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「 月別アーカイブ:2022年05月 」 一覧

くまのプーさんは何がパブリックドメインになったのか

「くまのプーさんがパブリックドメインになった」という話題が出てきますが、全ての著作権が切れたわけではありません。
日米での違いもあります。

アメリカ

アメリカでは、原作「クマのプーさん」がパブリックドメインです。
1926年に出版された原作1冊目が95年の著作権保護期間が終了し、2022年からパブリックドメインになりました。
アメリカ著作権法は現在は著作者の死後70年で著作権が切れますが、1977年以前の著作物は発表から95年で、作品単位の著作権です。
1928年に出版された2冊目「プー横丁にたった家」は2024年からパブリックドメインになる見通しです。

日本

日本では、原作者A.A.ミルンの作品がパブリックドメインです。
2017年5月21日で、原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」などの著作権保護期間が終了しました。
著作者単位なので、E.H.シェパードが描いた挿絵の著作権はまだ切れていません。
また、日本語版は訳者の著作権になるため、最もポピュラーな石井桃子訳はまだまだ著作権が切れません。
2017年以降、日本では原作を独自に訳し、独自の挿絵をつけたバージョンが発売されています。
A.A.ミルンは1956年に死去し、死後50年+戦時加算で2017年に著作権が切れました。
現在は保護期間が死後70年に延長されており、挿絵の著作権はE.H.シェパードが死去したのは1976年のため、まだまだ挿絵の著作権は切れません。

ディズニーキャラクターはパブリックドメインではない

日米ともに原作が限定的にパブリックドメインになっています。
ディズニー作品としての「くまのプーさん」はいずれも著作権保護期間中です。

まとめ


ディズニーキャラクターとしての著作権は何も切れていません。
細かく分かれていますが、「クマのプーさん」「Winnie-the-Pooh」という名前がパブリックドメインになったと捉えられるのが最も大きな変化なのかもしれません。

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WDWに行くためのコロナ面での準備(2022年5月)

ウォルト・ディズニー・ワールドに2021年10月と2022年5月に渡航しました。
コロナ面での制限は各所であり、しっかり準備しておくことが必要です。
2022年5月時点で準備しておくこと、しておいた方が良いことをまとめます。

この半年間で劇的に渡航しやすくなっています(円安と燃油サーチャージは置いておいて…)
さらに6月から日本入国時の対応が大幅に緩和されるとの話なので、今後も大きく変わっていくでしょう。
細かい部分もころころ変わるので、1週間前の体験記でもあてにならない部分も出てきます。
なるべくソースとなる公的機関のURLを添えていますので、体験記だけでなく最新情報を確認してください。

現在、アメリカ渡航は、ワクチン接種は必須。
アメリカでの隔離はなく、日本帰国時はワクチン3回接種の場合隔離なしです。

なお、この記事は大体はなんとかなるだろ精神でやっているので、緩めの内容です。
誓約書などその場で紙をもらって書けばいけるもの→電子があれば紙は省略
証明書など自分で発行が必要なもの→電子と紙を併用
の方針です。

準備編

旅程を立てる

今回はWDWへの旅行を想定しています(大部分はDLRでも使えると思います)。
WDWは最低何日必要ですといった問題は端折りますが、アメリカ国内での旅行者は非常に増えており、WDWはかなり混雑しています。
日本の観光地から想像するとコロナで空いていそうですが、むしろ混んでいます。
WDW内でのコロナによる大きな変化は、ファストパスの廃止、パーク予約の導入です。
ファストパス(正確にはファストパス・プラス)は廃止され、ライトニングレーン(LL)になっています。
有料でLLが取れるようになるGenie+があり、特に人気のアトラクションはGenie+対象外で有料のIndividual LLがあります。
パーク予約は、開園〜14時の時間、予約した1パークしか入れず、パークホッパーできないというもの。
ちなみに、ディズニーホテル宿泊者は開園30分前から入園できます。
さらに後述する帰国前PCR検査も含めて旅程を考えましょう。

パーク予約をする

旅程が決まってチケットを購入したら、とりあえずパーク予約をしましょう。
ディズニー公式が日本語で予約方法を教えてくれています。
アメリカ ディズニーリゾートのテーマパーク入園予約プロセス|パーク&リゾート|ディズニー公式
予約は変更も可能ですが、直前になると結構予約は埋まり、4パークどれも予約が取れないことも多々あります。
ここが取れないとスケジュールが立てられないので、かなり重要です。

アメリカ入国編(1ヶ月前〜)

渡航が近づいてきたらすること

ESTA申請

ESTAは2年で失効するので、コロナ期間に渡航していないほとんどの方が失効しています。
最近時間かかるらしいので、早めに申請しておきましょう。

ワクチン接種証明を取る

ここから、コロナ禍における様々な証明書が登場します。
かなり電子化が進んでおり、効率化されていますが、念の為に紙ベースで持っておきたいものもあります。
冒頭に記載している通り、自分で発行が必要なものは紙ベースで持っておく方針。
基準は、現場でスマホ類が壊れても対応できる状態にすることです。

ワクチンの接種証明は、アメリカ入国時に必須、日本入国時に必要です。
アメリカはないと入国できません。
日本はワクチン3回接種の証明で、帰国後の隔離期間に影響します。
接種証明はマイナンバーカードを持っていればスマホで取得できますし、後述するアプリ類で事前に登録できます。
しかしスマホが壊れるリスクを考えると、念のため紙でも持っておきたいところ。
紙での接種証明は市町村が発行しており、申請方法は市町村によって微妙に異なります。
基本的には申請書を郵送して、返信用封筒で戻してくれるという形式のよう。
郵送なので、取得に1〜2週間かかります(速達料金で早く発行してくれる場所もある模様)。
切手代だけで取得できるようなので、そんなにお金もかからないし取っておきましょう。
新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書について|厚生労働省

保険に入る

海外旅行保険は、多くがコロナ特約をつけています。
現地での治療費、現地で感染し日本で発症したと思われる場合の治療費をカバーしてくれます。
しかし、発症=入院だった時代に作られたもので、自宅療養に対応しておらず、現地で重症化した場合にも治療費が出る程度の安心感です。
一番の金銭的リスクは帰国前PCR検査で陽性になり滞在延長・飛行機変更をすることですが、そこは陰性になるよう頑張るしかないっぽい。

たびレジ登録

たびレジは外務省による、渡航中の安全情報をメールで受信できるサービスです。
普段は治安や災害情報を受信できますが、コロナ関係の情報も対応しています。
たびレジ – 外務省 海外安全情報配信サービス
これが便利なのが、入国ルールの変更なども教えてくれること。
例えば昨年10月は、アメリカに滞在している間に隔離期間のルールが変更され、ワクチン接種済みなら自宅隔離が14日→10日(陰性の場合)になりました。
突然発表され明日から適用といった急なルール変更が多いため、現地でも最新情報を取得できる状態は重要です。
渡航期間と旅行先を登録すると、その期間のその場所での情報をメールやLINEで送ってくれます。
旅行先には「ディズニーワールド(フロリダ州)」も選択肢として用意されています。

アメリカ入国編(直前)

ここからは書類があるかどうかで入国できなくなる可能性があり、正確性が求められます。
どの航空会社で渡航するにせよ、「困ったらJALかANAのページを探す」と思っておくと楽です。
各国の入国制限や検疫体制について – JAL
ANAの新型コロナ対策 飛行機内・空港の安全対策 ANA Care Promise

書類アップロード

アメリカの入国には、陰性証明書、ワクチン接種証明書、宣誓書が必要です。
また、州によって別途それぞれの宣誓書が必要な場合があります。乗り継ぎでも必要な場合があるので確認しましょう。
入国に必要なものは、事前アップロードできるシステムがあります。
JALなどワンワールド系は「VeriFLY」、ANAは「ANA Travel Ready」が利用できます。
新型コロナウイルス感染症関連デジタル証明書アプリ「VeriFLY」について – JAL国際線
ANA Travel Ready(渡航書類の事前確認サービス)を導入|プレスリリース|ANAグループ企業情報
ここに書類をアップロードしていくと、渡航に必要な書類が揃います。
日本入国編で登場するMySOS(ファストトラック)もこのタイミングで進めると楽です。

PCR検査

証明書で最後に登場するのが陰性証明書。
アメリカは、渡航1日前の陰性証明が必要です。
24時間前ではなく、前日なら朝からOKとなっています。
“例えば、金曜日午後1時のフライトで出発する場合、その週の木曜日(時間を問わず)以降に検体採取し取得した陰性の検査結果で搭乗できます。”
米国への空路渡航前に求められる検査(よくある質問)仮訳 – 在アメリカ合衆国日本国大使館
検査方式はPCR検査に加えて抗原検査も可能。
日本入国時は認められていない、抗原定性もOKです(抗原定性と抗原定量を区別している国は日本しかないっぽい)
日本・アメリカ入国制限 – COVID-19最新情報 – ANA Sales Americas

どこでPCR検査を行うかですが、1日前なので郵送検査はまず無理。
即日結果がもらえる病院や検査場に足を運ぶ必要があります。
場所によって料金が1万円単位で異なるので、よく調べることが重要です。
アメリカ対応の証明書と銘打って発行してくれるところはお高め。
これもJALやANAが紹介している業者だと比較的安価で確実です。
安いのは木下グループ。
抗原定性検査は1,900円で行えます。圧倒的に安いです。
30分で、英語兵器の陰性証明がオンラインで取得できます。
アメリカ入国に必須の陰性証明としては、生年月日(またはパスポート番号)だけ足りないので、正確には対応していません。
陰性証明に自分で生年月日などを併記することで「VeriFLY」などをクリアできましたが、保証はできません。
確実性を取りたい方は確実な業者に頼りましょう。
ちなみに、抗原検査ではなくPCR検査が良い場合、羽田・伊丹・福岡空港の木下グループの検査場は15時までの検査で当日20時までに陰性証明がもらえます(2,500円)。
羽田空港第1ターミナル店・羽田空港第2ターミナル店|木下グループ新型コロナPCR検査センター
3空港から出国する場合は便利ですし、抗原検査は30分で出るので、出国時のカウンターで何らかのトラブルがあった場合の最後の手段としても利用できます。
成田空港の検査場は別の会社なので注意(値段と時間が異なります)。

空港

これを持って空港に向かいます。
アメリカ入国時の必要書類は、航空会社のチェックイン時に確認されます。
そのため、チェックインカウンターで並ぶ時間が長くなっているので、早めに向かいましょう。
「ANA Travel Ready」の場合、オンラインチェックインが可能。
「VeriFLY」は、アメリカン航空で利用しましたが、チェックインカウンターに「VeriFLY」専用のレーンができており、むしろ普段より早くチェックインすることができました。
その後は書類を求められることはありませんが、アメリカでの入国審査時に提示が求められる可能性は否定できないため、念のため陰性証明と接種証明はすぐ出せるようにしておきましょう。

帰国編

PCR検査

日本への帰国時は、2回のPCR検査が必要です。
1度は自分で、2度目は帰国時に国が行います。
重要なのは自分で手配する1度目です。
帰国便の搭乗時間の72時間前以内のPCR検査が必要で、抗原定性検査はNG。
検査証明書の提出について|厚生労働省
基本的には厚労省指定のフォーマットに沿って陰性証明を発行してもらう必要があり、対応機関は限られています。
WDWでは日系の代理店が、手配サービスを行なっています。
JAL・ANAも紹介しているほか、各州の領事館も紹介しています。
日本に帰国・渡航する場合には(3月3日現在) | 在マイアミ日本国総領事館
WDWからは代理店の手配かUberなどで移動する必要があり、数時間ロスします。

ここからはもっと攻めた方法。
“任意のフォーマットの提出も妨げられませんが、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります”とされており、厚労省フォーマット以外でもなんとかできます。
とはいえ、検査方法が細かい上に記載事項が色々とあり、事前にこれを満たしているのか確認するのはなかなか大変です。
WDW最寄りのオーランド国際空港(MCO)にもPCR検査場はありますが、どういう証明書が発行されるのか不明。
そんな中、ロサンゼルス国際空港(LAX)は証明書が使えるとANAの駐在員体験談が載っていました。
COVID-19 TEST(LAX編) LAX空港の検査場でOK -ANA Sales Americas-
ANAの駐在員が行けたんだからANAなら乗れるだろうということで、2021年10月に利用しました。
ここでのポイントは72時間の起算方法。
トランジットで空港から出ない場合、最初の空港で陰性証明が必要。
空港から出たり、経由地で宿泊したりした場合、経由地での陰性証明が必要となります。
つまり、WDW(MCO)からLAX経由で日本に帰国する場合、LAXで降りて一泊してから日本行きに乗る旅程なら、LAXでのPCR検査のみで帰国できます。
1泊2日でアナハイムのディズニーランド・リゾートに行けばいいのです。
実際、MCOを朝出て、LAXでPCR検査を行い、そのままディズニーランドへ、アベンジャーズ・キャンパスで遊んでいる間に陰性を受け取り、一泊して翌日夜の便でLAXから帰国できました。

帰国時の書類チェックも帰国便のチェックインカウンターで行われます。
従来はカウンターの係員の判断で確認されていましたが、現在は後述するMySOSで事前確認ができます。
指定フォーマット以外の書式でも、MySOSでは厚労省側がチェックしてくれるため、日本の要件に慣れていない現地係員よりもイレギュラーな書式に対応する確実性が高まっています。

MySOSアプリでファストトラック申請

これまで何度か登場している「MySOS」。
極めて重要なアプリです。
日本入国時にはどうしてもダウンロードが必要なので、早めに入れておきましょう。
ファストトラック
MySOSアプリはアプリストアからダウンロードすると、通常モードで起動します。
専用URLからダウンロードしないと、入国者モードにならないという、不思議な仕様なので、必ず厚労省のページからダウンロードしてください。
アプリを開くと、赤い画面になっています。
ここで質問票、誓約書を入力。
ワクチン接種証明書と陰性証明をアップロード(カメラで撮影でも可)します。
陰性証明以外は事前に登録しておくと、画面が黄色になります。
最低限ここまでは終わらせておきましょう。
陰性証明が取れたら、これもアップロード。
日本到着6時間前までに事前申請しておくと、厚労省側が審査してくれます。
全て完了すると画面が緑色になります。
とはいえ帰国便のチェックインカウンターでもMySOSの提示をすると話が早く進むので、なるべく早く緑色の画面にしましょう。

帰国時の日本の空港では、ファストトラック(MySOS画面が緑か黄色)のレーンが整備されてきており、かなり早くストレスなく進めます。
誓約書を書いたり書類を順番にチェックしたりといった手間がなくなるので、スピーディーですし、みんなが使うことで全体の負担を減らせます。
空港では、最初にPCR検査(唾液)を行い、結果待ちの間に書類確認などを行う形式。
ファストトラックの場合、PCR検査の結果待ちの方が時間がかかるため、帰れる時間はそれ次第になります。

昨年の段階では、空港から自宅まで公共交通機関を利用せずに帰る必要がありましたが、現在は空港でのPCR検査の陰性から24時間以内なら電車やバスを利用してよくなっています。
飛行機の乗り継ぎも可能になったので、地方から東京・関西を経由した渡航もしやすくなっています。

税関アプリ

おまけ
帰国便では機内で税関の紙を配られますが、これも電子化されています。
7つの空港で税関検査場電子申告ゲートを利用できます。 : 税関 Japan Customs
アプリに必要事項を記入するとQRコードが発行され、専用のゲートで税関を通過できます。
住所などは次回の利用時にコピーできるので便利。
これで、紙に記入する作業を全廃できました。
コロナ関係ないサービスですが、スタートがコロナ禍だったため空港も混んでおらず、まだ利便性がいまいち高くありません。
今後はかなり便利になると思います。

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