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「 くまのプーさん 」 一覧

年5回あるプーの記念日 「くまのプーさんの日」から誕生日まで

くまのプーさんをお祝いする日は年に5回も設けられています。
なぜ5日もあるのか順番に見ていきます。

1月18日「くまのプーさんの日」

原作者A.A.ミルンの誕生日(1882年1月18日)です。
「National Winnie the Pooh Day」とされており、主に海外で祝われています。

2月4日「スクリーンデビュー日」

ディズニーアニメーションとしてプーが初登場した『プーさんとはちみつ』公開日(1966年2月4日)です。
ディズニーではそのキャラクターが初登場した映画の公開日を「スクリーンデビュー日」として、ミッキーやドナルドなどはその日が誕生日とされています。

8月3日「はちみつの日」

語呂合わせで「はちみつの日」。全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が1985年に制定した記念日で、ディズニーが乗っかっています。
日本語の語呂合わせなので、日本でしか使われません。

8月21日「誕生日」

クリストファー・ミルンの誕生日(1920年8月21日)です。
史実と物語上の設定から考えると、プーの誕生日はその1年後の1921年8月21日となります(詳細は「くまのプーさんが持つ3つの誕生日」)。
とはいえ、あまり祝われていません。

10月14日「原作デビューの日」

原作「クマのプーさん」が出版された日(1926年10月14日)です。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、日本記念日協会の記念日としてこの日を「くまのプーさん原作デビューの日」と制定しています。
「プーさんとゆかいな仲間達が楽しく暮らす100エーカーの森にちなみ、環境・森林保護を考える日」とされています。

日本のディズニーでは、このうち、2/4、8/3、10/14を「プーさんの特別な日」としており、イベントやグッズ展開がこの日を中心に行われています。

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プー2022テーマは「がんばり屋さんに、プーさんを。」

2022年のくまのプーさんキャンペーンのテーマが公開されました。

「がんばり屋さんに、プーさんを。」
いつもがんばる大切な人へ。
いつもがんばる自分のために。
仕事を、家事を、がんばる、すべての大人へ。
がんばって、疲れた心が、
やさしい癒しで、包みこまれますように。

例年8/3のはちみつの日に向けて展開されるプーのキャンペーン。
今年は早めにテーマが発表されました。
昨年2021年は「癒し」がテーマでしたが、今年はそれを拡張したようなテーマ。
原作95周年(2021年10/14)のキャンペーンもまだ続いているようなので、アニバーサリー中に今年のキャンペーンを走らせ始めるようです。
全国のプー商品取扱の一部店舗やshopDisneyでの対象商品の購入でステッカーを配布するキャンペーンが4/25にスタートします。

Disney.jp内のプー特設サイトもリニューアルされ、今年のキャンペーン仕様に。
https://shopdisney.disney.co.jp/special/pooh-content.html
グッズ情報ページとなっていますが、気になったのはキャラクター紹介の部分。
“『プーさんとはちみつ』でスクリーンデビューを果たした2月4日、くまのプーさん原作デビューの日である10月14日、そして大好きな8月3日はちみつの日がプーさんの特別な日です。プーのかわいいグッズがたくさん登場します。”

これまで8/3を中心としつつ、10/14を誕生日扱いしてきたWDJが、2/4を同列に並べてきたのは意外。
今年度から2/4もプッシュして展開していくのでしょうか。
なら1/18と8/21も祝っちゃえ。

今年は「おひさまマーケット」2022版の巡回が鈍く、東京にも来ていないので、夏にどんなキャンペーンを打つのか気になります。
立川では原作のカラー挿絵を展示する「クマのプーさん」展が7/16から開催(名古屋では10/8〜)。
これはディズニーは関わっていないようですが、時期としてははちみつの日キャンペーンに近く、原作面でも関わってほしいところです。
あと4年で原作100周年ですから、そろそろ盛大なお祝いの準備が始まることに期待しています。

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オウル役声優 上田敏也さん死去

声優の上田敏也さんが2月8日、88歳で死去しました。
【訃報】弊社所属俳優 上田敏也 儀 令和4年2月8日 88歳にて永眠致しました。尚、葬送の儀につきましては、ご遺族の意向により親族のみにて執り行われました。ここに生前中の御厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。:株式会社81プロデュース‐声優プロダクション

上田さんは『くまのプーさん 完全保存版』から、オウルの声優を担当。
初代オウル声優として活躍を続け、最新となる2018年『プーと大人になった僕』までオウルの声を務めました。

プー関係の声優は、2013年にプーの亀山助清さん、イーヨーの石田太郎さんが亡くなり、声優交代が続いています。
イーヨー声優は、これまで歌唱部分の吹き替えを担当してきた石塚勇さんに交代となりました。
オウルも2011劇場版や『プーと大人になった僕』で歌唱部分のみ福沢良一が吹き替えてきました。
2代目オウル声優として福沢良一さんが活動されていくのではと考えられます。

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くまのプーさんミュージカル、3〜6月シカゴへ、6,7月は再びブロードウェイで公演

2021年10月にオフ・ブロードウェイで開幕したミュージカル「Winnie the Pooh: The New Musical Stage Adaptation」
くまのプーさんをミュージカル化「Winnie the Pooh: The New Musical Adaptation」オフブロードウェイで2021年10月から|舞浜横丁

オフ・ブロードウェイでの公演を終え、3/15からシカゴで公演されます。
さらに6/18〜7/31は再びオフ・ブロードウェイでの公演が行われることが発表されました。

シカゴ公演は3/15〜6/12の3ヶ月間。
その週のうちにニューヨークへ凱旋し、夏休みの6週間、6/18〜7/31に再びオフ・ブロードウェイのロウ劇場で公演されます。

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オリジナルの「プー棒投げ橋」約2000万円で落札 今後100エーカーの森で展示か


落札されたプー棒投げ橋(ポージングフォード・ブリッジ)が完成した当時(1907年頃)の写真

「プーさんの橋」競売、2000万円で落札 英 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
Winnie the Pooh: Poohsticks Bridge sells for more than £131k – BBC News

「プー棒投げ橋」として知られる橋が競売にかけられ、13万1625ポンド(約2000万円)で落札されました。
サマーズ・プレイス・オークションズによると、予想落札額は6万ポンドほどで、予想の倍の価格になったそうです。

日本語ニュースがやや誤訳気味なのですが、今回落札されたのはオリジナルのプー棒投げ橋。
現在アッシュダウン・フォレスト(100エーカーの森)にかかっているプー棒投げ橋ではありません。
プー棒投げ橋が架け替った経緯は昨年書きましたが、今回のは1907年に建設された橋です。
「プー棒投げ橋」の危機—クリストファーとディズニーを動かした聖地の歴史|舞浜横丁

ポージングフォード・ブリッジとしてアッシュダウン・フォレストに1907年に架けられた橋は、1925年からクリストファー・ロビン・ミルンの遊び場になりました。
この橋をモチーフにA.A.ミルンが「クマのプーさん」でプー棒投げの舞台として登場させ、後にプー棒投げ橋と呼ばれるようになりました。
橋が架けられ70年経ち、観光客が増えたことで老朽化が進み、1979年に修繕を実施。
しかし老朽化の進行は避けられず、2000年に完全な架け替えが行われました。
ちなみに架け替え費用は3万ポンドとされており、今回の落札額の4分の1以下です。

この架け替えの際に、元の橋が保存されており、これが今回落札された橋です。
元の橋はケント州のペンズハーストに移築され、所有者Mike Westphalさんはケント州のオーク材で修復を行いました。
そしてこれが競売にかけられ、De La Warr卿が購入しました。
De La Warr卿はバックハーストパークを所有する貴族です。

落札者が所有するバックハーストパークは、元々プー棒投げ橋があった場所のすぐ近く。
アッシュダウン・フォレストに隣接しています。
De La Warr卿が先祖代々1076年から900年以上にわたり所有している土地で、現在は邸宅と牧場などがあり、一般公開も行われ、結婚式などにも使用されています。
落札したDe La Warr卿の父、第10代De La Warr卿(故人)は、1921年生まれ(クリストファー・ミルンの1歳下)で、クリストファーやプーと一緒に遊んだこともあった人物だそうです。
プーとプー棒投げ橋に対して非常にゆかりの深い場所とそこを所有する貴族の系譜であることがわかります。

落札されたオリジナルのプー棒投げ橋は、バックハーストパークに移設される見込みで、プー目当ての観光客を誘致する目的としても購入する価値があったのでしょう。
オリジナルのプー棒投げ橋は、アッシュダウン・フォレストを訪れる観光客に新たなプーの聖地をもたらしてくれることでしょう。

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