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 - 駄話  - by poohya

ピューロランドのパレードはハーバーショーの上位互換である #d_advent

この記事はディズニー関連ブログアドベントカレンダー2016の1日目の記事です。

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12月が始まりました。
これから毎日、アドベントカレンダーのようにディズニーブログの記事が公開されていきます。
初日は12月にスタート一周年を迎えたサンリオピューロランドのパレード「ミラクルギフトパレード」の話です。

現在のハーバーショーとは

ピューロの話を始める前にまずは現在のハーバーショーとはなにか確認しましょう。
巨大なメディテレーニアンハーバーで行われるハーバーショーは、「ファンタズミック!」に至るまで、壮大な水上エンターテイメントを見せてくれています。
一方、シーズンイベントでのハーバーショーはゲストの要望に応えて進化を遂げ続け、オープン当初とはすっかり違った姿になりました。
「ミッキーのファンタスティック・キャラバン」ではパレードを公演。
さらに「スタイル!」ではパレードとハーバーショーを組み合わせました。
時代は進み、キャラクター需要に応えるようにハーバーショーは進化。
「ホリデーグリーティング・フロム・セブンポート」ではザンビ前、ミキ広、リドアイルと全員で移動していくスタイルになりました。ハーバーショーの皮をかぶった徒歩パレードです。
そして埋め立て工事と共にステージが誕生。
バージが停泊し、ステージがあるザンビ前、ミキ広、リドアイルを起点に、キャラクターがあちこち移動し続けるというショーになりました。

パレードの概念を超えたピューロのパレード


一方サンリオピューロランドでは毎日デイパレードが公演されています。
現在のパレードは「ミラクルギフトパレード」。
サンリオピューロランド25周年をお祝いするパレードです。
パレードの舞台はパーク中央にそびえる知恵の木。
知恵の木を囲むようにパレードルートが設定され、それを取り囲むようにゲストが鑑賞します。
いわゆる「アウト側」からしか見られません。

ミラクルギフトパレードの展開はざっくりこんな感じ。
ダンサー登場→フロート登場→キティとダニエル登場→参加ダンス→闇の女王登場→解決→フィナーレ→退場
ピューロのパレードはパレードと言っておきながら大半がショーモードです。
退場は入場に比べてかなりあっさりで、フロートに乗れる主要キャラクター以外はさっとはけていきます。
この辺りもショーのフィナーレと退場が別に必要なハーバーショーと重なります。
ピューロがハーバーショーと重なるポイントは、ミラクルギフトパレードで採用された「3ヶ所のメインステージ」という表現方法と、ピューロのパレード元々の特性である「めちゃくちゃ移動する」ということが挙げられます。

・3ヶ所のメインステージ
ミラクルギフトパレードでは、パレードオリジナルの重要キャラクター闇の女王が3ヶ所に登場します。
女王は3つ子で見た目同じ。ほぼ同じ役割の3人が3ヶ所に登場するので、パレードのストーリーがよく見える場所が3ヶ所生まれることになります。
ハーバーショーのステージと同じく、3つの拠点を中心に、他の死角も埋めるようにキャラクターやダンサーを配置、移動していきます。

・めちゃくちゃ移動する
ハーバーショーはどの場所でもキャラクターが来るという環境を作るためにパレード化していきました。
ピューロのパレードは(そもそも本来パレードなので当然ですが)、ショーモード中もがんがん回ります。フロートから降りたキャラクターも自力でぐるぐる回ります。
ダンサーはその倍くらいの速さで回ります。しかもフロートと逆方向に回ったりするので、人がたくさんいる感が出ます。
さらに、キャラクターを乗せて登場したフロートは、キャラクターを降ろし、その後は別のキャラクターやダンサーを乗せて回ったり止まったり、はたまた舞台になったりと、ショー中もあれこれ活躍しています。
ハーバーショーでも、バージはキャラクターを乗せて登場するだけでなく、途中でステージになったり、リドアイルとザンビ前を短時間で移動させる交通手段になったりと、ショーを物理的に支える存在になります。

そしてピューロはハーバーショーを上回る

知恵の木をメディテレーニアンハーバーだと思えば、中央のミキ広、左右翼のように広がるリドアイルとザンビ前ステージの姿が重なってきます。
ピューロのパレードルートは知恵の木を一周していますから、ぐるぐる移動がしやすくハーバーより利便性が高くなっています。
そして、ピューロのパレードには、屋内パークだからこそできる表現があるのです。

常識を逸脱した登場方法

パレードなのにダンサーは知恵の木の中から登場する時点で何かおかしい気はしますが、ピューロのパレード序盤の見せ場はキティとダニエルの登場です。
初見で誰もが目を疑う登場シーンは、キティの只者じゃなさを際立たせます。

屋内ならではの“デイ”パレード

ピューロは完全屋内型テーマパークのため、パレードも屋内で行われます。
そのおかげで、お昼に行われるパレードなのに電気を消してレーザーもLEDもがんがん焚くことができます。
さらに参加グッズとしてミラクル♡ライト、つまりマジカルドリームライトみたいなやつがあります。
舞浜では常連がエレクトリカルパレードやファンタズミック!が行われる時間まで残ることが少なく、参加率が非常に低いという問題点があります。
しかしピューロはデイパレード。常連の多くがこのパレードを見ます。
さらにピューロでは知恵の木で行われる他のショーでも積極的にミラクル♡ライトに対応させます。
その結果、みんな常にミラクル♡ライトを持ち歩くようになり、パレードでのライト所持率が大幅に向上しているのです。
撮影に余念がない方々も手元のバッグにライトが刺さっていたりします。

OMOIYARIが最高

他にも、雑技団、ダンスレクチャーが動画付きなどなど、ピューロのパレードには他では真似できない魅力がいくつもあります。
個人的には、ミラクルギフトパレードの前に公演されていた「OMOIYARI TO YOU」が大好きで、世界のデイパレード史上最高だと思っていました。
2段重ねのゴンドラ登場や、ショー構成など、ピューロのパレードでしかできない魅力をしっかり出していたからです。
ミラクルギフトパレードをはじめてみた時の違和感は、これじゃシーと変わらないじゃん…でした。
しかし、レギュラーショーとして始まり、ミラクル♡ライトの効果が増幅されていき、色と光のパレードという新たな魅力を獲得していきました。
そしてハーバーショーの上位互換という存在に達しました。
パレードもショーも中途半端なものが多い現在、サンリオピューロランドのパレードはかなり満足度の高いエンターテイメントとして輝いています。

ちなみに、同じくピューロで公演されている「ぐでたま・ザ・ム~ビ~ショ~」は「スティッチ・エンカウンター」の上位互換です。

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