*

 - 映画  - by poohya

Paperman『紙ひこうき』全編公開


シュガーラッシュで同時上映される短編Paperman(邦題『紙ひこうき』)が全編公開されました。
劇場で観るか今観てしまうか悩みましたが、今観てしまいました。
本当に良い作品でした。
観たあとの諸々は続きで。
セリフなし、基本モノクロ、そして2Dタッチ。
今となっては短編だからこそできる作品となっています。
絵もストーリーも音楽も何もかもが美しい。
全編を通して好きなシーンだらけです。

まず、タイトルが出てからのジョージのスーツの揺れ。
42秒のメグの髪の揺れ。
と挙げていったらきりがないですが、中でもジョージが紙ひこうきを作ろうとするところと会社を飛び出そうとするところの決意の表情。
そしてお花屋さんからのメグの表情がたまりません。
白黒の中に唯一浮かぶ赤色。
動き出す紙ひこうきたち。
最後のディズニーロゴも良いですね。

これらの美しさを作り出しているのが、今回の新技術です。
これまでの3DCGに手描き要素を加えることで2Dの美しさが戻ってきました。

素晴らしい技術です。
2Dアニメを愛してきたのが報われた感覚。
3DCGはここに到達するための通過点に過ぎなかったようにも思います。

この2Dらしさは輪郭に特に現れています。
papermanということで、紙が重要な役割を担っていますが、作品全体がアニメーションに紙らしさを取り戻したように思います。
アニメーションが真の美しさを取り戻した作品です。
もう一度この技術を使ってラプンツェルを作って欲しい、ヒックとドラゴンを作って欲しい。

アニメーションの新しい時代の到来を感じました。
本当に素晴らしい作品。今年ベスト作品なのは間違いありません。
この作品のためにシュガーラッシュは劇場で観ます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加