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プー2011新作 予告編中の本

一ヶ月前に公開された予告編ですが、今更予告編中の本の文章を気にしてみました。
プー作品では、本が出てきます。その本に書いてある文章は、もちろん話の内容が書いてあります。
予告編の最後では本が閉じられます。その時ページが見開きで綺麗に見れます(予告編補足エントリー参照)。
この2ページの文章がこちら
    Sweet, thicky and gooey honey! Pooh could eat it all day and then eat more at night. He could eat it every day of the year. In fact, he wished that a year could be twice as long so that there would be even more days for him to eat honey.
    Why did Pooh like honey so much? He didn’t know. He never remembered a time when he didn’t like it. He wasn’t even sure he remembered trying it for the first time. Sometimes he wished he could forget liking honey. Then when he ate it, it would be a grand discovery! Oh, how delicious it would taste! But it was very unlikely that that would ever happen to Pooh. So he just continued enjoying it.
    Pooh was a bear of very little brain for sure. Just how little, no one knew. Was his head completely full of fluff? Surely there was some amount of brain inside. There was enough to get him out of bed and dressed in the morning. There was enough for him to remember that his best friend in the world was little Piglet. And there was certainly enough to ensure that he never once forgot that his favorite thing to eat in the whole world was honey!
    “Perhaps I could borrow some honey,” said Pooh. His tummy grumbled. “Just a taste. A small lick, I should think.”
    Christpher Robin laughed. “Silly old bear.”
    And this was only the beginning…
予告編を見る限り、この部分が映画の最後のシーンになりそうですが、文章を読んでみるとクリストファー・ロビンとの絡みは最後の最後だけ。
他はプーのハチミツの話ですから、プーソロ曲”Everything is Honey”に関連するストーリーと思われます。
となると、終わりが唐突になるので、この予告編の最後は編集されたものの可能性もあります。
 
次に、予告編1:14~のピグレットのシーン。
完全ではないようですが、こちらも。
    He scary place and the scary woods, and all the scary things, were too scary for Piglet. “Help!” he cried as he tried to make his way back to the pit. Just then, Tigger bounced out of the woods. He called to Piglet, trying to get his attention, but alas, Piglet was runnning too fast to hear. With Tigger right behind him.

    Piglet did the best he could to get to the others in the pit! He held tight to the string as B’loon carried him though the thick forest but the Backson was still close behind, this was too much to bear for poor Piglet!
このシーンが、穴に関係していることが分かります。穴といえばこの画像ですから、この関係がありそうです。
更に、予告編で度々登場する赤い風船が”B’loon”と呼ばれていること、そしてBacksonという文字が(しかも冠詞付き)。
Backson探しとこのシーンが関係するということは、やはり穴のシーンもBackson探し中ということでしょう。
この風船B’loonがどのような役割なのか気になります。
クリストファー・ロビンもB’loonを持って登場しますから、Backson探しはクリストファーロビン登場の前なのか後なのか。
そしてピグレットのシーンの左ページ下には例のあの穴。
 
いよいよ公開まで4ヶ月を切りました。

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熊でも分かるディズニープーまとめ 2

プー新作について「35年ぶり」という表現が多く使われています。
35年前への回帰を打ち出した新作、ではこの35年以上前には何があったのでしょう、何に回帰するのでしょう。
そしてここ35年で何が変わったのでしょうか。
前回の表の主要作品リストを中心に、ディズニープーの歴史を辿っていきます。
今回は、60,70’s、80,90’s、00’sの3時代に分けてみました。
 
1926、28年にA.A.ミルンが出版した原作「クマのプーさん」「プー横丁に建った家」。
そこで完結したプー、その後ミルンはプー作品を避けようとしながら1956年に74歳で生涯を閉じます。
それから10年後の1966年、ディズニーによってプーが動き出しました。
事を辿れば1962年、ウォルトはプーの版権を獲得しました。ミルンは既に亡くなっていましたから、妻のミルンからです。
当時、プーはイギリスでは大人気を博していましたが、アメリカでの知名度はいまいちでした。
プーが人気キャラクターになると確信していたウォルトは、アメリカでの認知度を上げる為に、長編で公開するのではなく、中編を3本順次公開してからそれをまとめて長編にするという方法に決定しました。
一方で、「我々が手を加えることは何も無い」と原作の良さをとにかく生かす方針を打ち出していました。
こうして1966年2/4「プーさんとはちみつ」が公開されますが、ウォルトはその10ヵ月後に亡くなります。
このこともあり残り2作の製作には時間がかかり、10年以上を要しましたが、1977年”最終章”を加え、遂に「くまのプーさん/完全保存版」として長編映画、ディズニー・クラシックス第22作目として公開されました。
これが35年前に起きたこと。ウォルトの意志が反映されたディズニープーの時代でした。
 
時代は変わり1980年代。
プーは既にウォルトの予想をも上回る大人気キャラクターになっていました。
そんな中で、プーの新しい作品を作らないのはもったいないという声があがってきます。
そして”完結”したはずのプーが復活するのです。
1983年スペシャルシリーズ短編「プーさんとイーヨーのいち日」公開。
これが完全保存版以降初のプー作品、つまりウォルトの関わらない初のプー作品となったのです。
それによりかなりの批判がありましたが、同年からテレビシリーズもスタート。
「Welcome to Pooh Corner」着ぐるみ実写で、子供向け教育ものです。
プーさんとイーヨーの一日に批判をするのが馬鹿らしくなるようなものです。
そして88年~テレビシリーズ「新くまのプーさん」、このシリーズでプー復活は決定的になります。
着実に、順番に”完結”後の復活の道を辿ったプーは遂に長編に帰ってきます。
97年「くまのプーさん/クリストファー・ロビンを探せ!」20年ぶりの長編として宣伝されます。今回の35年ぶりと同じような宣伝です。
この作品で、完全保存版最終章から話を繋げ、ディズニーでの100エーカーの森の歴史が確立されたのです。
 
“完結”後、短編、テレビ、長編と復活してきたプーは、2000年、遂に劇場に帰ってきたのです。
映画「ティガームービー/プーさんの贈りもの」、この時代プーはミッキーを凌ぐほどの世界的大ブーム。
そのタイミングで登場した劇場版。この作品からスピンオフを導入。
また、01~02年にはプレイハウスディズニーで「ザ・ブック・オブ・プー」
その後も「くまのプーさん/完全保存版Ⅱ ピグレット・ムービー」「くまのプーさん/ルーの楽しい春の日」と毎年長編が作られていきました。
翌年、「くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー!」、スピンオフ方式もほぼ出尽くした形となり、新しいキャラクターを作ることになったのです。
こうしてズオウのランピーが登場。その年ハロウィン作品「くまのプーさん/ランピーとぶるぶるオバケ」も製作され、ランピーの人気を更に高めようとします。
2007年~現在、プレイハウスディズニーでミッキーマウス・クラブハウスと並ぶ代表格となるCGシリーズ「プーさんといっしょ」が登場します。
新キャラクターも多数、さらにクリストファー・ロビンではない人間の女の子ダービーも登場します。
この10年間で、プーは長編作品でもプレイハウスディズニーでも定番になりました。
一方で後半5年間は新キャラクターの登場,CG化と、ウォルト時代から大きく変わってきました。
 
そして2011年、ウォルト死後の二時代を越えた35年ぶりの作品、手書きタッチの2D、ティガームービーで確立された原作キャラクターで、プー2度目のディズニークラシックス作品が公開されます。

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パスポート料金の推移と割合

パスポート値上げが発表されました。開始は来年4/23~
ところでアトラクション券が廃止され、完全パスポート制になったのは2001年4月。ちょうど10年です。
そこで、10年間のパスポート(大人料金)の推移をまとめてみました。
1) 2001年4/1~2006年8/31
2) 2006年9/1~2011年4/22
3) 2011年4/23~

券 種
1
2
3
1→2
1→2(%)
2→3
2→3(%)
1デー
5,500
5,800
6,200
300
5.45
400
6.90
2デー
9,800
10,000
10,700
200
2.04
700
7.00
3デーM
13,700
12,900
13,800
△800
△6.20
900
6.98
4デーM
17,200
15,000
16,000
△2,200
△14.7
1,000
6.67
スターライト
4,500
4,700
4,900
200
4.44
200
4.26
アフター6
2,900
3,100
3,300
200
6.90
200
6.45
年間(単)
40,000
45,000
52,000
5,000
12.5
7,000
15.6
年間(共通)
75,000
80,000
5,000
6.67
団体
4,950
5,220
5,600
270
5.45
380
7.28
学校
3,570
3,770
3,700
200
5.60
△70
△1.89

5000円を越えないギリギリとなったスターライトは割安になる結果に。
今回はおよそ7%程度の値上げとなっている中、単パスだけが2倍と突出して高いです。
ちなみに年パスを365日で割ると共通219円/日、単パス142円/日。
ワンデー換算で共通13回、単パス9回で元が取れます。

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パスポート400円値上げ、シー10th初日(4/23)~

「東京ディズニーランド®」「東京ディズニーシー®」チケット料金改定について
この前報道されていましたが、その時は300円値上げ検討でした。
大人ワンデーで400円の値上げ。
値上げはシー10周年初日の4/23(土)。
前回の改定とは異なり、マルチでーパスも値上げ。
スクールスペシャルパスポートだけが40~70円値下げされてます。せこい。
ちなみに:東京ディズニーリゾート|スクールスペシャルパスポート
ところで、今年6/1~値上げを行なっているUSJは300円の値上げでしたから、TDRの方が高いことになります。
遂に6000円台、共通年パスは8万円です。
割引パスがいくらになるのかが気になるところ。
尚、引換券などを値上げ前に買えば、4/23以降も差額を払わずに済みます。

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熊でも分かるディズニープーまとめ

今まで原作を読んできましたが、この原作がディズニーによってどのように変わっていったのか。
プー新作に向けて、これまでのディズニープーの歴史をおさらいします。
各作品の特徴を表の形式でまとめていきます。
 
まずはプーの主要作品リスト

  公開年   邦題 原題   備考
1 1966 中編 プーさんとはちみつ Winnie the Pooh and the Honey Tree    
2 1968 中編 プーさんと大あらし Winnie the Pooh and the Blusetly Day    
3 1974 中編 プーさんとティガー Winnie the Pooh and Tigger Too!    
4 1977 長編 くまのプーさん/完全保存版 The Many Adventures of Winnie the Pooh 日DVD  
5 1983 短編 プーさんとイーヨーのいち日 Winnie the Pooh and a Day for Eeyore 日DVD  
6 1983~86 TV Welcome to Pooh Corner 米のみ 実写
7 1988~91 TV 新くまのプーさん The New Adventures of Winnie the Pooh    
8 1997 長編 くまのプーさん/クリストファー・ロビンを探せ! Pooh’s Grand Adventure: The Search for Christopher Robin DVD  
9 2000 長編 ティガームービー/プーさんの贈りもの The Tigger Movie    
10 2001~02 TV ザ・ブック・オブ・プー The Book of Pooh プレイハウス 人形劇
11 2003 長編 くまのプーさん/完全保存版Ⅱ ピグレット・ムービー Piglet’s Big Movie 日DVD  
12 2004 長編 くまのプーさん/ルーの楽しい春の日 Winnie the Pooh: Springtime with Roo DVD  
13 2005 長編 くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー! Pooh’s Heffalump Movie 日DVD  
14 2005 長編 くまのプーさん/ランピーとぶるぶるオバケ Pooh’s Heffalump Halloween Movie DVD  
15 2007~ TV プーさんといっしょ My Friend Tigger and Pooh プレイハウス CG
16 2011 長編    

今後分かりやすいように番号を振りました。
尚、6は邦題不明、16は題名未定です。
 
続いて、長編作品のスタイルと主役キャラクター、推しキャラクター

  略題 スタイル 進行 主役 推し
4 完全保存版 3中編オムニバス 本+ナレーター    
5 イーヨーの一日 2原作連結 ナレーター イーヨー  
8 ロビンを探せ オリジナル長編      
9 ティガームービー オリジナル長編   ティガー ルー
11 ピグレットムービー 3原作オムニバス スクラップブック ピグレット ルー,イーヨー
12 ルーの春の日 オリジナル長編   ルー ラビット
13 ランピームービー オリジナル長編   ランピー ルー
14 ぶるぶるオバケ 特別編を使用(注) 回想 ランピー ルー
16 2011新作 5原作使用 本+ナレーター   イーヨー

5イーヨーのいちにちのみ短編。他は長編。
進行はスタイルで原作を連結している場合、話同士の連結方法。
推しキャラクターは個人的な意見です。
注:14ぶるぶるオバケのスタイルについて:物語の途中でルーによる回想シーンがあり、作品の大部分を占めているが、それは新作アニメーションではなく、7新くまのプーさんのハロウィン特別編「ハロウィンは大さわぎ」(原題Boo To You, Too!)となっている。
 
続いて、原作との関係。原作からの物語使用と、ディズニーオリジナルキャラクター。

  略題 出典原作 オリジナルキャラクター
1 はちみつ 1-1,2 ゴーファー
2 大あらし 1-9,10,2-2,8,9 ゴーファー
3 ティガー 1-3,2-4,7 ゴーファー
4 完全保存版 上1~3 +2-10 ゴーファー
5 イーヨーの一日 1-6,2-6  
7 新~   ゴーファー、ケシー、スキッピー、クリストファーロビンの母、同ベビーシッター、スタン、ヘフ、ジュニア等
8 ロビンを探せ 2-5(元ネタ)  
9 ティガームービー    
10 ブックオブプー   ケシー
11 ピグレットムービー 1-7,8,2-1  
12 ルーの春の日    
13 ランピームービー   ランピー、ズオウ一族
14 ぶるぶるオバケ   ランピー、ゴーファー
15 プーさんといっしょ   ダービー、バスター、ランピー、ランピーのママ、スカンク、亀、ビーバー等
16 2011新作 1-4,5,2-3,5 +2話(?)  

出典原作は例えば”1-1,2,2-1″の場合、「クマのプーさん」第1,2章と「プー横丁に建った家」第1章 ということになります。
1~3の初期中編は細かい要素で入っているため、どこまでを含めるかは際どいところ。
16新作は1-4のみ確定。残りは予告編などからの予想。全体で5話使用されるとの公式発表。
 
各項目についての話も別に出していきたいと思います。

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