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カントリーベア・シアターはなぜ熊なのか、あと同じ名前3人いる問題 #カンベアドベント

この記事は「Country Bear Theater Blog Advent Calendar 2019」5日目の記事です。

今年は「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2019」に加えてカンベアドベントのお誘いも受けました。
カンベア愛の強い皆さんに混ざって語るのは恐縮なので、熊の話を2つしようと思います。

カントリーベア・シアターはなぜ熊なのか

ミッキーマウスを筆頭にディズニーは様々な動物を擬人化しています。
しかし熊のキャラクターはそんなに多くありません。
ジャングルブックやブラザーベアは自然界の熊ですし、プーとかダッフィーはぬいぐるみ。
ミッキーマウスクラブとかには熊いますが、擬人化された熊のほとんどがカントリーベアバンドのメンバーということになります。
白い手袋がミッキーたちの擬人化の証と言われることもありますが、熊は手袋をつけることなく、凶暴そうな爪を見せています。
熊は元々2足歩行ができるのでそのままでも擬人化しやすいのですが、彼らは自然界の熊っぽいわけでもなく、表情は分かりやすくなっています。
ヘンリーのおじいさんは1848〜1928年まで80年も生きていますが、熊の寿命は40歳程度が世界記録であり、80年も生きられません。
かなり人間に沿って設定が作られています。

ではカントリーベア・シアターはなぜそんな熊のアトラクションになったのでしょうか。
歴史を辿ってみても、熊はヨーロッパからアメリカ、日本まで幅広い地域に生息し、そこそこ人間と近い距離に住んでいました。
各地域で共通するのは、熊が生身の人間では到底勝てない「強い」存在であること。
『ブラザーベア』で描かれている通り、ネイティブアメリカンには精霊のような存在でした。
ヨーロッパではドイツのベルリンの紋章が熊です。ベルリン国際映画祭は「金熊賞」ですね。
強い存在である熊は、倒すことで自分の強さの象徴とできます。
熊狩りが流行った理由には自分の強さを示せるということがあります。
熊のカーペットも同じような理由ですね。

熊狩りといえば、第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルト。
彼は熊狩り中に弱った熊をマンシップに反するとして撃たず、これが新聞記事となり「テディベア」という名前が生まれたという有名なエピソードがあります。
そんなテディベアを最初に作ったとされるのが、熊が紋章になったベルリンのあるドイツのメーカー「シュタイフ」です。
創業者マルガレーテ・シュタイフは、世界初のぬいぐるみとされる小さな象を作りました。
その後様々な動物のぬいぐるみが発売されますが、20年後の1902年、マルガレーテの甥リチャード・シュタイフが初めてテディベアを作ります(ルーズベルトの件が起きテディベアと名付けられたのは翌年)。
この世界初のテディベアとされるのが「55PB」。
PBとはドイツ語でPlush(フラシ天)Beweglich(可動)ということ。
当時のテディベアの中身はモヘアが主流で硬く自立でき、手足が動く仕組みでした。
ぬいぐるみが柔らかい素材になるのは後年のことで、イーヨーの尻尾が外れた時に釘で付けているのは釘を打ち込めるほど硬く当時の修理法として存在していたからです。
では「55」は何かというと、座高。
最初のテディベアは座高が55cmもあったのです。
でかい。
座高55cmで硬めで手足が動き2足で立たせられる。
最初のテディベアは強そうながら人間のものとして愛せる存在でした。
その後リヒャルトは28PBを考案し、この座高28cmの熊がテディベアブームを巻き起こします。

人間の熊への見方を辿ると、強く圧倒的な存在、倒すことで自分の強さを誇示できる存在、逆に倒さないことで自分の愛情深さを示せる存在となっていったことがわかります。
カンベアに戻ってきましょう。
カントリーベア・シアターは元々ウォルトが作ろうとしていたミネラル・キング・スキーリゾートのアトラクションとして企画されました。
スキー場ですから、ディズニーランドに比べて非常に自然と向き合って遊ぶリゾートになります。
強い自然の象徴である熊を、過度に擬人化しすぎず、楽しいショーを見せてくれる存在としてスキーリゾートに入れるのは、自然と対するリゾートに必要なことだったのかもしれません。
結局スキーリゾートは自然の権利が争われ頓挫し、カントリーベア・シアターはディズニーランドに導入されます。
マジックキングダムのフロンティアランドに導入されたカントリーベア・シアターは東京でも同じウエスタンランドに導入されました。
熊を介して強い自然の象徴と向き合うのは、スキーリゾートで企画された時と現在の西部開拓時代と共通することなのかもしれません。

同じ名前3人いる問題

次の話は、再び登場のセオドア・ルーズベルトから。
先述の通り、テディベアはセオドア・ルーズベルトにちなんで名付けられました。
なぜセオドア・ルーズベルトにちなんでテディベアなのかというと、セオドアの愛称がテディだからです。
カタカナでは一文字も合っていませんが。
Theodore→Teddy。スペル見ても無理がないか…
東京ディズニーシーのテディ・ルーズヴェルト・ラウンジもセオドア・ルーズベルトがテディと呼ばれていたことにちなんでいます。
通称「熊バー」なのもこの逸話があるから。
ではテディの愛称は何かというと、テッド。
Teddy→Ted。これはわかる。
ここでふと思います。
カンベアにテッドいるけれど、テディ・バラと名前同じじゃない?

テディ・バラのスペルはTeddi Berra。
Teddiの名前で調べると、1950年代に活躍したアメリカの歌手Teddi Kingが出てきます。
名前ここから取ったのかな?
彼女は本名がTheodora Kingで、Theodoraの愛称はTeddi、Teddie、Teddyがあります。

実はテディになれる名前がもう一つあります。
それが、エドワード。
エドワード。
Edward→Teddy。さっぱりわからない。
調べても、アメリカ人でも何故かはよくわからない、みたいな答えが出てきました。
とにかくエドワードの愛称はテディなのだそうです。
「クマのプーさん」(原作)の冒頭では「Here is Edward Bear」としてぬいぐるみのプーが紹介されます。
これはエドワード→テディを逆に捉えて、テディベアのことをエドワードベアと呼んでいるわけです。
そして、カントリーベア・シアターのリーダー、ヘンリーは「ヘンリー・エドワード3世」なんだそう。
つまりヘンリー・テディになれるわけですね。
カンベア3人目のテディが登場しました。
オスカーが持っているテディベアも入れちゃえば4体ですよ。
熊のショーとはいえテディだらけ。

ところで、ヘンリーはテディ・バラの恋人。
恋人同士が同じ名前なの?
結婚したらテディ・テディになる可能性もあるの?
アメリカの名前と愛称はよくわかりません。

以上、「Country Bear Theater Blog Advent Calendar 2019」5日目の記事でした。

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TDRイベントショーの暑さ対策

年々暑さが増してきており、ついに屋外エンターテインメントは暑さ対策ありきで設計しないといけない時代に突入しました。
高気温キャンセル(熱キャン)をはじめて聞いた時はそんなキャンセル理由があるのかと驚きましたが、今や夏期の当たり前の光景になってしまいました。
オリンピックどうするの問題もありますが(サマータイムは東京ディズニーリゾートに向いていない|舞浜横丁)、テーマパークのショーも対応を余儀なくされています。

東京ディズニーリゾートでは季節ものはランドがパレード、シーがハーバーショーというのが定番。
パレードは約40分、ハーバーショーは約25分なのでパレードの方が15分も長く、更にショーは途中でキャンセルして帰れるものの、パレードは始めてしまうと最後までやり切るしかありません。
パレードの方が公演が大変ですね。
ショーもパレードも様々な手を打っています。

ディズニー・イースターが始まった時は6月30日まで開催されていました。
これが年々縮小され、2019年のイースターは6月2日までに。
暑さ問題は夏イベントだけでなく、前後のイースターやハロウィーンにも影響を及ぼしています。
イースターの代わりに6月に拡大してきたのは七夕。
七夕グリーティングは小規模なので暑さに強めです。
人力車の人とか徒歩のプリンセスは心配になるけれど。

勝負所の夏、散水ショーが行われ、ショー自体が涼める内容になっています。
レギュラーで公演されるデイパレードや旧デイハーバーショーは夏ダイヤで16:30など夕方にずれています。
子供向けに公演されていたスーパードゥーパーは夏は休止していました。

シーは2017年から「パイレーツ・サマーバトル」を公演。
このポイントは人間しか登場しないことです。
ミッキーたちが夏の屋外に出てくるのは厳しいですね。
とはいえパイレーツでも熱キャンが発生しており、人間が水を撒くショー以上に暑さに強いハーバーショー形式があるのかは疑問です。
パイレーツは2020年に4年目の公演が決定済。
今後は他のネタを見つけられるかが問題になりそうです。

ランドの夏は元々パレードではなくショーを中心に公演してきました。
2012,13年の爽涼鼓舞はキャッスルショーで昼4夜2の計6公演。
昼は参加ダンス部分でゲストを立ち上がらせない高気温版に変える、ショーらしい柔軟な対応を行いました。
2014年からはパレード型の散水ショーで、キャッスルショーの代わりに広範囲のゲストが参加できるスタイルを取っていました。
ところが2018年の記録的な猛暑でまともにショーが公演できず、2019年は根本的に修正。
キャッスルショーを復活させます。
その結果、ドナルドのホット・ジャングル・サマーのイベント要素が夜のオー!サマー・バンザイ!しかないという妙な編成になりました。
昼はイベント無関係にニックとジュディの短めの散水。暑ければニックとジュディがいなくても公演できる内容でした。
メインを夜のキャッスルショーにし、気温が下がってからショーを公演する体制にしました。
ここ6年キャッスルショーはゲストコントロールの観点から無くなっていたものの、それ以上に暑さ対策が重要になったといえます。

以前は9月頭まで散水した頃もありましたが、今は9月になるとすぐハロウィーンが始まります。
夏は暑すぎて対応のしようがない感はありますが、ハロウィーンは暑い時期から寒い時期まで続くため、運用でカバーできる余地が大きいイベントです。
ハーバーショーは2019年からフェスティバル・オブ・ミスティーク変わったものの、特に暑さ対策は見られず。
28℃程度で高気温バージョンになってしまいました。
イベント初期は全公演が高気温というのもざらで、9月中の2公演目もほぼ高気温。
高気温バージョンも単純にフィナーレをカットする方式で、突然終わる感を強く感じます。
高気温バージョンがこんな回数も公演されるなら、最初から高気温を想定したダイジェストのようなバージョンを用意しておくのも手かなと思います。途中変更とか振り付けとか難しいことはありそうですが。

ランドのハロウィーンは毎年パレード。
2018年からスプーキー“Boo!”パレードが始まりましたが、特殊事情が発生中。
ニューファンタジーランド工事のため、トゥモローランドでの停止がなくなっています。
2018年は逆走、プラザとウエスタンランドでの2回停止、ダンサーはプラザから登場。
そして2019年は順行に戻り、プラザで1回だけの停止に。ダンサーは変わらずプラザから登場。
更に、トゥモローランドへの橋の間キャラクターやダンサーが呪われたようにうなだれて歩きます。

ここが暑さ対策のポイントのようです。
まず、ダンサーはプラザから登場するため、単純計算で出演時間が2/3になります。
ショーモードも1回だけなので負担少なめ。
そして、パレードモードに入り、橋の間は踊らない時間になります。
さらに、橋の端にあるベンチには水が置かれています。
ダンサーは踊らず隊列も崩れているため、フラフラしながらベンチまで行くことが可能。

ダンサーがベンチを台にして給水しています。

水のボトルは口をつけずに飲めるタイプ

実際観た日にはアクロバティックなダンサーは給水を多くしていました。
ショー性を出来る限り保ちながら休憩と給水を行える仕組みでした。

新たな選択肢

春夏秋とそれぞれの暑さ対策を振り返ってきましたが、2020年はランドが春夏を「やらない」という新たな手に出ました。
ニューファンタジーランドに全ての力を注ぐのでしょうが、結果的にシーズンイベントの暑さ問題は起こらなくなります。
新たなフォレストシアターは屋内型のため冷房が効き夏でも公演可能です。
突き詰めると完全屋内型のピューロランド最強説にたどり着きそうですが、屋外ショーでも少しずつ対応が進んでいます。
中でも今年のスプーキー“Boo!”パレードはダンサーの負担を下げている点が非常に上手いと思います。
ただ来年はニューファンタジーランドが完成し、3回停止可能な状況になるため、どう運用するのか気になるところ。
シー側は夜のファンタズミック!が3月に終わるため、相対的に昼のショーの重要性が上がります。
途中休憩が許容されるショーが今後は必要になってくる気がしています。

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『トイ・ストーリー4』が投げかける新たな「おもちゃ」の定義

羽生結弦のプーさんは死なない? 早稲田で1番人気の先生が人形の《生きてるみ》について考えた – ライブドアニュース
「人形メディア学講義」の菊地浩平さんが「羽生結弦選手の演技後、スケートリンクに大量に投げ込まれるくまのプーさんは、生きているか死んでいるか? 死ぬとしたらどの瞬間か?」という導入で人形学の記事をライブドアニュースに寄稿しています。
スケートリンクに投げ込まれたプーは死ぬのか?から、箒やこたつに「生きてるみ」を感じるかという話題まで、人が「生きてるみ」を何に感じるのかアンケートを基に論じられています。
「人形メディア学講義」でも述べられていますが、人形とは何かという議題を大きく世間に取り上げているのが『トイ・ストーリー』です。
そして『トイ・ストーリー4』の予告編がこの記事の議題に重なって見えてきます。

本作の新キャラクター「フォーキー」の立ち位置が明らかになった予告編。
フォーキーはボニーが工作として作ったもので、スプーンとモールなどでできています。
ウッディはボニーの1番のお気に入りのおもちゃとしてフォーキーを紹介しますが、フォーキー自身は自分を捨てられる「ゴミ」だと思っており、本来の居場所であるゴミ箱へ逃亡します。

トイ・ストーリーにおける「生きてるみ」

トイ・ストーリーの世界は、おもちゃにも実は命があるという世界。
おもちゃに対するジョン・ラセターの「生きてるみ」を映画にしたのがトイ・ストーリーシリーズです。
先ほどの記事における最初の質問「羽生選手のプーさんはいつ死ぬのか」に対するラセターの答えは既に明らかになっています。
バズはスペースレンジャーで無いことを知り、おもちゃを自覚します。
そのおもちゃに「生きてるみ」を感じた映画では、リンクに投げ込む前、プーがディズニーから離れた場所でもおもちゃとして「生きてるみ」があるということになります。
では「羽生結弦に手渡されたとき」はどうか。
「羽生結弦に渡されるために購入されたプーさんが、その目的を果たした(あるいは果たせなくなった)瞬間」におもちゃは死ぬのか?
持ち主に捨てられて目的が果たせなくなっても、ジェシーやロッツォは生き続けました。それで死ねないからこそ物語に深さが出るのですが。
購入者(ファン)の目的ではなくその時の持ち主(羽生選手)の目的が地元の子供達に遊んでもらうことであり、その目的が果たせればおもちゃは本望だというのがトイ・ストーリーが描いてきたものです。
そして、アンケートで圧倒的マジョリティとなった「プーさんは死なない」派。
トイ・ストーリーにおける死は焼却炉のような物理的な破壊として描かれています。
落ちて粉々になったら死ぬような恐怖も描かれており、死の定義がほぼ人間と変わりません。

おもちゃはいつ生まれるのか

では代わりに生まれる方はどのタイミングなのでしょうか。
死の対義として見ると、おもちゃが製造されたタイミングのようです。
しかし、持ち主の愛情で命を宿すパターンもあります。
ダッフィーになる前のディズニーベアの物語では、ティンカーベルの妖精の粉がテディベアが命を得た理由でした。
さらに、無機物に命を与える世界観では、どこまで与えるのか?という問題が発生します。
先ほどの記事における後半の議論はそこと重なってきます。
「生きてるみ」のあるものが実際に生きている世界観で、銅像も生きているのか?ハリボーも生きているのか?こたつも生きているのか?という問題です。
『トイ・ストーリー4』では、フォーキーを通じておもちゃの「生きてるみ」が議論されるように思えます。
「ゴミ」から作られたフォーキーはどのタイミングでおもちゃとして生きている存在になったのか。
フォーキーが分解されてスプーンとモールに戻ったら死ぬのか?
ボニーがただのスプーンで遊んだ場合スプーンが生きているのか?

万人が「生きてるみ」を感じない「ゴミ」なら生きられないのか?

そして、『トイ・ストーリー4』では外の世界を知ったボー・ピープが登場し、誰か一人に遊ばれることを喜びとするウッディに対し外の世界を見せます。
『トイ・ストーリー3』ではアンディとの別れが最後に来るため、本来の持ち主を離れて遊ばれることの幸せさがウッディの中で検証されていません。
サニーサイド保育園で描かれそうできちんと描かれなかった、他の人に遊ばれるという問題に向き合うことになります。
一方フォーキーはボニーが作ったおもちゃ。
ボニーにとっておもちゃでも他の人にとっては「ゴミ」だった場合、フォーキーをボニーが手放したら彼の存在意義はどこにあるのでしょうか。
フォーキーに「生きてるみ」を感じ、おもちゃとして遊んでくれる子供を見つけるしかないのでしょうか。

人によって違う「生きてるみ」をラセターの視点から一般大衆に提示し共感を得てきたトイ・ストーリーシリーズが、ラセターを失い更に難しい「生きてるみ」の問題を提示しようとしています。

人形メディア学講義|菊地浩平

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colos EXPO: Endgame #d_advent

この記事は「ディズニー関連ブログアドベントカレンダー2018」8日目の記事です。

2018年の思い出といえばやはり「colos EXPO 2018」の開催です。
やり切りました。
長年の夢が叶いました。
もう人生に悔いはありません。

というわけで半年経った今更思い出を語ります。
6/9に開催した「colos EXPO 2018」は300人以上の方にお越しいただきました。
ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございました。
至らぬ点も多々ありご迷惑をおかけしましたが、無事多くの方に楽しんでいただけて良かったです。

colos会イベントは4年前にLT大会を継いで「園遊会」としてた時から行ってきましたが、colos EXPO 2018はその集大成でした。
colos EXPOのテーマは「すべてのファンをつなぐ究極のファンイベント」。
集大成ということで、4年前から常に意識してきたことを大きく掲げたテーマです。

「すべてのファンをつなぐ」とは、そもそもLT大会自体が次の世代に任せたという形で企画を受け継ぎ始まったこともあり、世代間をつなぐことを重視してきました。
こんな面白いこと考えている人、こんな面白いことしている人がいるということを共有できればいいなと思ってきました。
colos会では自分たちが高校生の頃こんなイベントがあったら全力で参加したであろう内容にしようと話してきました。
上の世代から受けた恩を下の世代に返したいと思いやってきました。
園遊会やcolos EXPOには高校生も来てくれてLTもしてくれてとても嬉しい出来事でした。
colos会はやり切りましたが、その後も様々なファンイベントが行われており楽しんでいます。
園遊会も次の世代に継いでもらっています。
冬の園遊会は明日開催です。キャンセル空きが出ているみたいなので是非お越しください。
夏には「未来テーマパーク会議」にも参加しましたが、新しい時代の勢いを感じました。
これから楽しみにしています。
2年前はディズニー関連ブログアドベントカレンダーも主催しましたが、これも面白いけれど読まれていないブログを読みに来る人が増えればいいなと思いながらやっていました。

「究極のファンイベント」というのは、某23 Expoです。
あのExpoの本分はファンのブース出展で、決して新情報発表会ではないと思っています。
しかし日本にはステージ部分しか来ません。
だったらファンブース部分を自分たちでやろう、というのがcolos EXPOのスタート地点でした。
現在twitterがメインで動いているファンコミュニティですが、短文だけでないファン表現はあるだろうと思っています。
twitterだけでなくブログを作ろうというのは常に言ってきました。
ディズニー関連ブログアドベントカレンダー」もそんな思いでやっています。
これをきっかけにブログを始めたり、久々に書いた人が続けようかなと思ったりしてくれれば嬉しいです。
というこのブログも全然書いていませんが。
twitterではなくブログで書きたいことは多くあります。
同じようにブログでなくLTでしか表現できないものもあります。
園遊会ではLTだけでなく、模造紙企画や休憩中の企画など小ネタも色々やりました。
そしてcolos EXPOでは、展示物販を入れて、今まで表現したことなかった方法を模索してきました。
今年は初めて同人誌も書きました。
最近はLT大会だけでなくピントレ会など様々なイベントが開かれています。
colos EXPO 2018では、そんなファンイベントが全部詰まった「究極のファンイベント」を目指し、とにかく詰め込みました。
ファンコミュニティのオールスターの方々にもご参加いただき、2018年の日本のファンコミュニティの姿が見られるイベントにできたと思います。

話は逸れまして、ファンイベントが大きく広がってきたのはとても楽しいのですが、やはり今年はこのニュース抜きには見られません。
刺殺された岡本さん、「Hagex」の名でブログ|朝日新聞
colos EXPOがあと半月遅ければどう対応しただろうかと考えています。
テロリストは論外としても、ファンではあるがイベント参加には相応しくない行動をしてしまう人は存在します。
もっと成熟している他ジャンルの話を聞いてもクラッシャー対策の最適解は見つかっていないようで、これからは主催でなくてもそんな対策についても考えていきたいです。

すべてのファンをつなぐ究極のファンイベント、やり切りました。
今はもうやり逃した企画もない状態です。
新しいイベントが出たら参加して楽しみたいです。
今は園遊会アドベントカレンダーも下の世代に任せながら自分は参加者として楽しんでいます。
参加しながら自分でもこんなことやりたかったと思うような楽しい企画に出会いたいと思っています。
その時にはまたcolos EXPOのようなことをやるかもしれません。
とりあえず、
みんなブログやろう。

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サマータイムは東京ディズニーリゾートに向いていない

東京オリンピックに向けてサマータイムが導入されるという話が出てきています。
しかしサマータイムは屋外テーマパークとの相性が非常に悪いです。
夏のパークはショースケジュールが自然条件に依存しており、時計をずらしても対応できないからです。

サマータイムは夜が遅い

サマータイムとは夏の間時計を早めるというもの。
今回日本で検討されているのは6月〜8月を軸に2時間繰り上げるものだそうです。
6/1からサマータイムが始まった場合、5/31の23:59の1分後が6/1の午前2:00になります。

サマータイムが屋外テーマパークと相性が悪い理由は夜が遅くなるということにあります。
今年の夏イベントが始まる7/9の日没時間は19:00。
サマータイムでは2時間繰り上がるので、21:00にならないと日が落ちません。
21時に日没で22時に閉園。
日没から空が暗くなるまで30分くらいはかかるので、夜のショーを公演できる時間は30分程度しかありません。

現在の夏季のスケジュールでは、19:00に日没で暗くなってきた19:35からエレクトリカルパレード。
シーでは20:05からファンタズミック!
その後Celebrate! Tokyo Disneylandが20:40と21:35の2回公演されています。
これがサマータイムになった場合、まず40分かかるエレクトリカルパレードは公演できません。
21:35(サマータイム)からランドでCelebrate!、シーでファンタズミック!を同時に公演して即閉園になります。
夏休みにこれだけしかショーができないパークは大丈夫でしょうか。

加えて、サマータイムは社会全体が2時間繰り上がるので、当然交通機関のダイヤも2時間繰り上がります。
21:35からしか開催されない夜のショーまで子供が起きていられるのか、地方ゲストの終電はあるのかという問題が起こります。
夏休みにわざわざ東京ディズニーリゾートに遊びに来ても夜のショーが観られないという人が多く発生します。

海外パークの場合

アメリカでは1時間のサマータイムが導入されています。
1時間でも夏至の頃は21時にならないと空が暗くなりません。
21時に夜のショーの1回目公演が行われるので、複数ショーを行うパークや2回公演のショーは22時半や23時に始めなければならず、公演回数も少なくなります。
ゲストが少ない冬季の方がショーの公演回数が多いという不思議な状態が起きています。
ホテル宿泊が前提の滞在型リゾートでパークが24時までやっているから23時公演なども可能ですが、東京では無理です。

昼のショーもできない

今回のサマータイム案はオリンピックの酷暑対策で導入されるそうです。
日が昇りきって気温が上がる前に朝の競技をしてしまおうということらしいです。
サマータイムで7時にマラソンを始めれば、現行時間で5時に始められるという理屈。
最近の酷暑では9:50スタートの燦水!サマービート1回目すら高気温キャンセルになる日も出ていますが、サマータイムが導入されれば現行時間7:50スタートになるので無事公演できそうです。
しかし、その後に長い長い昼間がやってきます。

現在、夏期は昼間の屋外は散水ショーしか公演せず、シアターオーリンズとドックサイドステージは16:00スタート。
昼のパレード、ドリーミング・アップ!は16:45スタートです。
これでも16時台は高気温キャンセルが起きる日もあり、夏は16時を過ぎないと散水ショー以外の屋外ショーは公演できません。
サマータイムになると、これが18時を過ぎないと公演できなくなります。
エレクトリカルパレードが公演できないサマータイムでは、アフター6パスポートで観られるドリーミング・アップ!はもはや夜のパレードです。
シアターオーリンズとドックサイドステージのレギュラーショーも公演回数が減ります。
18:00、19:30、21:00の3回公演が限度です。
代わりに午前に涼しい時間帯が増えますが、午前と夜の公演は出演者の拘束時間がかなり長くなり負担が増えます。

サマータイムによって東京ディズニーリゾートのショー公演回数が大きく削られ、それすら観られないゲストも多く発生することを危惧してきましたが、これは他の屋外施設でも一緒。
花火大会も日が落ちてから終電までの時間が2時間短くなり、開催が難しくなるものも出てくるでしょう。
オリンピックの開会式も20時スタートらしいですが、日が落ちていない状態で大丈夫なんですかね。

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