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『トイ・ストーリー4』が投げかける新たな「おもちゃ」の定義

羽生結弦のプーさんは死なない? 早稲田で1番人気の先生が人形の《生きてるみ》について考えた – ライブドアニュース
「人形メディア学講義」の菊地浩平さんが「羽生結弦選手の演技後、スケートリンクに大量に投げ込まれるくまのプーさんは、生きているか死んでいるか? 死ぬとしたらどの瞬間か?」という導入で人形学の記事をライブドアニュースに寄稿しています。
スケートリンクに投げ込まれたプーは死ぬのか?から、箒やこたつに「生きてるみ」を感じるかという話題まで、人が「生きてるみ」を何に感じるのかアンケートを基に論じられています。
「人形メディア学講義」でも述べられていますが、人形とは何かという議題を大きく世間に取り上げているのが『トイ・ストーリー』です。
そして『トイ・ストーリー4』の予告編がこの記事の議題に重なって見えてきます。

本作の新キャラクター「フォーキー」の立ち位置が明らかになった予告編。
フォーキーはボニーが工作として作ったもので、スプーンとモールなどでできています。
ウッディはボニーの1番のお気に入りのおもちゃとしてフォーキーを紹介しますが、フォーキー自身は自分を捨てられる「ゴミ」だと思っており、本来の居場所であるゴミ箱へ逃亡します。

トイ・ストーリーにおける「生きてるみ」

トイ・ストーリーの世界は、おもちゃにも実は命があるという世界。
おもちゃに対するジョン・ラセターの「生きてるみ」を映画にしたのがトイ・ストーリーシリーズです。
先ほどの記事における最初の質問「羽生選手のプーさんはいつ死ぬのか」に対するラセターの答えは既に明らかになっています。
バズはスペースレンジャーで無いことを知り、おもちゃを自覚します。
そのおもちゃに「生きてるみ」を感じた映画では、リンクに投げ込む前、プーがディズニーから離れた場所でもおもちゃとして「生きてるみ」があるということになります。
では「羽生結弦に手渡されたとき」はどうか。
「羽生結弦に渡されるために購入されたプーさんが、その目的を果たした(あるいは果たせなくなった)瞬間」におもちゃは死ぬのか?
持ち主に捨てられて目的が果たせなくなっても、ジェシーやロッツォは生き続けました。それで死ねないからこそ物語に深さが出るのですが。
購入者(ファン)の目的ではなくその時の持ち主(羽生選手)の目的が地元の子供達に遊んでもらうことであり、その目的が果たせればおもちゃは本望だというのがトイ・ストーリーが描いてきたものです。
そして、アンケートで圧倒的マジョリティとなった「プーさんは死なない」派。
トイ・ストーリーにおける死は焼却炉のような物理的な破壊として描かれています。
落ちて粉々になったら死ぬような恐怖も描かれており、死の定義がほぼ人間と変わりません。

おもちゃはいつ生まれるのか

では代わりに生まれる方はどのタイミングなのでしょうか。
死の対義として見ると、おもちゃが製造されたタイミングのようです。
しかし、持ち主の愛情で命を宿すパターンもあります。
ダッフィーになる前のディズニーベアの物語では、ティンカーベルの妖精の粉がテディベアが命を得た理由でした。
さらに、無機物に命を与える世界観では、どこまで与えるのか?という問題が発生します。
先ほどの記事における後半の議論はそこと重なってきます。
「生きてるみ」のあるものが実際に生きている世界観で、銅像も生きているのか?ハリボーも生きているのか?こたつも生きているのか?という問題です。
『トイ・ストーリー4』では、フォーキーを通じておもちゃの「生きてるみ」が議論されるように思えます。
「ゴミ」から作られたフォーキーはどのタイミングでおもちゃとして生きている存在になったのか。
フォーキーが分解されてスプーンとモールに戻ったら死ぬのか?
ボニーがただのスプーンで遊んだ場合スプーンが生きているのか?

万人が「生きてるみ」を感じない「ゴミ」なら生きられないのか?

そして、『トイ・ストーリー4』では外の世界を知ったボー・ピープが登場し、誰か一人に遊ばれることを喜びとするウッディに対し外の世界を見せます。
『トイ・ストーリー3』ではアンディとの別れが最後に来るため、本来の持ち主を離れて遊ばれることの幸せさがウッディの中で検証されていません。
サニーサイド保育園で描かれそうできちんと描かれなかった、他の人に遊ばれるという問題に向き合うことになります。
一方フォーキーはボニーが作ったおもちゃ。
ボニーにとっておもちゃでも他の人にとっては「ゴミ」だった場合、フォーキーをボニーが手放したら彼の存在意義はどこにあるのでしょうか。
フォーキーに「生きてるみ」を感じ、おもちゃとして遊んでくれる子供を見つけるしかないのでしょうか。

人によって違う「生きてるみ」をラセターの視点から一般大衆に提示し共感を得てきたトイ・ストーリーシリーズが、ラセターを失い更に難しい「生きてるみ」の問題を提示しようとしています。

人形メディア学講義|菊地浩平

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WDJ×docomoの国産定額配信サービス「Disney DELUXE」3/26スタート


ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベルの映像コンテンツが見放題となるほか、限定のグッズやコンテンツなどが楽しめる、ディズニー公式エンターテイメントサービス「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)」が2019年3月26日(火)にスタートします。
Disney DELUXEは月額700円+税のサービス。
動画配信アプリ「Disney THEATER」と、「Disney DX」「STAR WARS DX」「MARVEL DX」の計4アプリで構成されています。

Disney THEATERは日本初のディズニー定額動画配信サービス。
スマホやタブレット、さらにFireTVやAppleTV、Chromecastにも対応しTV視聴も可能になります。

発表されている作品リストはこちら。
デモ機ではこれ以上のラインナップがあり、基本的にはデモ機の作品は配信、さらに増やした状態でスタート予定という話でした。
ディズニー・チャンネルからは「ちいさなプリンセス ソフィア」などをラインナップ。
さらに「ファイアボール」1期も配信!!!!
スター・ウォーズやマーベルも一通り揃っており、ディズニーもカントリーベアーズなど実写もありかなり豊富な印象。
アベンジャーズ公開前にはHuluがマーベル一気登録していますが、毎年Huluで見直す必要が無くなります。

「Disney DX」「STAR WARS DX」「MARVEL DX」は動画配信以外のコンテンツ用のアプリ。
ニュースやコラム、動画などが配信されるほか、ディズニーは会員継続期間に応じて壁紙やスタンプが配信されます。
有料版My Disneyのようなイメージです。
さらにコンテンツ内から関連動画としてTHEATERにリンクできる仕様になっており、ニュースと映画がリンクします。
キャラクターの情報を見たらついでにその映画も観るという新しいスタイルが生まれそうです。
今まで日本ではあまり見られなかった包括的なディズニーコンテンツのネットワークになります。

なぜ今?発表会を見ての感想(妄想)

ミッキー&ミニーも登場! ディズニー映画見放題サービス「Disney DELUXE」発表 – ウレぴあ総研ディズニー特集の取材で発表会に参加したので、その印象を。
今回のポイントはdocomoと組んだサービスなこと。
docomoの基盤を活かすことで、ドコモショップでのサポートなどのサービス運用が可能になります。
さらにdポイントとも提携し、ディズニーストアがdポイント加盟店になるという施策も。
au限定の「ディズニーパス」とは異なり、docomo以外のユーザーも加入できるのがd+サービスの特徴です。

質疑応答でも複数の会社が質問していましたが、今年中に「Disney+」(本国ディズニーが立ち上げる動画配信サービス)が予定されており、このタイミングでdocomoと動画配信サービスを始めるのは謎。
発表会では「Disney DELUXEとDisney+は別物」と発言されており、どうやら競合する立場になりそうです。
ここからは完全に妄想。
Disney+は本国ディズニーの大本命プロジェクトで、技術的には全世界共通基盤で運用されるのでしょう。
となるとDisney+が日本上陸しても実質本国が運営しており、WDJはサポート役となり、独自仕様や利益を得られない立場になるのではないでしょうか。
そう仮定すると、Disney+に席巻される前に日本独自の動画配信を初めて、日本のファンを囲っておきたくなります。
発表会では「20年以上のパートナーであるdocomo」「docomoとのパートナーは変わることがない」と発言しており、少なくともDisney+上陸でdocomoが切られることはないでしょう。
印象的だったのは「Disney DELUXEが日本のファンとWDJとの独特の関係を進化させる」という発言でした。
日本のディズニーファンが独自の楽しみ方をしている重要なマーケットであることは過去のD23 Expo Japanなどでもしきりに発言されており、WDJ内では他国との大きな違いとして捉えている印象です。
となると、日本向けの独自コンテンツに注力し、Disney+と競合した時に勝てるコンテンツを作る戦略と考えられます。
だからこそ動画配信とそれ以外のアプリを分けているのではないかと思います。
そしてdocomoのサポート基盤を用いて徹底的にローカライズを測るのではないでしょうか。
さらに、詳細はノーコメントでしたが「日本独自の新作を制作する」ことも明かされました。
ローンチのタイミングで作らないということは、Disney+がマーベルやスター・ウォーズの新作を投入する際のDisney DELUXE側の対抗策になるのではないかと思います。
具体的にはファイアボール4期とか。ファイアボール4期とか。
真面目に考えるとdocomoを活かしてTDRコンテンツをDisney DELUXEに投下すれば、まさに日本独特のファン層がDisney+よりDisney DELUXEを選ぶでしょう。
D23 Expo Japanで育まれた日本のディズニー各部署の関係が、本国からのDisney+という黒船襲来に対抗するため結実するなら、面白いことになりそうです。
ユーザーからするとDisney DELUXEとDisney+の二重課金になるのは避けたいですが、日本が本気で独自コンテンツを投入する姿も見てみたいです。
ファイアボールとか。ファイアボールとか。
そんな妄想でした。

どちらにせよ加入します。
Disney+が出るまでに手放せないコンテンツに進化できるのか楽しみです。

© Disney  © Disney/Pixar  © & ™ Lucasfilm Ltd.  © Marvel

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ちいさなプリンセス ソフィア、4/7より地上波復活


(c)Disney

「ちいさなプリンセス ソフィア」が4月7日(日)よりテレビ東京系6局ネット毎週日曜日あさ7:30「ディズニー・サンデー」にて放送決定。
1年ぶりに地上波復活です。
2018年3月までの放送では第105話「にんぎょの すてきなショー」まで放送されていました。
長編が分割放送されたり順序が入れ替わったりしていますが、ソフィアは第111話が最終話。
残り10話ほどで最終話に到達します。
リリースでも最終話が春放送と書かれており、放送再開でいきなり卒業間近から始まり最終話を迎えます。
その後また1話に戻るのかな?

とにかくソフィアは以前の地上波放送で一気に人気が上がったので今回も楽しみです。
そして最終話はめちゃくちゃおすすめです。
プリンセスは「ロイヤル」に変わる。ソフィア最終話が見せた新境地|舞浜横丁

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