「 ありたい姿 」 一覧
- 東京ディズニーリゾート olc, ありたい姿 - by poohya
OLC2014年度決算発表
2014年度の決算が出ました。
ファンタジーランド、北欧エリアに隠れがちですがまさかの入園者数最高記録を出した年度のまとめです。
キーワードは「30周年の反動」「ワンス、フローズンファンタジー」
入園者数は「30周年の反動」の予想を覆し、31,377千人で過去最高を記録。
「ワンス・アポン・ア・タイム、アナとエルサのフローズンファンタジー」が予想を大きく超える人気となったのが要因。
セグメント別でみても、4Q(フローズンファンタジー期間)が過去最高益を出しています。
一方、「30周年の反動」の影響を受けたのは売上単価。
物販・飲食が30周年の終了により減少しました。ここについては原材料費と為替レートの影響で利益が大幅減。
また、アニバーサリーは遠方ゲストが多い年。昨年度は「ワンス、フローズンファンタジー」による首都圏近郊ゲストの増加が目立った年でした。
結果として、宿泊ゲストが減少し、TDHやアンバサダーホテルを中心に稼働率と単価が減少。全体としてホテル事業が減益となりました。
宿泊ゲストが減少し首都圏近郊ゲストが増加したことで、ワンデー比率が増加。
チケット単価は4,660と増加しました。
「ワンス・アポン・ア・タイム」によって夜間パスポートの販売数が大きく伸びましたが、それを相殺するだけのワンデー圏内比率増があったと発表されています。
パークは入園者数とチケット単価が増えるものの物販・飲食の単価減に引っ張られ、全体で減益。
ホテルも稼働率減が大きく減益となりました。
とはいえこれは13年度比。「30周年の反動」を予想した値からは大きく増加しました。
15年度予想:チケット値上げとホテルリニューアル
今年度の予想は4/1に行われたパスポート値上げと、2,3月のTDH、6月以降のミラコスタ客室リニューアルがカギ。
「ワンス、フローズンファンタジー」2年目といことで入園者数は減少予想。
イベントの2年目による入園者減という表現ははじめて見ました。それほど衝撃的なイベントです。
予想は30,400千人。それでも3,000万人超えで、ありたい姿の“恒常的に3,000万人”は既に達成しているようです。
チケット単価は値上げにより4,980予想。5,000円が見えてきました。
物販・飲食も単価は上がりますが、為替レートによる利益率の減少は続きます。
ホテル事業は、新キャラクタールームを導入したTDHが客室稼働率を90%半ば→90%後半に増加させる見込み。
一方、リニューアル最中になるホテルミラコスタは客室稼働率が90%後半→90%前半に大きくダウン。
売上高はTDHとブライトン傘下により増える見込みですが、営業利益は改装費用がかさむことから減益です。
そしていよいよ本格化する設備投資。
13年度、14年度、15年度(予想)で
169→338→662(億円/2パーク合計)と大きく増加。
ここをみると、今年度からファンタジーランド再開発の設備投資がスタートする一方、シーはハンガーステージの記載。
北欧エリアの工事は来年度以降のようです。
今年度は入園者数とホテル稼働率という直接的な動員数が肝となる1年になりそう。
株式分割とパーク開発計画による株価の推移も気になる1年です。
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ファンタジーランドは「美女と野獣」「不思議の国のアリス」、新テーマポートは「北欧」でアナと雪の女王。
ファンタジーランド拡張計画、シー第8のテーマポートの概要が発表されました。
ファンタジーランドは『不思議の国のアリス』と『美女と野獣』
シーは「北欧」をテーマに『アナと雪の女王』を中心としたエリアになります。
どちらも詳細は今年中に発表するとのこと。
“世界でここだけの魅力あふれる新エリア”ということで、両エリアともにTDRオリジナルのアトラクションやレストランを導入するとのこと。
ファンタジーランドは昨年10月に公開されたイラストに近い形。
イッツ・ア・スモールワールド跡地に作られる模様の『不思議の国のアリス』エリアは、クイーン・オブ・ハートのバンケットホールらしきイラストも見えます。
バンケットホールの角度からすると、このイラストは現在のキャッスルカルーセル辺りから見た様子でしょうか?
かなり広範囲に設置されるようにも見えます。
『美女と野獣』エリアはグランドサーキット・レースウェイ跡地に作られる模様。
門と橋、野獣の城があり、ベルと野獣がグリーティングをしているイラストです。
現在のファンタジーランド(とトゥモローランド)の様子は全くありませんが、おそらくグランドサーキット・レースウェイのトゥーンタウン側になるはずです。
ファンタジーランド拡張は現在の2倍の面積になりますが、その範囲が現在の駐車場にも進出することが明らかになりました。
拡張により当該エリアのキャパシティは1.5倍を目指すとのこと。
また、昨年10月のイラストによると、イッツ・ア・スモールワールドがグランドサーキット・レースウェイ跡地北部分(現トゥモローランド・ホールの辺り)に移転
空飛ぶダンボがスタージェット跡地に移転
が見て取れます。
イッツ・ア・スモールワールドはベリーメリーホリデーが昨年で終了したことから、今年中にクローズすると予想されています。
グランドサーキット・レースウェイは、昨年夏休みのプログラムで行われていた子供向けのキャスト体験が今年は開催されません。スタージェットとあわせ、いつクローズされてもおかしくない状況ですが、クローズ発表はまだ。
(2014年10月31日のOLC電話説明会質疑応答で「現在の構想通りにファンタジーランドを拡張することになった場合には、グランドサーキット・レースウェイはクローズすることになる。」との回答あり)
今のところ出ているのは、長期リハブ情報。
ピーターパン空の旅が6/1~来年2/29
キャッスルカルーセルが10/1~来年7/31
とかなり長期のりハブが発表されています。
今回のOLC決算説明会質疑応答にて
Q2) 大規模開発によってトゥモローランドが縮小されるが、今後、トゥモローランドの開発に着手することはあるのか、教えてほしい。
A2) 今後のコア事業の成長に向けた時間軸として、まずファンタジーランドに着手をしたということである。その次のステップとして、トゥモローランドなど、他のテーマランドの刷新・拡張も充分 に考えられる。Q10) テーマパークの魅力向上について、例えばワンス・アポン・ア・タイムのコンテンツ入れ替えやスターウォーズを使った新アトラクションなどの可能性について、教えてほしい。
A10) プロジェクションマッピングは、アトラクションと比べると内容を入れ替えやすいことから、今後も有効なコンテンツとして活用していきたい。例えば、同様の技術でワンス・アポン・ア・タイム の他にも小規模な形で展開することも考えうる。スターウォーズについては、ディズニー社が非常に力をかけている。日本のマーケットを見極めながらではあるが、弊社としても、トゥモロ ーランド活性化策の検討材料の一つであると考えている。
との回答があります。
トゥモローランドは単に縮小するだけでなく、「ありたい姿」のさらに未来に期待がかかります。
やはりスター・ウォーズはディズニー社が激推しなのか。
「北欧」新テーマポートは北欧とはいえ実質アナと雪の女王のテーマポート。
TDSらしい完全新規のテーマポート。
アレンデールの入江を意識させるイラストには、アナと雪の女王に登場した名所がいくつも再現されています。
ロストリバーデルタ側(イラスト右側)のエリアがアナ雪ではない北欧要素が入る模様。
とはいえ北欧のディズニー映画をあまり知りませんが…
「東京ディズニーシーは未利用地を活用するため、工 事に伴うゲストへの影響は無い」(質疑応答より)と回答しているため、現在の施設が大きく潰れることはなさそうです。
となると、橋は新設。ストームライダーの奥、道が湾曲しているあたりにできるのではないでしょうか。
よく見るとアレンデールの城にかかる橋の後ろ、塀が斜めに降りてきているように見えます。これはリゾートラインの高さに合わせた塀なのでは?と考えると、
こんな感じで予想します。
街の奥行があるので、アトラクションやレストランなどはこのエリアに作られるのではないでしょうか。
詳細発表は今年中に行われるとのこと。
昨年と同様10月末の決算発表にあわせて明らかになるのか、はたまた11月のD23 Expo Japanか(なさそうだけれど…)
“世界でここだけの魅力あふれる新エリア”、どちらのエリアも非常に楽しみです。
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OLC、テーマパーク社員を正社員へ
社員人事制度の一部改正に伴う「テーマパークオペレーション職」の新設について
TDR内でキャストとして働くテーマパーク社員が正社員になります。
OLCが4/1付けで社員人事制度の一部を改正。現在821人いるテーマパーク社員を新設する「テーマパークオペレーション職」として正社員登用すると発表しました。
これまで1年毎の契約社員として勤務していたテーマパーク社員は、無期限雇用契約となります。
日経によると、「契約社員を正社員にすることで16年度の人件費は十数億円増える見通し」。
オリエンタルランド、契約社員800人を正社員に :日本経済新聞
これまで2万人のキャスト(準社員)、2400人の正社員と言われてきましたが、今回の登用によりキャスト1万9千人、正社員2500人という比率になります。
このほか、リリースでは「準社員(アルバイト)についても、処遇の改善や福利厚生の充実、準社員向けプログラムの拡充などを推進」すると述べられており、ありたい姿2023におけるソフト面としてキャストのホスピタリティ向上に投資が行う姿勢が見て取れます。
パスポート値上げ発表の際にも指摘しましたが、実際に準社員に対しても不人気職について賃上げが行われました。
フードサービス・カリナリーキャスト時給50円増額へ|舞浜横丁
キャストのジリ貧を食い止めることができるのか、パスポート料金、新規投資だけでなくキャスト処遇にも注目が集まっています。
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「2023ありたい姿」OLC中期経営計画2016発表
2014~2016年度の中期経営計画がついに発表されました。
10年後を見据えた「2023ありたい姿」をキーワードに、両パーク大規模投資が行われます。
両パークでアトラクションの入れ替えなどが計画されています。
2011~2013年度の中期経営計画「Build Up OLC 2013」の次となる今回の計画、前計画にはなかった大規模投資が注目されます。
今朝の日本経済新聞によると、
11~13年度の投資実績の6割増となる1,200億円投資発表になりました。
トイ・ストーリー・マニア!(115億円)やスター・ツアーズ(70億円)、ショーではファンタズミック!(20億円)などと比較すると大きな額であることが分かります。
ちなみにタワー・オブ・テラーが210億円。
東京ディズニーリゾート、3年で1200億円投資 :日本経済新聞
しかし発表内に「1200億円」に関する記述はなし。
代わりに、2023年度までに5,000億円の投資計画が発表されました。
ちなみに、3年前は10年間(2011~2020年)で2,000億円。
大きな方針転換があったことが伺えます。
2023ありたい姿のメインは、2パーク入園者数を常時(周年イベント以外でも)3,000万人レベルにすること。
「世代を超え、親子や夫婦など、あらゆる形態を含むファミリー」をメインターゲットに、施設拡張によるキャパ増、1Q,4Qの”閑散期”を均衡化することで3,000万人を受け入れられるパークを目指します。
ランド:エリア一新などインパクトのある大規模投資
シー:拡張用エリア活用などによる大規模投資
と、踏み込んだ投資内容も出ています。
ランドはかねてから噂されている新ファンタジーランドあたり、シーは拡張用エリアということでロストリバーデルタあたりの可能性が高いでしょう。
日経によるとまずはランドに注力し、シー拡張は16年度以降。
これについては、
「TDLはファミリーや若者向けにアトラクション(施設)やショー(観劇)に磨きをかけ、TDSはアダルト向けに敷地面積のそのものを拡大するのも腹案だ」
というかがみんのコメントが年始に出ています。
新たな中期経営計画へ、OLC新春コメントから見る2014年|舞浜横丁
具体的な発表も行われました。
ラグーンシアターの総工費は約40億円。意外と大きい。
そして、改修工事が予告されていたメディテレーニアンハーバーは、観賞環境改良という名目で約25億円が上げられています。
ハーバーを整えることで、ショーのキャパシティ向上を狙ったものでしょう。
この工事は2015年中に完成予定。
やはりミシカ後継は2016年のシー15周年までお預けでしょうか。
既に発表されている新要素は、
ワンス・アポン・ア・タイム:20億円
ジャングルクルーズ:16億円
スティッチ(・エンカウンター):20億円
マーメイドラグーン・シアター:40億円
さらに、OLCとしてはおそらくはじめて、積極的な海外ゲスト営業を行います。
成長の見込まれる東南アジアを中心に行うそうで、上海ディズニーランド対策と言えるかもしれません。
シー15周年となる今計画最終年度の営業利益目標は1,000億円。
2013年度が営業利益1,144億円を達成したため、この額をシー周年イベントで達成できるかの目標となります。
入園者数3,000万人、営業利益1,000億円と、10年後平常的に起こる未来として挙げられるのが30thの2013年度でした。
2013年度決算によると、
営業利益は1,144億円。前年度から300億円増で過去最高。
純利益も705億円で過去最高。
全四半期とも営業利益過去最高額を達成しています。
一人当たり単価は11,076円で過去最高。
懸念されていた飲食売上高も33円増となりました。
毎年商品販売増要因として挙げられていたダッフィーが、今回は入園者増要因として登場したのが印象的です。
入園者比率は1%程度ではありますが、小人が減り大人が増えました。
また、ディズニーホテルの客室稼働率は3ホテルとも90%台後半。
2014年度予想として、入園者数2,800万人。
1割減に納められるかの勝負となります。