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 - pooh  - by poohya

A.A.ミルンがWW1でプロパガンディストとして働いていた

Agony of AA Milne, the reluctant wartime propagandist, and the ‘lies’ about German atrocities – Telegraph

驚きのニュースが入ってきました。
プー原作者であるA.A.ミルンが、第一次世界大戦中MI7bでプロパガンダを書いていたことが明らかになりました。
これまでミルンはWW1中は通信兵として働き、その後部隊が代わりフランスへ赴くも4ヶ月で負傷のためイギリスへ帰国した、とされていました。
彼は誰一人殺すことなく戦争から帰ってきたのでした。
WW1前の時点でミルンは既に雑誌パンチの副編集長を務めており、散文家として知られていました。
その実績が買われてこのような役目を与えられたのでしょう。

ミルンの人生においてWW1は重要な分岐点となっており、それは彼にとっては最も悪い歴史の一つであります。
彼は自伝の中で戦争の4年間を無視したいと語っており、「1919年ふたたび一般人に戻った」とだけ強調しておきたいと記しています。
ミルンは元々平和主義者でしたが、当時の人々の多くが考えていたように、すべての戦争を終結させるために戦うのだと考え、陸軍に志願しました。
そしてこの戦争の結果、ミルンはパンチを離れることとなり、病気によって字を書くことすら困難な状態にまで陥りました。
ここで戦地へ赴く兵士を励ますためにミルンは劇を書くことになり、妻が口述代筆を行ったのです。
ミルンにとってWW1は一時的にまともな社会生活が送れなくなるような病をもたらしただけではなく、自身の執筆活動まで変えてしまうような事件となったのでした。
重要なのは、ここで書かれた劇がミルンにとってはじめての劇作品執筆であり、同時に最初の子供向け作品とも言われていることです。
そして、ミルンが晩年、自らが子供向け作家として扱われることを非常に嫌がったことも合わせると、彼にとってこの戦争がどれほど運命を変えてしまったのかが分かります。

A.A.ミルンと第一次世界大戦、今回あきらかになった事実により、両者の関係はより興味深いものとなりそうです。

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