映画『シュガー・ラッシュ』感想
シュガー・ラッシュ観てきました。
面白かったです。
いつも通りネタバレ込みの感想は続きから。
今回は全くと言っていいほどネタバレを回避しており、キャラクターもラルフ、ヴァネロペ、フェリックス以外知らず、動いているところも声も分からない状態で観に行きました。
そんな観る前の状態での感想としては、フェリックスの顔がどうしても気に入らないというものでした。
というわけで期待値は低い観賞でした。
蓋を開けてみるととても良い映画でした。
「普通に良かった」という感想だけが出てきました。
衝動的にこれは名作!!!というわけではなく、一回落ち着いてから作品について考えたくなるようなものでした。
フェリックスの顔は、動いてみるとそこまで嫌いではありませんでした。好きではありませんが。
全体の感想としては、ピクサーっぽいという印象。
トイ・ストーリーのゲーム版とも言われていますが、まさにピクサーが作ったのではないかと思うような作品でした。
伏線が張り巡らされ、ミュージカルではなく、CGで作る必要のあるピクサー感がありました。
必要なメッセージは全てトイ・ストーリーに入っており、大きく心を動かされるということはありませんでしたが、トイ・ストーリーに対して非常に少ないキャラクター数で済ませたのはすっきりして友情が伝わりやすくなっていました。
さらに、ゲームの世界でのルールはなかなか複雑ですが、結構説明できていたと思います。
ここら辺の伏線は見事。
しかし、それでも多少の説明不足感はありましたし、サイ・バグの死に方などもうちょっと強調しておいて欲しかったルールも。
また、他のゲーム内で死ぬと生き返れないというルールはもっと重要な役割を担うと思っていたのですが…
フィックス・イット・フェリックスでのビル住人たちは、美女と野獣の村人を彷彿とさせました。
最後にラルフを歓迎しだしたのはよくわからなかったです。
悪役たちの集会はファインディング・ニモのサメ集会を思い出させます。
フェリックスとカルホーン軍曹の恋がある必要は感じませんでした。
特に最後のナレーション部分では、ラルフとヴァネロペの友情を目立たせなくしているように思います。
軍曹の悪い記憶もあまり活かされませんでした。
最終的に、悪役がゲームにとって無くてはならない存在でラルフも誇りに思うというよりは、悪役だけどその境遇を受け入れて満足しているという方向になっているのは残念。
現実世界でフェリックスよりラルフが人気になる要素があっても良かったかと。
キャラクターについては、ヴァネロペ可愛い。
最後の展開には驚かされました。
ノイズが入らなくなった後も瞬間移動で同じような現象になっているのはどうかとも思いましたが、それが無かったらノイズヴァネロペが見られなくなって寂しいだろうなとも思ったので問題無しです。
最近のプリンセスは頭脳派ですね。
最後のディズニークレジット、バグで一部旧ロゴになっているのが良かったです。
紙ひこうきについては、以前書きましたが、映画館で観ると、その美しさは倍増していました。
この短編だけでも劇場に足を運ぶ価値があります。
友情の描き方としては二番煎じ三番煎じ感は否めませんが、少人数で展開され、2人の友情に絞ったということで、友情がよりよく現れていたと思います。
細かな設定と、それを活かした伏線回収は見事。
このあとどうなるの?ここでそう来たか!の連続で、中盤以降全く飽きずに楽しめました。
どの世代、どの層の人にも安定感を持っておすすめできる作品ではないかと思います。