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「 月別アーカイブ:2020年08月 」 一覧

2020年8月のディズニークリップ

舞浜駅利用者が6割減

JRのお盆の利用客 TDRの舞浜駅は6割減:日本経済新聞(20日)
お盆期間(8月7~17日)のJR舞浜駅の近距離切符(ICカード利用含む)の販売枚数が、前年同期比59%減の22万7000枚だった。

実写版『ムーラン』日本でもDisney+公開に

映画『ムーラン』ディズニープラス配信についてのお知らせ|企業情報|ディズニー公式(24日)
実写版『ムーラン』が日本でも劇場公開をやめ、Disney+での配信に。
9/4より2,980円のプレミアアクセスとして、提供開始時は独占配信。

TDRハンドソープ転売で逮捕者

ハンドソープ転売容疑で男逮捕 アルコール消毒製品転売で逮捕は全国初 ディズニー限定商品|社会|地域のニュース|京都新聞(24日)
東京ディズニーリゾートのハンドソープを転売した容疑でネットショップ経営の男を逮捕。
1個1,300~2,428円で購入したハンドソープをネットショップで3,000~3,980円で転売した疑い。
アルコール消毒製品の転売容疑の逮捕は全国初という。

ケビン・メイヤーがTikTokを辞任

TikTok、米社CEOが辞任 売却命令受け決断:日本経済新聞(27日)
Disney+立ち上げなどディズニー社幹部として6月にTikTokのCEOに転職したケビン・メイヤーが辞任。
米国事業の売却命令を受け「ここ数週間の政治環境の大きな変化」が理由。

Raya声優がスター・ウォーズのローズ役女優に

Disney – Twitter(28日)
2021年3月21日公開予定のディズニー長編アニメーション新作『Raya and the Last Dragon』の主人公Raya役の声優がケリー・マリー・トランに変更。
スター・ウォーズ/最後のジェダイ、スカイウォーカーの夜明けのローズ役のアジア系女優。

チャドウィック・ボーズマン死去

Chadwick Boseman – Twitter(29日)

MCUブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンが現地時間28日、大腸がんのため43歳で死去。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でティ・チャラが初登場した2016年にステージ3の癌と診断され、闘病しながら撮影していた。
ディズニーは追悼コメントを発表したほか、追悼動画も公開。

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クリストファー・ロビン・ミルン生誕100周年 「僕が100歳になっても」の日を迎える

クリストファー・ロビン・ミルンは1920年8月21日にロンドンで生まれました。
今日で生誕100周年です。

クリストファーは1歳の誕生日プレゼントとしてテディベアをもらい、後にウィニー・ザ・プーと名付けました。
「クマのプーさん」の物語と実際のクリストファー・ミルンの生活は一部で重なっており、100エーカーの森はミルン家の別荘があった周りの森であり、クリストファー・ロビンとプーの年齢差が1歳なのもプーが1歳の誕生日プレゼントとして生まれたことを連想させます。

「プー横丁にたった家」の最終章の最後に、クリストファー・ロビンとプーはこんな会話をしています。

「プー、僕のこと忘れないって約束して。僕が100歳になっても。」
プーは少し考えました。
「そうすると僕は何歳?」
「99歳」

クリストファー・ロビンが100歳になり、プーが99歳になり、約束の日がやってきました。
「100エーカーの森」が実際には500エーカーの森であったように、「100」は非常に大きいという概念に過ぎません。
それと同時に、クリストファー・ロビンが100歳になってもこの物語が愛され続けていることは、ミルン親子が想像もしていなかったことであるでしょう。

最終章でプーの物語を完結させた後、クリストファー・ミルンが大人になると、ミルン親子はそれぞれにプーとクリストファー・ロビンという存在から逃れられない人生を送ることになります。
父アランは後にどんな作品を書いても「クリストファー・ロビンが大人になっただけ」と評され、子ども向け作家のレッテルが貼られたまま。
クリストファーはクリストファー・ロビンとしての世間の目に耐えかねられず、親の七光りとの誤解も受けながら父を越えられない境遇に恨みを抱きます。
2人とも自伝を書くことで自分自身を整理し、呪縛から解放されようとしました。

プーの物語は、クリストファーの幼少期の何気ない遊びから生まれました。
それは父アランが自分の少年時代の思い出も重ね合わせながら描いた物語でもあります。
「僕のこと忘れないって約束して。僕が100歳になっても」という台詞は、少年時代の思い出がいつまでも輝き続けることを語ると同時に、忘れたくても忘れられない呪縛となって親子の一生にもたれかかることになるとは想像もしていないことを表しているかのようです。

著者の想像を遥かに超え、クリストファーが100歳になってもプーは愛され続けています。
プーというクマだけでなく、いまだに『クリストファー・ロビン』というタイトルの映画(邦題は『プーと大人になった僕』)が作られるほど、クリストファー・ロビンのことも全く忘れられていません。

クリストファー生誕100周年を迎え、彼の人生と「僕が100歳になっても」の言葉を考えると、彼が「100歳」になったことでクリストファー・ロビンとクリストファー・ミルンが切り離されたように思えます。
プーもクリストファー・ロビンも、さらに100年たっても200年たっても愛され続けることでしょう。
100エーカーの森でのできごとと実際のミルン親子のできごと絶妙に重なりあっていますが、その重なりの揺らぎこそプーの醍醐味であり、クリストファーが生誕100周年を迎えた今、そこに新たな揺らぎが加わったと思います。
それはミルン親子がプーの物語と向き合わざるを得なかった人生の深みが加わったとも言えるでしょう。

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