「 ちいさなプリンセス ソフィア 」 一覧
- ディズニーチャンネル ちいさなプリンセス ソフィア - by poohya
Sofia the Firstとディズニー新戦略
Sofia the First: Once Upon the Princess Premieres In November
ディズニージュニア新プリンセス「Sofia the First」について。
11/18に長編「Sofia the First: Once Upon the Princess」が放送。その後来年初旬にテレビシリーズとしてスタート。
過去に長編化されたアニメはDCOM化がキム・ポッシブルとフィニアスとファーブ。
他にもハウス・オブ・マウスやリセスなど長編化されたテレビシリーズはあります。
しかし、どれもテレビアニメーションシリーズが続いた結果長編化という流れ。
それに対して、今回の「Sofia the First」は先に長編を作るというはじめての展開。
つまり今作は今までになく計画的に作られるシリーズだといえます。
お話としては、Enchanciaという世界に住む普通の女の子Sofiaの母MirandaがFreezenbergの王King Roland IIと再婚したためにSofiaが突然プリンセスとなるというもの。
立派なプリンセスとなるために、Royal Prep Academyの先生であるフローラー、フォーラ、メリーウェザーの3人の妖精や、執事のBaileywick、そして喋るウサギCloverや森の仲間たちと共に学んでいきます。
さらに予告編にはシンデレラの姿も。
つまり、ディズニージュニアの対象年齢2~7歳と同年代の普通の女の子が突然プリンセスとなります。
子供たちが親しみを持って見られるプリンセスということです。
さらにディズニージュニアらしく、主人公と一緒に学んでいくという展開が主軸です。
はじめに長編で歌やしゃべる動物たちというディズニープリンセスらしいお話で掴み、テレビシリーズに持っていくという予定でしょう。
ディズニージュニアでは学ぶ時間が多いため、ストーリーを進めることがあまりできません。
そのためプリンセスになるいきさつなどをあらかじめ長編で一気に説明する必要もあるのでしょう。
ここで、ReadMe!Girls!の日記・雑記: ディズニープリンセスをめぐる考察「Sofia the First」を。
CNNの「ディズニー初の「中南米系」プリンセスに賛否両論」という記事に対したものです。
この記事タイトルのほとんどが間違いだという指摘が行われています。
(追記:実は中南米系ですらなかったそうです
Hispanics question Disney’s mixed-heritage ‘Sofia’ – Washington Times)
しかし、注目したいのはそれに関連した考察。
ソフィア戦略とともに、ディズニーの新戦略が見えてきます。
まず、アメリカでは「ディズニー アニメーター コレクションドール」が非常に売れました。
商品詳細 ディズニー アニメーター コレクションドール アリエル
今作のソフィアもこの流れに沿った姿のプリンセスとなっています。
子供が同じ目線で親しめるプリンセスの人気は既に商品部門から実証されています。
そしてラセター介入以降のディズニーの新戦略について。
「ディズニー映画の2ものや、TVシリーズへの停止」
「プリンセスもの(またはフェアリーテイルもの)企画の停止」
このルールに対して、抜け道のように作られたのがティンカーベル(スピンオフ)、ジェイクとネバーランドの海賊たち(同世界観)。
ソフィアはジェイクに近いでしょう。
映画続編の禁止は、世界は同じでも主人公を新たに作り別の話にしてしまい回避。
さらにこの続編禁止ルールは、正確には意味合いが異なるようです。
先程のコレクションドールの話でもありましたが、近年商品部門を重視した作品が増加しています。
参考:短編作品がディズニーを救う(物販的な意味で) ほか | dpost.jp
つまり、物販的に成功が予想される続編は作っても良いということ。
そう考えると、ピクサー続編、トイ・ストーリーやカーズの短編シリーズ、そしてラプンツェル(Tangled: Ever After)が許可されるのもうなずけます。
そしてプリンセス企画の停止については、ディズニープリンセスを作らなければいいのです。
ディズニープリンセスとは誰かについては以前まとめました(「ディズニープリンセス」の定義: 舞浜横丁)が、つまりTVシリーズなら正確なディズニープリンセスではないのです。
このように、ソフィアは物販を意識して作られた、最近のディズニーを象徴するような企画だといえます。
今後、ソフィアに過去のプリンセスがどれくらい登場するのか、関連商品はどう展開されるか、日本上陸するか、パークにも進出するのか、注目すべき点が多い作品であることは間違いないでしょう。