*

 - 東京ディズニーシー  - by poohya

ハーバーショー2019 暑さとキャパ問題


スプーキー“Boo!”パレードを観て「TDRイベントショーの暑さ対策」を書きました。
一応ランドとシー両方の対策を見ていきましたが、全体的にランドのまとめのようになったので、年末はシーのハーバーショーを振り返ろうと思います。

ピクサー・プレイタイム

いわゆる閑散期ショーで、メインはハーバー正面(ミキ広)のみで公演。
ザンビーニ前ではレミーのショーも行われています。
ピクサーは2020年で終了予定、2021年はダッフィーが拡大(カムジョイン・ユアフレンズ的な?)になります。
1〜3月期はゲストが少ないから小規模なショーが公演されていましたが、まさかの抽選制に。
抽選ならハーバー全域のショーで良いんじゃない?と思います。
ダッフィーのショーとなるともっと人気になるのは確実で、ハーバー全域使えばいいと思いつつ、特定キャラがメインのショーをどうやって全域でやるのか?という問題もあります。
クッキーアンとオルもくれば6人、ミキ広・リド・ザンビをそれぞれ2人ずつ+ミッキーたちで周ればなんとかなるかな。

ディズニー・イースター

近年稀に見る酷いショー「Tip-Topイースター」。
テレビでプロデューサーが煮詰まって大変だったと言っていたので、打開策が見出せないまま時間切れでショー押し切ったのかなと思っています。
ハーバーショーはミキ広・リド・ザンビを基点にキャラクターが動き回り、シーンに応じてダンサーが増え移動していくスタイルが近年の基本。
それを全部壊し、似たようなシーンを何度も何度も繰り返すショーで、前半で飽きました。
キャラクターを上陸させない、エリアを動かさないというショー構成がどうして生まれたのかはよくわからず、うさピヨごり押しのためだったのかな…

ディズニー・パイレーツ・サマー

暑さ対策のためキャラクターを出せず、パイレーツ以外のコンテンツが出てこないまま続いています。
いまいち面白くないのが難点ですが、ミッキーとかは出せないのだから仕方ない。
ファンタジースプリングスのコンテンツが全て人間キャラクターなので、2021年くらいからそれで良いんじゃない?
今年は5番(ガリオン船横)で別ストーリーのショーが進行するという新たな展開がありました。

ディズニー・ハロウィーン

「フェスティバル・オブ・ミスティーク」は3箇所で人間キャストを軸にしながら、キャラクターを順番に上陸させていく方式。
キャラクターをあまり動かさずショーを構成していました。
ミニーの船が一旦帰るという斬新さもありました。
ハロウィーンの問題は9月頭から10月末という気温変化の大きい時期に公演されることで、9月の2回目公演が高気温バージョン(熱バージョン)だらけでまともに公演できない状態した。
熱バージョンはフィナーレを丸ごとカットする方式で、ミッキーも上陸せず中途半端感が漂います。

ディズニー・クリスマス

もう永遠にイッツ・クリスマスタイムでも良いです。
冬なのでキャラもダンサーも動き回り走り回り、これぞハーバーショーという形。
リド-ザンビの海上移動はスチーマーラインを使用しますが、シーン構成の都合上1曲の間ハーバー上にキャラクターが留まることがあり、それならフォートレス側からキャラが見えるようなバージで移動した方が良いのではないかと思いました。
要所要所のシーンでミキ広・リド・ザンビに適切なキャラクターを配置し、Welcome to Christmasで完璧なミニストーリーを組み上げる構成は見事。
今年は抽選エリアがザンビにも拡大しました。

ここからは2019年のハーバーショーを踏まえて、今後どうなるのかを考えていきます。
現在のハーバーショーにおける制約は大きく2つ。
・暑さ対策
・鑑賞人数の増大

暑さ対策

夏場はキャラクターをショーに出せる気温ではなく、人間が水を撒くショーでも日によっては不可能。
初夏は七夕グリーティングでしのぐも、9月はハロウィーンのショーがほとんど公演できない状態です。
さらに2020年に降りかかる問題は、ファンタズミック!の終了。
ナイトショーは早くても2021年のシー20周年で再開となるでしょうから、2020年春夏秋は夜のショーがない状態になります。
そこで昼のショーがなくなると、1日を通してハーバーショーがなくなり、結構寂しくなるでしょう。
かと言って6〜9月のお昼は通常のハーバーショーが開催できる状況ではなく、レギュラーのデイハーバーショーを復活させるのは現実的ではありません。
結局イベントショーをなんとか公演できるものにするしかないでしょう。
熱バージョンが多発することを前提として、初めから激しいダンスや途中シーンをカットした高気温用の別バージョンを用意して、熱バージョンでも違和感なくショーが観られるよう作っておくべきだと思います。

ハロウィーンはキャラクターの負担を減らすためか移動が少なく構成されていましたが、抜本的に対策するなら、キャラクターを一旦隠すこともできます。
リド-ザンビはバージに乗り海上移動となりますが、完全に囲ったバージを用意すれば、キャラクターは休めます。
早着替えと同じ原理で、中盤でバージ内でキャラクターを入れ替えることで、実際の出演時間を分割することができます。

鑑賞人数

2019年はアニバーサリーグリーティングがなかったためクリスマスの公演回数が増え初回抽選なしに。
とはいえ鑑賞エリアの増大は変わらず課題です。
ミキ広とリドアイルはこれ以上キャパを増やせないでしょう。
ザンビーニ前はまだ鑑賞人数の余裕がありそう。
すり鉢状になっているため、ソアリンへ向かう階段も鑑賞エリアになっています。
一方、ザンビ坂はダンサーの通り道となっており、坂〜ザンビーニ入り口前〜スチーマーライン乗り場までが通路として確保されています。
つまりダンサー入場方法が変わればザンビ前一帯を鑑賞エリアとして封鎖して、ゲストは坂〜ザンビテラス〜ソアリンの迂回通路にできるはず。
ザンビ前に出演するダンサーは船で輸送して、スチーマーライン乗り場で待機させておけば良いのではないかと思います。

そして今年のショーで新しかったのが、パイレーツの5番使用と、ハロウィーンのミニーバージが一旦帰ること。
5番はポルトパラディーゾ・ウォーターカーニバルやレジェンド・オブ・ミシカでショーエリアとして使用されていましたが、近年のイベントショーでは使用されていませんでした。
5番も元々鑑賞エリアとして整備されており、ここを活用できれば鑑賞人数は増えます。
近年使用できなかった大きな欠点は、ミキ広・リド・ザンビの移動に参加できないこと。
しかし、パイレーツでは逆にメインストーリーに乗らずにショーが展開しました。
ハロウィーンでは、話の展開上、ミニーやプルートたちを乗せたバージが一旦ハーバーからいなくなりました。
ここでミニーバージが5番に行けば、メインストーリーと別でミニー側のサブストーリーを5番で展開できます。
他にイッツ・クリスマスタイムでもダッフィー船を5番に泊めておいて何人かダンサー入れれば成立するわけで、キャパが限界に近い状態で伸び代として活用できると思います。

今年のハーバーショーは新たな構成を予感させることも多くありました。
2020年はファンタズミック!終了が大きな要素となるでしょう。
それに対して1日を通してのショー体勢をどう構築していくのか気になります。

  • Post
  • このエントリーをはてなブックマークに追加