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「 プー聖地巡礼ガイド 」 一覧

プー聖地巡礼ガイド 7 -名の由来クマのウィニー

プーオタによるプー聖地巡礼ガイド、第7回はプーの名前を辿ります。

第1回 プーの故郷、英国への旅
第2回 ロンドンからハートフィールドへ
第3回 伝説のお店プー・コーナー
第4回 Pooh Bridge(プー棒投げ橋)
第5回 魔法の場所、ギャレオン・ラップ
第6回 プーが生まれた場所、ハロッズ

londonzoo

■ロンドン動物園
ロンドンっ子の憩いの場所、ロンドン動物園。
街の北、シャーロック・ホームズで有名なベーカー街からバスに乗るとロンドン動物園につきます。
世界最古の科学動物園である同園は一日いても飽きないような広大なもの。
多くの動物ショーが行われており、入園時にショースケジュールも配られます。

harrylondon
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のロケが行われた爬虫類館。

ロンドンっ子はそれぞれお目当ての動物に会おうと動物園を訪れます。
クリストファー・ロビン・ミルンもそのひとりでした。

■ウィニー・ザ・プー名の由来
クリストファー・ミルンはよくロンドン動物園に行っては、一番のお気に入りクマに会いました。
彼は特別に檻の中に入れてもらい、遊んでいました。
そのクマの名前はウィニー。
熊なのにとても人懐っこく、ロンドン動物園の人気者でした。
クリストファー・ミルンは、大好きな熊の名前を自分のテディベアに付けました。
これが「ウィニー・ザ・プー」名の由来です。

■クマのウィニー
像でウィニーと一緒に立っているのはカナダの軍獣医ハリー・コールボーンです。
彼は猟師から孤児熊のウィニーを購入し、獣医連隊のマスコットとして可愛がりました。
フランス転属の際、ウィニーをロンドン動物園に預け、第一次世界大戦後正式に寄贈しました。
彼はウィニーが世界一有名な熊になったことは知らずに、その生涯を終えたそうです。

■ウィニーとハリー・コールボーン像
現在、ウィニーとハリー・コールボーンの像は動物園の南西、子供向けふれあいエリアにいます。
人懐っこく、多くのロンドンっ子に愛された世界一有名なクマ、ウィニーは今も子供たちが動物と触れ合う姿を大好きな主人と一緒に見ています。

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全7回に渡ってお届けした「プー聖地巡礼ガイド」
プーの故郷は彼が生まれた土壌らしい空気で溢れていました。
世界にはまだまだプーの聖地があります。プーたちが展示されているニューヨーク市立図書館や、今回取りあげたウィニーの名の由来カナダの地名ウィニペグ・・・いつか行ってみたいものです。
プーの歴史を辿り、100エーカーの森を訪れる旅を終え、より深くプーの世界を味わえるようになりました。
今後もプーの世界を徹底的に追っていきます。

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プー聖地巡礼ガイド 6 -プーが生まれた場所、ハロッズ

プーオタによるプー聖地巡礼ガイド、第6回はロンドンに戻りあの有名百貨店へ。

第1回 プーの故郷、英国への旅
第2回 ロンドンからハートフィールドへ
第3回 伝説のお店プー・コーナー
第4回 Pooh Bridge(プー棒投げ橋)
第5回 魔法の場所、ギャレオン・ラップ

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■ハロッズ
ハロッズはロンドンを代表する老舗高級百貨店。
イギリスでお土産を買うならここ、夜のイルミネーションを見るならここ。
ロンドンの観光スポットとなっています。
ハロッズ 歴史 | 三越のハロッズショップ
そして、ハロッズ内には他とは違った特別なディズニーストアが出店しています。
Disney Store at Harrods |舞浜横丁
プー聖地巡礼でなくとも、ディズニーファンなら立ち寄りたい場所です。

■プーが生まれた場所
ハロッズ3階におもちゃ売り場があります。
harrods2
パディントンもロンドンっ子のテディベア

1921年、クリストファー・ロビン・ミルン1歳の誕生日プレゼントとしてテディベアが贈られました。
その熊は後にウィニー・ザ・プーと名付けられます。
このテディベアが買われたのがハロッズです。

harrods3

ひとつひとつの表情が異なるのがテディベアの特徴のひとつ。
たくさん並ぶ熊の中から、最初の友達となるテディベアが選ばれていきます。

特別な友達となった熊にはそれぞれ特別な名前がつけられることでしょう。
クリストファー・ミルンも自分の大切な友達に「ウィニー・ザ・プー」と名付けました。
次回はそんな「ウィニー・ザ・プー」名の由来となった場所を訪ねます。

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プー聖地巡礼ガイド 5 -魔法の場所、ギャレオン・ラップ

プーオタによるプー聖地巡礼ガイド、第5回は魔法の場所、ギャレオン・ラップを訪ねます。

第1回 プーの故郷、英国への旅
第2回 ロンドンからハートフィールドへ
第3回 伝説のお店プー・コーナー
第4回 Pooh Bridge(プー棒投げ橋)

enchantedplace

■最終章
クマのプーさん「最終章」では、クリストファー・ロビンとプーはギャレオン・ラップを歩きます。

ふたりは、なおもあれやこれやについてかんがえつづけながら、やがて森のてっぺんにあるギャレオン凹地と呼ばれている魔法の場所までまいりました。

そして、そこへすわると、全世界が、空といっしょになるところまで、目のまえにひろがっていました。また、世界になにがあろうとも、ギャレオン凹地にいれば、世界は、ふたりとともにありました。

―『プー横丁にたった家』(石井桃子訳)第10章

ミルンは、この「最終章」をもってプーの物語を終わらせます。
この章では、「何もしないことをする」「ぼくが100歳になっても」など多くの有名なせりふが生まれています。

■森のてっぺん
アッシュダウン・フォレストを歩いていき、一番遠くにあるのがこのギャレオン・ラップ(ギルズ・ラップ)です。
ギャレオン・ラップへ行く途中、道は大きな上り坂になります。
それまで木に囲まれて、まさに森の中を歩いていたのが、突然視界がひらけ森を一望することができます。
まさに、ここが森のてっぺんです。
一面に広がる森と空、その景色は何とも表現しようもなく、魔法に溢れていました。
僕にとってこの景色は、世界のどんな絶景よりも美しい、心が洗われるものでした。

■Pooh Walks
ギャレオン・ラップ周辺には、作中に登場するポイントがいくつかあります。
まず、ギャレオン・ラップからEnchanted Place方面へ進み、途中で左に曲がった小道を進むと、凹んだ場所に一本の木が生えています。
ここがズオウの落とし穴。

続いて、さっきの道をそのまま進むと右手に水たまりがあります。
ここがルーの砂場。昔は水がなかったそうです。

そのまま道路を渡り、反対側の森を降りていきます。
すると川があります。
ここが北極(North Pole)。
川の向こう側がイーヨーの陰気な場所です。
Pooh Walks from Gill’s Lap(PDF)
ちなみにどの場所も説明碑などは一切ありません。

■ギャリオン・ラップ
Pooh Walksの拠点ともなっているのがギャリオン・ラップ(ギルズ・ラップ)。
ギルズ・ラップ駐車場が目印です。
ここにはGill’s Lapの碑もあります。
gillslap

ここにある林は、クマのプーさんで読んだ魔法の場所にある林そのままでした。
今回の聖地巡礼旅で最も、そのままここにある!と思った場所でした。

■Enchanted Place
ギャレオン・ラップから丘を登り(写真奥方向)進むと、最初の写真の場所、A.A.ミルンとE.H.シェパードの碑があります。
魔法の場所から見える景色は一面に広がる森と空です。
それ以外のものはありません。

What I like best in the whole world is Me and Piglet going to see You, and You saying ’What about a little something?’ and Me saying, ‘Well, I shouldn’t mind a little something, should you, Piglet,’ and it being a hummy sort of day outside, and birds singing.

プーが世界で一番好きなことについて話したことです。
世界中で一番好きなこと、それが100エーカーの森でのプーの生活を一言で表したものとなっています。
この世界が、プーが住むすべての世界がこの景色に広がっていました。

魔法にかかった景色を見て、言葉に表しようのない感動を覚えました。
何とも言えない感覚、「最終章」でプーが夢の中に入り込んでいったようなあの感覚、
100エーカーの森は、プーたちが住む森は、たしかにこの英国アッシュダウン・フォレストに存在しました。

電車から見えた田舎の風景、ハートフィールドの村、アッシュダウンの森、どれもが絵本とアニメーションから思い描いてきたプーの住む世界でした。

Wherever they go, and whatever happens to them on the way, in that enchanted place on top of the Forest, a little boy and his Bear will always be playing.

プー好きなら一度は行ってみたい聖地、アッシュダウン・フォレスト。
絶対にもう一度この地に帰ってくると心に誓いました。

次回はロンドンの街に戻り、ロンドンにある聖地を巡ります。

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プー聖地巡礼ガイド 4 -Pooh Bridge(プー棒投げ橋)

プーオタによるプー聖地巡礼ガイド、第4回は一番の観光スポットPooh Bridgeを訪ねます。

第1回 プーの故郷、英国への旅
第2回 ロンドンからハートフィールドへ
第3回 伝説のお店プー・コーナー

■Pooh Bridgeって何?
Pooh Bridge(プー棒投げ橋)は、アッシュダウン・フォレストの中で最も有名な聖地スポットです。
原作に出てくるプーたちの遊び「Pooh Sticks」(プー棒投げ/プーの小枝投げ)をやる橋として知られています。
ディズニーでは、短編「プーさんとイーヨーのいちにち」(完全保存版DVD/BD特典映像として収録)にこのエピソードが登場します。

■プー棒投げのやり方
プーのゲームということで非常に簡単。
複数人で遊ぶゲームです。
それぞれが適当な小枝を1つ持ち、橋の上流側へ行きます。
一斉に小枝を川に落とし、橋の下流側へと移動。
橋の下から最初に出てきた小枝を投げた人の勝ち。
以上です。

Pooh Bridgeに来たらみんながやるので、周辺の棒は投げつくされています、ここへ来る途中で良さそうな小枝を拾ってくることが重要です。

■プー棒投げ
アッシュダウン・フォレスト唯一の観光スポットらしい整備がされています。
プー棒投げガイドもあります。
絶対に小枝は拾うこと。木を折るのは厳禁です。
ちなみに僕はひとりだったためゲームになりませんでした。
他の観光客もいれば一緒に楽しめるらしいです。簡単なゲームですので言葉の壁も超えられますね。

■100エーカーの森の「橋」
特にディズニー版において100エーカーの森では、Pooh Bridge以外にも多くの橋が登場します。
たとえばティガー・ムービーのSomeone Like Meに出てくる橋。
登場する橋の多くは、このPooh Bridgeのような構造になっています。
poohbridge
アッシュダウン・フォレストにある他の橋

橋にもたれたり、橋の上に座ったり、100エーカーの森で橋はただの通り道ではありません。
100エーカーの森での重要な舞台として度々登場する橋、その本物の姿を楽しむことができます。

次回は「魔法の場所」。

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プー聖地巡礼ガイド 3 -伝説のお店プー・コーナー

プーオタによるプー聖地巡礼ガイド、第3回はハートフィールドにあるお店Pooh Cornerです。

第1回 プーの故郷、英国への旅
第2回 ロンドンからハートフィールドへ

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 ■Pooh Cornerとは?
クリストファー・ロビン・ミルンがナニー(乳母)とよく飴を買いに来ていたというお店が現在はプー専門店Pooh Cornerとなっています。

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アッシュダウン・フォレスト側から見たプーコーナー。

東京ディズニーランドのプーさんコーナー店先にある看板がここからとられていることがわかりますね。
まさに正真正銘のプー・コーナーがハートフィールドにあります。

プーの故郷ということで看板などはシェパード絵(クラシック・プー)ですが、取り扱っている商品はディズニープーのものも非常に多くなっています。

また、少ないですがPooh Cornerオリジナルグッズも扱っています。
Tシャツとか。
Tシャツ・・・

Piglet’s Tearoom
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店内にあります。
英国に来たら一度はティータイムをたしなみたいところ。
ちょっとひとつまみするのにもってこいです。
こちらはアールグレイ(£1.95)とPiglet’s Mini Cake(£0.60)。
席には原作者関連書籍なども置いてあり、プーの世界に浸りながらティータイムを楽しめます。

グッズはディズニープーもクラシックプーもぬいぐるみにキーチェーンにありとあらゆるグッズを取り扱っています。
さらにはミルン親子の写真など普通見られないようなアイテムも。

プー棒投げルールブックも売っていました。日本語版のみ。
ほかにもアッシュダウン・フォレストガイドなど日本語ものが豊富。
高確率で日本人観光客に出会えます。

あらゆる意味でプー聖地巡礼旅の拠点であり、その場所自体が聖地でもあるPooh Corner。
当然ですが、アッシュダウン・フォレストへ行く際には絶対に立ち寄りたい場所です。

次回はPooh CornerからPooh Bridge(プー棒投げ橋)へ歩きます。

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