ディズニーのお姫様たちをフェミニスト順に並べてみた
というBuzzFeedの記事がひどいです。
この記事は「国際ガールズ・デーにちなんで、女性たちを応援する記事を集中的に配信」というプロジェクトの一環で公開された記事。
ディズニープリンセスを見ながらフェミニズムについて気軽に学べるという趣旨のようです。
記事はランキング形式で綴られており、15位(最下位)のオーロラ姫は「劇中75%をひたすら寝て過ごし、王子様のキスを待つ。 映画から学ぶこと:フェミニズムは存在せず。」と評されています。
1937年と2016年の映画が同じ土俵で戦っているので、そりゃ初期プリンセス3人は下位になるわけですが、問題は上位にあります。
6位:エスメラルダ
5位:メガラ
4位:ポカホンタス
3位:エルサ
2位:ムーラン
1位:モアナ
上位6人がエルサ以外プリンセスではありません。
1位のモアナに至っては、マウイからプリンセスは操船なんてできないと言われ、私は島長の娘でありプリンセスではないとはっきり否定しています。
モアナはプリンセスではない「モアナ」という自分を見つけるのが『モアナと伝説の海』の肝です。
そのモアナの行動を「フェミニストなお姫様」と括る筆者が本当にフェミニズムについて考えているとは思えません。
そもそも映画を観ているのかすら不明です。
ディズニーのヒロイン=プリンセスだという旧態依然な思想に縛られた筆者による、「ディズニーのお姫様」(原文もDisney Princess)というタイトルをつければPVが来るだろうという記事。
BuzzFeedは偽善に満ちた「女性たちを応援する」プロジェクトを平気で掲載するメディアという印象になりました。
良質な記事がある一方でこのような記事が配信されていることは非常に残念です。