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 - 東京ディズニーランド  - by poohya

総括2016:進化を遂げようとする舞浜パレード

ミッキーが出ない、春に運動会、9箇所停止と、何かと新しい試みが目立った2016年のパレードを振り返ります。

フローズン・ファンタジー・パレード


ミッキーの出ない通常規模のパレードなんて何年ぶりでしょうか。
それほどアナ雪のコンテンツ力が凄まじいということですが、昨年に比べるといまいち盛り上がらず予想下回ったかなという印象。
それにしてもトロールやハンスだけで1フロート作れてしまうのだからすごい。

ヒッピティ・ホッピティ・スプリングタイム


恒例、衣装と音楽とフロート順とショーモードを入れ替えての再演。
イースターはキャラクターが乗るフロートも入れ替えてきました。
占いを出してみたり、回ごとの新しさを作るとしてきたヒピホピ。
今年はエッグレースをテーマに、ボンボンと旗という2つの参加グッズを販売。
もはやイースターとは関係なしに運動会の応援をし続けるという不思議なパレードでした。


キャラクターしか見ない派としては、運動会が説明なしにダンサーの間だけで繰り広げられていたので、何が起きているのかさっぱり分かりませんでした。
イベントテーマ無関係の内容と参加グッズとはこのパレードどうなっているんだ…と思っていたらハロウィーンが斜め上にやってきました。

彩涼華舞


分類上はショーだし、構造自体は昨年と変わっていませんが、特殊なパレード。
キャッスルショーの代替として、フロートを用いた城前ショー+プラザ周回という、ロックアラウンドザマウスのようなブレイジングリズムのような方式をとっている夏イベ。
抽選+パレードルートで鑑賞ゲスト数を多くできる利点があります。
水かけショーは一箇所での滞留時間を長くしないと成立しないので、パレードを取り込んで鑑賞者数を増やそうとしてもこの方式が限界かな。

ハロウィーン・ポップンライブ


色々変化のあった今年のパレードの中でも最大の問題児。
9箇所停止という前代未聞の概念を引き下げやってきました。
ハロウィーンの音楽フェスという、これまた関連性がわからないテーマで、音楽フェスで振り回すタオルを販売。
フロートは前半3台、後半3台の計6台。この前にダンスレクチャー(グーフィー)とゴーストタイム(暇つぶし)があります。
パレードルートを9つのブロックに分け、

このように進んでいきます。

この方式によりフロートが停止する場所を1.5倍に増やすことができ、6台という短めの編成ながら、パレードルートの全てでフロートが停止することができます。
さらに、1箇所で2回の停止が見られるため、満足度は上がります。

問題は、レクチャーとゴーストタイム。
この2つもパレード時間に組み込まれています。
各コマはそれぞれ4分あるので、1箇所で観ると16分。これは普通のパレードと変わりません。
しかし、レクチャーとゴーストタイムが半分を占めているので、本編はたった8分。
普通のショーモードくらいの長さです。
レクチャー4分、待機4分、パレード2分、ショーモード2分、パレード2分、ショーモード2分といった具合。
時間的な物足りなさを感じてしまいます。
トゥーンタウンとかパレード本編始まるのは開始時刻の40分後ですからね…

初めての試みで時間に余裕が必要だったと思うので、来年からせめてゴーストタイム削ってショーモードを4分にしてもらえればかなり良くなるのではないかと思います。
内容自体は良かった。
奇数回目の停止と偶数回目の停止で音楽とショーモード内容が変わるのも面白かったです。

ディズニー・クリスマス・ストーリーズ


何が変わったのか探す方が大変という再演。
安定のクリスマス最高です。
参加グッズで鈴売らなかったのが不思議なくらい。
このパレードの恐ろしいところは、ミッキーミニーチップデールグーフィーマックス+プルートという異常に豪華なフロートの存在。
ポップンライブでも、前半ミッキーマックスの停止位置が後半ドナルドになり、ゲストの厚みにかなり偏りが出ましたが、このフロートの豪華さは異常。

ところで、来年は10月にスタージェットがクローズ。
ミッキーたち(中央フロート)はちょうどスタージェットの前あたりに停止します。
ここが囲われると鑑賞エリアとしてはかなり縮小するはず。
ポップンライブは9箇所停止+ミッキーが先頭ということでこれを回避しました。9箇所停止はそのための施策でクリスマスも追随するのかな?と思いきや、あの超豪華フロートのまま再演する模様。
一体どうなるのでしょうか。
余談ですが、新ファンタジーランドに合わせて3rdパレードルートを西側にルート変更し、トゥーンタウンにイン側を作るべきだと思っています。

今年のパレードで一番好きだったところ


ダンスレクチャー時に子供をパレードルートに出す

イースターやクリスマスのトゥモローランドでよく見かけました。
時間に余裕があるからトゥモローランドでやりやすいのかな?単に偶然遭遇しただけ?
パフォーマンス性の高いキャストが頑張ったり、キャラクターを出してダンスレクチャーの時間を設けるよりも、こちらの方が良いと思いました。
キッズエリアがないパレードでも子供が楽しめる施策。ショーモードの参加ダンスがパレードルートでの参加ダンスだった頃を思い出します。パレードの写真よりこの時の写真の方が思い出に残りますよね。
そして親以外もみんなその光景を見てしまうため、ダンスレクチャーへの参加率がかなり上がります。
良いこと尽くめ。
この取り組みは多少人件費かけてでも広げるべきだと思います。

独自進化を遂げてきた東京ディズニーランドのパレードがさらに進化を遂げようとしていた2016年。
来年はイースターがチェンジ。夏祭りもどうなるのか。
そしてポップンライブはどう改善し、クリスマスはスタージェット問題と向き合うのか。
ぜひ子供ダンスレクチャー施策を広げていってほしいです。

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