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「 東京ディズニーリゾート 」 一覧

シンデレラ城の新キャッスルプロジェクション9/20スタート

9/20から東京ディズニーランドの新たなキャッスルプロジェクションがスタートします。
東京ディズニーランド®で2024年9月20日(金)より新しい夜のキャッスルプロジェクションがスタート

空を翔ける姿を描くキャッスルプロジェクション

ワンス・アポン・ア・タイム、ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス、Celebrate! Tokyo Disneylandに続く新作です。
「シンデレラ城を舞台に、さまざまなキャラクターたちが夢を追い求めて空を翔ける姿を描く」内容。
イラストには映画の飛ぶシーンが集まっています。
コンセプトがドリーミング・アップ!に近く、イラストでも共通しているキャラクターが多く、似た内容にならないかは気になります。
パレードで使いにくいヘラクレスやWALL-Eはプロジェクションらしい展開になりそう。ヘラクレスでGo the DistanceやったらもうHappily Ever Afterだけれど。

目玉はマーベルキャラの初登場で、イメージアートにはアイアンマンとキャプテン・マーベルがいます。
タイミング的にUSJのスパイダーマン・ザ・ライドが閉まった直後の発表というのも、大人の事情を勝手に感じる展開でした。
代わりにスター・ウォーズがいなくなりそう。

プロジェクションマッピングは映画詰め合わせが定番ですが、その中でも東京は比較的ストーリー仕立てにしている傾向があります。
今回もどういう進行になるのか楽しみです。

どうする夜のスケジュール

開催回数は1日1〜2回。
となると、エレクトリカルパレード、プロジェクション2回、花火というスケジュールが生まれることになります。
Celebrate! Tokyo Disneylandが始まった2018年の9月下旬だと、18:00プロジェクション、19:30エレパレ、20:30花火、21:15プロジェクションというスケジュールでした。
現在の21時閉園では、このスケジュールはこなせないでしょう。
秋から22時閉園が戻るのかもしれません。

コロナ以降ずっと9〜21時の開園時間が続いています。
ただ22時閉園に戻せないのはキャストの人手不足が最大の原因ではないかと思っています。
となると、エレクトリカルパレードか花火を休止しないと、プロジェクション2回が入れられません。
同じく人手不足を考えると、エレクトリカルパレードを休止させるのが単純な思考。
パレードもダンサーの人手不足感があり、ショーの再開が進んでいません。特にシーで。シーで。

ランドでもイベントパレードが1回しか公演できていません。
4月からの「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」は1日2回公演もあるようですが、GWだけの模様。
基本的にイベントパレード2回、ハーモニー・イン・カラー、エレクトリカルパレードの4回は難しいようです。
13:00ハーモニー・イン・カラー、15:40ファンダーランド、19:15エレクトリカルパレードという現在のスケジュールです。
最初のパレードから最後のパレードまでだいたい8時間かかるので、1シフトで回せる限界。もう1回を入れる余裕がありません。
ここでエレクトリカルパレードを休むと、夕方でパレードを終えられるので、午前中にもう1本パレードが入れられます。
午前を取るか夜を取るかという状態ですね。
例えばハロウィーンとクリスマスは、11:00イベント、13:00Dパレ、15:00イベント、18:00プロジェクション、19:00プロジェクション、20:30花火といったスケジュールを組めば、イベントパレードを充実させつつ、夜もプロジェクションで埋めることもできます。

マッピングは7月あたりからスタートだと思っていたので、9月スタートは意外と遅かったです。
夏は日の入りが遅いからなのか、イベントパレードに出演者がいないからなのか。
閉園時間や夜のエンターテイメントは、ゲストの夕食の有無にも繋がり、今重視されている客単価にも影響してくるので、秋からどういう編成が組まれるのか注目したいところです。

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TDR 2024年度スケジュールを発表

2024年度の年間イベントスケジュールが発表されました。
東京ディズニーランド®/東京ディズニーシー® 2024 年度(2024 年 4 月~2025 年 3 月)のスケジュール
東京ディズニーランドⓇのスペシャルイベントシリーズ「ディズニー・パルパルーザ」第2弾 “ドナルドダック”が主役の「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」を開催 4月9日(火)~6月30日(日)
東京ディズニーシーのスペシャルイベント 「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」を開催 4月9日(火)~6月30日(日)
東京ディズニーランド 開園当初から親しまれてきたアトラクション 現在の「スペース・マウンテン」最後の宇宙旅行をお楽しみいただけるスペシャルイベント「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!」開催のお知らせ

2019年までは秋に翌年度のスケジュールが出て、暦年では翌々年のお正月まで発表されるという、世界でも類を見ない未来の予定がわかっていました。
イベントをやるのかわからないコロナ禍を経て、ようやく年度単位のスケジュールが出せるような状況に戻ってきたようです。
しかしかなりイレギュラーなスケジュールになっています。
イレギュラーというか、ニュースタンダードなのかもしれません。

ランドは、1月から始まった「ディズニー・パルパルーザ」の第2弾を春休み挟んでスタート。
主役がドナルドであることがようやく発表されました。
発表を溜めた割にストレート。楽しそう。
スペース・マウンテンのクローズを飾る「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ファイナル・イグニッション!」も始まります。
以前のスペシャルプログラム扱いの内容で、デコレーション、グッズ、フードの展開です。

シーはいよいよファンタジースプリングス臨戦体制。
「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」が、エリア開業前からスタートします。
ハーバーグリーティングには、ピーターパン、アナ雪、ラプンツェルのキャラクターも出てくるようです。エリアにはライブキャラクター出てこなさそうなのに。
ミッキーとミニーも新エリア用の衣装で登場します。これもエリアでは見られなさそう。ホテルで会えるのかな?
そして期待の「東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル」。
アメリカンウォーターフロントに各エリアポートのメニューが集結するようです。
季節も形式もEPCOTよりDCAのフード&ワイン・フェスティバルに近い感じがします。
ファンタジースプリングスをイメージしたメニューもあり、「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」とも連動します。

近年の大問題、夏イベント。
ランドは出演者がいない散水パレード「ベイマックスのミッション・クールダウン」を再演します。
スプラッシュマウンテンやトゥーンタウンのびしょ濡れバージョンも継続。
一方、シーは何も書かれていません。
2023年はダッフィーのハーバーグリーティングがありましたが、今年はなさそう。
アクアトピアのびしょ濡れバージョンはきっとやるでしょうから記載してもよかったのに。
期間は延長し9/18まで開催します。

キャッスルプロジェクション
9/20からキャッスルプロジェクションが始まります。
シルバーウィークからハロウィーンで集客力がある時期に始めるんですね。

ハロウィーンは10/1スタート。
近年のハロウィーンは残暑との戦いと化していましたが、開催時期を後ろ倒しする形に。
ランドは新規パレードになります。
11/7まで。

ハロウィーンが後ろ倒しされ、クリスマスは11/15スタート。
お正月は1/1から13日まで開催されます。

猛暑対策を本格的に取り組んだこともあり、全体的に後ろ倒し感のあるスケジュールになりました。
ファンタジースプリングスの6月オープンに合わせた展開もあり、イレギュラーさはありますが、今年のスケジュールが上手くはまれば、来年度以降もこのような形になりそうです。
ランドは1〜6月を2期に分けたパルパルーザ、夏の無人パレード、10月ハロウィーン、クリスマス、お正月で新しい歳時記パターンになりそう。
シーはハーバーショー問題をいまだに解決できておらず、どうするつもりなのでしょうか。

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TDR 2024春に4本同時開催の「スペシャルイベント」が占う今後のイベント展開

東京ディズニーリゾートが2024年春のスペシャルイベントを発表しました。

スペシャルイベント4本同時開催

スペシャルイベントを4本同時開催という、見たことのない状態になります。
春イベントは基本的に4/9〜6/30に開催。
ランドは「ディズニー・パルパルーザ」と「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!」。
シーは「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」と「東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル」。
スペース・マウンテンはクローズ日となる7/31まで、フード&ワインは4/1スタートです。

パレードが有料エリアを拡張

ディズニー・パルパルーザ
新たに設けられた「スペシャルイベントシリーズ」という概念。第1弾は1月から「ミニーのファンダーランド」を開催します。
4月からは第2弾で、「主役や世界観が変わり新しい展開が始まります」という表記だけで、具体的な内容はまだわかりません。イースターではないみたい。
第1弾と第2弾でどのような関連性がある「スペシャルイベントシリーズ」となるのか気になります。

1月からのミニーのファンダーランドでは、パレード「ミニー@ファンダーランド」を公演。これまた不思議なタイトルというかTwitterに不向きというか。
フロートは6台で、ミニー、ミッキー、ドナルド、グーフィー、プルートほか約60名が出演予定。
3回停止ですが、プラザではシンデレラ城前を含めて回る、ディズニー・イースターワンダーランドのようなスタイルです。
シンデレラ城前はほぼプレミアアクセスのエリアとなっており、パレードルートを城前分拡張し、それを丸ごと有料にする様子です。
閑散期にそんなに有料席が売れるのかは気になる。この有料エリアの広さで鑑賞位置を指定できないのもしんどそう。
台数の割にキャラクター数が少なさそうで1stと3rdの停止範囲が狭いので、フロートは小さめでしょう。いつもの閑散期パレード規模で、有料エリアのために2ndを拡張する形になるようです。
プレミアアクセスの成功を受けた実験的スタイルと言えそうです。バケーションパッケージが一番良いエリアを確保し出したのも大きな要素でしょう。

4月からの第2弾も、フロートや停止形式は同じで公演するのでしょうか。そうなると春にしては小規模になるかもしれません。
この形式がうまくいって、フロート規模を大きくしても展開できれば、ハロウィーンやクリスマスにも城前プレミアアクセスを導入する形になり、ランドのパレードの形が大きく変わるかもしれません。

廃止されたっぽい「スペシャルプログラム」

セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!
スペース・マウンテンは、2027年にリニューアルオープンを行うため、一旦今の建物を解体し、後ろに新たなスペース・マウンテンを建設するという、前代未聞のリニューアル方法。既に新たな建物の起工式が行われた後ですが、クローズ日が7/31と発表されました。
アトラクションのクローズを記念したスペシャルイベントは初開催でしょう。

東京ディズニーリゾートでは「スペシャルイベント」と「スペシャルプログラム」は区別されていて、ディズニー・ハロウィーンやディズニー・クリスマスはスペシャルイベントですが、ディズニー七夕デイズはスペシャルプログラムでした。
最近、スペシャルイベントの定義が緩くなっているようで、コロナ後はお正月がプログラムからスペシャルイベント扱いになりました。
以前はスペシャルプログラムだったダッフィー&フレンズの季節コンテンツが「グッズとスーベニア付きフードの販売」というカテゴリーに変わったこともあり、スペシャルプログラムは激減。
ざっと過去のリリースを検索したところ、最後のスペシャルプログラムは「ベリー・ベリー・ミニー!」でした。
一方、本来2020年6月から開催予定だった「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」は、元々スペシャルプログラムでしたが2021年に延期して開催された際「フェア」になっていました。
コロナ以降、何らかの意図を持って「スペシャルプログラム」をなくしたようです。
今回のスペース・マウンテンのファイナルイベントも、以前ならスペシャルプログラム扱いだった気もします。

新エリア前哨戦

ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス
2024年の、というかここ10年で最大のトピックである、東京ディズニーシー「ファンタジースプリングス」は6/6オープン予定。
各スポンサーがプレビューキャンペーンを行なっており、5月半ばからプレビューが行われます。現在のパーク部分には入れない新エリアのみ入場可能なプレビューもあり、独立したエリアであるためプレビューはやりやすいのでしょう。
東京ディズニーリゾート自身もプレビューが当たるキャンペーンを打つ上に、ファンダフル・ディズニーやバケーションパッケージ向けにプレビューチケットの販売を行うようです。

そんな中、4月からスペシャルイベント「ドリーミング・オブ・ファンタジースプリングス」を開催。新エリアが開いていないのに、他エリアで新エリアの世界を想像できるそうです。
ハーバーグリーティングも公演するそう。
グッズやメニューも発売されるとのことで、かなり先どった展開になります。本当はファンタジースプリングス自体も4月に開けて、入場制限で新エリアに入れなかった人の救済も込めて他エリアでグッズやフードの展開をするつもりだったのでは、という気もしてきます。
各テーマパークが2024春に色々とオープンさせる予定ですが、どこも建設が間に合うのか大変みたいですし、ファンタジースプリングスはプレビューをたっぷりやらないといけない以上6月オープンはよく春のうちに間に合わせたなと思うくらいなのですが。

新エリアのハーバーグリーティングは、ミッキーたちが出てくるのかピーターパンたちが出てくるのかどちらなのでしょうか。まだよくわからないイベントですが、これもスペシャルイベント扱いです。
似たような形では、実際にはコロナで崩れてしまいましたが、2019年時点での予定として、ニューファンタジーランド開業後の「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」がありました。
4月に新エリアがオープンし「ベイマックスのハッピーライド」もオープン。そして6月〜11月にかけて「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」が開催予定でした。
春と夏のイベントをやらずに新エリアで集客し、ベイマックスのプログラムはハロウィーンまで続ける形でした。
実際には中止となり、2021年1〜3月に開催されました。2023年夏の散水パレード「ベイマックスのミッション・クールダウン」のフロートが本来のハッピーフェアのコンテンツだったのではみたいな話も聞きますが。
ちなみに、2020年の予定ではハッピーフェアは「スペシャルプログラム」、2021年は「フェア」になっていました。

フードイベントを春に導入

東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル
「第1弾となる2024年度は」という表記があり、毎年やる気なのでしょう。
テーマポートを題材にした世界各国のメニューを提供するほか、ファンタジースプリングスの世界をイメージしたメニューも提供するそう。
フード&ワイン・フェスティバルといえば、EPCOTの秋の恒例イベントで、最近はDCAも春に開催しています。
東京版はテーブルサービスのレストランでも展開されそうで、ブース出店ではなく各店舗がスペシャルメニューを出す形でしょうか。WFPにフードトラックが登場したのは布石っぽいので、ワゴン販売も増やしてほしいところです。
シーではディズニー・ア・ラ・カルトを思い出させるフードイベントです。当時のシーは秋に文化的なイベントをやっていましたが、アラカルトの翌年からハロウィーンがスタート。春にフードイベントを持ってくる形になりました。
モバイルオーダーも導入されてきており、テイクアウトフードを購入しやすいシステムはできているので、ふらふらと楽しめるイベントになればいいなと思います。ファンタジースプリングス入れなくてやけ酒しても楽しいし。

1〜3月は何もイベントを行わず、頼みのビリーヴすら休止する、もはや何が残っているのかというようなシー。ファンタジースプリングスに全てを賭けているのはわかりますし、イベントをやったところでハーバーグリーティングしか行えないという問題があります。
ランドはパレード規模をかなり元に戻してきて、そこに新機軸を加えようとしていますが、シーのハーバーショーを再開させるのはかなりハードルが高そうです。
ハーバーショーが出来ず、代わりにハンガーステージで懐古ショーをやってみたもののあまりにクオリティが低く3シーズンで終わり、とにかくハーバーグリーティングをやり続けるしかない状態。
その中でフードイベントに振るのは、ショーを行わないイベントとして良い形なのではないかと思います。
新しいスタイルというか、昔に戻ったというか。

そんなわけで、春の「スペシャルイベント」は、どれもコロナ前の「スペシャルプログラム」規模のような気がしますが、これからのイベントの形を占う資金石になりそうな内容です。

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東京ディズニーリゾート40周年スタート感想

東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”がスタートしました。
最初に観たのはパレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」でした。あまりしっくりこなくて、これが5年続くのか…と思ったのですが、4/15にオープニングセレモニーを見て、だいぶ40周年が理解できるようになりました。

オープニングセレモニーはまさかのボブ・アイガーとジョシュ・ダマロが来日。2人の話を聞く限りファンタジースプリングスの視察の側面が強そうですが、アイガーが高橋政知とカード・ウォーカーの話から始めたりとさすが話が上手いなと思いました。
3人巨塔が話した後に登場した吉田社長ですが、40周年のテーマという意味では、吉田その話は非常にわかりやすかったです。
吉田社長は、コロナ禍を経て復活してきている中で、今だからこそ大切にしたいこととして「繋がり」を挙げ、この言葉を胸に準備を進めてきたと語りました。40周年のアイコンであるガーランドのように、一人一人に色とりどりの夢があり、キャストにもディズニーの仲間たちにも夢がある。それぞれの夢が繋がる場所が東京ディズニーリゾートです。40周年はその繋がりがさらに深まる年で、東京ディズニーリゾートは夢が繋がり続ける場所であり続けるよう努力を続けていくという話でした。
ドリームガーランドはキャラクターのデザインではなく、カラフルな20種以上の展開なのが特徴です。そして、テーマソングは「リビング・イン・カラー」、パレードは「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」。カラーの意味がよくわかるようになりました。テーマソングで「なないろ」と特徴的に挿入されているように、虹のカラーが強調されていましたが、虹=多様性を直接的に示すのではなく、1人1人が持つ夢の違いという形で見せるのは良くも悪くも東京ディズニーリゾートらしい見せ方だと思います。

ただ、パレードを見ても、それがいまいち伝わってきませんでした。
オープニングにパレードロゴがあるとか、ラプンツェルのアクションが「ドリーミング・アップ!」のピーター・パン以上に迫力が増していたとか、そういう個々の良いポイントはありました。
ただ全体としてばらけている印象で、何か花びらのようなものがずっと続いていましたが、結局それが何なのかよくわかりませんし、それぞれのユニットがバラバラなテーマで、インクレディブル〜シュガー・ラッシュのあたりはもはやどことどこがユニットなのかもピンときません。
そしてフロートが小さい。ダンサーが帰ってきたところはいいことですが、全体的に地面を歩いているキャラクターやダンサーが多く、フロートに乗っていません。今まで東京ディズニーランドのパレードは、遠くからでも見られる高さのあるフロートが特徴的でしたが、フロートが小さくて徒歩の出演者が増えたのは、コロナ以降の混雑しないパークを目指す方向性をも感じさせました。

「クラブマウスビート」もセレモニー前に観たのですが、パークの中でこのショーが1番アニバーサリー感があったと思います。「クラブマウスビート」はコロナ以降に始まった上で、最初からディスタンスを保った構成になっています。今回はフィナーレだけ変更され40周年バージョンになったため、前半のスカスカ感が否めません。それに対して新しいフィナーレは、どこにそんな数のダンサーがいたんだという位びっちりいて、キャラクターも横一列に並びます。やっぱりコロナ以前の体勢とコロナ禍でのショーの作り方は全く違うんだと感じさせましたし、コロナバージョンに慣れてきていたのを気づかされました。やはり密とは豪華さに影響与えるなと思いました。

そして40周年で圧倒的に1番良かったのが花火です。様々な色とりどりのそれぞれの夢というのが最もよく表れていましたし「スカイ・フル・オブ・カラーズ」というタイトルの意味もよく分かりました。ミッキーのアナウンスで始まるのは「ハピネス・オン・ハイ」もでしたが、まさかミッキー以外も喋ってくるとは驚きです。花火の途中にもミッキーのセリフがあるのは本当に驚きました。
曲のセレクトや繋ぎも良かったですが、何より様々な色が空に舞い上がる姿が、40周年を象徴しているようでした。

パーク全体としては、やっぱりガーランドの装飾が寂しげ。それぞれのカラーで彩ったガーランドが繋がる様子をもっと体現して欲しかったです。お祭りなら普通の街中の方がもっとガーランド飾るでしょう。
グッズとしてのドリームガーランドを売るのは高級カスタムアイテムより楽しいし、色とりどりで繋がるという意味も言われればすごく伝わってきます。ホテルやガイドツアーで専用ガーランドを出すのもマニア向けで良い。その上で配布もあるのは面白いです。

曲も流れないので、花火前のイントロで流れた「リビング・イン・カラー」でそれまで1日聴いていないパートがありました。ドリームゴーラウンドタイムもジャンボリミッキー踊っているし。花火エンドソングの「リビング・イン・カラー」バラードバージョンも、それまでのただテンポを落としたバラードバージョンではなく、かなり歌え形を変えてきて新しいアレンジだなと思いました。

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スペース・マウンテンを「全く新しく建設し直し」 OLC2024中期経営計画を読み解く


東京ディズニーランド®のアトラクション「スペース・マウンテン」および周辺環境の一新について
A New Space Mountain Coming to Tokyo Disneyland in 2027 | Disney Parks Blog(4/28 1:30追記)

スペース・マウンテンの完全リニューアルが発表されました。
現行のスペース・マウンテンを2024年で閉め、2027年にかけて建設し直し、周辺の環境と合わせて整備し直すもの。
リリース内の「全く新しく建設し直し」という文言がすごい。
新スペース・マウンテンは、現在のジェットコースタータイプの屋内型アトラクションという形態を引き継ぎ、宇宙旅行のテーマも継続。
新たな性能や特殊効果が加わります。
イメージイラストを見ると、左側に裾野が伸びており、スロープのように入場していく模様。
トロンの形状に近いです。
流線形でブルーを配色し、周りには木々も生い茂り、1983年当時の「未来」から、現代風の「未来」で持続可能感のあるデザインになっている印象。
アトラクション前には広場が誕生。
新しいライドは現在より後ろ側に作り、今の跡地は広場にすることで、建設期間を短縮するのでしょうか。
周辺に広場を設けるのも、ファンタジースプリングスから続く周辺環境整備を感じさせます。
ショーベースは存続する模様。

スペース・マウンテンは2007年にリニューアルしていますが、さすがにコースターで40年間同じ建物なのは大変なのでしょうか。
海外と同様、スピーカーは搭載するのでしょうが、具体的にどうなるかはまだ不明。
WDWではトロン・ライトサイクル・ランとガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインドという、トゥモローランドの新コースターと宇宙屋内コースターがオープンを控えており、そのタイミングでスペース・マウンテンがスペース・マウンテンのまま作られるのはちょっと意外。
音楽や映像を取り入れたコースターになるなら、逆に非IPのコースターとして、スター・ウォーズ(ハイパースペースマウンテン)やマーベルとのコラボの可能性も残ります。
USJでハリウッド・ドリームライドがIPコラボしまくっているように、期間限定アトラクションとして展開しやすいシステムの方が集客面で武器になる側面もあります。
(4/28 1:30追記)Disney Parks Blogがイマジニアのコメントを載せていました。すごくEPCOTっぽい、地球に感謝みたいなストーリーになるようです。

コロナ以降の中期経営計画

2024中期経営計画

同時に2024年中期経営計画も発表されました。
2024年度までの3年度の計画ということで、これが終わる頃にスペース・マウンテンの工事がようやく始まることになります。
内容は、大型コースターの作り替えのイメージとはかなり離れており、スペース・マウンテンとは別で作られた感があります。
コロナ前の計画だったものがコロナの2年分遅れてきたのでしょう。

コロナ後のパーク運営について、かなり方針が変わっています。
・1日当たりの入園者数上限を下げる
・選択肢の提供
・パークの魅力向上
・効率的なパーク運営の確立
の4本柱。
入園者数の上限を下げ、平準化させることで、効率的な運営にし、リスクを下げていく方針です。

どこの人数を減らすのか

入園者数は2024年度で2,600万人程度の想定に。
2018年度が3,200万人でしたから、600万人落とし、25周年〜震災前くらいの水準にします。
ありたい姿2023での「高い満足度を伴った入園者数を恒常的に3,000万人レベルとする」とは大きな方向転換です。
入園者数の水準は、2024年度までトライアルを重ねて、それ以降に向けて調整していく模様。


入園者数を減らすことは、どの日を減らすか、どの層を減らすかに分解できます。
「平日や休日、時期などの繁閑差を年間通じて最小限にすることで平準化を推進」としており、日付側の目標です。
年間の入園者数を少ない日順に並べたイメージのグラフが載っており、上限を減らした上で少ない方を嵩上げし、均衡化を図るとしています。
一方、どの層を減らすかについては、入園者数の上限減少のデメリットとして「来園希望が叶いづらい」が挙げられています。
土日や長期休みに訪れる地方ゲストはもちろん、高頻度層(リピーター)も行きにくくなります。
この施策はコロナ前から行われており、日付指定限定入園日や入園制限の多頻度化が実行されてきました。
さらに、現在は完全前売+一部券種の抽選制、そして価格変動制が行われています。
今回、新規施策例として「時期を絞った高頻度層に向けた施策など」と挙げられており、複数日入園パスポートのトライアルもこの流れでしょう。
高頻度層をターゲットに均衡化を図るなら、平日限定年間パスや、季節限定パスのようなものがこの3年でテストされていく気がします。


アトラクション・ショー収入の計画では、「チケット構成の変化による増」が2021年度より2024年度にかけて(グラフの見た目で半分程度に)減少しており、高頻度層などがそこそこ安めに入れるチケットは想定されているようです。
キャンパスデーのような割引も復活するでしょう。

客単価アップ施策

入園者数を下げた分、1人あたりの売上高を増加させる計画。
価格変動制でチケット料金の値上げをしやすくしましたが、この領域は2024年に向けて増加していきます。
単純に、現在の時間指定パスポートがなくなって全てワンデーになれば増加する領域ではあります。
そして、これまで「チケット収入」とされていた部分が、「アトラクション・ショー収入」となります。
バケーションパッケージの有償コンテンツを含む「体験の収益化」が追加されます。
例として挙げられているのが、従来ディズニーホテル向けの15分前入園だったのが、現在のディズニーホテル向けに別途有料で1時間前入園を販売するもの。
これが「選択肢の提供」です。
キャラクターグリーティングは「体験の収益化」、通常にない特別な体験が「時間帯プログラム」、ホテルでのんびりしながらプラスアルファの体験が「バケーションパッケージ」となっています。
アトラクションに関して、別途収益の話がないので、有料ファストパスのようなものは一旦ないのかもしれません。
現在特別なグリーティングはバケーションパッケージで展開されていますが、これがただチケットに追加課金のコンテンツとして出てくるのかも。
時間帯プログラムは、昨年ハロウィーンの朝に行われた「ハロウィーンモーニング・パスポート」がこれのトライアルにあたり、特別なショーパレを想定しているようです。
商品販売収入は同程度。
飲食販売収入は、入園者数水準が減るため、レストランの混雑も緩和されるということで、増加を見込んでいます。
ちなみに昨年度の飲食収入は、入園者増加でテーブルサービス店舗の利用率が下がったため減少しており、バランスは難しいところです。

入園者均衡化の影響

入園者が均衡化されることで、キャストの人数が少なく対応できます。
キャストはコロナ前の人数より少ないままで運営し、時給増にも対応できるようになります。
一方で厳しいのはホテル。
ファンタジースプリングスに合わせて6軒目のディズニーホテルが誕生しますが、これは入園者数をどんどん増やそうとしていた頃の計画。
想定より1/3くらい低い水準のリゾートになるのではと考えると、なかなか厳しくなります。
これに対しては「パークとの連携やディズニーのコンテンツ活用を強化」することで、ホテル単体で稼げるようにしていく計画。
新浦安周辺ホテルは大変そう…

パークの魅力向上としては、ファンタジースプリングスが2023年度。
スペース・マウンテンは2027年ですが、それまでは「既存アトラクションの魅力向上につながる開発」としかなく、特に大きな開発はなさそう。
ランド「7つのテーマランドの開発」とシー「複数の拡張用地を活用した開発」は記載がなくなっています。

同時に「2030年に目指す姿」も公表されており、今回の計画を踏まえて、コロナ前とは全く異なる、新しいステージを目指していきます。
2024年度までの3年間は、コロナからの復旧を待ちながら、今後の入園者数の水準を探っていくトライアル期間になるようです。

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