月別アーカイブ: 2017年10月

仮装エリアとスタージェットの問題点

リドアイルに「ザ・ヴィランズ・ワールド」の仮装エリアができたと話題になっています。
仮装エリアとは、仮装ゲストとその連れだけが入れる鑑賞エリアとのこと。
リドアイル内の一部が仮装エリアとして設定され、他のエリアは非仮装ゲストも仮装ゲストも鑑賞できます。
そして、仮装エリアが一般エリアよりも埋まりが遅く、一般エリアは案内が終了しているのに仮装エリアは2列めといったことが起きていたそうです。
で、炎上しました。

ここで、この問題以前からもともと仮装もキャストの独自性も好きではないという自分の立ち位置は先に記しておきます。

仮装エリアの問題点

仮装エリアは、
・仮装ゲストだけ優遇されるのはおかしい
・新オペレーションが大した告知もなく運用されるのはおかしい
・リドアイルのキャストが発案したらしい(本人曰く)
あたりの論点が出ています。

告知が弱いのは、あまり上部までアイデアを上げずに運用を初めてしまったという、キャスト発案の説を補強する内容になっているのではないかと思います。
キャストについては後述するので、まずは仮装優遇の話。

仮装エリアはどうすべきなのか

本当に仮装ゲストを優遇したいとパークが考えているなら、仮装エリアの設定も良いとは思います。
しかし、今回の運用はあまりに適当。
仮装ゲストは一般エリアでも鑑賞できるので、必然的に仮装エリアの方が埋まりが遅くなります。
すると一般ゲストは鑑賞エリアがなくなっても、仮装ゲストなら鑑賞できるという事態が起きます。
仮装しているのかいないのかでショーの鑑賞が大きく左右されるのです。
ここで仮装と一般の線引きが問題になりますが、この線引きは今まで定義されていません。
ちょこっと仮装(通年入園可能)か全身仮装(ハロウィーン指定期間のみ入園仮装)の境目はありますが、ちょこっと仮装とちょこっと仮装ですらないゲストの区別は誰がつけるのでしょうか?
カチューシャを1つつけていれば仮装ではないのか?パーカー着れば全員ヒロの仮装ではないのか?
一般エリアが埋まったあとでも、カチューシャ1つつければ仮装エリアに入ってショーを鑑賞できることになります。
今までどこから仮装か定義したことがないのに、仮装者に特典をつけるから(仮装者カード然り)、運用が現場判断次第になり乱れます。
仮装エリアは抜け道が容易に思いつくので、運用する気があるなら「全員に解放されているけれど、仮装ゲストが大きな飾りがついた状態で鑑賞しても良いエリア」にするしかないでしょう。

新しい発想ではなく後進的な発想

仮装エリアを発案したのはリドアイルのゲスコンだと、リドアイルのゲスコン本人が言っていたそうです。
リドアイルのキャストならこんな陳腐な運用をしかねない、リドアイルのキャスト発言だから本当かも分からない、という話が出ていて、あそこの信用されていない具合がすごいです。
仮装エリアがOLCの偉い人たちが真剣に考えた結果なのだとしたら舞浜の未来に絶望しますが、ここはキャスト発案だという話を信じて進めましょう。
実際最近キャスト発案の企画を現場が採用するケースは増えているという感覚があります。
スタージェットのラスト10日レシートもキャスト発案でした。
より現場目線のゲストに沿ったサービスが提供できるということなのでしょうが、この流れは大丈夫なのでしょうか。
ゲストに沿ったということは、言い方を変えれば緩いサービスが多くなります。
最近のパークがルールガチガチに固められているのは、ルールの隙間を突く常連と隙間を埋めるルール制度化のいたちごっこの結果と言えます。
平等性を重視した結果が現在のルールであり、だんだん海外パークもこの流れになってきているように感じます。
練られていない現場目線のルールは、この流れに逆行します。
キャストの思いつきが通用するほど残念ながら最近のパークは牧歌的ではありません。

スタージェットのキャスト

現場の自由度という点ではスタージェットのキャストがいます。
レースウェイのクローズ日にゲストが作った横断幕をオンステージに掲げるという、目を疑うこともありました。
そんな彼らは、スタージェットのクローズを惜しんで、寄せ書きやカウントダウンを行いました。
最終フライトの頃もキャストが自由奔放でしたが、現地の葬式厨とtwitterが盛り上がれば何でもいいんですかね。
全ての日が初演だと習わなかったのかな。

ふなっしー問題

BuzzFeedのディズニープリンセス記事がひどい

ディズニーのお姫様たちをフェミニスト順に並べてみた
というBuzzFeedの記事がひどいです。

この記事は「国際ガールズ・デーにちなんで、女性たちを応援する記事を集中的に配信」というプロジェクトの一環で公開された記事。
ディズニープリンセスを見ながらフェミニズムについて気軽に学べるという趣旨のようです。

記事はランキング形式で綴られており、15位(最下位)のオーロラ姫は「劇中75%をひたすら寝て過ごし、王子様のキスを待つ。 映画から学ぶこと:フェミニズムは存在せず。」と評されています。
1937年と2016年の映画が同じ土俵で戦っているので、そりゃ初期プリンセス3人は下位になるわけですが、問題は上位にあります。

6位:エスメラルダ
5位:メガラ
4位:ポカホンタス
3位:エルサ
2位:ムーラン
1位:モアナ
上位6人がエルサ以外プリンセスではありません。

1位のモアナに至っては、マウイからプリンセスは操船なんてできないと言われ、私は島長の娘でありプリンセスではないとはっきり否定しています。
モアナはプリンセスではない「モアナ」という自分を見つけるのが『モアナと伝説の海』の肝です。
そのモアナの行動を「フェミニストなお姫様」と括る筆者が本当にフェミニズムについて考えているとは思えません。
そもそも映画を観ているのかすら不明です。

ディズニーのヒロイン=プリンセスだという旧態依然な思想に縛られた筆者による、「ディズニーのお姫様」(原文もDisney Princess)というタイトルをつければPVが来るだろうという記事。
BuzzFeedは偽善に満ちた「女性たちを応援する」プロジェクトを平気で掲載するメディアという印象になりました。
良質な記事がある一方でこのような記事が配信されていることは非常に残念です。