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 - DVD/BD  - by poohya

Disney+では観られないDisney DELUXEおすすめ作品10選 #d_advent

この記事は「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2019」2日目の記事です。

今年はお題に沿って「ディズニーデラックスのおすすめ作品10選」を書こうと思います。
そもそもDisney DELUXEとは、ディズニー作品(および謎セレクトの日本アニメ)が見放題のサブスクサービスですが、その最大の特徴は「Disney+ではない」ということです。
Disney+が日本上陸する(はずの)日までの繋ぎです。
そして今回のお題は「ディズニーデラックスのおすすめ作品」。
Disney+ではなくDisney DELUXEのおすすめ作品とは何なのでしょうか。
というわけで今回は「Disney+では観られない」Disney DELUXEのおすすめ作品を10こ選んでみました。

プーと大人になった僕

Disney+では2020年9月5日に配信予定。
いつDisney+が上陸するのか分からないので、上陸する頃には配信始まっているかもしれませんが…
クリストファー・ロビンが大人になり、プーと再会する物語。
この作品の特徴は、「『プーと大人になった僕』と『メリー・ポピンズ リターンズ』が非常に近い作品である理由」でも書きましたが、大人になったかつての主人公が“ディズニーらしいもの”を取り戻す物語だということです。
プーのエッセンスはしっかり入っていながら、プーの知識がなくても問題ない創造的な脚本。
ファンタジーに親しみ現代社会を生きる人に向けて作られた、誰にでもすすめられる作品です。

ディセンダント3

こちらもそのうちDisney+配信始まりそうですが、『ディセンダント』シリーズ最新作。
日本ではディズニー・チャンネルより先にDisney DELUXEで配信されました。
ディズニー・チャンネル・オリジナル・シリーズとしてはハイスクール・ミュージカル以来のヒットとなったシリーズの最終作。
ディズニーキャラクターが住む王国でヴィランズは離島に隔離されているという設定で、ヴィランズの子供も悪なのか?という面白いテーマを持ってきた作品。
プリンセスを中心に著名なキャラクターを多数出しながら、ディズニーらしい古典を別の視点から確認でき、未来も感じさせる内容です。
2で若干中だるみ感があったのですが、3は非常に良く仕上がっていました。
1も2も上手く生かしながらディズニー・チャンネルらしい展開で、みんなが救われる良い最終作でした。
「My Once Upon a Time」とかテーマがすごく良い。

ミラキュラス レディバグ&シャノワール

フランス・韓国・日本の共同制作によるフランスのTVアニメーション。
日本では東映が権利者で最近公式サイトもできました。
パリを舞台に、高校生のマリネットとアドリアンがレディバグとシャノワールに変身して戦うヒーローもの。
2人はお互い正体を知らず、マリネットはアドリアンに、シャノワールはレディバグに片想いをしています。
アイテムを使って敵を倒す若干のミッキーマウスクラブハウスっぽさと、悪役をめぐる謎、お互いの正体と恋の行方と、要素が多いながらも主人公の周囲で全てが進行し、一話完結でまとまっていて、面白いシリーズです。
クリスマスエピソードが突然ミュージカルになってやばい。

マーベル フューチャー・アベンジャーズ

日本制作のマーベルTVアニメーション。
本当は「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」の方が好きです。
これ(ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ)でマーベルキャラクターを覚えました。
邪悪を討て、我と共に!

くまのプーさんのすてきなお話

プーのTV用短編。
ロバート・ウェッブがナレーターとなり、書き下ろされたプーと友情の物語を読み聞かせるというもの。
世界のディズニー・ジュニアで「Tales of Friendship with Winnie the Pooh」として放送され、日本ではユーキャンから絵本が発売されました。
日本では未放送で、Disney DELUXE配信のみという貴重な作品です。

悪魔バスター☆スター・バタフライ

なぜDisney+で配信されていないのか不思議で仕方がありませんが、超人気のディズニー・チャンネル作品。
魔法の国のプリンセス、スター・バタフライが地球にやってきて大騒動。
デザインもドタバタも観ていて楽しい作品ですが、話が進むにつれてプリンセスとは何かを問う濃厚な作りになっていき、現代のプリンセス像として必見…
…なのですが、肝心のシーズン3以降がDisney DELUXEでも配信されていません。
早く配信してくれ!
シーズン2まででもめちゃくちゃ面白いです。

ちいさなプリンセス ソフィア

Disney+で配信されていない意味が全く分からない。
Disney DELUXEでは全エピソード観られます。
ディズニー・ジュニアを代表する作品に育ったソフィア。
城下町に住む平民の子供ソフィアが、母親が国王と再婚したために突然プリンセスとなり、自分らしいプリンセス「ソフィア1世」を目指す物語です。
歴代ディズニープリンセスも出演しながら「自分らしいプリンセス像」を追い求めていたソフィアですが、6年にわたる放送中にプリンセス像は変容し続け、当初からは想像もできなかったフィナーレに達します。
常に最新のプリンセス像がアップデートされ続けた姿は、ただの面白いディズニーチャンネルアニメーションを超え、この時代のディズニー文化史として刻まれるものです。
ソフィアはたまに特別エピソードがありますが、特別エピソードでは今まで培ってきたことを利用して解決していくのが特徴。
中でも最終話「プリンセスのこころ」は、これまでの冒険の全てがソフィアを成長させてきたことがはっきりとわかります。
そして最終話にして第1話のオマージュをしまくるという、ファン泣かせの感動エピソードです。
このフィナーレこそ、現在のディズニーが描いているものをはっきり示していると思います。
アナ雪2は実質ソフィア最終話。
参考:プリンセスは「ロイヤル」に変わる。ソフィア最終話が見せた新境地

ファイアボール
ファイアボール ユーモラス
ファイアボール チャーミング

日本制作の短編アニメーションシリーズ。
ロボット貴族のドロッセルお嬢様と執事のゲデヒトニスが、頓珍漢な会話を繰り広げるという、“高密度インダストリアル・ギャグ短編アニメーション”。
ディズニーファンよりアニメファンに絶大な支持を受け、ディズニーキャラクターがねんどろいどや超合金になるきっかけとなった作品ですが、日本制作で日本語の言葉遊びが多いため、海外進出が難しそうと言われて10年。
シーズン3まで制作されています。
3シーズンあるとはいえ、1話約2分なので全話観ても1時間未満という、非常に気楽に観られる作品です。
ギャグ短編シリーズなので単純に観ていて笑えて楽しい作品ですが、ファイアボールこそ真にディズニーらしい作品なのです。

ファイアボールの舞台は遠い未来の遠い惑星。
ロボット貴族が統治するウラノス国テンペスト領の当主ドロッセルは執事のゲデヒトニスと暮らしています。
人類の軍隊がお屋敷を攻撃する中、ドロッセルは機械と人が共にわかり合う平和な世界を夢見ています。
作中、タイトルの「ファイアボール」という単語は一度しか登場しません。
その言葉とは、「ファイアボール作戦、あるいは新たなる希望…『遠い昔、世界はひとつだった。機械とヒトは同じ言葉を話し、花は歌い、木々は踊り、砂漠は生きていた』」。
「新たなる希望」として語られるのは、「花と木」「砂漠は生きている」など、ディズニーの古典を意識した言葉です。
監督は、ファイアボールの世界を「心優しい王様や良い魔法使い、良い妖精がいなくなった世界のプリンセスストーリー」と述べています。
「心優しい王様や良い魔法使い、良い妖精」という、“ディズニーらしいもの”が失われてしまった未来が舞台なのです。
ドロッセルは、“ディズニーらしいもの”が失われた世界で、それを取り戻そうと行動する主人公。
最初に『プーと大人になった僕』で書いた構造と非常に良く似たものです。
ファイアボールは2008年からそれを描いてきました。
とはいえ、そんなこと気にせず楽しめるギャグアニメーションです。
1時間かからないから観て。

Disney+では観られないDisney DELUXEのおすすめ作品を10こ紹介してきました。
最近は、現代社会で失われつつある“ディズニーらしいもの”を取り戻すこと、本当の自分を追い求める旅の終着地、というのが大きなテーマになっていると感じています。
前者については、2020年3月公開の『1/2の魔法』で語られる「かつて魔法があったが失われてしまった世界」も似た構造です。
お察しの通りアドベントを利用してファイアボールを布教したいだけの記事でしたが、現在と未来のディズニー作品で語られる重要な視点を描いていると思います。
というわけでみなさん今日はファイアボールを観ましょう。
そして明日から毎日「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2019」の記事を読みましょう。

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