*

 - 東京ディズニーリゾート  - by poohya

TDR 2024春に4本同時開催の「スペシャルイベント」が占う今後のイベント展開

東京ディズニーリゾートが2024年春のスペシャルイベントを発表しました。

スペシャルイベント4本同時開催

スペシャルイベントを4本同時開催という、見たことのない状態になります。
春イベントは基本的に4/9〜6/30に開催。
ランドは「ディズニー・パルパルーザ」と「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!」。
シーは「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」と「東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル」。
スペース・マウンテンはクローズ日となる7/31まで、フード&ワインは4/1スタートです。

パレードが有料エリアを拡張

ディズニー・パルパルーザ
新たに設けられた「スペシャルイベントシリーズ」という概念。第1弾は1月から「ミニーのファンダーランド」を開催します。
4月からは第2弾で、「主役や世界観が変わり新しい展開が始まります」という表記だけで、具体的な内容はまだわかりません。イースターではないみたい。
第1弾と第2弾でどのような関連性がある「スペシャルイベントシリーズ」となるのか気になります。

1月からのミニーのファンダーランドでは、パレード「ミニー@ファンダーランド」を公演。これまた不思議なタイトルというかTwitterに不向きというか。
フロートは6台で、ミニー、ミッキー、ドナルド、グーフィー、プルートほか約60名が出演予定。
3回停止ですが、プラザではシンデレラ城前を含めて回る、ディズニー・イースターワンダーランドのようなスタイルです。
シンデレラ城前はほぼプレミアアクセスのエリアとなっており、パレードルートを城前分拡張し、それを丸ごと有料にする様子です。
閑散期にそんなに有料席が売れるのかは気になる。この有料エリアの広さで鑑賞位置を指定できないのもしんどそう。
台数の割にキャラクター数が少なさそうで1stと3rdの停止範囲が狭いので、フロートは小さめでしょう。いつもの閑散期パレード規模で、有料エリアのために2ndを拡張する形になるようです。
プレミアアクセスの成功を受けた実験的スタイルと言えそうです。バケーションパッケージが一番良いエリアを確保し出したのも大きな要素でしょう。

4月からの第2弾も、フロートや停止形式は同じで公演するのでしょうか。そうなると春にしては小規模になるかもしれません。
この形式がうまくいって、フロート規模を大きくしても展開できれば、ハロウィーンやクリスマスにも城前プレミアアクセスを導入する形になり、ランドのパレードの形が大きく変わるかもしれません。

廃止されたっぽい「スペシャルプログラム」

セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!
スペース・マウンテンは、2027年にリニューアルオープンを行うため、一旦今の建物を解体し、後ろに新たなスペース・マウンテンを建設するという、前代未聞のリニューアル方法。既に新たな建物の起工式が行われた後ですが、クローズ日が7/31と発表されました。
アトラクションのクローズを記念したスペシャルイベントは初開催でしょう。

東京ディズニーリゾートでは「スペシャルイベント」と「スペシャルプログラム」は区別されていて、ディズニー・ハロウィーンやディズニー・クリスマスはスペシャルイベントですが、ディズニー七夕デイズはスペシャルプログラムでした。
最近、スペシャルイベントの定義が緩くなっているようで、コロナ後はお正月がプログラムからスペシャルイベント扱いになりました。
以前はスペシャルプログラムだったダッフィー&フレンズの季節コンテンツが「グッズとスーベニア付きフードの販売」というカテゴリーに変わったこともあり、スペシャルプログラムは激減。
ざっと過去のリリースを検索したところ、最後のスペシャルプログラムは「ベリー・ベリー・ミニー!」でした。
一方、本来2020年6月から開催予定だった「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」は、元々スペシャルプログラムでしたが2021年に延期して開催された際「フェア」になっていました。
コロナ以降、何らかの意図を持って「スペシャルプログラム」をなくしたようです。
今回のスペース・マウンテンのファイナルイベントも、以前ならスペシャルプログラム扱いだった気もします。

新エリア前哨戦

ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス
2024年の、というかここ10年で最大のトピックである、東京ディズニーシー「ファンタジースプリングス」は6/6オープン予定。
各スポンサーがプレビューキャンペーンを行なっており、5月半ばからプレビューが行われます。現在のパーク部分には入れない新エリアのみ入場可能なプレビューもあり、独立したエリアであるためプレビューはやりやすいのでしょう。
東京ディズニーリゾート自身もプレビューが当たるキャンペーンを打つ上に、ファンダフル・ディズニーやバケーションパッケージ向けにプレビューチケットの販売を行うようです。

そんな中、4月からスペシャルイベント「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」を開催。新エリアが開いていないのに、他エリアで新エリアの世界を想像できるそうです。
ハーバーグリーティングも公演するそう。
グッズやメニューも発売されるとのことで、かなり先どった展開になります。本当はファンタジースプリングス自体も4月に開けて、入場制限で新エリアに入れなかった人の救済も込めて他エリアでグッズやフードの展開をするつもりだったのでは、という気もしてきます。
各テーマパークが2024春に色々とオープンさせる予定ですが、どこも建設が間に合うのか大変みたいですし、ファンタジースプリングスはプレビューをたっぷりやらないといけない以上6月オープンはよく春のうちに間に合わせたなと思うくらいなのですが。

新エリアのハーバーグリーティングは、ミッキーたちが出てくるのかピーターパンたちが出てくるのかどちらなのでしょうか。まだよくわからないイベントですが、これもスペシャルイベント扱いです。
似たような形では、実際にはコロナで崩れてしまいましたが、2019年時点での予定として、ニューファンタジーランド開業後の「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」がありました。
4月に新エリアがオープンし「ベイマックスのハッピーライド」もオープン。そして6月〜11月にかけて「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」が開催予定でした。
春と夏のイベントをやらずに新エリアで集客し、ベイマックスのプログラムはハロウィーンまで続ける形でした。
実際には中止となり、2021年1〜3月に開催されました。2023年夏の散水パレード「ベイマックスのミッション・クールダウン」のフロートが本来のハッピーフェアのコンテンツだったのではみたいな話も聞きますが。
ちなみに、2020年の予定ではハッピーフェアは「スペシャルプログラム」、2021年は「フェア」になっていました。

フードイベントを春に導入

東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル
「第1弾となる2024年度は」という表記があり、毎年やる気なのでしょう。
テーマポートを題材にした世界各国のメニューを提供するほか、ファンタジースプリングスの世界をイメージしたメニューも提供するそう。
フード&ワイン・フェスティバルといえば、EPCOTの秋の恒例イベントで、最近はDCAも春に開催しています。
東京版はテーブルサービスのレストランでも展開されそうで、ブース出店ではなく各店舗がスペシャルメニューを出す形でしょうか。WFPにフードトラックが登場したのは布石っぽいので、ワゴン販売も増やしてほしいところです。
シーではディズニー・ア・ラ・カルトを思い出させるフードイベントです。当時のシーは秋に文化的なイベントをやっていましたが、アラカルトの翌年からハロウィーンがスタート。春にフードイベントを持ってくる形になりました。
モバイルオーダーも導入されてきており、テイクアウトフードを購入しやすいシステムはできているので、ふらふらと楽しめるイベントになればいいなと思います。ファンタジースプリングス入れなくてやけ酒しても楽しいし。

1〜3月は何もイベントを行わず、頼みのビリーヴすら休止する、もはや何が残っているのかというようなシー。ファンタジースプリングスに全てを賭けているのはわかりますし、イベントをやったところでハーバーグリーティングしか行えないという問題があります。
ランドはパレード規模をかなり元に戻してきて、そこに新機軸を加えようとしていますが、シーのハーバーショーを再開させるのはかなりハードルが高そうです。
ハーバーショーが出来ず、代わりにハンガーステージで懐古ショーをやってみたもののあまりにクオリティが低く3シーズンで終わり、とにかくハーバーグリーティングをやり続けるしかない状態。
その中でフードイベントに振るのは、ショーを行わないイベントとして良い形なのではないかと思います。
新しいスタイルというか、昔に戻ったというか。

そんなわけで、春の「スペシャルイベント」は、どれもコロナ前の「スペシャルプログラム」規模のような気がしますが、これからのイベントの形を占う資金石になりそうな内容です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加