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 - 映画  - by poohya

Disney+実写版『わんわん物語』を観た

ディズニープラスがついに日本でもローンチされました。

アニメーションの実写化プロジェクトとして劇場公開ではなくDisney+ローンチ作品になった『わんわん物語』。
一度入れば生涯契約しそうなディズニーファンを確実に掴むセレクトですね。
基本的にアニメーション版のストーリーをほぼそのまま再現する実写化です。
実写版ですが犬が主人公の話なので、ほとんどが吹替です。

アニメーションはファンタジックな世界観を描いています。
ディズニーがフルオリジナルストーリーで作ったため、アニメーションの良さが生きるシーンも目白押し。
毛並みの良い動物を生き生きと描いています。
その分、この物語には「魔法」は出てきません。
そのことが、実写化されることでよりはっきり見えてきました。

レディやトランプが住む世界は、まさに我々が住むこの世界。
人間には聞こえないけれど、犬たちの世間での出来事として、よりリアルに感じられました。
ちょっとしたファンタジーがこの世界のどこかで起きていると感じさせます。
ストリーミングサービスのドラマは、こんな親近感のあるファンタジーが得意な印象があり、『わんわん物語』もそのジャンルにしっかりはまれているでしょう。

ベラ・ノッテも、トニーって良い人だなと素直に感じました。
レディやトランプの世界と人間の世界は言葉によって分かれていますが、トニーのような良い人間は2つの世界の接点になり、ファンタジーの住人になれる。
犬の世界の物語ながら、人間の人生の楽しさを肯定するような温かさがありました。

レディとトランプが乗る蒸気船は駐車場からマジックキングダムへ行く船を思い出しましたし、マジックキングダムのタウンスクエアにはトニーのレストランがあります。
回り切れないほどたくさんのディズニーのコンテンツが待っている世界の入り口で、ディズニーと現実の2つの世界を繋いでくれるような、Disney+のオープニングにふさわしい作品でした。

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