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 - 映画 ,  - by poohya

ネタバレ感想:「アナと雪の女王」日本語吹替え版を観た

アナ雪(frozen)を日本語吹替え版で観ました。
frozenflight
機内上映版です。
結論から言うと、吹替え版も最高で、1度しか観ないという人にはむしろ吹替えをおすすめしたいほどです。

11月鑑賞時の感想はこちら
ネタバレ注意:アナと雪の女王感想|舞浜横丁
これ以来感想を書けずに溜まっていたので再びネタバレ含む感想をがっつり書きたいと思います。

以下ネタバレ

warning frozen

まず吹替え版について。
主役3人がタレント声優ですが、その演技は完璧。全く違和感なく、歌も素晴らしいものでした。
日本語の台詞も文句なし。歌詞も良かったです。
英語ギャグ(wait for a minuteとか)は難しいですが、そこも最大限面白くしようとしています。
吹替えの方がアニメーションに集中できるという点を考えるとどちらかをおすすめするなら吹替えを選ぶかな、というレベルです。

ピエール瀧のオラフは最高。
ここまで違和感なくオラフを演じるとは。
順当にいけば(前作がシュガーラッシュでなければ)山寺宏一配役のキャラクターですがピエール瀧以外の日本語オラフが思い浮かばないほど当たりです。

そして、アナと雪の女王という邦題も嫌いではなくなりました。
美女と野獣(Beauty and the Beast)、Princess and the Frogの命名法に沿うとAnna and the Snow Queenはプリンセスとプリンスのお話ではなくアナとエルサのお話だという作品のメインを表していると思います。
アナという人名使っているのは微妙ですが、妹と雪の女王でもだめですし…

そして4ヶ月間溜まりに溜まった感想
まずサントラを聴きまくっていたために曲で号泣するようになりました。
今作では曲同士にお互いの歌詞を紛れさせていたり、リプライズ以外でも曲の繋がりを感じます。
だからこそ1曲聴いただけで他のシーンまで思い出させて泣けます。観た回数を重ねるにつれて泣けます。
主題歌はもはや言わずと知れたLet It Goですが、僕が好きなのはDo You Want to Build a Snowmanです。
元々幼女アナのドアノックにはまっていましたが、アナとエルサの物語ということを考えるとこの曲かFor the First Time in Foreverが2人の曲になります。
後者はリプライズもあり、Wishing Songの役割感があります。
一方前者は2人が楽しかった頃の思い出がこもった曲。フィナーレのスケートシーンでこの曲が流れるのは素晴らしいです。

Let It Goは見せ場であり主題歌らしい曲ですが、作品を通して見るとすぐにこの判断を後悔することになります。
その点では「ありのままで」には無い「Let It Go」の意味を大きく感じます。

Wヒロイン作品なら、アナにとっての主題歌らしい曲はLove is an Open Door。
アナは孤独な人生から2人で生きる喜びの曲。
エルサは1人で生きる決意の曲。
アナとエルサの対比が際立っています。そして、両者とも後にこの曲で決めたことは間違いだと気付かされます。

一方オープニング曲であるFrozen Heartや賑やかミュージカルシーンのFixer Upperはアナの曲でもエルサの曲でもありません。しかしこの曲こそが主題を歌っています。
結局真実の愛について分かっているのは恋愛のスペシャリストであるトロールたちとオラフ。
暖炉でのアナとオラフの会話、オラフが溶けるところは1回目で予告編向けに思いましたが、身を持って真実の愛について教えているシーンですね。
このように、テンポ良くたくさんの曲を入れながら、無駄な曲が全く無いのも大きな魅力だと感じました。

作中のキーアイテムとなっているのはドア。
曲名や歌詞からも現れていますが、ドアが大きな意味を持っています。
そしてアナとエルサの関係を表すドアノック。
Do You Want to Build a Snowman中で変化していくアナのドアノック、そして氷の城でドアノックする時のためらいとノックの仕方。
ここだけでなく、舞踏会でアナとエルサが話すシーンでアナのエルサとの距離の取り方など、距離感ある関係になってしまった人の様子が伝わってきます。

もう一つキーアイテムとして感じたのが手袋。
Let It Goでエルサが手袋を投げるシーンが印象的ですが、エルサはもちろん他のキャラクターの心情も手袋が表しています。
エルサは隠れて生き始めてから手袋をつけ、アナに手袋を取られてありのままの自分があらわになることを恐れ、Let It Goで本当の自分を解放します。
ハンス王子も常に手袋をつけています。唯一手袋を外すのが、暖炉の前でアナに真実を語るときです。
アナは最初からずっと素手。自分を隠さず生きる姿が見えます。エルサ捜索の時は防寒グローブをつけていますが。
その防寒グローブをずっとつけているのがクリストフ。彼も最後のソリ貰うシーンではグローブを外しています。

このように何度観ても感想が止まらない作品。
本当の名作が今、大記録を作りディズニーの復活を見せていることが嬉しくてたまりません。

Let It Goは映画を飛び出して大ヒットしています。
過去に狼なんかこわくないやデイビークロケットなどディズニーソングがトップチャートになったという話をディズニーの歴史として聞いていましたが、その現象が現在再び起き、それを生で目撃できていることが嬉しいです。
本当に名作。
たぶん来週日本公開後に3D含めた3回目の感想書きます。

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