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「 月別アーカイブ:2024年08月 」 一覧

アッシュダウン・フォレスト紀行「プーの故郷を訪ねて」をディズニーファンに寄稿しました

ディズニーファン10月号が発売されました。
プーの不定期連載「プーさんのこと、いろいろ」にまた寄稿しています。
早いもので寄稿し始めてから丸2年になりました。

今回は「プーの故郷を訪ねて」。
イギリスのアッシュダウン・フォレストを、見開きで紹介しています。
描き起こしてもらった地図と、2017年に撮影した写真で、紀行っぽいページになりました。

原作者A.A.ミルンはロンドンで暮らしていましたが、アッシュダウン・フォレストに「コッチフォード・ファーム」という別荘を購入。週末や休暇などをアッシュダウン・フォレストで過ごすようになりました。
息子のクリストファー・ロビン・ミルンは、別荘の前の広大な森で、自分のテディベア、ウィニー・ザ・プーたちと一緒に遊んでいました。
その様子をA.A.ミルンが物語にしたのが、「クマのプーさん」です。
そんなわけでアッシュダウン・フォレストが100エーカーの森のモデルなわけですが、モデルという表現では遠すぎるかなと思うほど、アッシュダウン・フォレストと100エーカーの森は交わっています。
この辺り、『プーと大人になった僕』での表現が上手いのですが、アッシュダウン・フォレストの別次元にあるのが100エーカーの森というイメージです。

偶然ですが、プー連載の前のページには、「アナ雪の故郷ノルウェーを訪ねて」が掲載されています。
アナ雪は建物や衣装のデザインがノルウェーの伝統模様から取り入れられています。
ディズニーではそういった実際の世界を、独自の世界に落とし込んでいます。
一方でプーは、もっと地続きのクリストファーとプーの冒険が、そのまま100エーカーの森になっています。
その違いも聖地紀行の面白いところだなと思います。

風間俊介さんのファンタジースプリングスガイドブックも付録になっているので、そのついでにプーのページも読んでください。

そして「くまのプーさん FAN BOOK」も発売から1年が経ちました。
まだ買っていない方はぜひ。
http://disneyfan.kodansha.co.jp/mook/62115.html

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プー原作の著作権が切れてホラー映画が作られたが、キャラデザ元のディズニーは著作権が切れていない

原作「クマのプーさん」の著作権が、米国で2022年で切れ、パブリックドメインになりました。
2年後の「プー横丁にたった家」も同様に2024年でパブリックドメインになりました。
これを受けて、プーのホラー映画が制作され、低予算映画にしてはヒット。
しかしラジー賞を総なめにするクオリティでした。とはいえヒットしたので続編が制作。さらにユニバース化も計画されているそうです。

色々とニュースにもなっていましたが、原作の著作権は切れてもディズニーの著作権は切れていません。
参考:くまのプーさんは何がパブリックドメインになったのか
そしてプーのホラー映画はどう見ても原作ではなくディズニーのデザインをモチーフにしています。

そんな中、続編が日本公開されるタイミングで、監督へのインタビューをしました。
【プー2】前作がまさかの大ヒットで続編公開!監督に聞いた「マニアックなこだわり」 – ウレぴあ総研
監督からはっきりと、キャラクターデザインは著作権の切れていないディズニーがモチーフだと言われました。
つまりエスケイプ・フロム・トゥモローなどと同じように、ディズニーが無視をしているだけで、別に著作権を回避しているわけでもない(そして話題性だけでつまらない)映画だということでした。
一方で、脚本上はディズニーの著作権を侵害しないようにしているとも回答。原作の背景をベースにした設定も取り入れられています。

本人たちに聞けばここまで明言するのに、煽った宣伝に乗せられてパブリックドメイン化で合法的に映画化されたかのように報道するのはどうなのでしょうか。
そして、提案してきた編集も、この内容で通した宣伝も、普通に答えた監督もすごい。みんなありがとう。

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「ちいさなプリンセス ソフィア:ロイヤル・マジック」続編が2026年スタート

Disney Branded Television Press
ソフィア続編が正式決定しました。
2026年からディズニー・ジュニアとディズニープラスで配信されます。

「ちいさなプリンセス ソフィア」は2012〜2018年に放送。その続編として新シリーズが始まります。

新シリーズでは、ソフィアが「チャームズウェル王立魔法学校」に通います。エバーレルム(ソフィアのいる世界の名称)の王子や王女が通う学校で、ロイヤルさや魔法について学んでいきます。
「ちいさなプリンセス ソフィア」では、ソフィアたちは「王立アカデミー」に通っていました。最終話で卒業しますが、その間近のエピソード「がっこうを えらぶひ」にて、ソフィアは進学先としてエバーレルム・アカデミーを選んでいました。学校名が変わっているので、エバーレルム・アカデミーに通ったさらに後の話かもしれません。またこのエピソードでは学校はいつでも変えられるとも言われていたため、転校後かもしれません。
いずれにせよ新キャラクターがクラスメイトとして登場します。アンバーは同じエバーレルム・アカデミーに通う予定だったので、今作でもソフィアと一緒にいることでしょう。
最終話で魔法の守護者としての道を選んだソフィア、女王になっていくアンバーたちがどんなロイヤルさを見つけていくのか。
制作総指揮のクレイグ・ガーバーやソフィア声優のアリエル・ウィンターらは続投します。
どんなロイヤルとマジックを見せてくれるのか楽しみです。
参考:プリンセスは「ロイヤル」に変わる。ソフィア最終話が見せた新境地

新シリーズは1枠を2分割する形に変更。11分のエピソードが2話連続します。ディズニープラス配信も意識した形のようです。
エピソードごとにオリジナル曲が入るのは従来と変わりません。

新作制作の報道などが出てはいましたが、まさかの続編が正式決定。
テレビ部門がディズニープラスへと大幅に移管してから子ども向けアニメーションが乏しい状況でしたが、ディズニープラスでも継続的に新作が配信される子ども向けシリーズが生まれます。


先日のD23前日にパーク側で行われたD23 Dayでは、DCAでディズニージュニアのイベントが行われました。
昨年8月に行われたDisney Junior PlaydateがD23 Dayに合わせて行われたような内容。昨年はプーの新シリーズPlaydate with Winnie the Pooh放送を記念して、プーがフード付き服で登場。ミッキーと同じフロートでパレードを行いました。
今回はアリエル新作がメイン。プーはパレード後部のオムニバスに乗って登場したのですが、まさかのソフィアと隣席。完全に自分だけが得をする並びでした。
そして間髪入れずにソフィア新作発表。
最終回から5年以上たち、もはやディズニージュニアのパレードにまだ参加できるだけありがたい状態でしたが、2年後は再びディズニージュニアの主役になりそうです。
次回のD23が2026年なら、ソフィア新作とプー100周年が重なって大変だ。

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