
しっかり世界観を考察したうえでペンギンの性格や登場方法を作り出した、見事な運び方だと思います。
プーがぬいぐるみ遊びから生まれた物語とするならば、ペンギンの存在は、友達がペンギンのぬいぐるみを持って遊びに来て1日だけプーたちの遊びに加わったような感覚です。

イーヨーの扱いが難しい

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ティガーの立場が急上昇するなど、原作とディズニー版ではキャラクターの性格が異なります。
原作のティガーはほどんどカンガに育てられており、かなり幼稚。ここはディズニーとの差が極端すぎて描きやすいのですが、問題はイーヨーです。
A.A.ミルンの性格のせいもあり、100エーカーの森には自称博識が多すぎます。
フクロはもちろんのこと、ウサギも知識自慢。さらにイーヨーも自称物知り。
カンガも常識があり、そして自分で意識することはありませんが、ピグレットもけっこう教養があります。
プーとトラー、ルーの何も考えていないメンバーを除くと全員が(自称)知識人で、そのせいで混乱に拍車がかかります。
ディズニー版だけを見ていると、特にイーヨーのイメージに乖離が起きやすく難しいところ。
秋の章、春の章ではそんなイーヨーが重要なキャラクターとなっています。
そこイーヨーを使うという難しいところに挑む必要あったのかな?とは思います。
秋の章のイーヨーの使い方はそれらしいですが、春の章はイーヨーでこの話を作ることに違和感を覚えました。

日本語訳もまあ良い

今作の訳者は森絵都さん。「1968年、 東京都生まれ。 1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。 2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞。 『カラフル』『いつかパラソルの下で』『DIVE!!』『みかづき』など著書多数。」とのこと。
石井桃子訳のエッセンスはある程度生かせています。
ティガーやオウル、ラビットという名前になってしまっていますが、ディズニーがここまで浸透した現代では仕方ないのかもしれません。
なら「ヒファランプ」じゃなくて「ヘファランプ」と訳すべきだけれど。
プーたちの喋り方もちゃんと原作らしさが出ています。
章タイトルは英語では「In Which」から始まるのがルール。
石井桃子訳では基本的に「~するお話」で、一部「~します」と訳されます。
今作はすべて「~します」と訳されており及第点。
「プーさんの森にかえる」のこだまともこ訳があまりに酷すぎたこともありますが、「世界一のクマのお話」はまあ良い訳でしょう。

総評:原作入門としても薦められる一冊

気になったポイントを挙げてきましたが、全体としてはかなり良い内容だったと思います。
今作は現代の人気作家がプーの世界にリスペクトを払って書いたということで、時代を反映して若干ディズニーに寄っており、原作初心者でも入りやすい内容になっているのではないかと思います。
ディズニー側と原作側、両方が一緒になって祝う90周年。いよいよ迎える100周年に向けて、プーの世界全体が多くの人に親しまれるようになっていくことに期待したいです。

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