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ディズニー社、OLC、2020年10-12月期は共に黒字

The Walt Disney Company Reports First Quarter Earnings for Fiscal 2021 – The Walt Disney Company
2021年3月期 第3四半期決算補足資料 | 株式会社オリエンタルランド

ウォルト・ディズニー社が2020年10-12月期(1Q)決算を発表。
3四半期ぶりに黒字を回復しました。
1,700万ドルの黒字で、6-9月期の47億2,100万ドルの赤字からは大幅に回復しましたが、前年同期比では99%減です。
テーマパークの費用削減や、Disney+の加入者増が要因。
Disney+はマンダロリアンや劇場配信を断念したソウルフル・ワールドの好評、インドでの事業拡大で、加入者数が9,490万人と、3ヶ月で2,120万人の増加。
HuluやESPNも合わせると、会員数は1億4,640万人になり、2億人を突破したNetflixを猛追しています。
とはいえ配信事業はまだ投資段階で、4億6,600万ドルの赤字です。

テーマパーク部門は1億1,900万ドルの赤字。
設備投資を抑え、人員削減を進めるなど費用を圧縮しました。
フロリダと上海は3ヶ月間営業を続けていましたが、香港とパリが再休園になり現在も休園中。
アナハイムは再開の目処が立たないまま休園期間が1年に達しようとしています。

7月から再休園に至らず営業を続けている、世界で見ればかなり優秀な東京。
ディズニー社のテーマパーク部門が大幅赤字の中、OLCは10-12月期(3Q)で4四半期ぶりに黒字を回復しました。
2/28〜6/30が休園したため、2020年1-3月期から赤字に陥っていましたが、10-12月期で13億円の黒字を確保。
日経によると、7-9月期の入園者数(2パーク合計)は1日平均3万人弱、10-12月期は3.5〜4万人強。
通常時の1日平均9万人からは半分以下ですが、1人当たり売上高の増加などもあり黒字となりました。
ゲスト単価はチケット券種の限定や物販飲食の増加によるもの。
パーク外では、ホテルがGo Toトラベル効果を受けたほか、イクスピアリの営業再開、シネマイクスピアリ(たぶん鬼滅)も好調でした。
とはいえ13億円の黒字では投資が何もできないので、入園者数制限を引き上げていきたいところでしたが、1月から緊急事態宣言により、1パーク1日5,000人制限に。
7月の再開時が2パーク合計1.5万人でしたから、再開時の2/3のゲストしか入れなくなっています。
ショップやレストランを半分程度休止するなど、ゲスト人数に似合った規模の運営になっていますが、それでも今期の再赤字は間逃れないでしょう。
TDSの20周年については、「今後のお知らせは期末決算発表をお待ち頂きたい」としており、早くても4月末の発表になります。

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