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 - 駄話  - by poohya

新たな中期経営計画へ、OLC新春コメントから見る2014年

新しい年を迎え、OLC上西社長、加賀見会長のコメントが各メディアで紹介されることが多くなりました。
そこから今年以降のOLCの行方を読み取ります。

上西京一郎社長が「今年は新たな中期経営計画がスタートする重要な年。徹底した顧客視点のもと、新しい発想と勇気あるチャレンジに取り組んでいく」と、管理職以上の社員約400人にハッパを掛けた。

社員に奮起呼び掛け 県内企業が仕事始め式 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

上西社長の社員に対するコメントから2014年のOLCが始まりました。
新たな中期経営計画がスタートする年。
現行の中期経営計画「Build Up OLC 2013」は今年3月まで。
4月から始まる新たな経営計画に注目が集まっています。

昨年ようやく「ワンス・アポン・ア・タイム」、ジャングルクルーズとマーメイドラグーン・シアターのリニューアル、スティッチ新規アトラクション導入と、新規施設計画が明らかになってきたTDR、新たな中期経営計画発表までに何らかの大きな発表はあるのでしょうか。

千葉テレビ、千葉日報では加賀見OLC会長、森田千葉県知事、佐久間千葉銀行頭取による新春放談の様子が伝えられました。
千葉の魅力発信へ一丸 2014年、新たな輝きを 知事ら「新春放談」 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

 2014年度は、ハード、施設の充実に力を入れます。
(中略 キャッスルプロジェクションとジャングルクルーズについて)
お客さまがあっと驚くものをやっていきたいと思います。もちろんソフトも、おもてなしを含めて従業員教育にもっと力を入れて、新しい東京ディズニーリゾートに改革します。

「おもてなしはハードとソフトの組み合わせ」と言い、ハード面に力を入れるそうです。
「新しい」「改革」という単語が出てきました。

上西社長とJAL植木社長に関する記事では、

OLCの売上高営業利益率は23%と、日本企業ではトップクラスで知られる。OLC会長の加賀見俊夫は「これからは次の30年に向けて設備投資もかさむため一時的に(売上高営業利益率は)10%台まで下がるだろう」と読む。

「飽きられないテーマパークづくり」に向け、加賀美は「TDLはファミリーや若者向けにアトラクション(施設)やショー(観劇)に磨きをかけ、TDSはアダルト向けに敷地面積のそのものを拡大するのも腹案だ」と明かす。

JALとミッキーを結ぶ「おもてなし経営」:日経ビジネスオンライン (加賀「美」は原文ママ)

営業利益率が10%台まで落ちる設備投資
さらに、TDLはファミリー向け、TDSは大人向け拡張という、リゾート宣言頃のコンセプトに沿った「腹案」も明かされました。
「腹案」ということは間もなく発表される中期計画ではTDS拡張はないでしょう。ランド側で何かが動きそうです。
また、構想の段階であろう長期計画では、第3パークや舞浜外進出ではなく、リゾート化の頃に立ち返った姿が見えます。
新しい東京ディズニーリゾートへの改革は、漲っていたあの頃の情熱に立ち返るところから始まるのかもしれません。

上西さんの記事なのに加賀見さんのコメントなのか…
そんな加賀見さんは1月6日より5日間、日経夕刊「こころの玉手箱」にて連載を行っていました。

TDLがちょうど開園30周年を迎えた昨年4月15日の朝。ちょっと早めに来てほしいと秘書から言われていた。何の疑問ももたないまま行ってみると、関係者が集まっている。ブラスバンドが演奏するなか、「ウインドウ」の除幕式が始まった。

30周年当日の朝5時過ぎに行われた「レジェンドウィンドウ」除幕式、加賀見さんにはサプライズで行われたそうです。
連載2,3日目は中高と京成新入社員時代の思い出が語られています。

残念ながらウェルズ社長は94年、冬山のヘリコプター事故で亡くなった。後にロサンゼルス郊外の別荘に奥さんを訪ねたことがある。庭の岩を指さし「彼はその上に座ってよく考え事をしていたわよ」と教えてくれた。
お互いに激しくやり合った日々。思い返せば何度も決裂の危機があったが、何度でも大きな岩を運び上げた。2人の信頼関係が危機を救ったのだと思う。

第二パークを巡って米ディズニー社と対立したことは前回書いたが、原因の一つは高橋の「海」に対するこだわりの強さだった。漁師の生活の場を奪ってしまったという自責の念があったのだろう。最後まで「海」を譲らなかった。
東京ディズニーシー誕生の裏側にはこんな事情があったことを知る人は少なくなってしまった。強運に恵まれていた高橋だが、残念ながら「シー」の開園を待たずに亡くなった。
高橋にはかわいがられたが、よく怒られもした。「あとは自分で考えろ」。ゴルフバッグを眺めるたびに、高橋の怒鳴り声が耳に響いてくるようだ。

4日目はフランク・ウェルズとの交渉、5日目は高橋さんの思い出でした。
浦安の海を埋め立て、そこに海をテーマとした新たなパークを作る、OLCが歩んできた歴史を加賀見さんの口から聞くことが最近また多くなっています。
海だった場所にテーマパークができ、海を超える創造力を持ったリゾートができ、そして新たな時代がやって来る予感がします。
新しい時代への幕開けがもうすぐ見えてきそうです。

最後はかがみんの心温まるコメントで30周年の一年を総括しましょう。
アンバサダー就任記事にもコメントを入れてくれたようです。

「二〇一三年度は来園者が初の三千万人を突破する見込み。英語の数え方だと三十ミリオン(百万)で、三十周年とちょうど重なった」

東京新聞:「TDRの魅力をことしも伝える」  ミッキーマウスら浦安市役所を訪問:千葉(TOKYO Web)

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