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 - 映画  - by poohya

ネタバレ感想:映画『トゥモローランド』を観た

『トゥモローランド』観てきました。
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非常に良い、強いメッセージをもった作品でした。
前売のバッジ買っておいてよかった!
SFや謎解きとしては中途半端さがありましたが、ディズニーファンとして受け止めるべき良いメッセージのこもった作品でした。
ほぼその一点に尽きます。

ネタバレ込の感想は続きから。

まさかの回想形式でスタート。
これは最後への伏線で、この映画がメッセージを伝えているという点を強調していました。

そのメッセージこそまさにあの世界が「トゥモローランド」であったこと。
ウォルトがディズニーランドで伝えたかったこと「There is a great big beautiful tomorrow」です。
明るい未来を信じて、夢をもって明日に向かっていくことの素晴らしさが伝わってきました。
スクラップ&ビルド最高!

あのバッジはトゥモローランドへの招待状。
夢見る人は誰もがその招待状を受け取る可能性があり、その証があのバッジです。
前売りでバッジ買っておいてよかった!
予告編ではバッジがトゥモローランドへと導くもののようでしたが、実際にはプロモーション映像を見せる機械でした。
バッジが見せてくれるのは現実ではない夢の世界。見た人は夢の世界を追い、トゥモローランドに辿り着くという仕組みです。
まさにウォルトがディズニーランドを通して私たちに教えてくれた夢見ることの大切さを表しています。

劇中ではディズニーランドの存在は一切出てきません。
予告には名前が挙っているためカットされたことが分かります。
おかげでイッツ・ア・スモールワールドからトゥモローランドに入る意味が不明。
他にも、わざわざ一回エッフェル塔までワープして、そこからロケットなど、トゥモローランドへの移動法が謎。
D23 Expo 2013で行われた「Optimist」、最近の「Plus Ultra」も言及はされますが、背景にはこのストーリーもあってトゥモローランドへの移動法も理に適っているはずなのによく分からないという結果になっています。

続編でもなく原作もない作品にここまでの予算をつぎ込んだ、近年珍しい作品。
しかし、壮大な計画のせいで作品中で省かれた説明が多く、原作を飛ばし飛ばしで追っているような映画になってしまった感が否めません。

オーディオアニマトロニクスが感情を持つなど、様々な要素の欠片はあるのですが、どれも中途半端です。
メインのメッセージを強く受け止めすぎたせいもあるかもしれませんが、それ以外が薄く感じました。
万人受けはしないだろうな…と思います。

ディズニーについて、ディズニーランドについての見方を改めて教えてくれた映画でした。
この一点だけで十分に良い映画だったと思います。

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