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 - 東京ディズニーランド  - by poohya

「ジャングルクルーズ:ワイルドライブ・エクスペディション」オープン

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ジャングルクルーズ:ワイルドライブ・エクスペディションがオープンしました。
技術アップデートがかかり新たにナイトクルーズがスタートするなど、オープンから続く定番アトラクションが生まれ変わりました。
スニークに乗ってみての感想を続きで。

アトラクションには定期点検期間(リハブ)があります。
そして何年かに一度、長期リハブがあります。
そのもっと長いリハブが今回のリニューアルだと思いました。

2レーンの乗り場による効率化、音楽を加えた分かりやすい演出、30年たった今求められているものを加える改修でした。
プレショーエリアは、これまでの貿易会社名残から、ジャングル探検会社としての歴史を感じさせる内容に。
ジャングルという環境ではなく、そこを探検する人にフォーカスしています。
ライドでも、具体的な動物や環境の説明はそこそこに、探検という名目と雰囲気、そしてジャングルの守り神を中心としたストーリーが重視されていました。

いかにも最近のディズニーパークらしい、露骨な道徳と無駄なストーリー性が前面に押し出されている点は好きではありません。
ジャングルクルーズといえば、動物は常に求める演技をしないため機械(オーディオアニマトロニクス)化したアトラクションであり、これを機械でなく本当に自然で再現したのがアニマルキングダム「キリマンジャロ・サファリ」ですが、今回のリニューアルはより自然から離れた、キリマンジャロサファリとは別方向に進化していっていると思います。
以前のジャングルにお邪魔しているというイメージから、ジャングルに迎えられたからこれからも大事にしようという、人間上位の発想に変わったように思います。こっちの方がディズニーランドらしいといえばディズニーランドらしいですが。
一番恐ろしい場所、文明社会にやってきました。という部分がなくなったのは残念。
弱肉強食を説明していたライオンの食事シーンで、劇を行っているというテンプレートが生まれたことには強い憤りを覚えます。

ストーリーはボートについたお守りを鍵としたものに。
終盤、伝説の宮殿からサムまで一貫性のあるストーリーになりました。
一方で3週間のツアーでありながら、ナイトクルーズという概念があったり、探検家がサイから逃げている部分で「私が昨日案内したお客」と言ったり(このツアーが始まって1週間以上経過しているのだから昨日別のお客を案内しているはずがない)、古い設定と新しい設定がぐちゃぐちゃになったままの状態になっているのは非常に不満です。
スキッパーのセリフはスニーク時では2種類のテンプレート通りだったようなので、正式オープン後に様々なアドリブでこの部分が補完されればと思います。

ナイトクルーズは蛍と象の水場が綺麗でした。
青い光というのは良いですね。
音楽はライオン・キングの部分で笑ってしまいました。ギャグか。

全体としては、作り込みの浅いテーマを既存のものに加えてそれっぽく見せる、最近のテーマパーク業界の主流に合わせた感覚。
あまり深いこと考えずに作ったんだなと思いました。
だから深いこと考えずに乗ると楽しいです。

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